INSIDE SORAMAME

私の頭の中のキオクを綴っていくつもりです・・

タイムリーヒット(18)

2010年07月07日 |   ┣ タイムリーヒット
(つづき)
7月7日の記事ということで、「7番」と「507番」が停車する福岡市西区の「姪浜駅東」バス停。

福岡市営地下鉄とJR筑肥線の姪浜駅には、北側に「姪浜駅北口」、南側に「姪浜駅南口」のバス停があり、「姪浜駅東」は、「南口」からひとつ東側のバス停である。
もし「姪浜駅東口」という名称だと、駅にかなり近いところにありそうな感じを与えてしまいそうなので、「口」を外して「姪浜駅東」とすることで、その微妙な距離感を伝えている感じだ。
ただ、「古賀駅南口」よりは、駅に近そうではあるけれど。

このバス停は、片側(都心方面)にしかバス停がなく、反対側(姪浜駅南口方面)にはバス停の標柱がないため、姪浜駅方面に向かうバスは向かい側の標柱がない場所に停車する。
もともとは、ここを通るバスは「7番」だけであり(バス停の行先案内にも「7番」しかない)、次の「姪浜駅南口」で終点だったことから(ただし一部は「姪浜(折り返し場)」まで)、わざわざ標柱を設けるまでもないという判断だった…ということなのかどうかはわからないが、現在は「507番」もここを通るようになったことから当初とは状況が変わっている。

福岡市の西南部(主に早良区と西区)と福岡市中心部を結ぶバスの番号は、通る道路によって「大まかに」以下のように分類できる(アルファベット部分に何らかの数字が入る)。

 (あ)都市高速経由 … 「30X番」「50X番」「31X番」「51X番」
 (い)明治通りまたは昭和通り経由 … 「Y番」
 (う)国体道路経由 … 「20Z番」
 (え)城南線経由 … 「1W番」

(あ)の中を見ると、郊外で西公園ランプか百道ランプを経由するものは百の位が「3」、それより西のランプ(愛宕、姪浜、福重・石丸)を経由するものは百の位が「5」というのが原則だが、愛宕ランプを通る「304番」という例外もある。
また、十の位が「0」であれば都心では天神北ランプ経由、「1」であれば呉服町ランプ経由が原則だが、呉服町ランプを通る「306番」という例外もある。

(い)は、具体的には「1番」「2番」「3番」を指しており、これ以外の番号(「4番」「5番」「6番」など)は、とりあえずここでは考慮外とする(ただ、「4番」「6番」などは全く関係ないとは言い切れない面がある)。
なお、ここでいう「1番」「2番」「3番」は、「天神→博多駅」や「天神→県庁九大方面」の「統一番号」としてではなく、「市内貫線」「金武線」「脇山線」としての「1番」「2番」「3番」である。

(う)は、(あ)(い)(え)と比較すると例外はなく、全て六本松~国体道路を経由する。

(え)については、「主に早良区と西区」に限らず、城南区にまで適用範囲が広がる(「16番」及び廃止された「18番」)。 
逆に、西区と都心部を城南線経由で結ぶ路線であっても、「1W番」という番号が空いていなくて(う)をアレンジした「214番」がついたケースもある。

例えば、四箇田団地から都心に向かうメイン路線である昭和通り経由(い)の「2番」をベースとして、都市高速経由(あ)は「502番」、国体道路経由(う)は「202番」、城南線経由(え)は「12番」というふうに、末尾の数字「2」が固定されていたならば、体系的でかなりわかりやすいといえる(←実際にやろうと思ったら相当難しそうだということはわかったうえで敢えて書いています)。
でも実際はそうなっていなくて、四箇田団地から都市高速経由(あ)は「501番」と「502番」、国体道路経由(う)は「201番」、城南線経由(え)は「19番」であり、アルファベットの「X」「Y」「Z」「W」は、郊外部の行先に対応して固定されているという訳ではない。

ただし、(あ)のうちの「500番台」と(う)については、連続運行されるケースが多いことから、末尾の数字も概ね対応(X=Z)している(201番と501番、203番と503番204番504番など)。
また、(あ)のうちの「300番台」については、新設当時に限っていえば、(い)と対応(X=Y)していた(1番と301番[都心~都市高速~姪浜~橋本・拾六町団地~野方]、2番と302番[都心~都市高速~藤崎~原~室住団地・西高下]。301番と302番は、いずれも現在走っているものとは別モノ)。

「502番」の末尾は「2」であり、「2番」に対応しているようにも見えるが、実際は、ルート的に「501」と「503」の間に位置するので「502」を付けてみたところ、それが昭和通り経由の「2」とたまたま一致したので、「なんだかうまく収まったように見えている」だけ(X≠Y)である。

「姪浜駅東」を通る「7番」は、過去の歴史を全く無視すれば、「天神から蓮池の間で明治通りを通るから7番なのだ」と言うこともできるかもしれないが、実際は、(い)と(う)を組み合わせて作られた循環路線(鳥飼循環)に対して付けられた番号「7番」が原型となっている(ただしこの場合の(う)は「20Z番」ではなく「9V番」。「Y≒V」という関係は何となく成立しそう。詳しくはこちらを)。
「7番」と同時に「8番」(荒江循環)も登場したが、現在の「8番」(西新~むろみ団地~室住団地)とは直接関係はない。

というわけで、ここ「姪浜駅東」を通る「7番」と「507番」は、末尾の「7」が共通しているが、特に関連はない。
…結局はこのことを言いたかっただけなのだが、相当回りくどくなってしまった(以前の記事、及びそれに対していただいたコメントをベースにして再構成しました)。
(つづく)


最新の画像もっと見る

3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (ちょんびん)
2010-07-06 22:15:47
soramame節全開の素晴らしい解説ですね。
確かに「7」と「507」、何の関連もないのに、
ちょうどここで合流してるんですね。

しかも車両基地から下山門では、
「507」は「97」と共に走り、
ここでも一の桁が合致しているのに、
こちらも全く関係がないという、偶然が続きます。

「2」と「502」のように、
なんとなく整合性ができてしまったわけですから、
国体道路~室見団地は「208」にして、
「202」のほとぼりがさめた頃に、
田隈新町経由を「202」にしてしまという、
2段階移行があってもよいのではと思います。

ならば「2」も「2-1」と「2-2」に分割し、
羽根戸経由が残れば、「2-4」にすると、
「204」や「504」と近いところに行く感じが、
なんとなく表現できるのにと思います。

壱岐南中が最寄と考えると、「505」に近いので、
「2-5」でしょうかね。その辺は微妙です。

そんなことを考えると、姪浜から橋本西は、
「501」にも近いので「1-1」で、
「204」を敷衍する現在の「1」野方方面の方が、
より「1-4」にふさわしいかもとか、
でも旧来からの本線には敬意を示して
枝番は付けるべきではないのかもとか、
収拾がつかなくなるのはわかって言ってますw
返信する
Unknown (都市高502)
2010-07-07 16:02:07
今日の記事はなかなか読みごたえがありますね。

私が考えておりますのは、
【202~502連続運行】
博多駅~国体道路~六本松~原~南庄三丁目~愛宕ランプ~都市高速~天神~博多駅
という形態です。
これなら202番の「南庄地区と都心を国体道路経由で結ぶ」という役割と、502番の「原地区と都心を都市高速経由で結ぶ」という役割が残って、合理的な感じがするような気がしますが、どうでしょうか。
返信する
Unknown (soramame)
2010-07-08 13:05:25
ちょんびんさん、こんにちは。
>しかも車両基地から下山門では、
>「507」は「97」と共に走り、
>ここでも一の桁が合致しているのに、
>こちらも全く関係がないという、偶然が続きます。
たしかに。
でもこんなに頻繁に「偶然」が起きるということは、それだけ番号の振り方が場当たり的だということを示しているとも言えそうですね(笑)。
>「2」と「502」のように、
>なんとなく整合性ができてしまったわけですから、
>国体道路~室見団地は「208」にして、
>「202」のほとぼりがさめた頃に、
>田隈新町経由を「202」にしてしまという、
>2段階移行があってもよいのではと思います。
室見団地の208と田隈経由の202、とても素晴らしいアイディアだと思います。
>でも旧来からの本線には敬意を示して
>枝番は付けるべきではないのかもとか、
1-5というのは205から来ているんでしょうね。
でも、それ以外の1番の枝番は関連はあまりなさそうですね。
2番と3番は、都心向けの快速で「-1」の枝番を既に消費しているため、この取り扱いが厄介といえば厄介かもしれませんね。

都市高502さん、ありがどうございます。
>【202~502連続運行】
>博多駅~国体道路~六本松~原~南庄三丁目~愛宕ランプ~都市高速~天神~博多駅
>という形態です。
>これなら202番の「南庄地区と都心を国体道路経由で結ぶ」という役割と、502番の「原地区と都心を都市高速経由で結ぶ」という役割が残って、合理的な感じがするような気がしますが、どうでしょうか。
なるほど。
「210~21A」のように都心部が基点の循環運行ですね。
室見団地や原団地を通らなくなること、原からの502番の乗り場が変わってしまうこと、現行の202と502の本数バランス…など、考えるべき点はありそうな気もしますが、今後、さらなる合理化が求められていく中では、たしかにこういう選択肢も出てくるのかもしれませんね。 
返信する

コメントを投稿