INSIDE SORAMAME

私の頭の中のキオクを綴っていくつもりです・・

趣に赴く(90)

2024年05月04日 |    ┣ ひっそりと趣に赴く

(つづき)
京の隈」で取り上げた“右さいふ 左はかた”の道しるべに続いて、こちらは福岡市東区多の津にある “右いの大神宮”の道しるべ。

 
旧唐津街道から、猪野皇大神宮方面への分岐点。


左が旧唐津街道、右が猪野方面。
左は、現在も県道町川原福岡線

「青柳四角」の記事で、
“さらに、昭和3年になると薦野に車庫ができ「薦野~千代町」「薦野~米多比~青柳町~古賀駅」「薦野~米多比~筵内~古賀駅」のバス路線が運行されるようになったとのことで、福岡市との間の路線は消滅したものの、それ以外は、現在の路線網にほぼそのままの形で受け継がれている”
と書きましたが、「薦野~千代町」の路線は、ここを走っていたと考えられる。

また、「八尻」の記事では、
“なお、県道町川原福岡線は、西鉄香椎から先は旧「70番」のルートとほぼ重なります”
とも書きました。
道路整備が進んで、「薦野~福岡線」が香椎から福岡市中心部間は国道3号を走るようになると、


旧ルートは「70番」に引き継がれた・・という流れではないかと。
なお、「70番」という番号は昭和40年代前半に付けられたものなので、引き継がれた当初は番号なし、もしくは他の番号だったと思われます。

 
左に向かって、国道201号を横切って、

 
傷んでいるという大橋を渡ると、


「多々良大橋」。
かつては、単に「大橋」という名称でした。
旧「70番」では3つ先だった「中学校前」が「多々良中学校前」になったように、抽象名称を具体化したという側面もあると思いますが、


「大橋」は町名でもあったようです。

 
バスのルートは少しずつ乗せ換えられ、この付近では県道町川原福岡線(青いほう)ではなく川沿いの道路(赤いほう。こちらも県道ですが)を走っています。
かつてはここから松崎、火の見下、子供の家前、中学校前、水谷、香椎参道まで一続きの道路でした。
五十川とか、南片江とか、道路整備により“一続きの道路”ではなくなることで時代の流れを実感します。
今後は、やよい坂友泉亭などでもそのような思いを抱くことになるのかも。

  
天神、千早駅方面。

   
土井団地方面。

「70番」の流れを汲むのは「3番」
現在は、一日数本しか運行されていないが、そんな路線が100年前まで歴史を遡れるということに感慨を覚え・・ませんかね?

オートザム!これにも感慨。
(つづく)


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