なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

不穏の高齢者

2012年07月20日 | Weblog

 86歳男性。認知症で老人保健施設に入所している。がっしりした体型で腕の力は相当なものらしい。両手でつかむと何とか立てるが、歩き出すと転倒してしまう(大腿骨頸部骨折をきたす可能性が高い)。今日は高熱で施設から当院に紹介された。以前蜂窩織炎で外科に入院したので、外科に紹介となっていたが、今回は肺炎だった。外科から内科に紹介となった。前回の入院時は不穏がひどく、短期間で施設に戻っていた。今は高熱でぐったりしているが、解熱して調子が戻れば、おとなしく点滴を受けてはいないと予想される。点滴を引き抜いて血だらけになっている姿が浮かんでくる。認知症の高齢者がよく入院する当院としては、その状況になった時の対応をあらかじめ家族と相談して、了解を得ておくことにしている。おそらく2-3日の入院で、点滴はできなくなり、抗菌薬の内服(飲み薬)を持たせて施設に戻ることになりそうだ。時々病棟の看護師が認知症の患者さんにグーで殴られるので、気を付けるように言っておこう。

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