なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

無疱疹性帯状疱疹?

2017年07月22日 | Weblog

 今日は日直で病院に出ている。95歳女性が5日前からの断続的な左側胸部痛で受診した。昨日はかかりつけの内科医院を受診して、湿布を処方されていた。肋骨に沿って痛みが背部に回るという。高齢なので表現が難しいようだが、電撃痛のようだ。

 関節リウマチがあって、プレドニン4mgとセレコックス400mg/日が処方されている。痛みで食欲がないというので、点滴をしてアセリオ(セトアミノフェン)点滴静注をして経過をみた。胸部X線・CT・心電図は異常がなかった。炎症反応はわずかで、もともとリウマチでそれはあるらしい。

 これで帯状疱疹が出ていれば簡単だが、発症5日目でも発疹がない。こういうのを無疱疹性帯状疱疹(zoster sine herpete)というのだろうか。バルトレックス内服を開始した。アセリオで少し疼痛は軽減しているが、断続的にビクッと痛くなるそうだ。痛みが治まるまで入院させてほしいというので入院にした。

 ちょっと離れた地域の個人病院から、肺炎の50歳代女性を紹介したいと連絡が来た。そこで入院治療しようとしたが、酸素3L.分でもSpO2が93%なのでという(94%以上にならないということらしい)。そこからは地域の基幹病院が一番近いが救急車が3台搬入しているのでと、ことわられたそうだ。タイミングが悪かった。1時間くらい待っていると、搬入された患者さんたちがそれなりに対応されるので、受けてもらえたりするのだが。別の病院に連絡してもダメだったのでという。

 当院で引き受けるとにした。搬入後に画像検査を行うと、右下葉に浸潤影があり、左下葉にも少し浸潤影がある。まず当院で治療をして経過をみることにした。患者さんは独身で両親はすでに亡くなり、両親が離婚したため同胞はいるが交流はないそうだ。

 後は熱中症(熱痙けいれん)の初老男性、感染性腸炎の中年男性、仕事の都合でかかりつけの病院に行けず喘息の症状が再燃した若い女性などが受診した。

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