なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

1日(半日?)にして肺炎

2017年06月13日 | Weblog

 77歳男性が昨日皮膚科に入院した。内科で糖尿病に処方したジャヌビアによる類天疱瘡(疑い)で、皮疹の経過をみるためと、ジャヌビア中止による血糖上昇の有無をみるためだった。(ジャヌビア+トレシーバのBOT)

 入院時検査として、頬部X線と心電図検査が行われていた。胸部X線は異常なしだった。それが昨夜から痰がからんで酸素飽和度が低下して、酸素吸入が開始された。発熱もあった。

 今朝皮膚科医から、昨夜からこんな状態でと相談された。この方はもともと精神遅滞があり、現在は施設に入所している。会話は一言だけ話すかどうかくらいだった。今日はぐったりして声もでなかった。聴診で左肺野にcoarse cracklesが聴取された。入院してから食事摂取時(昨日の昼食と夕食だけだが)に明らかにムセたということはなかったそうだ。

 胸部X線をポータブルで撮影すると、両側肺野に広範に浸潤影があった。昨日の胸部X線と比べると、1日(半日?)でこんなに違うかという変化だった。昨日の病院の食事で誤嚥したのか、あるいは昨日朝までの施設での食事で誤嚥したのか。

 内科病棟の重症個室が空いていたので、転棟して内科入院とした。

 

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