なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

慢性硬膜下血腫+くも膜下出血

2016年09月22日 | Weblog

 今日も日直で病院に出ている。内科当番医に当っているクリニックは年配の気難しい先生で小児はまったく診ないので、午前中は小児科の受診が多かった。気候の変わり目のせいか、小児と成人の喘息発作が数名いた。

 外科の先生が何か手伝いましょうかと言ってきたが、午後からは逆転して交通外傷が2名ずつ2組搬入されて外科の方が忙しくなっていた。80歳男性が、運転中に他の車に衝突して、さらにそこから走行して路肩に衝突した。救急隊によるとブレーキ痕はないそうだ。頭部CTである程度時間が経過した慢性硬膜下血腫を認め、新規のくも膜下出血があった。脳室が圧迫でつぶれている。

 運転前から慢性硬膜下血腫はあったことになる。くも膜下出血は事故の前に発症したか、外傷性かということになる。確定はできないが前者だろうか。それにしても、慢性硬膜下血腫のある80歳男性が車を運転していたわけで、怖い話ではある。

 夕方になって、施設入所中の78歳女性が心肺停止で救急搬入された。救急隊が血管確保・エピネフリン静注3回で搬入してきたが、搬入後も反応なく、死亡確認した。CTで両側肺に肺炎像を認め、気管支内に食物?(軟部組織陰影)が詰まっていた。

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