なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

若い入院患者

2012年05月07日 | Weblog

 20歳台後半の女性。昨夜心窩部痛がひどくて、外来治療で軽快しないため入院となっていた。今日上部消化管内視鏡検査を行ったが、、軽度の胃炎(くし状発赤)だった。腹部エコーも異常なし。以前にも同じ症状があったそうだ。てっきり、急性胃粘膜病変(AGML)かと思っていたが、違った。今朝は症状がほとんど治まっていた。昨夜はかなり痛がっていたので、ソセゴン15mgを使用していた。

 隣町の女子高校生。5日前から咽頭痛と発熱が続き、当番医を受診して抗菌薬(ジェニナック)が処方されていた。症状が続いて2日前の夜に当院の救急外来を受診していたが、解熱剤(カロナール)も処方されていたので、それで経過をみるよう言われた。今朝も救急外来を受診して、当直医から内科に診察依頼がきた。嚥下痛があるが、呼吸困難などはない。前頸部リンパ節が腫脹して圧痛がある。アデノウイルスと溶連菌の迅速試験はいずれも陰性だった。白血球増加とCRP9と炎症反応が上昇していた。伝染性単核症らしい検査所見(異型リンパ球や肝機能障害)はない。入院して抗菌薬(ロセフィン)と点滴で経過をみることにした。

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