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昨日記160306日(古着売却 美術品の価値 食材購入)

2016年03月08日 12時14分51秒 | 日記(昨日記・今の思い考え・行動・情況)
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この日は、数日前に電話でコンタクトをとってきた古着買取業者が午前中来ることになっていた。
ゴミ袋一袋千円で買い取るという。
その電話での話では、シルクスクリーンのインテリアアートも査定するといっていたので、念のため朝食後に玄関近くに移動しておいた。

兄の親戚が有名ブランド衣料品メーカーの関係者だったこともあり、カジュアルジャケット類をたくさん持っていた。
そのうえ職業柄オーダーメイドのスーツもたくさん作っていたので、兄の遺品にはスーツ・ジャケット類がたくさんあり、兄の死後私に多くの衣料品の遺品が分けられることになった。
しかし私自身、40歳までのサラリーマン時代には、たまに百貨店でスーツをセミオーダーしていたので、スーツ類に困ることはなかった。

兄と私の体のサイズはほとんど一緒だった。
ファッションには関心がなくもないが、凝りだすときりがないし、50過ぎてからの貧困生活以降とてもスーツとかファッションなんて言える身分ではなくなったので、兄の遺品のジャケット類は多少役だった。
それでも、今まで不要と思われる衣類はずいぶん捨てたが、まだたまにしか着ない衣料品が多くある。
そうした物の中から汚れや穴あきのないジャケットやセーターを選んで、45Lのゴミ袋に詰めて業者を待った
9時過ぎに業者は来て検品し、すべてをまとめて約束通り一袋1000円で引き取った。
因みにこの業者は、古物商の免許を持っていて、電話による営業担当、査定買取担当、店頭販売、輸出担当と分業しているようだ。
多くの古着が、アジアいったいに売れているようだ。(日本の古着は人気があるという。)
多分電話は、コールセンターの事務・営業代行を利用しているものと推測している。

検品作業中、若い業者は、他に宝飾品や書画骨董はないか聞いてきたので、検品終了後大型シルクスクリーンの版画を5-6枚業者に見せた。

結局、ネットオークションで、値のつかないアート作品は引き取れないという。
そうしたことは、予想していた。
画廊でいくら高い値段がついても、オークションで値かつかなければ売れないのが実態なのだ。

昔は、資本力のある画廊が買い支え、美術交換会の価格を支えていたし、買い戻しにも応じていた。
それが画廊の信用といわれ、そうしたことが、賄賂やマネーロンダリングに利用された。
賄賂で美術品が悪用されたり、暴力団が絡んだ偽名画事件は、一時期マスコミをにぎわした。
バブルの頃は、何千万や億単位の美術作品の話が、土地ころがしと同様業者間駆け巡っていたと聞く。
私は、バブルがはじけてから貸し画廊を開業したが、その片鱗の生々しい話も直接聞いた。
しかしバブル崩壊後そうしたことができる業者は少なくなった。

ほとんどの美術作品は、売るときにはほとんど値が付かないと考えておいた方がよい。
無論、有名なオークションで売買された作品は、その値段で流通し売買可能だが、その価値もオークションごとに人気の推移とともに変化する。
人気が無くなれば、購入時100万円作品も、オークションでは10万円でも買い手がつかないかもしれないし、購入時1万円の作品がその後作家が有名になると、100万円以上で売れることもある。
即ち、美術市場や骨董品は市場原理からすると、非常にマーケットが小さいので、需給関係のバランスが大きく崩れやすく、そのため作品の価値が大きく変動するのだ。

美術作家の場合、特に教育関係者とか、画塾で教え子が多い場合や、親族や友人や関係者に金持ちが多い場合は、周囲の人たちが買い支えてくれるので、作品がよく売れ人も集まるようで、画廊もそうしたことを勘案しながら取り扱い作家を選定することが多い。
その結果、その作品価格が自分の実力と勘違いする作家や美術関係者が多いのかもしれない。
多くの人が集まるから、実力のある作家といえるかどうか分らないと思っている。
作家の、真の実力や作品の価値は、多分死後50年以降に現れると思う。
死後100年たってもオークションで売買されている作家は、その世界で評価され認められた人だということになるが、そういう人は非常に少ない。

そうした意味では、芸術家は作品の価格に惑わされず食べるための本業を別に持ちながら自分の信じる芸術作品を制作し続けるか(年金生活も含む)、パトロンを持つか、貧乏覚悟で自分の表現を貫くか、いずれかの道を選ばざるを得ないだろう。

また余談が長くなった。
幸い、昨日記にこうしたことを書いても、名もなく学歴も社会的地位なき下流老人の発言故、まったく反響がなく、それ故周囲を気にせず本音を書きやいので気楽で楽しい。
しかしネット上に出す以上、どこ拡散するかわからないので、無責任なことを書いているつもりはないし、酒場の酔ったうえでの放談や根拠のない世迷言を書いているつもりはない。

古着の買取が終了して、1時間ほどかけて取り出した大型シルクスクリーンの作品を元に戻す前に、その場所の片付と清掃を行った。
その周辺には、埃が大量に積もっていた。

その後前日から作業していた会計処理を本格的に始め、レシートの記帳を始めた。
夕方から夜になって、副食の食材の買い出しに出かけた。



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参考ブログ集 散歩者gooより
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