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昨日記151103火(「下町芸術祭」 モノ派メモ トークイベントで反省)

2015年11月05日 18時33分13秒 | 日記(昨日記・今の思い考え・行動・情況)
晴れ  最高/最低℃ =19.7  10.8
3日午前中は、前日導入したアクセスの設計がスムーズにいかなかったので、試行錯誤しながら今までやっていた方法を再現した。
未完成のフォームを一部設計した。
今後はタブレットにデータ入力し、タブレットで撮影した写真のリンクも入れてメインPCと連動させたいと思っているが、ずいぶんハードルが高いように思えるが、ぼちぼちと試行錯誤を繰り返しながら進めていきたいと思っている。
理想とすれば、セミナー等でタブレットを持ち込み、スライドや板書を撮影し帰宅後文字に起こして概要をまとめることだ。
読書でもできれば、タブレットに概要を打ち込み、関連資料も入力し、メインPCにデータを送りアクセスで読書ファイルを作りたいが、非常に難しいと思う。

午後になって、神戸のJR新長田で開催されている「下町芸術祭」に出かけた。
「下町芸術祭」(http://www.shinnagata-artcommons.com/)では、様々な催し物が開催されているようだ。
私が参加した催し物は、「絵画プログラム」で、3日の15時から17時までの予定でトークイベントが開かれるのだ。
神戸には、たまにしか行かないが、それも元町から西のほうには近年行ったことがない。
JR新長田界隈も初めて行く場所だ。
震災後は、何度もマスコミで新長田の様子を取り上げられたので、TV上の断片的情報はあったが、全体像は全くつかんでいなかった。
ただ、新長田に大きな鉄人28号の像が立ったというのは、印象深かったのでぜひ見たいと思っていた。
新長田の駅から出て、すぐ近くの広場に巨大な鉄人28号がいた。
見ていると自然に、笑顔になった。
何故笑顔になるのか自分でもわからないが、この巨大な像を見ると、心が和む。

そもそもトークイベント会場の場所が全く分からないので、鉄人28号を後にして、元来た道に戻った。
すると、商店街入り口角に「下町芸術祭」ののぼりの立っているところがあったので立ち寄るとそこが「アスタくにづか4番館1階(ロビー)」で、そこが絵画プログラムの展示会場の一つでもあり、3時から始まるトークイベントの受付でもあった。
絵画プログラムには11名の作家が参加していて、広い内装むき出しの殺風景な会場内には、参加者の半数以上の作品が展示されていた。
作品といっても、ほとんどが大作で、床を前面に使ったインスタレーション的作品もあった。

作家の話を聞いたり、解説役の三井氏の話を聞きながら作品をじっと見ていると、いろんな疑問が沸き上がってきた。
始めに質問した時に、作家の制作手法の説明が「モノ派的コンセプト」に感じられたので表現と技法のコンセプトの違いの問題を質問したのだが、(作品は全くモノ派とは違う抽象+具象の表現)、あたかもモノ派的表現をしているように言ったと発言内容を誤解され、厳しくとがめられてへこんだ。
私は、いつもモノ派に関しての評論や文献を読んだり、歴史的流れから見たりして、考えている。
春に行われたパラソフィアでも、モノ派の源流に関して、静岡の関係者の「幻触ともの派」の講演も聴き、ますますその評価に関心を持つようになった。(いずれも短い期間のムーブメントで、特に「もの派」は1970年2月号のBTの李禹煥の一文が根拠になったという意見が多く定説は定まっていないという。)
実は、その話は歴史的関係性からすると具体とも関連するのだが、その講師の方に質問した時に、そのことは認められたが、一般的な研究の本流になっていないという。

そもそも、美学や歴史学は、価値観を基礎にした学問なので、科学のようにどの理論から、違った手法で解析しても同じ結論になるということはあり得ないのだ。
歴史の時代区分ですら、研究者により区分が違うし、美術的評価でも評論家により違うのである。
(だからと言って、そうした研究や評論が怪しいというわけではない。限定された前提条件ではそうした研究は正しいといえる。経済学ですら第二次世界大戦後の戦後復興や池田首相の時代には、ケインズ理論は絶大な成果を上げたが、今は多様な経済理論が展開されている。世の中の価値観の変化で消費構造や政治も変化しているので、絶対的に正しいということはない。アベノミックスの新自由主義経済やマネタリズム的手法もその一つであるが、成果はあがっておらず格差は拡大中である。トマ・ピケティ教授が提示した「21世紀の資本」は実証的研究により資産格差構造の解明が行われた。その成果が政治に活かされることを期待したい。)

その後、それからもいろんな作家に、質問を連発していると、私からの質問が多すぎて、ほかの人の質問ができないと注意されたので、以後極力質問しないようにした。(それでも、他に質問者がいないときに、ポイントと思われる点については、いくつか質問をした。)

画廊回りしていると、作家がいるときは作家さんと対話し、質問するのが癖になっていて、その癖が出てしまったようだ。
それにしても、私はギャラリートーク・トークイベントに積極的に参加し疑問が浮かぶと質問するようにしているが、黙ってみていると質問する人が非常に少ないようだ。
それでは、参加者の多くが作品の事を理解しているのかというと、そうとも言えないことが多い。
ギャラリー回りしていて作家と話しすると、作家に聞かなければ絶対にわからない本質的なことや、作家が大切に思い作品理解に必要なことが、鑑賞者から問われずに通り過ぎていることも、作家と話していてよく見受けられる場合があるようだ。

実は、3-4年前までは、私も大勢の人前では質問が恥ずかしくて、疑問に思っていてもトークイベントでは質問しなかったことがほとんどだった。
しかし、トークイベントに参加することが多くなり、恥ずかしくても疑問に思ったことは、作品を理解するために聞くべきだと思い、多くの人前でも恐るおそる質問するようになった。
最近は、そうしたトークイベントへの参加が増加するにつれて、度胸も付きよく質問するようになった。
その結果、少し慣れがでて、他人の事も気付かず質問するようになったようだ。
今後、自戒したい。


トークイベントは、いくつかの展示場を回り行われた。
展示作品は、いずれも展示場所を考慮した作品も力のこもった作品で、大作も多く見ごたえがあった。

トークイベント終了後、懇親会を行うという案内があり、多くの人が参加するようであったが、このトークイベントに参加することさえ、経済的観点から迷った者にとっては、答えは一つしかない。
まっすぐ帰宅したが、途中日々のほんのささやかな楽しみでもある100円コーヒー(うまくはないのは当然で、贅沢は言えない。)片手の読書を楽しんでから、帰宅した。

帰宅後は、夕食を急いで済ませ、寝る前まで副食作りを行い11食分を30%程度完成させて寝た。


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