13歳の少女ドーン・ロシェルが急性リンパ性白血病と診断され、入院して化学療法を続け、同室の患者サンディと親友になり、寛解して退院するが学校の友人たちとの間に壁を感じ再発の不安を持ちながら過ごす様子を描いた青春小説。
発病後、同じ病気を持たない健康な友人たちとのずれに悩み、お互いに理解できないと悩むドーンたちの姿、他方において同じ病気の者たちとの交流・共感が描かれ、ある意味ステレオタイプではありますが、そういうものかなと切なく感じます。
家族と葛藤しつつ絆を深めていく様子、癌患者の子どもたちのサマーキャンプや恋への憧れと想い人の何気ない言葉に励まされる様子など、かなりまっすぐな展開ですが、楽しさや希望の重要さを感じさせてくれます。
複雑な陰影に富む展開を好む人には向いていませんが、私は、この種の子どもが病気や不幸に襲われるパターンのものにはめっぽう涙腺が弱いもので、単純に涙してしまいます。
原作は20世紀のうちに4巻まで出て完結しているようですが、日本語訳は2010年7月に2巻まで出版され、3巻が2010年10月出版予定のようです。いつもながら、すでに完結しているシリーズを翻訳するのなら全部翻訳してまとめて出せばいいのにと思います。
原題:Six Months to Live
ローレイン・マクダニエル 訳:日当陽子
岩崎書店 2010年7月30日発行 (原書は1985年)
発病後、同じ病気を持たない健康な友人たちとのずれに悩み、お互いに理解できないと悩むドーンたちの姿、他方において同じ病気の者たちとの交流・共感が描かれ、ある意味ステレオタイプではありますが、そういうものかなと切なく感じます。
家族と葛藤しつつ絆を深めていく様子、癌患者の子どもたちのサマーキャンプや恋への憧れと想い人の何気ない言葉に励まされる様子など、かなりまっすぐな展開ですが、楽しさや希望の重要さを感じさせてくれます。
複雑な陰影に富む展開を好む人には向いていませんが、私は、この種の子どもが病気や不幸に襲われるパターンのものにはめっぽう涙腺が弱いもので、単純に涙してしまいます。
原作は20世紀のうちに4巻まで出て完結しているようですが、日本語訳は2010年7月に2巻まで出版され、3巻が2010年10月出版予定のようです。いつもながら、すでに完結しているシリーズを翻訳するのなら全部翻訳してまとめて出せばいいのにと思います。
原題:Six Months to Live
ローレイン・マクダニエル 訳:日当陽子
岩崎書店 2010年7月30日発行 (原書は1985年)
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます