菊池のぶひろの議会だより

日本共産党 桜川市議会議員 菊池のぶひろの活動報告です

議会活動とは何かー「独特のルールをもった政治闘争の舞台」②

2017年09月21日 18時58分24秒 | 議員活動

 議会運営で一番大きな役割を果たすのは議長です。

 議長選出

 議長選出は、議会の最大イベントです。
 私の7年間の議員生活で、相田議長、林議長、潮田議長、高田議長が選ばれました。そのなかで、私は、後半の2回、議長選挙に立候補しています。
 1回目は、初当選の時ですので、いくらなんでも議長に立候補するのは僭越と思ったからです・
 2回目は、病院問題で、市長派、反市長派が争った時ですから、私が立候補する余地がなかったからです。

 とにかく、議長が議会運営にもっている権限は絶大です。発言の中止、暴言の議事録削除などすべて議長の権限です。
 
 たとえば、ある議長の時、執行部が提案した議案を、審議しないで、いきなり「開会宣言をした直後、3秒後には閉会宣言」をして、閉会してしまいました。こんな議会運営が許されるわけはないのですが、「議長が閉会を宣言した以上、議会を続けられない」というのです。それくらい、議長の権限は大きいのです。

 私が立候補した議長選挙は、2回とも私には、自分自身の1票しか入りませんでした。なんとも残念で仕方ありませんでした。

 大綱質疑
 
 いま、大綱質疑をしている議会は多くありません。私の知っている議会ではありません。これは、予算議会の時と決算議会の時、予算案、決算案を、本会議で全部を1日で提案し、次の日に、自分の所属する委員会以外の分野について、1人20分にわたり質問するというものです。

 今までは、当日質問をし、その場で答弁するというものでした。私は、議員になった当初から、議案提案中に質問項目を考え、「明日は、この質問をするよ」と事前通告しておきました。こうすると、答弁者もきちんと答弁準備ができ、細かな数字も正確な答弁がもらえました。

 今年の9月議会から、私のやっていた方法が全面的に取り入れられました。これは議会運営委員会で審議され決まったものです。私は質問者が減ってしまうのではないかと心配したのですが、5人の質問者がおり、以前よりは活発な大綱質疑になったと思っています。


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議会活動とは何かー「独特のルールをもった政治闘争の舞台」

2017年09月21日 18時08分02秒 | 議員活動

 私は7年前に議員になったのですが、どうしたら自分の意見が議会で発言し、多くの方が共感してもらえるか、いろいろ考えました。

 日本共産党では、「議会活動とは何か」という命題に対し、不破哲三元委員長は、次のような定義をしています。

  「独特のルールをもった政治闘争の舞台」

 この言葉をもとに、少し説明しておきます。

 まず、議会のルールです。
 議会が「話し合いの場」と言っても、自由な茶飲み話とは違います。どこでも長い議会の経験から、本当に「独特のルール」が出来上がっているのです。議会で「思い通りの発言」をするには、そのルールを研究しなければなりません。

 まず、一般質問です。
 一般質問は、どの議会でもおこなっていますが、ルールは違います。
 
  まず、質問時間です。
 
 桜川市では、質問と答弁で60分以内となっています。しかし、坂東市では片道30分です。片道というのは、質問だけ30分で、答弁は計算しないということです。筑西市は質問者がおおいため、1人30分以内となっています。

 以前のことですが、旧笠間市では、私の親しい共産党議員は、毎回2時間以上も質問していました。私は、あんまり長く質問していると、質問時間を制限されようになると言っていたら、その通りになってしまいました。

 また、質問順については、桜川市では受付順となっていますが、他市では質問者が競争になるので、抽選になっているところもあります。


 次に質問通告制です。

 質問をする前に、質問内容の骨子と答弁者を通告しなくてはなりません。そして、質問者は答弁者と、打ち合わせをしておきます。

 私は、質問時間60分を有効に使うために、原稿を作って質問しています。その内容は答弁者に知らせておきます。なぜなら、私がどんなに「いい質問」をし、答弁者が「もっともだ」と思ったとしても、前もって「庁議で決めた以上の答弁」は引き出せないからです。

 こんな笑話があります。
 広報委員会で議会だよりを編集していて、質問者の質問内容と答弁者の答弁内容が、まったく合わないのです。議会でのやり取りを聞いていますと、「もっともらしい」ものに思えたのに・・・・・・・。そこで答弁者の部長に確認したところ、「私は打ち合わせ通り答弁したのだが、質問者が質問内容を変えてきた。そこでクレームがくるかと思ったら、そのまま終わってしまった」というのです。この議員の一般質問の原稿がボツになったのは言うまでもありません。

 

 
 

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