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「紅麴」菌で健康被害

2024-03-28 04:30:31 | 暮らし

C放牧地

 小林製薬(大阪市)の製造した「紅麴」原料を使った製品が、相次いで自主回収される事態になった。小林製薬「紅麹コレステヘルプ」腎疾患の患者が死亡 生前に約3年間サプリを摂取 死亡との因果関係を調査 会社側26日に遺族と面談予定、現在50人が入院中。100人以上が入院。摂取との関連が疑われる死者数は計4人に増えた。 

 サプリの危険については、前から繰返し書いてきたことだ。サプリメントの中には肝臓や腎臓に負担をかけるものがあるはずだ。今回その不安が的中した。サプリばやりで、これほど沢山のサプリがあれば、危険も増加している。

 あらゆるサプリに問題が潜んでいる可能性はある。サプリには薬のような審査体制がない。サプリで済ますという安易さに問題がある。紅麹菌が良いものと考えたならば、紅麹菌を使った料理を出来るだけ食べるぐらいにしておくべきだ。

 健康に成るためには普通の食事を重視することだ。普通の食事を普通に食べる。それが健康に繋がる。普通の食事を食べることで、高血圧や高血糖にならないようにすることだ。普通の食事とは多様な食材を食べると言うことになる。好き嫌いなしに、多種少量食べる。これが食事の基本だろう。

 ともかく、サプリメントは飲むことは止めた方が良い。食品から食事ではとれない程の一つの物質を、取ることなどそもそも出来ないのだ。どれほど良いものだとしても、そんな極端なことが良い結果を生むはずが無い。当然肝臓に負担がかかるはずだ。血圧が下がっても肝臓が悪くなれば、元も子もない。

 そもそも紅麹菌が、それほど悪いわけでは無い。むしろ沖縄では長寿食の豆腐ようは紅麹菌を使っている。私も食べたことがあるが、おもしろい食べ物であった。普通に食品の色づけに使う程度であれば、問題になるほど肝臓を痛めることはあり得ない。

 すべての食品が安全で身体に良いだけではない。それぞれにいくらか問題はあるものを人間は食料にしている。人間はあらゆるものを食料にして生き延びてきた動物だ。まんべんなく色々を食べることで、欠点をつぶし合うのが良い食事だ。紅麹菌を悪者にしたところで何の解決には成らない。

 その意味で、良い食事は多様な食事と言うことになる。同時にサプリはいわば偏食を意味する。バカッカリ食どころか、普通は絶対に食べられないほどに変ったものを食べてしまうことになる。それを毎日食べるのだ。何か改善されるかもしれないが、身体に良いわけが無いだろう。

 今回の被害でも、紅麹菌を使った食品による健康被害は、今のところ出ていない。紅麹菌を利用した、小林製薬「紅麹コレステヘルプ」を飲んでいた人に健康被害が出たということのようだ。食品に利用する量と、サプリメントで飲む量では桁が違うからだと思われる。

 紅麹の「ロバスタチン」という成分にはコレステロールを低下させるとされ、そこに「シトリニン」が含まれる場合があり、基準値を設定しているということだと書かれている。 小林製薬によると、今回の報告を受けて成分を分析したところ、「シトリニン」は検出されなかった。

 一方で、「シトリニン」とは別の未知の成分の存在を示す分析結果が得られたということで、「意図しない成分が含まれている可能性が判明した」としている。つまり製造過程で、違う物質が生成され、それを飲んだために健康被害になったと言うことはあり得る。

 紅麹菌は機能性表示食品とされている。機能性に関する科学的根拠について国が製品を個別審査していない。食品メーカーが自らの責任で機能性を表示できるものである。とくほ食品は国が効能と安全性を審査して、指定されたものである。

 今回のことで、黒麹も問題だ。あるいは麹菌そのものが問題だ。風評被害が広がることが怖い。麹は素晴らしい食材である。それは紅麹でも同じだ。サプリにして大量に摂取することで、問題が起きただけで、麹菌としての利用に問題がある訳ではない。何千年食べられてきた紅麹菌に問題がある訳ではない。

 実際にコレステロールが下がるようだから、小林製薬は医薬品として研究すべきだっただろう。そうすれば、何故製造過程で、シトリニンが発現するかも調べられたはずだ。まして、不明の生成物が現われることなどまで、徹底して調べられたはずだ。

 こうした発酵食品は健康に良いという情報だけが、一人歩きしている。食べる側が、判断力を備えた上で食べるべきものだ。常に自分の身体は自分で管理しなければならない。自己管理能力が下がっていることにも問題がある。サプリを飲むなら、注意深く調べる必要がある。

 私は緑内障で目薬を2種類目に挿している。眼圧を下げる薬だ。直る訳ではない。徐々にだが、視野は狭くなってきている。そしてその眼薬は目の周りをかゆくする。眼にだけ挿すようにと言われているが、目の回りの痒さは最近ひどい。これも何か薬害なのだろう。

 しかし段々程度がひどくなるので、治す薬ならともかく、眼圧を下げて何になるのかと情けない気がしている。しかし、見えなくなれば暮らすことも相当に不便なになるから、痒さぐらい耐えなければと思うが、今度先生に相談してみよう。

 これから、老人はさらに増えてゆく。老人を対象に考えるおかしな商品も増加するだろう。良いと思う事が健康被害になるなどという事はますます増えるはずだ。老人こそインターネットをやるべきだ。インターネットで正しい情報を探す能力を高める必要がある。

 
 
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