さっちゃん 空を飛ぶ

認知症で要介護5の妻との楽しい日常を 日記に書き留めたいと思います

短髪になったさっちゃんに面会しました

2023-05-25 23:10:58 | 面会

23日の火曜日、病院に電話を入れて面会の予約をしました。

そして、25日の木曜日、今日さっちゃんとの面会をして来ました。

今日は介護ベッドの頭の方が少し高くなっていました。

左の背中あたりと左足の膝の下あたりに柔かいクッションのようなものが差し込まれていました。

褥瘡予防のために体位を替えているのでしょうね。

 

そして、見た目で一番変わったのは髪の毛です。

理容の予約を入れましたから、確か昨日の24日だと思いますけれど、髪の毛を切ったのです。

ずっとベッドで寝ていますから、髪の毛が長いと髪の毛同士が絡み合ってしまうそうなんですよね。

まあ、それにしても散切り頭ですね。

短くすると言っても、女性ですから、「もう少し可愛らしく切ってあげればいいのにな」と思います。

サッパリとした感じはしますけれどね。

 

さっちゃんは今日は時々目を開けてくれました。

でも、どうした訳か左眼ばかりでした。

どうしてなんでしょう?

時々と言っても、面会が始まってすぐのころと、最後のころだけでした。

途中ではまったく目を開けてくれませんでした。

 

今日は少しは声を出していました。

喋っていると言うような声の出し方ではありません。

小声ですし、入院前のように明瞭な声でそれなりの音量で喋ってくれないものでしょうか。

 

▲16:05。「さっちゃ~ん、目を開けてごらん」と呼びかけるのですが、なかなか目を開けてくれません。目が開いた姿を撮りたいのですけれどね。面会の間中、僕はさっちゃんの左手を握って、擦ったり撫ぜたりしています。痩せこけてしまっているさっちゃんの首元が骨と筋だけになってしまっていますね。

 

▲16:13。面会時間の15分が近づいて来たころ、さっちゃんが目を開けてくれました。左眼だけですけれどね。目が開くと心の窓も少し開いた感じがします。生命の炎も見えるような気がします。

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介護ベッドが返却されて、寝室が殺風景になってしまいました

2023-05-19 12:34:17 | 肺炎

2月14日の聖バレンタインデイにさっちゃんは自宅に戻って来ました。

そして、3月6日には誤嚥性肺炎で入院となってしまいました。

今日まで介護ベッドや車椅子、吸引器などは返却されないままでした。

入院後しばらくしてから、レンタル用品会社に事情を連絡し、その時点でレンタル料金はストップします。

後は都合のいい時に回収に来てくれる訳なんですが、それが今日の午前中でした。

 

I老健でショートステイ中に嘔吐し、誤嚥性肺炎ということで救急搬送されましたから、車椅子はI老健で回収されたようです。

介護ベッドと吸引器は我が家からの回収でした。

一度も使うことのなかった吸引器は小さいですからともかく、大きな介護ベッドがなくなると、部屋は急に寂しくなってしまいます。

さっちゃんが居なくても、介護ベッドにはさっちゃんの存在が微かに感じられます。

それすら無くなると、寝室は本当に僕だけの寝る部屋になってしまいました。

 

1ヶ月半分のレンタル料金を支払って、担当者が帰る時、僕はこんな言葉をかけました。

「またの機会にはよろしくお願いします」 ・・・・ と。

そう言いながら、僕は内心で考えています。

「この言葉が本当になればいいな」 ・・・・ と。

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さっちゃんと面会して来ました ――― さっちゃんが喋らないので心配です

2023-05-15 23:04:03 | 面会

先週予約し、今日面会して来ました。

療養病棟の階へ行くと、すでにさっちゃんのベッドが前回と同じ場所に運ばれていました。

「さっちゃ~ん」と呼びかけます。

目を開けてくれたので、僕はマスクを下げて、「僕だよ~」と言います。

すると、リハビリ担当の男性が来て、前回と同じくリハビリテーション実施計画書へのサインを求められました。

月に1度のサインが必要なんだそうです。

そして再び、「さっちゃ~ん」と呼びかけます。

さっちゃんはまた目を開けてくれました。

薄くではなく、比較的しっかりと目を開けてくれました。

つぶらな瞳をぱっちりと、そんな具合には行きませんが、前回の薄っすらと開けてくれたのに比べると、しっかりと開いていました。

 

▲15:12。僕はさっちゃんの左手を持ちます。指で擦ったり撫でたりし続けます。握り返したりの反応はありませんが、さっちゃんの体温が伝わって来ます。

 

「さっちゃ~ん」と呼びかけ続けますが、さっちゃんは何も反応しません。

目も開けなくなってしまいました。

カメラを出してからは、目は開けてくれませんでした。

今日はひと言も喋ることもありませんでした。

「さっちゃ~ん。何か喋ってごら~ん」と言っても、黙ったままです。

たまたま喋る気分ではない日、時間帯だったのなら仕方ありませんが、喋る機能が低下しているのだとしたら、哀しいことです。

 

▲15:16。入院してからのさっちゃんはベッドで寝た切りです。車椅子への移乗もありません。ですから、髪を櫛で梳くことも出来ないというか、やり難い状況です。後頭部の髪の毛が絡まったりして面倒なことにもなるようです。前回、理容で髪を切る件を聞かれた際には、僕はお断りしました。さっちゃんはこれまで髪の毛は伸ばしていましたから。でも、今回は切ってもらうことにしました。さっちゃんもその方がすっきりと楽でしょうから。

 

時間は無情に経過します。

事務の女性が「そろそろ時間なので」と告げに来られて、ベッドは病室へ運ばれて行きます。

     *   *   *   *   *   *   *   *   *   *

面会終了後、僕は眼科病院へ。

昨晩、3種類の目薬の内ひとつが無くなったからです。

まずはいつもと一緒の眼圧検査。

13と14だったのが、何故だかやたらと優秀な9と10に。

視力検査1.2と0.5でこれは前回と一緒、もちろん矯正視力です。

左眼が0.5なんですが、馬蹄のような輪っかを見つけるのが大変なんです。

見つけても1秒と持たずに見失います。

右眼と比べると、検査にかかる時間も10倍はあると思います。

明日、視野検査をすることになりました。

突然のキャンセルがあったんだそうです。

ほんの少しずつですが、世界にスモークが掛かりつつあるような気がしています。

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来週、面会することになりました

2023-05-13 21:56:47 | 面会

昨日のことです。

天覧山の中腹広場に着いた時、電話が鳴りました。

病院からです。

病院からの電話は、いつも不吉な予感しかありませんよね。

不安な心境を抱きながら電話に出ると、さっちゃんが入院している療養病棟の事務の女性からでした。

「病院の面会が2週間に1度になりました」と言うのです。

恐らくは新型コロナウイルスが5類になったことの影響なんだと思います。

でも、まだ2週間に1度、月に2度でしかありません。

それに面会時間がたったの15分間だと言うのは変わりません。

せめて週に1度くらいにならないものでしょうかね。

 

ついでにで申し訳なかったのですが、その電話で面会の予約もしてしまいました。

来週です。

今日明日の土日はすでに予約で満杯だそうです。

楽しいですね、さっちゃんに会えるのですから。

 

病院や老人の多い施設で面会制限が大幅に緩和されるのは何時のことでしょう?

時間制限はあっても仕方ないと思いますが、毎日会えるようになるのは何時のことなんでしょうね?

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4月なのに奥多摩は雪山に変貌! 鋸山を歩いて来ました

2023-05-09 13:51:12 | さっちゃんの山日記 1988年

2023年1月23日(月)、部屋の片付けをしていると、さっちゃんの山日記が見つかりました。1988年のおよそ半年分です。さっちゃんが山行記録をメモ程度に書き残していたり、日記のように書いていたことがあることは知っていましたが、こうやって改めて見つかりましたから、元気だったころのさっちゃんを知ってもらうためにも、公開しようと思います。(青字は僕の書き加えた文章です。人名等は書き替えています)

 

1988年4月10日(日) 奥多摩駅~愛宕山~鋸山~大ダワ~神戸岩

 

尾根歩きがどうしても少なく、5月連休のこともあるので、少しは歩いてみようということで出かけた。天気は高曇りで、ハイキングには良い日であった。

登山靴はザックの中。前回の棒の嶺のように一度も足を入れずというわけにはいかず、歩きだしてすぐに道がぬかるんで来だしたが、長い階段を上りきるまで運動靴。上りきった神社のところで登山靴に履き替える。2、3日前、4月としては珍しい大雪が東京を見舞ったが、それの名残だろう、あちこちに雪が見られる。

愛宕山(知らぬ間に通過)を下った鞍部にてトイレタイム。下から車が上って来た(そこまでで行止り)のにはがっくりさせられる。

すぐ、鋸山・大岳山への登山道となるが、登るにつれけっこうな積雪であった。ときどき道を外すと、膝上まで埋まる。単独の登山者が3人くらい追い越して行く。

大岳山への分岐に着く。大岳山へは踏み跡が付いていたが、御前山に行くことにする。大岳山は距離的にも長く、時間がかかりそうである。

御前山に向かう前、大ダワ林道(鋸山林道の大ダワという名の峠)を横切るのであるが、林道へ出るまでの尾根道は誰も人が入っておらず、ラッセルをしなくてはならなかった。トラバース気味の道なので、雪がなければ時間のかかるところではないらしいが、結構時間を要した。

やっと大ダワ林道に出たが、この林道も結構な積雪であった。目の前に御前山に向かう尾根があるが、誰も入っていない。とてもラッセルして登って奥多摩(より正確には檜原村)に降りる(湯久保尾根)のは無理と言うことで、大ダワ林道を下る。(計画では湯久保尾根を下って檜原村へ下山だったようですね)

途中、20人くらいの団体に出会う。時間的にみてもPM1:00を過ぎているし、御前山に行くと言うが、状況を説明した。多分無理だろう。林道を歩き通して奥多摩湖に行くか、引き返してくるかだろうと思う。(先ほどの湯久保尾根の記述もそうですが、大ダワ林道と奥多摩湖の位置関係がさっちゃんは少しズレているようですね)

気温も上がっているため雪がぐしゃぐしゃ。できるだけ締まったところを歩く。林道も10cm~15cmの積雪であった。

長い林道もやっと終わり、靴を履き替え、神戸岩(かのと岩)の側を通るので、岩の側面に回り偵察する。ボルトや古いシュリンゲが残っている。昔は登られたこともあるらしい。バス停、神戸岩入口、あまり待つことなくバスが来た。

今回の山行は東京の大雪で一応装備を完全にして出かけたが、あれほどの積雪を想像していなかった。思わぬところで、雪山を歩けたことは楽しかった。今年初めての雪山を奥多摩で味わおうとは思っていなかった。

やはり自然は何かをもたらしてくれた。その中には危険の方が多いと思うが、今日のような楽しさもたくさんあるものだ。

 

2023.05.09 追記

この年はさっちゃんの捻挫などもあって、雪山には行けてなかったんですね。本格的な雪山は泊りになるでしょうし、ザックも重くなるので、足の状態が万全でないさっちゃんには無理だったのでしょう。

昔は4月の奥多摩で雪山を楽しめることも今よりずっと多かったと思います。里で雪が積もると、すぐの土日にはよく奥多摩を歩きに行ったものです。近郊の山で日帰りの雪山を楽しめるのですから。

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