さっちゃん 空を飛ぶ

認知症で要介護5の妻との楽しい日常を 日記に書き留めたいと思います

さっちゃんの下の入れ歯を失くしちゃったかと心配しました

2020-01-18 14:17:04 | ヒヤリハット!
今日は朝から雪までちらついていましたし、気温も低くて暗い日でした。
さっちゃんの気分も最悪とまではいっていませんが、あまり良くはありませんでした。
遅い朝食をとり、薬は4種類のうち2種類しか飲んでくれませんでした。

「歯磨きをしようね」と、洗面所に行きますが、協力的雰囲気はぜんぜんありません。
案の定、下の入れ歯までは外させてくれましたが、それ以降は拒否。
仕方なく、水で薄めたGUMで口中を漱いでもらって、終了。
下の入れ歯をはめてもらおうと、さっちゃんに手渡し、はめようとしますが、最後に金具をカチッとはめ込む作業をさせてくれません。
下の前歯4本だけ残っているので、その歯にしっかりと固定させるため、最後少しだけ力を加えなければならないんです。
その作業はさっちゃんには出来ないので僕がするんですが、それをさせてくれないんです。

多分、上下の歯(入れ歯)を強く噛みしめてもカチッとはまるんだと思うんですが、さっちゃんはその前に外しちゃうんですよね。
心配でさっちゃんの後を付いて様子を見ていましたが、やっぱり外してしまったみたい。
手に入れ歯を持っています。
入れ歯を僕に渡してもらおうとしましたが、拒否されてしまいました。

その後、ちょっとの隙にさっちゃんの手からは入れ歯が消えてしまってました。
ポケットの中かもと思い、それとなく触ってみても入ってる感じはありません。
さっちゃんが歩いた辺りをいろいろと探してみますが、見つかりません。
とりあえず、目に付く棚やタンスの上、様々な台の上など、見ただけで分かる箇所を探しましたが、ありません。
続いて、ビニール袋を集めて仕舞ってある袋、雑古紙をためてある袋、木の果物入れや竹で編んだ籠、その他いろんな物の中を探しました。
ゴミ箱3つの中も探しました。
さっちゃんはゴミ箱にいろんな物を入れるんです、スリッパ、服、食器、その他何でも。
でも、ありません。

いったん僕は諦めることにしました。
少し時間をおいて、気分が変われば見つかることもあったりするからです。
とはいえ、完全に忘れるわけではありませんから、何となく探し続けているんですね。
そんな時でした、水屋の下、雑然と置かれているいろんな物の陰にさっちゃんの入れ歯が落ちていました。
あ~あ、良かった。
意外と早めに見つかりましたね。
洗面所に置いておくことにしました。
さっちゃんの気分が変わったころに、はめてもらおうと思います。

その後の夕食時、僕も忘れていたんですが、さっちゃんは下の入れ歯を入れないままで食べていました。
まあ普通に食べられるんですね。
食事の途中で、さっちゃんは咽て咳をしたんですが、その勢いで上の入れ歯が外れてしまいました。
以前、具合が悪くて吐いた際にも上の入れ歯が外れてしまいました。
その時はトイレの便器に吐きましたから、入れ歯が便器の中に落ち、気付かなかった僕はそのまま水を流してしまいました。
ですから、上の入れ歯はその後、新調した入れ歯です。


今晩は床に落ちている入れ歯に僕も気付きましたから、僕はさっちゃんの椅子の方へ向かいました。
でも、入れ歯が見つかりません。
さっちゃんがどこかに仕舞ったんでしょうか?
ポケットを触ってもなさそうです。椅子の周りを探してもありません。
僕はハッとしてゴミ箱を探してみました。
ありました! ありました!

その入れ歯を洗面所で洗って、下の入れ歯と一緒にして置いておくことにしました。
さっちゃんのご機嫌もあまり良くないので、入れ歯をはめさせてはくれないと思いますし、
さっちゃんは入れ歯が上下ともないのに食べ続けていたからです。
今晩の夕食は軟らかめの食事でしたから、大丈夫だったようですね。

さっちゃんは気分が良くない時には、入れ歯を捨てたり投げたりすることがあるので要注意!
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

もう1分僕が遅れたら、さっちゃんはあわや迷子に

2018-10-25 12:17:50 | ヒヤリハット!
熊本にいる間の話しです。

毎夕、実家の犬をさっちゃんと二人で散歩に連れて行ってました。
僕もさっちゃんも犬が大好きですし、自分が散歩するのも大好きですから。

僕がリールを持ちます。
小さなチワワですし、犬の散歩ですから、犬が主役。
プリンという名前なんですが、プリンが止まれば僕も止まります。
人間には分からない様々な臭いがあるんでしょうね。
あちこちで止まっては鼻をひくひくさせます。

さっちゃんにはプリンの散歩用具一式を持ってもらいます。
チリ紙、ビニール袋、水、器、などですね。
さっちゃんはのんびりと歩くんですが、
プリンが何度も止まりますから、数十メートル先にいることが多いですね。

何日目の散歩だったでしょうか?
さっちゃんはいつも通り先の方にいます。
ところが、この日はどんどん先に行ってしまいます。
プリンが再び歩き出し、次のカーブに来て、先が見通せるようになりました。
でも、さっちゃんの姿が見えません。
プリンはまた止まり、再び歩き出し、先のカーブまで来ます。
やはり、さっちゃんの姿が見えません。

だんだん僕も不安を感じ始めました。
さっちゃんの姿を確認しないと心配です。
プリンには申し訳ないのですが、ちょっとプリンを急かせて歩かせました。

家から白川の土手まで500mほどあるのですが、
その土手が見えてきました。
その土手にも、その手前の道にも、さっちゃんの姿はありません。
いつも決まった散歩道ですから、さっちゃんがそのコースから外れるとは思いませんが、
いったいどこまで行ってしまったんでしょう?

僕とプリンも土手に上がりました。
すぐにはさっちゃんの姿は発見できません。
でも、ちょっと土手を西へ進むと、さっちゃんらしき小柄な女性の姿が。
あ~あ、よかった。
ほっとひと安心。
その姿を見失わないよう、ちょっと急ぎ足で追いかけます。

さっちゃんも不安なんでしょうね。
時々、後ろを振り返ってはこちらを見ています。
でも、僕とプリンがいることには気付いていないようです。

そればかりか、さっちゃん、いつもの散歩コースから外れてしまいました!
土手から河原に降りるのがいつものコースなのに、
その手前で、土手から河原とは反対側の住宅地に降りていきます。
僕とプリンはすぐ近くまで来ていましたから、土手から声を掛けました。
「さっちゃん! そっちじゃないよ!」

さっちゃん、ほっとした表情を浮かべながら、土手に戻って来ます。
もしあと1分、僕とプリンが土手に遅れて到着していたら、
土手から住宅地に降りていったさっちゃんの姿を発見できなかったでしょう。

さっちゃんに聞いてみました。
「もし僕とはぐれたら、家まで帰ることできる?」
「分かんない」と、さっちゃん。

次の日からは、僕とさっちゃんとプリンは一緒に歩くことにしました。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする