さっちゃん 空を飛ぶ

認知症で要介護5の妻との楽しい日常を 日記に書き留めたいと思います

いつもよりちょっと長めの散歩をしました。その折り返し地点で・・・・

2020-04-30 23:52:01 | 散歩
水曜日の言語リハビリはこの先一ヶ月以上なく、月に一度の失語症の集まりもしばらく中止、
今週は金曜日のデイサービスもなくなって、毎日一日中さっちゃんと僕とだけで顔を突き合わせています。
僕は家事を中心に何かとやることがありますが、さっちゃんは寝ているか、起きていると僕に纏わり付くだけ。
纏わり付いている時間のほとんどは僕に対する文句らしきことを喋りまくっています。
そんなさっちゃんの言葉を聞かされていると、さすがに僕もだんだん不機嫌になっていきます。

今日も同様でしたが、途中からその文句の内容の中に「出かけようよ」と言った風な言葉が混ざり始めました。
どこにも出かけようとしない僕を責める内容のようなんですが、そんなに急に出かけられるわけではありませんよね。
でも、僕だって出かけたい気分満々なんですよ。
とはいえ、このご時世、電車やバスに乗ったり、映画を観たり外食したりもままなりません。
ですから、落ち着く先は散歩です。

ここ最近、いつも行こう行こうと思っていた場所があります。
それは近所の有名な藤棚があるお寺。
買い物や散歩でよその人のお庭に咲いている藤が満開になっているからです。
晴れていて暑いくらいですし、たまにはまだ陽の高い時間帯の散歩もしてみたいと思ったんです。

僕が出かける準備、まずは外出着に着替え始めてもさっちゃんは何も感づきません。
「散歩に行くよ」と声をかけても、まだ実感がないみたいです。
「着替えようね」と、手を引いていつも着替える場所に連れて来ても、着替えることに抵抗さえします。
今日もちょっとは抵抗しましたが、おおむね順調。
ズボンとソックスだけを穿き替えました。

出かける直前にトイレを見せて、「おしっこしな」と言いましたが、まったくの無関心。
おしっこなんて自分はまったくしたくもない、そんな風に言いたげです。
僕としては、ちょっと強制的にでも便座に座らせたかったくらいなんですけれど。
尿意がなくても、便座に座るとおしっこが出てくることもありますからね。
出かける前におしっこをしてくれると、本当に安心感が増します。


多摩川土手の道に来ました。ここはいつも歩いているコースですね。左には住宅街、右の林の先には多摩川が流れています。ここ1、2週で一気に緑が濃くなりました。


▲今日は少し先まで歩きます。左の樹々はで、満開のころはとても見事でした。いつものコースからもこの桜は見えますが、桜の直前で土手からは降りてしまいます。

<
▲この辺りの河原は鬱蒼と樹々が生えています。多摩川が右から左に流れているのですが、まったく見えませんね。

この先で土手から離れて、お寺の藤棚へ向かいました。
お寺のすぐ前の道路の信号機で待っていた時、さっちゃんが下半身を押さえて、慌て始めました。
おしっこです!
今いる場所はバスも通る道路の横断歩道の前、すぐ後ろには和菓子屋さんもあります。
僕はとにかくその大きな道路からは離れて、どこかおしっこが出来る場所を探します。
1年、2年前なら「もう5分だけ我慢しなよ」と言って、お寺の境内のトイレを探したでしょうけれど、
最近はこんな感じで慌てて尿意を訴え始めたら、それとほぼ同時か遅くとも30秒後には排尿があります。

すぐ近くに駐車場がありました。
その角、ブロック塀で囲まれた角にさっちゃんを連れて行き、ズボン、ズボン下、パンツを急いで下げました。
下げながら、パンツがぐっしょりなのを目にします。
あ~あ、遅かったか!
でも、残りがあります。
さっちゃん、その残りもけっこうたくさん出ました。
僕のザックからトレぺを出して、拭いてあげます。
使ったトレぺは用意してある小さなレジ袋に入れて持ち帰ります。
濡れたパンツを拭く余裕はないので、重ねたトレぺをパンツを挟むように入れておきました。

今この地点が、家からは一番遠い場所。
1.5kmくらいは離れているでしょうか?
濡れていて気持ち悪いでしょうけれど、今日は暖かいですから何とかなるでしょう。


▲と言うことで、今日の散歩のお目当ての藤の花がこれ。日当たりが良くて、一番満開に近い藤の花を撮りました。まだまだ開いていない花が多かったですね。この写真のあたりが8分咲きだとすると、まだ2、3分咲きの花穂も多かったですね。全体としては5分咲きくらいでしょうか。

家に戻ったらすぐにシャワーを浴びました。
下半身だけではなく、素っ裸になって、普通にシャワーを浴びました。
ついでに僕も一緒にシャワーを浴びました。
さっちゃんはもう、自分が散歩中にお漏らしをしたなんてことは忘れているかのようですね。
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ときどき起こる朝のドタバタ。作朝のさっちゃんは不機嫌で大変でした

2020-04-29 22:50:27 | デイサービスや介護
昨日は火曜日、一日フルのデイサービスの日。
8時40分前後に車でのお迎えが来ます。
数分前に電話が入り、車が停車する団地の棟の入り口まで降りて行くのです。

8時33分に電話が入りますが、さっちゃんはソファに座ったきり、立ち上がってもくれません。
絶対どこへも行くもんか! ってな感じで徹底抗戦です。
8時36分、僕はスタッフさんに電話をし、家の玄関先まで迎えに来てくれるよう頼みました。
火曜日では2回目ですね。

     *   *   *   *   *   *   *   *   *

そもそも、昨日の朝、最初はそれほど大変そうな様子ではありませんでした。
朝食のおかずもパンも最後の温めだけ残してガスを止めたり、電気を切ったりして、その状態でさっちゃんを起こしに行きました。
さっちゃんは目はすでに覚ましていて、抵抗なく布団から出て立ち上がり、着替えもしてくれました。
着替えと言っても、前の晩は部屋着のままで眠ってしまい、外出用のズボンとソックスを穿き替えるだけだったんですが。

ただ、何となくいつもよりもボオ~ッとしてる感じはありました。
余分な要望をすると、一挙に反発を喰らいそうな雰囲気は漂っていましたね。
ですから、毎食前の手洗いもさせられませんでした。
テーブルにつかせるので精いっぱい。

僕は朝食の最後の温めをして、おかずをさっちゃんの目の前に置きます。
でも、さっちゃんは食べ始める様子はありません。
パンが焼け、さっちゃんの食パンの耳を取り、半分に割って、マーガリンとジャムを塗ります。
パンの皿もさっちゃんの前に置きました。
おかずは幾度か食べることを促しても食べなかったんですが、パンには手を伸ばして、しばらくすると食べ始めました。

さっちゃんはいわゆる「ばっかり食べ」をします。
パンを食べ始めると、食べ終わるまでパンばかり。
昨日の朝もそうでしたが、パンを食べ終わるとおかずに手を伸ばしてくれました。
文字通り、「手を伸ばして」。
フォークはパン皿に置いて、おかずを手で食べ始めたんです。
まあ、よくあることですから、びっくりはしないのですが、今朝はフォークを手に持たせるようなことは出来ませんでした。
そんなお節介をすると怒りだすような雰囲気がピリピリしてたからです。
おかずも全部食べてくれましたが、時間的にヨーグルトを食べてもらうことは出来ません。

ジャムやらおかずがたくさんくっ付いた手指を「洗いに行こか」と立ってもらおうとするのですが、それだけでもう怒り始めます。
手洗いは無理ですから、僕は水で絞ったタオルを持ってきました。
(やっぱり、ウェットティッシュあった方がいいな)
タオルで手指を拭こうとすると、これまた怒り始めます。
ちょっとだけ強引に何とか拭くことだけは出来ました。

こんな様子ですから、薬も飲んでもらえません。
歯磨きなんて持ってのほか・・・・

さっちゃんは寝室へ行き、ソファに座り込んでしまっています。
部屋着のベストを脱がして、ジャンパーを着せたいのですが、抵抗されて出来ません。

     *   *   *   *   *   *   *   *   *

そして、文頭の8時33分です。
スタッフさんが玄関先に来てくださって、「さっちゃん! 一緒に行きましょ!」と呼んでくださります。
僕はさっちゃんの手を引っ張って、ソファから立たせます。
スタッフさんに声をかけてもらっているので、嫌々ながらでもソファから何とか立ち上がってくれました。
玄関のスタッフさんの姿がさっちゃんからも見えるようになると、さっちゃんの様子も少しずつ変化するようです。
スタッフさんにさっちゃんの頑なな心が温められ溶かされていくような、そんな雰囲気ですね。

さっちゃんも僕とばかり暮らしていると、心の在り様が単純で画一的になってしまうようです。
僕に対する感情の向けようだけになってしまいがちなんですね。
しかもふたつの感情の間を振り子のように気紛れに振れるんです。
ひとつの極は僕を憎み、僕を怒り、僕への不平不満、そんな感情で満たされる感情。
もうひとつの極は僕に依存し、僕を常に探し求め、僕を愛おしむ、そんなさっちゃん。
そんな両極端をさっちゃんの気分は前触れなく変化するんですね。
前触れはあるのかもしれませんが、まだ僕には察知できません。

それでも昨日は出かけてくれて良かったです。
夕方、どんな感じで帰って来てくれるか楽しみでしたね。

夕方、さっちゃんに明るさはまだ戻っていませんでした。
どう表現したらいいのでしょうか? 不安げな、ちょっとおどおどしているような表情。
それでも、僕に対する悪感情は感じられません。
もちろん、さっちゃんにはそのような特定の感情を長く抱き続けることは出来ないでしょうからね。

スタッフさんから話を聞くと、入浴するころまで不機嫌さは続いたようです。
入浴もいつものように湯船に入ることは出来なくて(おそらく拒否して)、シャワーだけだったとのこと。
お昼はいつも通り食べたそうですから、そこは安心ですね。

家に帰り、さっちゃんにおしっこを促すと、出ました。
それからいつも通り散歩へ出かけました。
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言語リハビリはさらに1ヶ月実施を延期、金曜日のデイサービスも今週はお休み

2020-04-28 23:16:47 | 新型コロナウイルス
さっちゃんがデイサービスから帰って来て、多摩川土手をふたりで散歩していた時のことでした。
病院から電話がかかって来たのです。
言語リハビリ担当のST、T田先生でした。
「5月13日に予定していたリハビリを1ヶ月先の6月10日にしたい」との内容でした。
濃厚接触にあたる診療やリハビリは可能な限り行わない方針が出たのだそうです。
こんなご時世ですから、致し方ないでしょうね。

続いて、夕食の準備がほぼ終わったころ、金曜日のデイサービスの事業所から電話が入りました。
「今週金曜日をお休みにしたい」ということでした。
その理由ですが、通所者の方の中で肺炎の患者さんが出たとのことです。
「新型コロナでないとは思いますけれど」とおっしゃっていましたが、結果が出るまでは何とも言えませんね。
PCR検査の結果を待っている状況のようですね。
最悪、しばらく閉所になる可能性も出て来ました。
最悪の際には、さっちゃんも、当然僕も、PCR検査を受けることになるのでしょうか?
スタッフさんは電話では何も言っていませんでしたけれど、さっちゃんや僕も自主隔離していた方がいいのでしょうか?
一挙に新型コロナウイルスが身近になって来ましたね。
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さっちゃんは僕が「買い物に一緒に行こうよ」と言っても「行かない」と言います

2020-04-27 23:36:59 | 買い物
さっちゃんは外を歩くのが大好きです。
悪天候でもない限り、毎日買い物や散歩で必ず30分~1時間は歩きます。

今日の午後は雨でしたが、2時過ぎてちょっと雨が止みましたから買い物に行くことにしました。
さっちゃんに「買い物に行くよ」と告げます。
でも、反応がちょっと鈍い。
「これから買い物に行くけど、さっちゃんは行かないの?」と聞きます。
それでも、反応は鈍いまま。
「さっちゃんは行かないの? ひとりで留守番してるの?」と畳みかけると、
「行かない」と言うんです。
「じゃあ留守番しててね。僕ひとりで買い物に行ってくるから」と告げます。
普通はこれぐらいで、さっちゃんも行きたい雰囲気を醸し出してくるものです。
どれほど「行かない」と言い張っていても、コロリと「行くに決まってるでしょ」みたいなことを言いだすんです。
でも、今日は違いました。
再び「行かない」と言うんです。

僕は心を決めてひとりで出かけることにしました。
さっちゃんを残して出かけるのは本当に心配です。
でも「行かない」と言うさっちゃんを無理矢理連れ出すことは不可能。
僕がいない間、さっちゃんが何をしでかすか不安だらけです。
まずあり得ることは外に出て、歩き回って迷子になること。

これを防ぐ手段は今日も突っ張り棒。
前回使用した際は、これを玄関ドアの最下部にセットしました。
今回は真ん中らへん、ちょうど取っ手の真下にセットしてみたのです。
我が家の玄関ドアは取っ手を下方へ下げて押し開けるんですが、外側の取っ手にくっ付けるようにセットすると、下方へ下がらなくなるんです。
さっちゃんの力でドアを押し開けることは何とかできますが、下方に下げられない状態で無理矢理下げるだけの力はないでしょう。
僕がやってもどうなんでしょうかね? 無理なんではないでしょうか?

突っ張り棒をセットしながら、上記の新方式に気が付いて、僕はちょっとだけ心配が小さくなっていました。
ただ、そのとき自転車の鍵を持ってくるのを忘れたことに気づき、せっかくセットした突っ張り棒を外して中に入りました。
すでに、ダイニングと玄関の間のドアは開いていて、さっちゃんがすぐに姿を見せます。
自分の身がどういう状況になっているのか不安感が増してきたんでしょうね。
「買い物に行くけど、さっちゃんも一緒に行く?」と念のために確認すると、
「行くよ」って答えるじゃあありませんか!

それからさっちゃんを外出着に着替えさせます。
外出着と言っても、ズボンとソックスを着替えて、ジャンパーを羽織るだけですけどね。
往きにはパン屋さんにも寄ったので、往復の徒歩時間だけでも小1時間は歩いたと思います。
帰路は雨の中でしたから傘を差しての歩きでした。
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さっちゃんは朝目が覚めて、僕の椅子でおしっこをしようとしました

2020-04-26 23:37:58 | トイレ・排泄
今日は日曜日、さっちゃんは朝の7時20分ころ起き出しました。
さっちゃんが動くと僕は必ず目が覚めます。
さっちゃんは布団から出て立ち上がり、窓辺へ近づきカーテンの隙間から外を見ると、隣りのダイニングへ行きました。

「トイレかな?」と、僕は起き上がる心の準備をします。
通常ならさっちゃんが玄関へのドアを開ける頃合いまで待って布団から出るのですが、
今朝は何故だかは分かりませんが、すぐに布団から出てさっちゃんの元へ行こうとしました。
朝のまだ寝惚けているような時ですから、さっちゃんもトイレの場所などまったく分からないことが多いんです。
さっちゃんの元へ急いだのは、そんなことが影響していたのかもしれません。

すぐ隣りのダイニングで目にした光景は、さっちゃんが僕の椅子に座っている姿。
これだけなら問題はないのですが、よく見るとパンツまで脱いで座っています!
「わっ! 便座と間違えてる!」
僕は急いでさっちゃんの手を引いてトイレに連れて行きました。
両肩を押し下げるように、さっちゃんを便座に座らせました。

おしっこが流れ落ちる音がします。
パンツを見てみると、500円玉よりちょっと大きなサイズで濡れていました。
ひとまずトレぺで挟むようにして吸収させ、何とか大丈夫でしょう。
股付近も通常以外の場所は濡れてないようです。

手を洗ってもらったさっちゃんは布団に戻りました。
僕はさっちゃんが座った僕の椅子を調べます。
小豆大の濡れがありました。
まあ、これくらいなら大したことはありません。
トイレとの間の板の間も見ましたが、濡れている様子はありませんでした。

以前一度だけさっちゃんは椅子でお漏らしをしたことがありました。
さっちゃん自身の椅子で漏らしてしまったのですが、大量のおしっこは床にも流れ落ちました。
その後の掃除や洗濯はけっこう大変です。
今回はそれが未然に防げたので本当にホッとしています。

パンツはそのまま穿いてもらっていました。
お昼の2時過ぎにお風呂に入ったので、その時に着替えてもらうつもりだったんです。
でも、さっちゃんはお風呂に入ろうとしませんでした。
お風呂は僕一人で長風呂しました。
さっちゃんのパンツは明朝穿き替えてもらいましょう。
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さっちゃんの気分の急変には戸惑っちゃいますし、対応も出来ません

2020-04-25 23:58:39 | 気分や思い
さっちゃんの気分は時々刻々コロコロと変わります。
ほとんどの時間をさっちゃんは僕と過ごしていますから、その気分が向かう相手は僕。
静かで精神的凪のとき、ケラケラと笑いがこぼれるような快活なとき、
恋人か赤子かのように甘えすり寄ってくるとき、ドヨ~ンと心も体も重そうなとき、
ひとりグチグチと不平不満をかこつとき、そして、僕に対し怒り狂ったようにぶつかってくるとき。


今日も、この最後の気分―—僕に対し怒り狂ったようにぶつかってくる――に前ぶれなく変わってしまいました。
夕方、多摩川土手のいつもの散歩コースから帰って来て、僕は夕食の準備を始めました。
さっちゃんは布団の中に横になっていたり起き上がったりを繰り返していました。
テレビのニュースがトランプ大統領の消毒薬に関するおバカな発言を報道していましたから、僕は台所からテレビの前に行ったんです。
その前からも僕に対する文句をブツブツとは言い始めていたんですが、この時はさっちゃん、酷い行動に出ました。

テレビのリモコンで僕の頭をぶったんです!
さっちゃんの力ですからたいして痛くはないんですが、これにはさすがの僕もムッ!
大きな声で「なんで頭を叩くの!」って、さっちゃんを強く叱りつけたんです。
さっちゃんの手からリモコンを取って、元の位置に戻します。
さっちゃんはあまり抵抗はせずに、なにやらブツブツは言い続けていました。
僕がさっちゃんを布団の方へ押して、ダイニングから締め出そうとしたもんですから、さっちゃんは反発して僕を押し返します。
そうされると僕は力を入れることが出来ませんから、押し合いっこはすぐに終了。
力での争いになると、絶対的に僕が不利ですね。
力では負けないことは分かっているので、さっちゃんも力で来たら僕が引かざるを得ません。

台所へ戻って夕食作りを続けていたら、さっちゃんが近づいて来て、白色の発泡スチロールトレイを溜めている袋を揺らし始めました。
トレイ同士が擦れる音がします。
袋から納豆のトレイが落ち、さっちゃんはそれを拾って僕に投げつけました。
いつかもっと危険なものを投げつけられるのではと、想像することはありますが、さっちゃんは計算してトレイを投げつけたんでしょうか?
もちろん、このトレイに関するさっちゃんの一連の行動に対しては、僕はまったく無視し続けました。
この程度のことで怒っていては身が持ちません。

でも、この時の無視をきっかけに、さっちゃんの僕への言葉攻撃を完全無視し続けることに。
さっちゃんが何を言っているのかは本当にぜんぜん分からないんです。
ただ雰囲気的に想像すると、どうも次のようなことを話しているようなんです。
「あなたは全然何もしないわね」
「夕食も食べるばっかりでいっさい作ったりはしない」
「掃除も洗濯もしてくれない。片付けもしなくて、散らかしっぱなし」

まあ半分は僕自身の反省後悔があって、そのように聞こえるのかもしれませんがね。

さっちゃんが元気でしっかり者だったころ、僕が何もしなかったわけではありません。
僕の親父に比べると、10倍も100倍も家事をしていたと思います。
親父は鼻をかんで丸めた鼻紙を屑籠へポ~ンと放り、入らなければ拾わせるような人でしたから。
親父の代理として弁解しておくと、亭主関白は母への甘えで、実際は恐妻家を自認していて、母に頭が上がらない部分も多かったようですね。

僕の親父のことはさておき、さっちゃんの言葉攻撃を無視し続けることへの僕の疑問もなくはありません。
もちろん、言い返したりはしませんが、ちゃんと聞いているよと、相槌を打ったり、
さっちゃんの顔を見てあげたりくらいはした方がいいのかな、などとは思いますね。

完全無視する僕に無意味さを感じたのか、さっちゃんは自分から布団の中に潜りこんでしまいました。
その後、さっちゃんはずうっと布団から出て来ません。
夕食の準備が出来て、「出来たから一緒に食べよ」と声をかけても、起きて来ません。
結局、さっちゃんは今晩の夕食は食べずに、そのまま寝てしまいました。
今晩のメインディッシュはビーフシチューでした。
明日の晩には絶対に味わってもらおうと思います。
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2016年の忘事録/気になることは繰り返し繰り返し質問します

2020-04-24 23:04:28 | 2016年の忘事録
忘事録とは忘れた事の記録です
また思い出すこともあるでしょうが
忘れるよりも もっと
新しい思い出を
作ればいいのです


この忘事録カテゴリー文章はほぼその日付当時メモした文章のままこのブログに載せています)

2016年9月19日

市内循環バスに乗るとバスカードが使えるか? と聞く。ほぼ毎回。
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さっちゃんはスプーンをストローのように吸おうとしちゃいました

2020-04-23 23:10:33 | 食事・食器
三日前のブログで箸やフォークやナイフとともに書いたばかりのスプーンですが、はや訂正しなければならなくなったようです。
「スプーンはヨーグルトを食べる時に使っていますが、動きも機能もシンプルなのでまだ大丈夫ですね。」
このように書いたのですが、昨日の朝はぜんぜん大丈夫ではありませんでした。

小さなヨーグルトのカップにプラスチック製の丸みを帯びた太めのスプーンを差してさっちゃんの前に置きます。
スプーンをどう使うのかすぐにはピンと来ないようですね。
ですから、僕がすぐに教えちゃうこともありますが、教えなくてもしばらくすると使い始めることが出来ます。
普段はそのまま最後まで普通に食べ終わります。
まあ、途中でちょっと戸惑って使い方を忘れそうになることもありますけれどね。

でも、昨日の朝は途中からスプーンをぜんぜん使わなくなりました。
カップから飲み物を飲むようにすすろうとしたり、指で掴んで食べようとしたり。
僕がスプーンをさっちゃんの右手に握らせても使おうとしません。
あんまり手を貸し過ぎると、それはさっちゃんにとっては干渉や命令に感じるのでしょうか? 嫌がりますし、反発します。
ですから、スプーンをカップに差してさっちゃんに戻します。

すると、さっちゃんはスプーンの持ち手の方を口に咥えるじゃあありませんか!
まるでストローのように吸い取ろうとしています。
ストローのことを覚えていてくれたことはある意味嬉しいことですし、面白くて内心笑っちゃいました。
もちろん吸えるわけもなく、さっちゃんはすぐに口から外しました。

その後、なんとか思い出したようで、普通にスプーンを使って食べ終えることが出来ました。
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デイサービスから夕方帰って来たさっちゃんは僕の姿を見つけると・・・・

2020-04-22 23:25:41 | デイサービスや介護
昨日の火曜日はデイサービスの日。
そんな日の朝は毎回様々です。
順調に物事が進んで、つまり朝食を完食し、薬もすべて飲み、歯磨きや着替えにも協力的で、出かける時もスムーズに、・・・・
こんなことは絶対にと言ってもいいくらいに有り得ませんが、それに近かったことはありますね。
ところで、この日の朝はまったく駄目。
朝食はほとんど残し、薬も飲み残し、歯磨きはさせてくれず、着替えの時は文句たらたら、出かける時は僕が突き飛ばされる機嫌の悪さ。
それでも、出かけてはくれましたから、ああ、良かった良かった!

デイサービスでも「入浴までは不穏でしたけどね」とのこと。
スタッフの皆さんも大変だったと思いますね。

夕方が近づいて、「もうすぐ着きますよ」と連絡を受け、迎えに行くと、ほぼ同時に車がやって来ました。
目の前に停まるや否や後部座席の窓がバンバンドンドンと叩かれる音がします。
スタッフの方が「あれま、嬉しいんだね」と言っています。
どうやら叩いているのはさっちゃんのようです。

さっちゃんは車から降りてくると、僕に抱きつくようにそばに来ました。
何やら一生懸命喋っていて、僕の手を強く握りしめます。
そして、声も涙声になって、少しだけ涙ぐんでいる様子。
スタッフさんにも「あら、泣いちゃってる」と言われています。
朝は僕に腹を立てて突き飛ばす剣幕だったさっちゃんが、長く僕と離れていた寂しさを訴えてくれています。
車を見送った後には、「良かった、良かった」と言ってくれます。
僕と再び会えたことが、さっちゃんにとっては感激であり、一番の安心なのでしょうか?
そうだったら僕にとっても嬉しい限りです。

時々、否しょっちゅう、僕に辛く厳しく当たるのも、僕に対する信頼の裏っ返しなんだろうなと、こんなことがあると思えてしまいます。
さっちゃんは家の中に入ってもしばらくは「良かった、良かった」と言ってました。
そのたびに僕はさっちゃんをハグしてあげました。
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さっちゃんはだんだん箸が使えなくなりつつあります

2020-04-20 23:57:21 | 食事・食器
食事をするために手で扱う道具は、箸、フォーク、ナイフ、スプーンなどが主なものでしょう。
さっちゃんはその内ナイフ使えなくなっていると思います。
スプーンはヨーグルトを食べる時に使っていますが、動きも機能もシンプルなのでまだ大丈夫ですね。
残された箸とフォーク、どちらがより使えこなせているかは微妙ですね。
フォークは朝のおかずには毎日使っています。
朝食でのフォークの使い方がこれもシンプルなので大丈夫です。
でも、スパゲッティなどとなると、ほぼ無理ですね。
フォークに巻き付けて食べるなんて芸当はさっちゃんには出来ません。

最後のですが、これが一番普段からよく使っている道具です。
しかも、食べ物によって微妙に使い方や力の入れ加減が変わってきますよね。
さっちゃんは今のところ箸を使ってはいますけれど、よく使えてたり、使い方が分からなくなったり、不安定です。
箸の握り方がすぐには思い出せないようです。
右手で持つのか、左手なのか?
太い方を持つのか、細い尖った方か?
二本とも持つのか、一本でもいいのか?

さっちゃんが戸惑っているとき、僕がさっちゃんに箸を持たせてあげることもしばしば。
食べている途中で、箸を置いて手で食べ始めることもしばしば。
一本で食べようとしたり、細い尖った方を持って食べようとしたり、いろんなことが起きます。

食事道具の使い方が正しく出来なくなっているということは、食べ方自体も正しく出来なくなっているということ。
まあ、正しくというのも深く考察すると難しい事なんですけどね。
食事マナーの一部とでも言いましょうか、常識的な食べ方とでもいいましょうか。
例えばカレーライスですが、さっちゃんはスプーンで食べることは何とか出来ています。
でも、ライスとカレールーとが皿の中で分かれたままだと、問題が生じます。
まあ、どんな食べ方でも構わないと言えば構わないんですが、さっちゃんはライスとルーをスプーンに同時に入れて食べることが出来ません。
スプーンをライスへ運ぶとライスだけ、ルーに持っていくとルーだけ、になってしまいます。
ですから、カレーライスの場合はさっちゃんに出す皿の中身を最初から混ぜ合わせて出してあげます。

今晩の夕食は長崎皿うどんとお味噌汁でした。
最近のさっちゃんは何故だかお味噌汁はほとんど食べてくれません。
どうしてなんでしょうね?
お味噌汁のことはいいとして、問題は皿うどんです。

ちょうどNHKの孀婦岩(そうふがん)周辺を探査研究する調査団の番組を録画で観ていました。
僕はその番組が興味深くて、夢中で観ていましたから、さっちゃんがどう食べていたのかまでは見ていませんでした。
ちなみに、孀婦岩は伊豆諸島最南端、鳥島の南約76kmにある高さ99mの岩峰です。

番組が終了して、さっちゃんの皿うどんを見ると、油で揚げた細麺の上に載せたあんだけが無くなっていました。
野菜たっぷりのあんの部分だけを、箸で拾うように食べたのでしょうか?
さっちゃんはティッシュで細麺の上にまだ少し残っているあんを拭き取るような動きを見せています。
それを無理矢理止めると、さっちゃんは怒ってしまいますから、食べられなくなるわけでもなさそうですし、僕はじっと見ていました。
ティッシュの動きはすぐに終わり、さっちゃんは皿ごと横に遠ざけてしまいました。
細麺は食べないのかな? 後で僕が食べとかなくちゃな? などと考えていました。
しばらくするとその皿を近づけてさっちゃんは再び食べ始めました。
でも、箸ではなく手で食べています。
とはいえ、全部食べてくれました。

カレーライスと同じで、あんと細麺を一緒に食べることが出来なくなっているんですね。
出来なくなっているのではなくて、一緒に食べるんだということを忘れているのでそうしないのかもしれません。
カレーライスの場合もそうでしょうけれど、一緒に食べるんだと教えても恐らくそうはしないでしょうね。
何故なら、スプーンにライスとルーをバランスよく載せたり、細麺とあんを一緒に箸で掴んだりはけっこう難しい技術だと思います。
だから、さっちゃんはトライしたとしてもなかなか出来ないでしょうし、すぐに教えた食べ方を忘れてしまうでしょう。

今後は長崎皿うどんも最初に細麺とあんをある程度混ぜ合わせて出すことにしたいと思います。
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