さっちゃん 空を飛ぶ

認知症で要介護5の妻との楽しい日常を 日記に書き留めたいと思います

言語リハビリを訪問介護で受けるようにして正解だったなと思いました

2021-09-28 23:58:03 | 言語リハビリ
昨日月曜日言語リハビリの日でした。
以前は約1時間かけて徒歩と電車で通っていた言語リハビリでしたが、さっちゃんがその1時間をかなり負担に感じるようになっていたようなんです。
もちろん病院側の理由もあるのですが、在宅で言語リハビリを受けるようになって2ヶ月近く経ちました。

さっちゃんもSTのY田先生に慣れてきたようですし、Y田先生もさっちゃんの扱いに慣れたのでしょう。
昨日はこの1、2年の内では記憶にないほど順調な言語リハビリでした。
順調と言っても、さっちゃんが正しく答えられたとか、歌詞も少しそれらしく唄えたとかじゃあありません。
さっちゃんに出来ないことはやっぱり出来ませんから、これまでと違う訳ではありません。

じゃあ、何が順調だったかと言うと、さっちゃんがY田先生のリハビリの意図に最初から最後まで心を向け続けてくれていたことです。
以前のように、大変な心身の負担を感じながら、歩いて、電車に乗って、また歩いて、待ち続けて、やっと言語リハビリが始まるのではありません。
いつも通り、家で普通に暮らしている中で、月曜日の2時にSTのY田先生が来てくださるんです。
さっちゃんにストレスがない分、精神的にも安定し、Y田先生とのコミュニケーションも順調なんでしょう。
もちろん家に居ても不穏になることはありますから、毎回毎回言語リハビリが順調に行くわけではないと思います。
でも、昨日のような感じで行なわれるケースが多くなるような気がします。


では、昨日行なったことを記しておきます。

まずはいつもと同様、体温、血圧、SpO₂ を計りました。
体温は36.4度、SpO₂は97だったのですが、血圧は血圧計がエラーの繰り返しで計れませんでした。
機械のせいなのか、さっちゃんが腕や手を動かすからなのかは分かりません。

そして、最初の課題はカードです。
スイカと猫とバナナ、3枚の絵(写真)のカードを並べました。
先生が「スイカはどれですか?」と聞きます。
さっちゃんはどれかカードを選ぶんだということが分からないようですから、先生がカードの前で手を動かして、どれかを選ぶような仕草をして見せます。
そうした上でまた、「スイカはどれですか?」と聞きます。
さっちゃんは猫のカードを選びました。

続いて、猫を玉子焼きのカードに替えて「スイカはどれですか?」と聞きました。
すると、さっちゃんはバナナを選びました。
こういうことを幾度か繰り返しました。
さっちゃんは絵(写真)とモノの名前とがなかなか結び付かないようですね。
さっちゃんはY田先生の問いかけには時間はかかりますけれども、ちゃんと応えていました。

僕が驚いたのは、Y田先生が例えば「飛行機 ひこうき」と書いて、さっちゃんと一緒に声を出して「ひ・こ・う・き」と読んだことです。
もちろん、正確に発声できませんから、例えば「ひ・ぼ・よ・し」とか、そんな感じで不正確なんです。
でも、最初の音の「ひ」は一致していたり、4音節に発声したり、さっちゃんとしては上出来だったんです。
Y田先生が一緒に発声しますし、さっちゃんの肩を軽く叩きながら、ゆっくり「ひ・こ・う・き」と言ってくれますから、さっちゃんも発声しやすいんでしょう。
他にも「あいうえお」や「よろしくお願いします」などの言葉もY田先生と一緒に発声できました。

後半はいつもと同じように歌を唄いました。
1曲目は「紅葉」:秋の夕陽に照る山もみじ~
2曲目は「里の秋」:静かな静かな里の秋~
3曲目は「旅愁」:ふけゆく秋の夜 旅の空の~
4曲目は「夕焼け小焼け」:夕焼け小焼けで日が暮れて~

さっちゃんはこの4曲全部をY田先生、僕と一緒に唄いました。
いつものように歌詞は適当で意味を成してはいませんが、音程は正しく唄っています。
高音で発声が難しくなると、1オクターブ下げて唄っていました。
4曲も声を出して唄ったのは初めてだと思います。

最後にホワイトボードにY田先生が「ありがとうございました」と書いて、一緒に発声しようとしましたが、これにはさっちゃんは応じませんでした。

カードや歌でリハビリの課題を行なっている時以外でも、さっちゃんはY田先生に向かって何やら喋り続けていました。
Y田先生はさっちゃんの言葉尻を上手に掴まえて、さっちゃんに会話を投げかけます。
Y田先生の言ったことが分かってるのかどうかは不明ですが、さっちゃんは更に喋りかけ続けます。
そんな会話のやり取りも下地になって、さっちゃんが発声し易い雰囲気になっているんでしょうか?
充実した40分間があっという間に終了しました。
この日のように良い雰囲気で終了出来ることばかりではないと思います。
でも、こういう日もあることが分かって、嬉しく楽しく感じられます。
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先週の金曜日にお休みだった皮膚科病院に今日行って来ました

2021-09-27 23:59:35 | 病院
先週の火曜日、デイサービスの看護師さんの意見も聞いた上で、皮膚科病院へ行くことにしました。
月曜火曜日ころは少しぐじゅぐじゅと体液も滲み出していたので、「こりゃ大変!」と思ったのですが、
水曜日以降は患部(右耳の後ろ)も乾いたようで、あまり手で掻こうともしません。
見ている範囲では1日に2、3回患部に手をやるくらいでした。
白い粉のようなものが右肩付近に落ちているのが、ちょっと嫌でしたけどね。

水曜日に病院を探しました。
まずは家から近いことが第一条件です。
2ヶ所が候補として上がりました。
どちらも歩けば35~40分くらいの距離です。
ひとつは駅前の病院ですぐ近くまでバスでも行けますから便利です。
でも、HPをチェックすると、利用者が多くて待ち時間が長そうです。
HPから予約も出来るのですが、初診の際は予約は出来ません。
さっちゃんにとって待ち時間が長いことは不安の種ですから、この病院は遠慮することにしました。
ここだと水曜日には行けたんですけどね。

もうひとつは、さっちゃんの掛かり付けのお医者さんのクリニックのすぐそばです。
のんびりと歩いて行けますから、そのへんは安心。
ただ、水曜日は定休日で、木曜日は秋分の日でお休みですから、診てもらえるのは金曜日になってしまいます。
でもまあ、一刻を争うような状況でもありませんでしたから、この病院に決めて、金曜日に行くことにしたんです。
ところが、この病院に着くと、貼り紙がしてあって金曜土曜はお休み。
この経緯はひとつ前のブログで書きました。
ここの病院は金土と臨時のお休みにして、5連休にしてしまったんですね。

という訳で、今日月曜日に行って来ました。
念のために、病院へ電話して今日は開いていることを確認。
さっちゃんと散歩を兼ねて行きました。
予想していたよりも患者さんが多くいました。
事務の方に「どれくらい待ちそうですかね?」と聞くと、「30分くらいと思いますよ」との返答。
でも実際は、20分くらいだったでしょうか。

お医者さんは見るや否や「湿疹ですね」と。
湿疹と言っても原因は多様なんでしょうが、ちょっと聞いては見ましたが、僕にはさっぱり分かりませんでした。
ただ、「毎日石鹸で洗って、塗り薬を1日2、3回塗ってください。数日で治ると思います」と言ってくださいました。
さっちゃんは待合室でも診察室でも不穏になることなくしっかりとしてくれていました。
薬局でも同様です。

夕景の中を40分くらいかけてのんびりと散歩しながら帰宅しました。


▲17:00。まだ日没の30分も前でしたが、分厚い雲が覆っていたせいなのか、日没直前の太陽のような輝きを見せていました。西陽が映っているのは多摩川です。さっちゃんに「ここに立っててね」と言っても、すぐに僕の方へ近づいて来ます。3つの場所でさっちゃんを写そうとしたんですが、ここでだけ成功しました。


▲17:11。河川敷の公園に池があって、そこに映った夕陽です。久し振りに強く輝く夕陽に出逢えました。
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今日の僕は病院3連荘、病院のハットトリック。でも、最後の病院は・・・・。そして、疲れて夕食抜きで寝てしまいました

2021-09-24 23:56:59 | 病院
今日僕は眼科と歯科と皮膚科の病院へ行きました。

まず、1軒目眼科。
これは僕が緑内障だからです。
ほぼ1ヶ月おきほどに訪れます。
毎日さしている目薬が無くなりそうになると行くんです。

病院には10時40分ころに到着しました。
駅前の狭い病院なので病院の外にまではみ出して患者さんが待っています。
コロナの影響で待合室の座席が半減していることが影響しているんです。
外には扇風機も置いてはあるんですが、焼け石に水で、日陰から溢れた人は炎天下で待っている人もいます。
僕は幸運なことに扇風機の前の日陰で立って待つことが出来ました。

こんなことは時々あるので、我慢強く待っていましたが、それにしてもいつもより患者さんが多い!
これまで見たこともない患者さんの多さです。
ですから、待てども待てども僕の名前が呼ばれません。
外で待っている患者さんには、事務の女性が外まで出て来て声を掛けてくれます。
なかなか僕の名前を呼んでくれません。
外で待ち始めて1時間が経ったころ、やっと僕の名前が呼ばれました。

まずは眼圧検査。
前回悪くて、左眼は18でしたが、今回は16。
まだよくありませんね。
本当は一桁に持って行きたいそうなんですが、せめて10台前半にはね。

矯正視力は右眼が1.2、左眼は0.5でした。
左眼はずうっと0.6だったんですけどね。
右眼は通常の機械による視力検査なんですが、左眼はその機械を使えません。
普通はたくさん並ぶあの輪っかの中で明るく背後が照らされた輪っかを見て答えるんです。
でも、僕の左眼は答えるべき輪っかがなかなか見つかりません。
しかも、輪っかがたくさん並んでいますから尚更です。

それで、20cm四方くらいの紙にひとつだけ書かれた輪っかを病院のスタッフさんが僕に見せてくれるんです。
それも背後が白いと、白い紙自体をなかなか見つけることが出来ません。
すると、女性の黒っぽい服の前にその白い紙を出してくれます。
そうすると、紙自体はどこにあるのかがすぐに分かるんですが、輪っかはなかなか見つからないんですよね。
顔の角度を微妙に上下や左右にずらして、その輪っかを探すんですが、一瞬チラッと見えても、顔や眼をそこで急停止させることは出来ません。
ほんの1度ずれただけでその輪っかは消えてしまいます。
ですから、ごくごく一瞬見えた輪っかの様子から「右かな?」とか言って答えるんです。
スタッフの女性はいつも「そうですね」としか答えてくれませんから、正解だったのか間違いだったのかは不明です。
輪っかの切れ目が微かに感じ取れることもあります。
左か下のどちらかっぽいなという程度なんですがね。
逆に、上や右や下は輪っかの黒色が見えてる感じがするから左だろうな、という程度に推測することもあります。
兎にも角にも、輪っかを自分の視野の中に入れるのが至難の業で、長いと1分近く探しているんじゃないでしょか。

検査が終了し、そのスタッフさんに「今日は患者さんが多いですね?」と聞いてみました。
すると、「◎◎(僕の住んでいる市)のお医者さんが亡くなって、そこの患者さんを受け入れているんですよ」との返答。
なるほど、ですね。

続いて、お医者さんの診察です。
眼圧をもっと下げたいので、目薬をいろいろと試しています。
以前に試した目薬は充血がありましたから、駄目でした。
今回もエイベリスを試してみます。
朝1回使うだけです。
「様子を知りたいので、2週間後に来てみてください」と言われました。

この時点ですでに12時。
本当は薬局で目薬を買って、スーパーで買い物もしたかったんですが、そんな余裕はありません。
歯科の予約時間が12時半なんです。

1回帰宅してから、すぐに2軒目歯科へ行きました。
今日は先週言われた歯の治療です。
右上の5番目の歯だったかな?
先生が言うには、「歯ブラシで磨き過ぎてえぐれちゃってるんですよ」とのことで、えぐれた箇所を埋めたんだそうです。
治療はすぐに終わって、次回は3ヶ月後です。
定期的にチェックしてもらっているんです。

それから、薬局へ行き、スーパーで買い物をして、家に帰ってお弁当を食べ、湯船に長く浸かってリラックスしました。
さっちゃんが戻って来ました。
今日は順調だったみたいですね。
スタッフさんがさっちゃんに「じゃあまた来週お会いしましょうね」と言うと、珍しく「はい」とはっきり返事をしていました。
いったん家に入り、トイレに行ったり、水を飲んだりしてから、すぐに3軒目の病院へ向かいました。

さっちゃんの掛かり付けのお医者さんのクリニックのすぐそばの皮膚科病院です。
徒歩で30分以上かかります。
家を出てちょっと歩いたところで、マスクを忘れたことに気付きました。
1枚は僕のザックの中に新品が入っているんですが、もう1枚足りません。
途中のドラッグストアで買えばいいやと思っていたら、以前あったはずのその店は無くなっていました。
皮膚科病院そばの薬局は閉まっていました。
(あれ? ちょっと変・・・・ なんで閉まってるの?)
皮膚科病院に着きました。
~~~れっ!
閉まってます!
貼り紙がしてあって「都合により金曜、土曜はお休みさせていただきます」とのこと。
この病院は水曜日は定休日で木曜日は祝日でしたから、水木金土日と5連休にしちゃったんですね。
この病院なら待ち時間が少なそうだし、ということあってここを選んだんです。
以前、僕がムカデに噛まれた際に、ここでお世話になったことがあるんです。
ですから、小さくて来院している患者さんも少なそうだと知っていました。
(ちなみにムカデに噛まれても、毒は無いそうで大したことはありませんでした)

さっちゃんには来週の月曜日まで我慢してもらわねば、ですね。
そうそう、この皮膚科に用があるのはさっちゃんなんです。
右耳の後ろがちょっと爛れたようになってしまっていて、痒いようなんですね。
今週の火曜日の頃よりはいいみたいなんですが、せっかくお医者さんにちゃんと診てもらおうと思ったのに。

どうしようもないので、すぐにUターンして帰りました。
およそ1時間ちょっとの長い散歩になりました。

多摩川土手に上がる幅広めの階段がありました。
さっちゃんはその幅にあわせることが出来ずに、つんのめって手が2段先の階段に付いてしまいました。
その状態から回復することがさっちゃんにはすぐは出来ません。
いま足を置いている段に普通に立つことが出来ないんです。
階段に付いている手を離したがらないんですね。
結局、僕が半ば強制的に手を離させて立たせるしかありませんでした。


▲17:35。帰り道の途中、ベンチでひと休みしました。さっちゃんも歩き疲れて、腰も曲がって来ていたからです。ベンチにお尻を下ろしても、普通の座った状態になるまで時間がかかりました。

団地の棟に戻って来ても、2回階段で先ほどと同じようなことが起きました。
ここは階段の幅が普通なので、その途中の段で両足で立たせるまではしたのですが、その状態から足を次の段に上げることがなかなか出来ませんでした。
階段の上り下りもどのように足の筋肉を動かすのか、正しい指令が脳から出されないと駄目なんでしょうね。
階段の上り下りに関しては、その大元の脳に支障が出始めているようです。

家に帰ると、さっちゃんを布団の中へ導きました。
疲れているだろうと思ったからです。
でも、僕自身も布団の上に横たわってしまいました。
疲れていたんでしょうね。
目が覚めると、9時半でした。
それから僕はPCチェックをしたりして、このブログを書いています。
疲れるだろうし、時間もないでしょうから、スーパーで夕食用に惣菜を2種類買ってあったんです。
それも食べる気分ではありません。
僕は今晩の夕食はなしです。
さっちゃんはずうっと寝続けています。
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F沢さんは松の木ハングをノーテンで登ってしまいました! 次回はリードに挑戦です

2021-09-22 23:11:49 | 僕の自由時間
今週はシルバーウィーク!
名称からの印象では、高齢者を労わってくれそうな感じですよね。
敬老の日の休日もありますし。
でも、高齢者とは関係なく、春のゴールデンウィークに対比した名称のようです。
中秋の名月や秋分の日もあって、いかにも渋いシルバーウィークです。

僕やさっちゃんには何の影響もないのですが、F沢さんは仕事がお休みなんだとか。
で、今週は「火曜日と木曜日に日和田で岩トレしましょう!」と提案されました。
僕はF沢さんの情熱には抵抗できる術を持っていません。
火曜日に買い物が出来なくなりましたから、先週の金曜日に1週間分の買い物をしておきました。
でも、木曜日はF沢さんに所用が入り、結局今週は火曜日だけの岩トレとなった次第です。
まあ、良かったですね、木曜日の代わりに火曜日で岩トレできたんですから。


F沢さんは「ATCガイド」への不安感はまだ拭えていないようです。
ですから、リードすることには今回もあまり積極的にはなれなかったようですが、最初に1ルートはリードすることになりました。
僕などはこれまでいつも最初はウォーミングアップとして易しいルートを選んでいました。
若い時からそうでした。
でも、F沢さんは違うんですよね。
兎に角、積極的・攻撃的で1週間のブランクなどなく前回と隙間なく続いている感じなんです。

僕もそんなF沢さんの傾向を把握できてきましたから、リードへの気分を高めるためにも、F沢さんのモチベーションを刺激するルートを選びました。
1ヶ月半前にF沢さんがリードしたアンダークリングルートです。
この時リードした際は核心のアンダーホールドを使わずに少し右側のルートを登ったんです。
ですから、正式にはアンダークリングルート5.7をリードしたことにはなっていません。
さらに、1ヶ月半前は上部を易しいルートを選んでしまったので、今度はより充実する5.6~5.7ほどのルートを選びました。


▲11:00。アンダークリングルートのひとつ目のプロテクションを右手で取ろうとしているF沢さん。岩に打たれたボルトにヌンチャク(クイックドロー)をセットし、ザイルをカラビナに通します。この後、核心部のアンダーホールドを掴んで登って行きます。確保している僕も緊張するので、写真を撮る余裕はありません。


▲11:08。下部核心部を抜け、上部核心部の真下に立ったF沢さん。この位置からほぼ真上に登ります。


▲11:19。上部核心部を近くで見るとこんな感じ。この写真はフォロウした僕が撮ったもの。このルートは以前O橋くんと岩トレしていた頃にチャレンジしたことがあります。すぐには登れずに何回もトライして完登することが出来たルートです。5.6か5.7くらいはあるかな? 7、8年以上は前だったと思います。


▲11:11。そんな上部核心部をF沢さんは一撃(オンサイト)で登ってしまいました! 現状の僕よりもクライミング能力は上だということは少し前から分かっていましたが、アラカンの頃の僕よりもずっと上ですね! 5.6や5.7レベルのオンサイト能力が備わりつつあるようです。


▲11:42。続いては、F沢さんが登りたくて登りたくて仕方のないルート。松の木ハングにトップロープをセットしました。F沢さんはトップロープのセットを僕がすると思ったようですが、今のF沢さんにはすべてのザイルワーク(仕事)を全部やってもらうつもりです。僕には何もやらせない、そんな気概を持って欲しいと思います。相変わらず心配性の僕は右端のシュリンゲ+カラビナを念のために追加しました。


▲12:00。F沢さんの今日1回目のチャレンジです。この後は核心部なので、確保している僕も緊張していますから、写真は撮れていません。それに、凄くスムーズに登って行きましたから、撮影の時間的余裕もありませんでした。見事、松の木ハングをノーテンで完登です!


▲12:03。続いて上部も登ります。ここは前回もノーテンで登っていますから、問題はありません。


▲12:22。この日唯一の僕のポートレイト。松の木ハングでぶら下がっている僕の影です。こんな写真を撮るくらいですから、ノーテンでなんて登れるわけもなく、テンションの雨霰! アンダークリングの筋肉疲労が残っていた感じです。


▲12:27。F沢さんの2回目のトライが始まります。気合十分で前腕等のストレッチも入念に行なっていますね。


▲12:31。またしても核心部の写真は撮れていません。このF沢さんがいる場所は松の木ハングを抜けたテラス。手を岩から離して、立っていることが出来ます。2回目のトライも見事にノーテンで完登!

F沢さんは松の木ハングをリードしたい気満々のようです。
応援してくれている他のクライマーに言われていたようで、「あ~あ、今リードしておけば良かった!」と悔しがっていました。
3回目のトライではリードする力がもう残っていない、ということみたいですね。


▲13:18。と言うことで、3回目と4回目リードの真似ごとをしてみました。F沢さんの安全はこれまで通りのトップロープで確保してあります。F沢さんの左から下にもう1本のザイルが垂れていますがこれがリードを想定したもの。F沢さんは今2本目のプロテクションを取ろうとしています。リード用のザイルは誰も確保していませんから、本当にリードの真似ごとです。


▲13:25。この写真では3本目のプロテクションも取って、いよいよ核心部の登攀です。ここからテラスまではプロテクションは取れません。登り切るしかありません。F沢さん、気合を入れてトライしたんですが、無念の落下。猛烈に悔しがっていました。3回目のトライだということもありますし、ヌンチャクを掛けてザイルを通すという作業をしている間、片手で岩を保持し続けなければなりませんから、疲労がたまるんです。トップロープで登るのと、リードするのとでは必要な筋持久力のレベルは段違いなんです。


▲13:48。4回目のトライの際に3本目のプロテクションをセットしようとしているF沢さん。ここのセットがけっこう難しいようですね。

僕もF沢さんの合間合間でトライしました。
F沢さんはムーブを完全に把握しましたから、僕に的確なアドバイスを送ってくれます。
そのせいもあって、僕も最初よりは良いクライムが出来るようになっていきました。
筋肉疲労の蓄積がなければ、僕もノーテンで登れていたような気がします。
次回は登れるんじゃないかと思います。
F沢さん有難う。


▲14:03。今日は人も少なく、岩も乾いていていい練習が出来ました。僕たちはトップロープのザイル、シュリンゲ、カラビナを回収し、下山準備を急ぎました。この写真が日和田男岩西面です。

F沢さんにとって松の木ハングをノーテンで登れましたから、記念すべき日だと思います。
でも、彼女は今後次々とより困難な壁を登って行くでしょうから、松の木ハングをリードした日くらいしか記念日にはならないんでしょうね。
もはや出藍の誉れ高き弟子です。
これからは僕の方が教えてもらうことの方が増えてくるでしょう。
それはそれで嬉しいことです。
F沢さんはこれからもっともっと僕の先を、僕を引き離して成長していくでしょう。
僕も一緒に練習できるレベルではあり続けたいと思います。
F沢さんですが、このには5.10レベルをリードするようになるのは確実だと感じます。
もしかしたら、それ以上かも・・・・


感傷に浸りついでに過去のブログを読み直してみました。

今回の天覧山岩トレには山仲間が二人参加してくれました。そして、さっちゃんは・・・・
2020年11月のブログです。
F沢さんにとって2度目の岩トレでした。
入会前の体験山行がF沢さんは日和田での岩トレだったんです。
(僕もちょこっと参加してました。)
まさか、岩登りをするなんて思わなかったそうなんですが、これも巡りあわせですよね。
このブログの時はS上さんから誘われたみたいですね。
入会してから何ヶ月も経ってからの岩トレでした。

久し振りに一人ではない天覧山。トラバース岩1往復も安定的に達成できるようになっています
上のブログから2ヶ月後、3度目の岩トレをF沢さんはしました。
2021年1月のブログです。
しかし、コロによる緊急事態宣言の影響もあって、4度目はさらに3ヶ月後になってしまいました。

この今年の3月の天覧山以降、F沢さんの快進撃が続きました。
6月からは日和田が主戦場となり、今に至っています。
F沢さんは岩登りをし始めてからまだ1年経っていないんですね。
本格的にやり始めたからも、まだ半年なんですね。
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月曜日の言語リハビリは今週もまずまずだったと思います

2021-09-21 22:13:32 | 言語リハビリ
訪問リハビリの1単位は20分間なんだそうです。
一般的に2単位40分間行なうのが普通のようですね。
さっちゃんの場合もそうで、月曜日の2時から2時40分までなんです。
でも、STのY田先生はさっちゃんの後にはすぐに別の方のが入っていないようで、延長されてしまうことが多いですね。

昨日もいつも通りまずは体温と血圧とSpO₂(酸素飽和度)を計りました。
体温は36度台後半、血圧は12?~8?、脈拍71、SpO₂は97でした。
いい数値ですね。

ホワイトボードに「おはようございます」とか「よろしくおねがいします」とか、挨拶の言葉を書いて、
さっちゃんに一緒に声を出してもらおうとするんですが、さっちゃんの口は閉ざされたまま。
でも、視線はそのホワイトボードの文字に向けられているように感じました。

続いて、Y田先生は絵(写真)付きのカード3枚出しました。
猫、飛行機、バナナの3枚です。
ホワイトボードに「猫 ねこ」と書いて、「これはどれでしょう?」とさっちゃんに質問します。
さっちゃんは猫のカードを触りました。
正解です!
嬉しくなってしまいますよね。

今度はホワイトボードに「飛行機 ひこうき」と書きました。
さっちゃんは何もしません。
どれかカードを選ぶんだということが理解できていないんだと思います。
何回か繰り返し聞いて、先生がカードを選ぶ仕草を見せてくれたりしましたから、さっちゃんの手がやっと少し動きました。
さっちゃんは猫のカードを触りました。

どうやら、さっちゃんは猫の姿が気になるみたいなんですね。
最初に猫のカードを触った際も、正解を選んだというよりも、気になるカードを選んだのかもしれませんね。
でも、そんなことはどうでもいいような気持ちなんです、僕は。

カードへの関心もだんだん薄れてくるようで、しばらくすると、Y田先生は歌を唄うことにしました。
この日も3曲を歌いました。
1曲目は「紅葉」:秋の夕陽に照る山もみじ~
さっちゃんが合唱団ではソプラノだったと教えたせいなのか、Y田先生は結構な高音で唄い始めます。
Y田先生はなかなか歌が上手な方なんです。
さっちゃんだって高音で唄うにはそれなりに気合を入れる必要があるんじゃないでしょうか。
最初はちょっと戸惑っていたように僕には見えましたけれど、途中からはしっかりと音程も正しく唄っていました。
もちろん歌詞は適当ですけれど。
2曲目は「旅愁」:ふけゆく秋の夜 旅の空の~
さっちゃんには(僕にとってもでしたが)歌詞が少し難しく、自然に口をついて出ては来ません。
そうなると、さっちゃんは唄えなくなってしまいますが、最後の方だけ少し口から音が出ていましたね。
3曲目は「ふじの山」:あたまを雲の上に出し~
さっちゃんには馴染みの曲のはずですが、最初からすぐに声は出ませんね。
これも最後の方で少し声が出ていました。

この日も眠ることなく、最後までY田先生に向き合ってくれました。
リハビリというか、何らかのトレーニングをしているという自覚はまったくありません。
ただ、この時間の間だけでもY田先生に気持ちを向けていてくれるだけで十分だと思っています。
その意味ではこの日の言語リハビリは充実していたと思います。
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松の木ハング5.9にトップロープでトライし続けました

2021-09-19 23:59:48 | 僕の自由時間
1ヶ月ぶりの日和田です。
F沢さんの所用と雨のため、日和田へ行けない日が続きました。

往きの車の中でF沢さんからこんな話を聞きました。
先日の土日で行った谷川の万太郎谷で「今はボディービレイはしなくて、支点ビレイだよ」と言われたんだそうです。
セカンドの確保についてなんですが、僕がボディービレイを教えて来ましたから、F沢さんは混乱している様子です。
なので、「今日はリードしたくない」と言うんです。
僕も一体どういうことなのかさっぱり分かりません。
F沢さんがスマホ画面にその支点ビレイの方法を出してくれるので見てみましたが、それでもまだ僕にはよく理解できません。

僕としては長年やってきた方法ですし、そのやり方が原因で事故につながったというニュースも聞いていません。
これまで行なってきたボディービレイを否定される根拠はないように思います。
ですから、F沢さんにはこれまで通りの方法でリードしよう、としかその時は言えませんでした。

日和田の岩場に到着して、まずはウォーミングアップです。
F沢さんはとにかく易しいルートでリードしてみる気にはなってくれていました。
でも、これまでのセカンド確保法を否定され、正しいとされる確保法はまだマスターしてないわけです。
ですから、リードして続いて登って来るセカンドを確保することに不安感を覚えてしまっています。
という訳ですから、フォロウする僕が絶対に堕ちるはずのない易しいルートをリードすると、言っていたのに・・・・


▲10:53。易しいルートとしてF沢さんが選んだのは男岩西面の広瀬ルート5.6です。僕は5.4くらいのもっと易しいルートを選んでくれるものと考えていたのに、5.6では堕ちるかもしれないよ~! 写真はF沢さんがリードし終わって、これから僕がフォロウする時に見上げた広瀬ルート5.6。

まあ、僕は無事に広瀬ルートをフォロウすることが出来ました。
その日の初っ端から難しいルートですから、いきなり過ぎて僕の筋肉が吃驚してしまいます。


▲10:59。僕が登って来て、F沢さんとご対面。この写真がこれまでやってきたボディービレイです。F沢さんの腹の前にあるザイルが通っている器具が確保器です。

この件に少しでも関心のある方は次のブラックダイアモンドのHPをご覧ください。
https://www.lostarrow.co.jp/blackdiamond/support/techinfo/TI2008_BD_ATCseries-Feature.html
F沢さんが持っている確保器は「ATCガイド」です。
僕が使っているのはいちばん初期のタイプの「ATC」です。
「ATC」は機能が最小限でシンプルです。
対して「ATCガイド」は多機能なんですね。
特にガイドモードは「ATCガイド」にしかありません。
このガイドモードを活用するにはセカンドの確保の際に支点ビレイを採用するんです。
もちろん、ガイドモードを活用せずに使用することも出来ますから、「ATC」と同じように使うことも可能なんです。
僕は「ATC」を使用してきたわけですから、当然それと同じ基本機能のみをF沢さんには教えて来ました。
ガイドモードも知りませんでしたしね。

F沢さんの混乱はまだしばらく続くかもしれませんね。
これまで実践して来た基本機能への信頼を再確認し、その上で「ATCガイド」に備わったガイドモードも活用できるようになって欲しいですね。
クライミングにおいて、ザイルや器具の使用法は生死に直結していますから、その方法への信頼感が大切です。
まずはこれまでやってきた方法への信頼を再確認して欲しいと思います。


▲11:10。本当はあと1、2ルートはリードして欲しかったのですが、F沢さんはまだ少し混乱しているようで、「今日はこれ以上リードはしたくない」とのこと。ですから、松の木ハングにトップロープをセットすることにしました。支点を作り、ザイルを環付カラビナに通して、ザイルを片側ずつ下に放ります。残りの片側を放ると、その勢いでザイルが環付カラビナから抜けて行ってしまいました。ありがちなミスですね。僕自身はやったことも見たこともなかったですけどね。本番の岩場でこんなことをやってしまうと、数100mもある岩壁の途中にザイルも持たずに取り残されてしまいます。致命的! こんなミスをゲレンデでやっておけば、二度と起こさないでしょう。F沢さんは落ちたザイルを下まで拾いに行き、再度登って来てセットし直しました。


▲11:27。懸垂下降で下に降りました。F沢さんが構築したトップロープのシステムです。青いシュリンゲは僕が付けました。心配性なので、2ヶ所からだけではなく、3ヶ所目を可能なら必ず追加します。もう15cmほど青シュリンゲを短くした方がよかったですね。


▲11:40。F沢さんは最初に松の木ハング右ルートをトライしました。この写真では休憩のために右の立てる場所まで行ってしまっていますが、右ルート自体はこんなに右ではありません。

飯能市在住の68歳のおじさんがF沢さんにアドバイスをしてくださいます。
クライミングを始めて10年くらいとのことですが、とっても上手。
的確なアドバイスをくださいました。
そのお陰もあって、F沢さんは右ルートを登ることが出来ました。


▲11:48。さらに上部も登ってしまいます。


▲12:41。黄色で囲った三角形の陰の部分が松の木ハングです。昔、三角形の頂点付近に松の木が生えていたのでその名前が付きました。僕が初めてここを訪れた時には切り株だけが残っていたように思います。松の木ハングは黄色い線の内側だけを使って登ります。右ルートは黄色で示した右の辺(カンテ)も使って登っていいので、易しくなります。松の木ハングはこの三角形部分なんですが、ルート自体は最上部まで続きます。上部も難しい! 上の写真でF沢さんは白い矢印のルートを登りました。ただ、正式な松の木ハング上部のルートは赤い矢印なんですね。赤の方が少し難しいです。


▲12:54。右ルート攻略後、F沢さんは本来の松の木ハングのルートにチャレンジしました。いま立っているところまでは簡単なんです。ここからが核心部。ここから先のホールドを確認しているF沢さん。


▲12:56。この写真から、右足を上のスタンスに置き、右手を左手のすぐ側に移します。その辺のムーブからが核心部ですね。


▲12:59。F沢さんは何度も何度もトライしては引き剥がされます。岩から剥がされると、この写真のように岩から離れてぶら下がってしまいます。そして、ブランコのように体を揺らして岩に戻り、また登るんです。それの繰り返し。

僕はもっと若いころはこの松の木ハングをトップロープでですがノーテン(一度もザイルにぶら下がらずに)で登れていました。
数年前にもノーテンで登りました。
ところが、今はまったく駄目ですね。
必ず近々ノーテンで登って見せるつもりです。
出来ることなら、リードまで出来るようになりたいですね。


この日和田の報告は9月16日のものですが、ここからは今日19日散歩です。

今日の散歩はまずは近所の小さな八百屋さんに行くことから始まりました。
レタス等を買うためです。
今、レタスをはじめ葉物野菜が高騰しています。
僕がスーパーで買っていたサニーレタスですが、値段は倍の400円、サイズは半分になっています。
つまり4倍の価格に高騰しているんです!
高過ぎて、買えない!
買いませんでしたから、この八百屋さんにはあるかもと思って行ったんですが、ありませんでした。
市場に出ている僅かなレタスは大手のスーパー等が真っ先に購入してしまうんだそうです。
結局、八百屋さんではエノキとツルムラサキ、そして名前も知らない初めて見た大きな葉っぱの野菜を買いました。
それから、多摩川土手へ。
いつもとは逆コースの散歩になりました。


▲17:38。久し振りに色づいている西の空です。奥多摩の山々のシルエットが綺麗に浮かび上がっていました。


▲17:54。いつの間にか、桜の樹から葉が消えています。ここはもうですね。


▲17:59。家に近づくと、が綺麗に輝いていました。さっちゃんに「月だよ」と指差して教えるんですが、さっちゃんはなかなか月に気付いてくれません。他の建物や街灯や電線とかに注意が奪われるんでしょうか? 3度目で気づいてくれたような気がします。でも、疲れていたのでしょう、感動はしてくれませんでした。
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遅くなりましたが、今週月曜日の言語リハビリのご報告です

2021-09-18 23:56:02 | 言語リハビリ
2週続けて睡魔に襲われたさっちゃんでしたが今週は大丈夫でした。
終始大きな声でY田先生に向かって喋り続けていました。
僕が聞いていても普段よりもずっと大きな声。
Y田先生も大きな声を出すこと自体をとても喜んでくださっていましたね。

Y田先生も地声が大きな方(職業柄なのかもしれませんが)なので、二人の言葉のやり取りが大きな声で続いていました。
僕が感心したのは、Y田先生がさっちゃんの言葉にあわせていろいろと話すその会話能力です。
Y田先生の会話はさっちゃんにとってまんざらピント外れではないようで、さっちゃんとY田先生との掛け合いの会話が成立しているみたいでした。
僕などはさっちゃんと会話する際に、「うん」とか「そうだね」とか「そうなの?」などと相槌を打つ程度のことしか言えません。
Y田先生は会話を楽しく膨らませていけてるようで、さっちゃんもさらに喋り易くなっているみたいです。

僕はどうしても会話の中に正確性や具体性を求めてしまう癖があるみたいです。
さっちゃんの発する声の中には意味のある言葉は99%ありませんから、僕はどのように返事をすればいいのか分からなくなるのです。
Y田先生の会話を聞いていると、さっちゃんの表情や発声の色合いなどから会話内容を想像して、自由に会話を創っているんですね。
正確性とか具体性とかは気にせずに、とにかく喋っていること自体をさっちゃんが楽しめるようにしてくれているようなんです。

ケアマネさんやさっちゃんの妹さん達、デイサービスのスタッフの方々、皆さん女性なんですが、さっちゃんとの会話が上手だなと思っていました。
僕はその事実を「女性だから」ということで一面的にしか理解・評価していませんでした。
〈女性は自分の喋りたいことを一方的によく喋る〉ものだから、と偏見かもしれない解釈で片付けていました。
でも、男性のY田先生が同様に会話を盛り上げているのを目の当たりにして、「女性だから」で片付けてはいけないと考えられるようになりました。

「うん」とか「そうだね」しか言わない話し相手の僕は、さっちゃんからみると詰まらない話し相手なんだろうなと思いました。
僕自身、急には会話能力が潤沢になるわけではありませんから、少しずつ言葉の数を増やしていこうと思いました。

Y田先生がA4サイズのホワイトボードに「ありがとう」とか「よろしくおねがいします」とか書くんですが、
さっちゃんはそれを一緒に読むことはありませんでした。
でも、は唄うことが出来ました。
1曲目は「紅葉」:秋の夕陽に照る山もみじ~
この曲は最初から最後までちゃんと唄っていました。
もちろん、歌詞は正しく発語できませんし、さっちゃんが適当に声を出しているだけですが、音程は正しく唄っていましたね。
2曲目は「里の秋」:静かな静かな里の秋 お背戸に木の実の落ちる夜は~
この曲は出だしから高音気味なので、最初ちょっと戸惑ったみたいです。
しばらくして、1オクターブ低い音程で唄い始めました。
3曲目は「ふじの山」:あたまを雲の上に出し~
T田先生の言語リハビリで常に唄っていた曲なので、唄えるはずなのですが、最初しばらくは声が出ていませんでした。
ただ、後半になって声が出るようになりましたね。

今後もこんな感じで続けられればいいなと思いました。


言語リハビリ終了後しばらくして、さっちゃんと僕は掛かり付けのお医者さんのクリニックへ行きました。
月に1回くらいの割合いで、が無くなりそうになると行くんです。
さっちゃんは少し疲れたせいか、病院や薬局ではほんの少し不穏気味でした。


▲17:40。クリニックからの帰り道、途中にある多摩川河川敷の公園です。疲れているのでしょう。さっちゃんの腰が曲がっていますね。クリニックまでは片道徒歩30分ほどかかります。
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宿泊サービスもあるデイサービスに見学しに行ったのですが・・・・

2021-09-15 23:55:35 | ショートステイ
先月、3ヶ所の施設に電話をしました。
2ヶ所はコロナ禍なので見学は出来ないとのことでした。
1ヶ所はデイサービスの利用者さんのみが泊まることも出来る、ということでした
3ヶ所とも全滅!
その時のブログがこちらです。
新型コロナウイルスワクチン接種が完了していますから、ショートステイの見学を進めようとしましたが・・・・

その後少し考えて、デイサービス利用者だけが泊まれるのなら、このデイサービスを実際に使ってみればいいんじゃないかと思いました。
で、8月にケアマネさんが我が家に訪問してくださった際に相談してみました。
そこは民家を1軒借りて行なっている少人数で小規模なデイサービスなんだそうなんです。
ケアマネさんはひとり一人によく目が行き届く小規模な所の方がさっちゃんには向いていると思う、と常に言ってくれています。
僕も同感です。
という訳で、ケアマネさんがそこに連絡をして見学の日程を組んでくれることになりました。

そして、見学に行ったのが先週の水曜日。
2時にデイサービスのスタッフの男性(後で分かったんですが、管理者の方でした)が迎えに来てくださいました。
車で向かいましたが、我が家からは近い所です。

到着して家の中に入ると、ちょうどゲームをしているところでした。
テーブルを使って、端っこに棒を2、3本立てて、それに向かって平たいものを滑らせて当てるゲームです。
スタッフさんたちが元気な声を発して、その場を盛り上げようとしています。
男性スタッフさんの姿も2名ほど見えます。
さっちゃんが今通っているデイサービスのスタッフさんは皆女性なのかなと僕は思っています。
(男性もいるのでしょうが、僕はそんな印象を持っています)
ですから、男性スタッフさんの姿が複数見られることに、少し驚きました。

車で送ってくださった管理者さんからひと通りの説明を受けました。
結論から言うと、ここで行なっているのはショートステイではありませんでした。
介護保険内のサービスとして利用するショートステイではなく、介護保険外の宿泊サービスとしてあるのですね。
昼食やおやつのように実費で払うものなどと同様に、デイサービス利用者へのサービスの一環として宿泊サービスもあるのです。
例えば通常の帰宅時間よりも1時間とか2時間遅く帰宅することが可能な延長サービスもあります。
家の人からすると、そういうサービスがあると助かることってありますよね。
1時間150円で帰宅時間の延長をお願い出来るんだそうです。
それを翌日までずうっと延長するのが宿泊サービスなんでしょうね。

僕はこの宿泊サービスを活用できないものかと考えたのです。
平日に1日ここのデイサービスに通うようにして、日曜日の晩にはここに泊まる、そんな利用の仕方は出来ないかと思ったのです。
それは出来ないんだそうです。
デイサービスの延長としての宿泊サービスですから、日曜日の晩に泊まるのなら日曜日にデイサービスを利用する必要があるんだとか。
他にもいろいろと僕は質問しましたが、僕が思い描いている利用の仕方はなかなか出来ないなと思いましたね。

家に帰ってからも、いろいろと考えてみました。
デイサービスを利用する日に宿泊できるのなら日曜日にここのデイサービスを利用してもいいかな、と考えたのです。
ところが、パンフレットを詳細に読むと、宿泊した翌朝に帰宅するのではなくて、「日中の活動へ」となっているんですよね。
翌日もデイサービスをそのまま利用しなければ駄目なのかな~?

その辺りの疑問を今日我が家に来られたケアマネさんにぶつけてみました。
すると、ケアマネさんも同じような疑問を持たれたのか、聞いてくださっていて、回答はこうでした。
宿泊サービスは連続して利用しているデイサービスの間の夜に利用するのが原則なんだそうです。
つまり、日曜日と月曜日にデイサービスを利用している人なら日曜日の晩の宿泊が可能ということ。
日曜日だけデイサービスを利用している人でも、もし月曜日に定員空きがあり月曜日にデイサービスを利用すれば、日曜日の晩の宿泊も可能になる。
例え宿泊の翌朝、家族が迎えに行くという条件でも駄目なんだそうです。

とにかく我が家以外の場所で泊まる体験をこのデイサービスで体験できればと思ったのですが、難しいようですね。
少人数で小規模なショートステイというのもなかなかないようです。
それなりに大きくて立派な施設のところが多いみたいです。
さっちゃんは小食ですから食べ易くさえあれば、豪華でもグルメでなくても構いません。
温かく細やかに見守ってくれる人が居てくれるだけで十分です。
(まあ、それがいちばん贅沢な希望なんでしょうけれど)

今日ケアマネさんと話しをして、近々もう1ヶ所のショートステイと連絡を取り、見学することにしました。
そこは見学できるんだそうです。
さっちゃんはどんなショートステイに馴染むのか?
これは実際に泊まってみなければ分からないことです。
実際に体験していくことで、さっちゃんに相応しいショートステイを見つけていくしかないと思いました。


今日散歩しました。
空は雲に覆われていて、夕陽の輝きどころか西の空が明るくなることすらありませんでした。
飛行機が時々、小型のセスナ機だったり輸送機だったりが飛んでいて、さっちゃんにその都度指差して見つけさせたりしました。
見つけると「あ」とかの発語がありますし、視線が飛行機に対して定まるので、見つけたんだなと分かります。

雲間から本当に久し振りにが姿を覗かせていました。
雲が空を覆うことが多く、雨も降っていましたから、10日月くらいを見て以来のような気がします。
散歩の時間帯には満月やそれに近い月はまだ出ていません。
見えるとすれば三日月とかなんですが、最近も雲が多かったですからね。
8月20日以来、久し振りの月だったと思います。


▲17:42。さっちゃんに「月だよ」と言っても最初は見つけることが出来ませんでした。ほんの少し斜め右前方だったからなのかもしれません。前方にはそこだけ赤味を帯びて明るい雲がありましたから、さっちゃんはそちらに目が引き寄せられていました。月が真正面の位置にある時、再度「月だよ」と言いました。さっちゃんはちょうどその瞬間に左前方を走っていた自転車に関心を奪われて、そちらを見てしまいます。やっぱり真正面に月があって、人も自転車の姿も見えない場所で再々度「月だよ」と言うと、やっとさっちゃんは月を見つけてくれました。
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土曜日のことですが、尿漏れパッドの吸水量の最大目安を大幅に超えてしまいました

2021-09-13 23:58:38 | トイレ・排泄
一昨日の土曜日はいろいろなことが同じ日に起きました。
ひとつ目は、口腔ケア用ウェットティッシュを初めて使うことに成功したことです。
ふたつ目は、さっちゃんが夕食を本当に久し振りに完食したこと。
そして最後の3つ目が、さっちゃんがおしっこを尿漏れパッド吸水量の最大目安を大幅に超えて漏らしてしまったことです。

さっちゃんが朝起きると、僕はまずトイレに連れて行きます。
便座に座ってもらって、おしっこが出ることもありますが、出ないことの方が多いですね。
そんな時でもパッドが尿を含んでいることは多いですから、さっちゃんにとっては新しいパッドに替えることは心地よいことだと思います。

土曜日のさっちゃんの朝は遅い朝(昼?)でした。
いつものようにトイレに行くと、パッドがずっしりと重い!
これまで経験したことがないほど重い!
パッドを外すと、リハパンも少し重いので、リハパンも新しいものに交換しました。

その後、重量を計ってみました。
パッドが640g、リハパンは143gでした。
それぞれの自重を引くと、パッドには595g、リハパンには86gの尿が吸収されていたことになります。
パッドの吸水量の最大目安は450g、リハパンは300gですから、パッドの最大目安は軽く超えてしまっていますね。
トータルで681gですから、「凄い量だ!」の一語に尽きます。

パッドがその最大目安を145gもオーバーしているのも吃驚です。
最大目安の32%オーバーを吸収していることも驚きですが、リハパンからは漏れなかったことの方が、僕としては驚いています。
正しく装着できていて、さっちゃんの寝相も良くてあまり動かなかったのでしょう。
リハパンの外に漏れるということは、おしっこが布団に達するということですから、本当に助かりました。
普段はシーツの下に防水シートを敷いているのですが、この日は訳あって外していたんです。

今後、これまで以上に注意して万全な対応をせねばなりませんね。


このブログを書いていた時、夜の11時過ぎ、さっちゃんが起き出して来ました。
平穏な雰囲気でしたが、何となく気になってとりあえずトイレに連れて行きました。
すると、すぐにおしっこが。
さっちゃんは今ではあまり尿意を感じなくなっていると思われることが多いのですが、この時のように尿意を感じているらしい出来事もあるのです。

トイレから出て来てからは、椅子に座ってもらって口腔ケア用ウェットティッシュで口の中を拭いてあげました。
さっちゃんは嫌がる様子もなく、受け入れてくれています。
これで今日は2回目の使用です。
僕もこのウェットティッシュ使用に対する自信が芽生えてきたように感じます。

すぐに再び布団の中に戻ったさっちゃんですが、その後、起き出して来るのを繰り返すようになりました。
10回ほど繰り返したでしょうか?
12時ころになってやっと寝てくれたみたいです。
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どれくらいぶりなんでしょう? さっちゃんは出した食事をほぼ全て食べてくれました

2021-09-12 23:57:57 | 食事・食器
土曜日はいつも何の予定もなくて、僕も気が緩んでしまって、ついつい起きるのが遅くなってしまいます。
昨日の土曜日もそうで、僕自身起床したのが10時半ころ、朝食を食べ終わったのが12時ころでした。
ですから、さっちゃんの朝食も遅かったんです。
さっちゃんは朝食をしっかりと食べました。
オートミール、ヨーグルト、そして巨峰を3粒食べました。

土曜日のブログに書いたように口腔ケア用ウェットティッシュを初めて使うことが出来た日でもありました。
4時くらいから僕は今晩のおかずを作り始めます。
カリフラワーが安かったので金曜日に買っておいたのですが、それを使ったカレーを作るんです。
最初に薄切りにしたタマネギを弱火でキツネ色になるまで炒めますから、時間がかかります。
その後、5時過ぎには散歩に出かけました。

散歩から戻って来ると、カリフラワーカレーの続きです。
スパイスも適当に入れます。
唐辛子、クミン、カルダモン、にんにく、しょうが、コリアンダー、クローブ、ターメリック、ガラムマサラ。
ヨーグルトもよくかき混ぜて液状にし、キツネ色に炒めたタマネギに加えて水気が飛ぶまで炒めます。
そして、鶏のひき肉を加え、炒まったらカリフラワー、セロリ、ジャガイモも加えて炒めました。
最後に、トマト缶も加えて、煮込んでいきます。
塩、胡椒は肉と一緒に加え、本だしや醤油やチャツネも使って、味を調えて行きます。

このカリフラワーカレーの他に、いつもの白花豆4粒、クリームチーズ1個、
かぼちゃの煮つけ
は皮を外し、さっちゃんのひと口に合わせて細かく切り分けておきます。
この日の果物はキウイ1個と巨峰4粒、それぞれ食べ易いサイズに切り分けておきます。
カレーの後でお味噌汁も作りました。
お椀に半分くらい入れておきます。
最後はこれもいつもの玉子かけご飯。
それぞれほんの少しずつですが、さっちゃんにとっては十分な量だと思います。
僕はこの倍か3倍は食べたいですけどね。

昨晩は箸使いが好調でした。
かぼちゃやクリームチーズはさっちゃんにとっても掴みやすいようですし、お味噌汁の具も上手に箸で掴み上げて食べていました。
とは言え、途中から手が疲れるのか箸を使うと時間がかかるので待ち切れないのか、箸を置いてしまいます。
手で掴んだりもするんですが、僕が食事介助してくれることを期待しているような気さえします。
食事の後半はほぼずっと僕が食事介助していますね。

さっちゃんはよく食べました。
まだ食べられそうだったので、かぼちゃの煮つけを2個追加しました。
食事スタートから1時間以上が経ち、さっちゃんはまだ食べられそうな雰囲気でしたけれど、全部食べてくれましたから夕食はこれで終わりとしました。

用意した夕食を全部食べてくれたのはいつ以来なんでしょう?
全部食べてくれたという記憶自体が無いに等しいんです。
さっちゃんと一緒に暮らすようになってから、さっちゃんは小食ですからよく残すことがありました。
さっちゃんが残すと、それを食べるのは僕の担当です。
もともと小食なさっちゃんですから、認知症になり食事行動に影響が出て来てからは完食することなんてほとんどなかったと思います。
毎食は不可能ですし、週一ですら困難でしょう。
せめて月に1回ほどでいいですから、完食してくれる夜があると嬉しいですね。


昨晩は記念すべき夜でしたのに、写真を撮りませんでした。
ですから、今晩の夕食を、代わりにはなりませんが、写真に撮っておくことにしました。


▲19:55。お味噌汁から時計回りに、バナナ1本と巨峰4粒、白花豆4粒とKiwiのクリームチーズ1個、かぼちゃの煮つけ。

この4品はさっちゃんが自分で箸を使って食べることが出来ますから、さっちゃんのすぐ前に置いてあります。
バナナは中サイズ、巨峰は半分に切ってあります。
かぼちゃも皮を取って、さっちゃんが食べ易いサイズに切り分けておきます。


▲19:58。さっちゃんの右隣りに座って僕は食事介助します。その僕の前に置いてあるのがこの2品。玉子かけご飯とカリフラワーチャウダーです。

玉子かけご飯にはを紛らせて食べてもらいます。
夜は酸化マグネシウムとエパデール、酸化マグネシウムはハサミで3分割します。
それでもたまには硬い薬を口の中で選り分けて出してしまいますけどね。

カリフラワーチャウダーはカリフラワーの残り半分でカレー以外のものをと思って作りました。
セロリ、人参、白菜、えのき、レンズ豆、フランクフルトソーセージなどが入っています。
みんな小さく切り分けないといけないので、けっこう面倒くさいですね。
ソーセージも3mm幅くらいに輪切りにしたのですが、それでもさっちゃんはクチャクチャと1分近くその1個を噛み続けます。


▲20:50。今晩の食べ終わりの写真です。かぼちゃの煮つけ、白花豆、クリームチーズ、巨峰は全部食べました。バナナは少し残しましたね。その他の3品、お味噌汁、カリフラワーチャウダー、玉子かけご飯はそれぞれ3分の2くらいは食べてくれました。

さっちゃんはもうこれ以上は食べないと自分で決めると、席を立とうとします。
僕はさっちゃんを立たせないようにして、2口3口は食べさせることに成功しますけれど、それ以上は引き止められません。
さっちゃんに「もうお腹いっぱいなの? もう寝るの?」と聞くと、さっちゃんは笑顔で「寝る」とキッパリ。

今晩もさっちゃんはよく食べた方です。
まったく食べないこともよくありますし、半分以下のことも普通です。
写真の時刻を見てもらえば分かるように、これだけ食べるのに1時間近くかかっています。
僕だったら5分で食べ終わると思います。
晩酌しながらのんびりでも15分あれば余裕でしょうね。

さっちゃんを寝かし付けてから、僕の夕食がスタートです。
さっちゃんの残り物の他にも、
お味噌汁は1杯、カリフラワーチャウダーは3杯、ご飯も1杯、かぼちゃの煮つけもたくさん、食べました。
アルコールは芋焼酎『三岳』です。
贔屓の酒屋さんで一升瓶の『三岳』1本とスペイン産赤ワイン2本を買うのですが、ちょうど1ヶ月おきにお店に行っています。
ワインは1本を3日間で飲みますから、焼酎一升を24日間で飲んでいるんですね。
1回の晩酌で焼酎を4勺ほど飲んでいる計算になりますね。
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