さっちゃん 空を飛ぶ

認知症で要介護5の妻との楽しい日常を 日記に書き留めたいと思います

毎朝、涙滲ませるのが日課になってしまっています

2022-02-05 19:33:47 | 音楽
僕はNHKの朝の連続テレビ小説を子供のころから観ていました。
記憶に残っている最初のタイトルは『うず潮』です。
尾道などを舞台にした、小説家・林芙美子の半生記です。
1964年度に1年間放送されました。
東京オリンピックの年ですね。
当時は8時15分から30分までの放送で、見終わってから登校していました。

ドラマの脚本家を意識することはまったくないのですが、例外が僕には二人だけいます。
それは2007年の朝ドラ『ちりとてちん』の脚本を書いた藤本有紀『夢千代日記』早坂暁の二人です。
今放送中の『カムカムエヴリバディ』の脚本も藤本有紀ですから、僕は最初から期待して観ていました。
ドラマは期待通り、毎回必ずジ~ンと来るシーンが1回は訪れます。

でも、それ以上に僕を涙ぐませているのは主題歌なんです。
AIが歌う『アルデバラン』です。

カムカムエヴリバディ主題歌『アルデバラン』AI

平日は毎朝(録画で観ますから昼になることもありますが)この主題歌が流れる場面で涙ぐんでしまいます。
歌詞はこうです。
(本当はこの倍と少しありますが、テレビで流れるのはここまで)
君と私は仲良くなれるかな
この世界が終わるその前に
きっといつか儚く枯れる花
今、私の出来うる全てを
笑って笑って愛しい人
不穏な未来に手を叩いて
君と君の大切な人が幸せであるそのために
祈りながら sing a song


歌詞が持つ力以外にも、メロディやAIの歌声の不思議な情緒も加わっているのでしょう。
僕は曲の最初から涙ぐんでしまいます。
それが最高潮になるのは「笑って 笑って 愛しい人」の箇所。

こうやって、ブログを書きながら歌詞を読み、再度口ずさんでも涙が溢れて来てしまいます。

     *   *   *   *   *   *   *   *   *   *

今日の夕方、散歩に出ました。
夕陽を撮ろうと思って、日没の30分前くらいに家を出ることにしました。
今の日没時刻は17時13分だということですから、16時45分に家を出ました。
北風が寒い日ですが、たまには寒い日暮れ時を歩くのもおつなものです。


▲16:51。対岸の丘の枯れ木の林から夕陽が黄金色に輝いています。


▲16:54。空を広く覆っていた雲も、陽が沈むにつれてどんどん消えて行きました。

夕陽が丘の向こうに沈んでしまってから、静かだった大きな空に米軍の戦闘機が飛んで来ました。
2機が上空で大きな円を描いて低空飛行しています。
僕の頭上を飛ぶと、空気をつんざくような大音響を発します。
幅広の主翼の三角形が大きく見えます。
この2機は僕の頭上で3周ほど回りました。

別の2機(のように思います)が先ほどの2機よりは高高度で飛んで来ました。
1周ほど回ると、南の空に消えて行きました。

僕の住まいのそばの米軍基地には戦闘機はいません。
どこから来たのでしょう?
胴太の機体を持つ輸送機やオスプレイがいつもよく飛んでいるのを見ます。
日本の安全保障上、米軍の存在は重要だと言うことは分かりますが、戦争用の飛行機を見るのは好きにはなれませんね。
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さっちゃんはEテレの『クラシック音楽館』を最後まで観て聴いていました

2020-07-26 23:54:20 | 音楽
僕は日曜日の夜は大抵Eテレの『クラシック音楽館』を聴いています。
さっちゃんは寝ていて、ダイニングで僕ひとりブログを書いていたりすることが多いですね。
クラシック好きで聴いているわけではありません。
とくに好きという訳ではなくても、心地よく聴いておれるので嫌いではありません。
テレビ画面はほとんど観ずに、自分の用事をしています。

番組は9時から11時なので、さっちゃんは寝てしまっているのが普通ですね。
でも、今日は9時過ぎてもまだ起きていました。
僕がEテレにチャンネルを合わせて音を流し始めると、さっちゃんも椅子に座って聴き始めました。
すぐに布団の中へ行くだろうと思っていたら、意外と画面に集中して聴いています。

僕は昨年のハイキングの記録をブログに書いていたのです。
でも、こんなさっちゃんの様子を見て、今日はこのことを書き残しておこうとブログ内容を変更。
これが10時40分くらいだったでしょうか?
さっちゃんもさすがに10時50分くらいには集中力が欠け、と言うか、眠たくなったようです。
10時55分にはさっちゃんの手を引いて、布団に寝かせました。
「おやすみ」と言って、さっちゃんに軽くキスをすると、さっちゃんは久し振りに唇をとんがらせてくれました。

今日も雨の一日で、ずっと家の中。
僕はと言えば、午前中少し晴れ間も見えたので、慌てて洗濯機を回したんですが、回してる最中に曇天に。
午後にはまで降り始める始末、さらにも鳴りましたね。
家の中で何もやることがないので、さっちゃんはだんだん不穏気味になることが多いんです。
ですから、時々はさっちゃんの要望に応えて布団の隣りに居てあげます。
僕は布団に横になってPCを見たり、新聞や雑誌を読んだり、・・・・
今日のさっちゃんは朝起きた時がいちばん不穏気味でしたね。
目覚めてすぐに布団の中で、僕を怒り、軽く叩いたり蹴ったりするんですから。
その後は比較的平穏な状態でした。
もちろんふたりとも不機嫌になることはしょっちゅうですけれど・・・・

食事はちゃんと食べてくれました。
おかずのニラ玉のお替わりもしてくれました。
もエパデール900を1包飲み残しただけで、他は飲んでくれました。
歯磨きもテレビを見始める前に久し振りにきちんと出来ました。
入れ歯を外して磨き、再び口に戻します。
スポンジブラシで口腔内をこすります。
ちょっと抵抗されましたが、寝巻きにも着替えてもらえました。

地元の楽団が開催する演奏会がコロナ禍の影響でず~っと開かれていません。
早く正常になって、さっちゃんと一緒に聴きたいものですね。
さっちゃんはやっぱり音楽が大好きなようですから。
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『久石譲 in パリ 宮崎駿監督作品演奏会』を少々不穏なさっちゃんは大人しく聞いていました

2020-07-11 22:29:01 | 音楽
今朝のさっちゃんは起きた瞬間からちょっと不穏気味でした。
さっちゃんが体を起こしたのに気づいて、僕も目が覚めたのですが、いきなり僕の顔や頭や腕を叩かれたんです。
理由は分かりません。
まあ、いつも言っていますが、さっちゃんが叩こうと殴ろうと本当に全然痛くはありません。
それほど力が弱ってしまっているのか、それともちゃんと手加減してくれているのか?
とにかく朝のスタートはそんな感じでした。

さっちゃんが起き上がって部屋を歩くのを、僕はしばらく布団の中から様子をうかがっていました。
なかなか布団の中に戻って来ませんから、多分おしっこをしたいのかもと思って、さっちゃんをトイレに連れて行きました。
その予感は当たって、さっちゃんはおしっこをしてくれました。

それからまた、僕たちは二度寝して、再度目が覚めたのは8時過ぎのこと。
そこからさらにのんびりと、遅い朝食の準備にとりかかります。
まずは昨晩の食器洗いから。
さっちゃんはいつものことですが、台所にいる僕の元へ来て纏わり付きます。
僕としてはさっちゃんにすぐそばでおられると、邪魔でおちおち台所仕事も出来ませんから、さっちゃんを布団に戻します。
でも、またすぐにさっちゃんは僕の元へ。
こんなことを何回も繰り返して、僕は諦めました。

なので、録画しておいたNHKの番組『久石譲 in パリ 「風の谷のナウシカ」から「風立ちぬ」まで 宮崎駿監督作品演奏会』を流したんです。
1時間30分の番組です。
すると、ダイニングの食卓の椅子に静かに座り続けています。
結局、1時間近く静かに座ってテレビ画面を観ていました。
さすがに1時間近くもじっと座っていると、別の気分が起きて来たのか、テレビから離れて僕の元へ来ましたけれどね。

やっぱり音楽には力がありますね。
先日、ずっと前に録画しっ放しだった『SONGS 中島みゆき』を流した時にはさほどでもありませんでした。
恐らく、歌う場面ばっかりではなくて、解説っぽい時間が長かったからではないでしょうか?
今日も正午過ぎに、井上陽水の曲が14曲入ったCDを流しましたが、その間ずうっとさっちゃんは静かでした。
僕の毎日のPCチェックがスムーズに進みました。
陽水のCDが終了しても、さっちゃんは落ち着いた様子が続きました。

僕は音楽が好きですし、歌うのも好きですが、CDを購入したり、音楽を常に聴いたり、カラオケで歌ったりはしません
でも、さっちゃんの気分が落ち着いたり高揚したりする音楽があるのなら、そんなCDを見つけて買ってみようかなと思っています。
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ベートーベンの第九をさっちゃんは感動して聴き、集中して観続けました

2020-04-19 23:17:47 | 音楽
今日は日曜日、どこに出かける予定もありません。
本当はハイキングにでも出かけたいところですが、さっちゃんを連れて行くと思うと、気が重くなって、足も動かなくなってしまいます。
それで当然、朝はゆっくり布団の中で過ごすことになります。
起きてからも、朝食前に洗濯を始めたものですから、朝食の準備スタートはずいぶん遅くなりました。

さっちゃんもさすがに起き出して来て、台所の僕のそばに来ます。
コーヒー豆を挽くのを手伝ってもらいましたが、それ以外の作業は手伝ってもらうのは・・・・
ですから、テレビを点けておくことにしたんですが、さっちゃんが好むような番組はありません。
最近はテレビ自体にほとんど関心を示さなくなりました。
以前は朝ドラや大河ドラマ、あと「相棒」や韓国歴史ドラマなどを僕と一緒に観ていました。
他にも、録画してある自然番組や歴史番組も僕と一緒に観ていました。
最近はテレビを点けていても、画面それ自体を見ないんです。

そんなさっちゃんに観せた番組は2018年12月31日にNHKで放送された『N響 第九 演奏会』。
番組の最初は指揮者マレク・ヤノフスキへのインタビューなどから始まっていました。
そんな番組をさっちゃんはちゃんと観ています。
そればかりか台所で朝食を作っている僕に、「こっちへ来てテレビを観ようよ」と言いに来るんです。
(もちろん、言葉の内容は僕の想像ですけれど)
「聞こえてるから大丈夫だよ」と僕は返事するんですが、それでは納得しないみたいです。
何度も何度も、僕の所へ来てテレビの前に連れて行こうとします。
僕も手を離していい時には、ちょっとだけですがテレビの前に行きました。

朝食が出来たころにはインタビューも終わり、第一楽章が始まっていました。
僕はさっちゃんが朝食を食べてくれるかな、と心配するほどでした。
それほどさっちゃんはテレビ画面を真っすぐに見つめていたんです。
まあそれは杞憂でしたが、食べながらも熱心にテレビに向かっていました。

第三楽章あたりで僕たちの食事も終わり、合唱のある第四楽章は二人ともテレビに釘付けでした。
音量も普段の倍以上の目盛りにして、思いっきり第九を楽しみました。
1時間20分の番組だったのですが、さっちゃんはずうっと集中して楽しんでいるようでした。
僕自身も合唱を聞くうちに自然と涙が滲んでくる感動を覚えました。

さっちゃんは僕と知り合う何年も前から毎年年末に第九を歌っていました。
東京都民の合唱団に所属し、毎週1回上野で練習をしていました。
合唱団では毎年のスタート時に歌唱テストをし、団員といえども合格しなければ次の年はない、そんな厳しさのある合唱団だったようです。
さっちゃんと知り合ってからは毎年暮れの発表会を聞きに行ったものです。
それなりの交響楽団とともに、歌唱のソリストはプロの方だったようですし、なかなかのものでしたね。

CDで音だけ流してもさっちゃんの興味関心はなかなか惹かないみたいです。
今日さっちゃんがこれほど音楽に集中できたのは映像が伴っていたからなんでしょうか?
それとも、第九だったからなんでしょうか?
もっと別の理由もあったんでしょうか?
どうであるにせよ、音楽の力を感じさせられましたね。
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カーペンターズの曲ではさっちゃんはハミングみたいに歌ってましたね

2020-03-05 23:54:50 | 音楽
しょっちゅうではありませんが、時々CDで音楽を流しています。

中島みゆきの『地上の星』はどうやら昔さっちゃんが誰かに録音を頼んだCDのようです。
曲調が重厚だからでしょうか? 反応はなかったですね。

マントヴァーニオーケストラの『魅惑のマントヴァーニ』12曲もさほど反応はありませんでした。

次にかけたCDが『カーペンターズ グレイテスト・ヒッツ20』だったのですが、これは反応がありました。
小声ではありますが、ハミングと言うか、歌ってました。

今日、最後に流していた曲はシューマンの『交響曲第2番と第4番』。
これにも反応は薄かったですね。

まあ、以前のベートーベンの交響曲第5番『皇帝』にしたところで、クラシックですから、ちょっと身構えて静かに聴くのが普通でしょう。
ですから、クラシックに関しては外見上反応が薄く見えるのは致し方ないのかもしれませんね。
それに、まだ確かなことは言えませんが、反応がない場合でも、流れている音楽を聴いていないわけではないようです。
静かに立っていたり、座っていたり、目をつぶっていたりですから、聴いているのかもしれません。

音楽を流す時間はそれほど長くはありませんが、今後も日常的に音楽に親しむようにしたいですね。

僕がこのブログを書き始めた夜中の11時半ころから、寝てたはずのさっちゃんがたびたび起きるようになりました。
そして、数回目に起きてきた際には毛布と掛布団を引きずって一緒に持ってきました。
僕は頭に来てしまって「寝ないんなら、一晩中あっちで起きてなさい!」と,きついことを言ってしまいました。
僕もこんな夜中にきつく言い過ぎたとすぐ反省の気持ちになりましたから、
布団を直し終わると、さっちゃんには「ご免ね、きついことを言って」と謝り、ハグしました。
まあ、こんなことは日常茶飯事と言うか、まだ穏やかな方ですね。
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意識的にたくさん音楽を流すことにしました。最初は井上陽水!

2020-03-02 23:00:03 | 音楽
最近、録画してあったテレビ番組で『失語症における音楽の影響』のような番組を観ました。
その内容に触発されて、普段の生活の中で音楽を流すことにしました。

僕は音楽が嫌いではありませんが、プレイヤーやらレコード、カセットテープ、CDなどを持ったことがありません。
でも、さっちゃんは音楽好きです。
家にもさっちゃんが購入したCDのミニコンポがありますし、CDもあります。
認知症になってからは音楽を流すことはなくなりました。

録画を観た翌日には井上陽水のCDを流しました。
陽水の曲が35曲入っています。
僕も陽水の大ファンですから、流れる曲すべてを僕も一緒に口ずさみます。
特に好きな曲が流れると、僕も大きな声を出して歌い出します。
そんな僕の様子を見て、さっちゃんはケラケラと笑いこけています。
さっちゃんも時折小声で口ずさんでいました。

その後、夕食の準備をしている僕のそばに来て、さっちゃんが声を出して歌い始めました。
最初はちょっと何の曲だか分からなかったのですが、そのうち分かって来ました。
マイク真木が唄った『バラが咲いた』です。
僕も一緒に歌います。
「バラが咲いた バラが咲いた 真っ赤なバラが 淋しかった僕の庭に バラが咲いた」
さっちゃんも歌います。
さっちゃんはどうしてこの『バラが咲いた』を思い出し、歌い始めたんでしょうね?

ところで、今日はベートーベンの第五交響曲『皇帝』を流しました。
ところが、これは目に見えるさっちゃんの反応はゼロでしたね。
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