CLASSIC ROCKを聴こう! PLUS

1960年から1980年代のロックを紹介していきます。またPLUSと言うことで、ロック以外の話題も!

らしさ満開、しかし…

2020年08月02日 | AMERICAN ROCK/POPS

ビートルズ・フリークでもあるトッド・ラングレン。

カバーだけでは飽き足らず、ユートピアの面々を率いて1980年遂に完成、ビートルズ調アルバム、その名もDeface The Music。

直訳すれば、音楽を汚すっていう意味に。ビートルズを下敷きにチョイとお遊び、御免なさい、って感じかな?

とは言えそこは奇才トッドの事、パロディーと言ってもかなり真剣にお遊びしたって感じでそれぞれの楽曲はかなり作り込まれていて聴いていて中々楽しめる。

ただね、国内盤の宣伝がひどいかった。

確かに日本ではイマイチ知名度が低く、“あぁ、ローリング・ストーンズ知ってる、知ってる、サティスファクション聴けばノリノリ!確かボーカルはキース・ジャガーだっけ?”てな人にはまずトッドもしくはユートピアの存在は認知されていないだろう。

当然ビートルズのファンを何とか取り込んでセールスに結び付ける何らかの手法は必要。だからって、帯の宣伝文句だとかライナーの制作にビートルズのイメージを無理やりパロって植え付けようとしたのはあまりに安易だったかな? 特にくだらない邦題を各曲につけたのは最悪のセンス。

(これは酷い、あまりに安易!ミート・ザ・ユートピアは何とか許せても、Crystal Ballがキャント・バイ・ミー・ア・クリスタル・ボール??? Aloneがホワイル・マイ・ロンリネス・ジェントリー・ウィープ??? All Smilesがミッシェルの微笑みだって!)

ジャケ裏の副タイトルはOutstanding In Their Field。ジョークぽいけど自信作と自ら堂々と宣言している。

それならリスナーに先入観を与えるのではなく、彼らの自信作がどんなものか聴いてのお楽しみって事にすれば良かったのに。

センスのなさに、Deface Utopia、すなわちユートピア流パロディーを台無しにされたってことに…


たまには甘すっぱいラブ・ソングでも

2020年08月02日 | AMERICAN ROCK/POPS

悩み続けた心に突き刺さる教条的な歌詞も悪くはないけど、たまにはI Love YouだとかI Want Youなどシンプルかつストレートに歌われる曲も捨て難い。

かって若かった頃の甘酸っぱい思い出が蘇る。

あんたにそんな時代があったの?なんてツッコミが入るかも知れないが、いえいえ私とて人並みに青春時代を送って来たんで、まあこちらの勝手な思い込みもあるかも知れないので話半分としてでも、それなりに色々あった様な...

そんな思い出を甦らしてくれるのが、ラスベリーズの1973年3枚目のアルバム、Side 3。

イチゴのところはギザギザにカットされ、さらに3面に広がる変形ジャケ。当時ジャケの抑えに黄色シールが貼ってあったが、剥がしに失敗し白い剥がし跡が... (泣)

(ジャケを広げるとレコードの上に野イチゴがいっぱい。生クリームで食する。)

前作、前々作と比べるとちょっとロック色が強くなって、私にとっては彼らの中で一番気に入ってるアルバムだ。

フロント・マン3名、エリック・カルメン、ウォリー・ブライソンとデイブ・スモーリーらが仲良く分け合ってそれぞれオリジナル曲を提供。中でもエリックの独特なポップ・センスは飛び抜けているけど、それがアルバム全面に展開されると少々暑苦しい。他のメンバーの楽曲が交互に収録されることによって中和されちょうどいい塩梅かな。

ところで、最近の果物は本当に糖度が増して本当に甘くなった。昔ならイチゴは練乳をかけて食べるのが定番で、さらに輸入されたグレープ・フルーツなんかは半分にカットした切り口に砂糖を大量にまぶして食したなんて記憶が…

歳を重ねると甘っ酸っぱい感覚なんて全く縁が無くなり、やっぱり過去に求めるしかないのかな?と思う今日この頃である。

野イチゴ山盛りにオレンジ・キャピトル、フルーツ満載!