2004年、ファンタジー・レコードがコンコード・レコードに買収された。
これを機に、ジョン・フォガティーのCCR時代に作った楽曲の著作権に関する旧所属レーベルとの30年にもわたる不平等な取り決めから解放された。
1985年のソロ・アルバムCenterfieldに収録された曲、The Old Man Down The Roadで、当時のファンタジーの経営陣に対して大きな不満を持っていたジョンは彼らを揶揄した。そうするとCCR時代に自身が作曲したRun Through The Jungleに似ているとのことで、なんと著作権侵害でファンタジーから提訴され裁判沙汰となった事があった。
そんな過去における負の遺産も気にする事も無くなり、新しい気持ちで出したのが2007年のソロ・アルバム、Revival(復活)である。
派手さはないがCCR時代を彷彿する様な曲が並んでいて、その中でもCreedence Songと言う曲にどうしても注目がいく。各歌詞の最後を締める一節にYou Can’t Go Wrong If You Play A Little Bit Of The Creedence Song とある。
You Can’t Go Wrong If You Play A Little Bit Of The Creedence Song が先に浮かんで、他は自身の話ではなく創作したものだとの事。
クリーデンスの歌をちょっと演奏しても、著作権の問題が解決されたので、もうおかしな事にはならないって意味かな….
歌にするにはちょっと皮肉っぽい感じもするけど、まあ精神的に吹っ切れて復活出来たのは良かった!
ところで著作権なる言葉、辞書によれば Royaltyと記す。通常は王位とか王権の意で使われるが、業界用語として著作権とか知的財産(商標)などの使用料などの意味でも使われることも。
カタカナに直すとロイヤルティもしくはロイヤリティとなる。
紛らわしいのは、カタカナ表記でロイヤルティ、但し英語ではLoyaltyと書いて忠義とか忠誠、また忠誠心を意味する言葉がある。
旧ファンタジーのマネジメントがジョンに対して適正なRoyaltyを設定しなかったため、彼はレーベルに対してLoyaltyを持つことが出来なかったというダジャレで話を締める。
やっぱり辞書は引いてみるもの、おかげで勉強になった。