詩人PIKKIのひとこと日記&詩

すっかりブログを放任中だった。
詩と辛らつ日記を・・

さよなら刑務所へまた逆戻りのきみへ

2009年06月23日 | 日記
さよなら
どうしてこんなにも
涙が止まらないんだろうか
このままでは
ぼくはこれから一生
俯いて生きてゆかなければならない

刑務所へ
また逆戻りのきみ
「刑務所は本好きの君にはぴったりだよ」
そう苦笑いしながら言っていたきみ

さよなら
再犯のうえに
さらに重い犯罪なので
生きている間には もう再び
きみと会うことはないだろう

別れは
どうしてこうも いつも
苦い後悔の涙の味がするんだろうか
まるで突然の
自殺の知らせみたいに

切羽詰っての
自殺にも 
犯罪にも
それほどの違いはないのかもしれない

できれば
安部譲二のように 
死ぬ前に どうか
一冊の本を書いてくれたら嬉しい
刑務所でのあれこれの出来事や
たぶん生きては
刑務所から出ては来れないきみの思いを

これは
ぼくからの最後の遺言
ぼくだけではない
きみを好きだった
すべての人の想い

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