街はもはや
高層ビルとせせっこましい街路樹と行きかう車で
どこにも休める所が無くなってしまった
ベンチとゴミ箱さえない荒野では
車の渋滞に取り巻かれて啞然とする
周囲を見上げても
新築ビル群と高い壁の高級住宅街が延々と
日本中どこにでもある未来図だけど
僕の居場所だけが何処にも見つからない
俺のハード好みは
今も昔も変わらない嗜好物
人畜無害な顔してるのにねと
よく言われて笑われるけど
心の痛みだけは
いよいよ激しくなってくる
まだ傷だらけの全身だけど
棺桶に収まる気はねえんだよ
思えば
2021年07月30日 | 詩
しんみり思い返せば
人生は落伍と流浪の連続だった
子どもの頃夢想していたのとは
真逆の所まで落っこちていた
まるで排水路で右往左往している間に
死んでゆくゴキブリに似ている
故郷北海道の満天の星空を
もう一度見てから死にたいものだ