詩人PIKKIのひとこと日記&詩

すっかりブログを放任中だった。
詩と辛らつ日記を・・

「漱石文学」についてー

2010年06月30日 | Weblog
「三四郎」(明治理解には最適作品)がいちばん好きだけど、自伝的作品「道草」「それから」も面白かった。

漱石というと、いつも連想するのが親友正岡子規の言葉ー
《この時余が驚いた事は、漱石は、我々が平生食う所の米はこの苗の実である事を知らなかったという事である。・・・
もし都の人が一疋の人間になろうと云うのは、どうしても一度は鄙住居(ひなずまい)をせねばならぬ。》(『墨汁一滴』より)

懐かしい新潟の映像を観て灰について考えた

2010年06月29日 | 歴史
途中でトイレに立ったのであまり自信がないのだけれど・・灰の灰汁(アク)にチマキを漬けるのは、鹿児島の○○というのと同じ製法なのでは?
(サ摩、サ渡、土サ、十三、サ賀・・等の海洋交易民「倭人」の交易範囲なのだろうか?)

江戸時代で財をなした商人に、灰や人糞を扱っていた商人が多い。人糞は畑に撒くくらいだったけども・・灰は、肥料(焼畑農業以来)、山菜等のアク抜き、焼き物の釉薬、清酒用、醸造発酵麹用、種ジャガイモの切り口消毒用等・・

人類最古の文明が灰の活用だったのではとも思える。種ジャガイモや、冒頭の新潟や鹿児島のアクの利用も保存的意味(灰は殺菌作用が大)があり、焼いた肉を灰に包んで地下に埋めておくと何年も保存可能とか。

藻塩焼きのように、海草を焼いて塩を得る方法が、岩塩などない地方で塩を得る最古の方法であり・・その起源は、塩など得ることが不可能なニュージーランド奥地で、わずかに塩を含んだ地質の植物を焼いて塩分を得るという方法と似てはいないのだろうか?

演劇(NHKTVでだけど)を初めてみたけど・・

2010年06月27日 | 日記
大好きな坂口安吾についての演劇というので観はじめたんだけど・・あんまりにもつまらないので、途中で観るのを止めてしまった。
どうも演劇だけは、時間とお金の無駄使いという気分になる。

坂口安吾と似通ってるけど、女性に対しては対極的なのが開高健だったとも思える。
自伝的作品に・・彼女を強姦したいという気持ちが一週間たっても変わらなかったので、強姦するためにでかけた。

対立がないと、すべての芸術は面白くない。坂口安吾にとっても開高健にとっても・・それはたぶん、節操がなくて、軽薄で、忘れっぽくて、ひたすら負けまいと・・流行ばかりを追う日本人だったのではと思う。

詩 遠雷

2010年06月26日 | 
遠雷が
いよいよ近づいてきた
誰もが立ち去るべき時代ともなり

雨音に消されてゆくのは
まるでそれは
ぼくやきみの言葉やいのちの輝きや
そうであったかもしれない
もうひとつの社会や世界の豊穣さ

きみの最後の言葉を
振り返りながら聞いたのも
あの橋のでだった

すっかりと
放浪者生活が身についてしまったぼくには
いつだって
遠くから聞こえてくるのは遠雷





日本人の倫理観の根本にあるもの

2010年06月25日 | 歴史
だいぶ前の日記に書いて批判が多かったのだけど・・やっぱりもう一度書かずにはいられない。

日本人が失ってしまった、日本人を日本人たらしめていたもの・・それは武士(関東開拓武装農民たち)の倫理観ー「名こそ惜しけれ」ではなかったのかと思う。

この言葉の意味は、地位や名声のある偉い人が、自分の地位や名声に傷がつくという意味などではなく・・誰もが、誰であろうと、自分という存在・生命や、それを育んできてくれたもの、それらのものにかけて、恥ずかしいことや裏切ることは到底できない・・という意味なのではと思う。
(けれどもそうしなければ生きてゆけないというのは、また別の文学や宗教の問題だろう)

この倫理観は、戦後民主主義の「自由」「人権」「平等」等と反する概念だとは思えない。むしろ、これらを補強する倫理観なのではと思う。

そしてその根本にあるのは、溺れてる人を、自己の生命を省みずに助けようとする人間という種族だけにある不思議さがあるのかもしれない。
人間の心には、神も悪魔も、天国も地獄もあり・・あらゆるものがあり・・

エンジェル

2010年06月24日 | Weblog
エンジェル
この世界を知ったときに
きみ以外のなにひとつ
愛せなかったこの世界

エンジェル
いつまでも風の中を
きみと歩いてゆきたかった
きみ以外など
もう愛せなかったこの世界

エンジェル
きみが遠く去ってから
なんて淋しいこの世界なんだろう
なんて偽りだらけのこの世界なんだろう

エンジェル
まだきみは生き延びているのかい
エンジェル
ぼくはそろそろ
この世界にはおさらばのとき

手塚治虫とちばてつやと水木しげると杉浦茂

2010年06月24日 | 日記
僕の子供の頃大好きだったのは手塚治虫とちばてつやだった。

水木しげると杉浦茂を好きになったのは、二十歳を越えてだった。手塚治虫やちばてつやよりもずっとずっと古い漫画家なのに・・

水木しげるは過去遺産を継承なのだと思う。ちばてつやは個々の心情を。
手塚治虫はそれよりもはるかに広い社会のあれこれを。

杉浦茂は、たぶん未来を予言したのではと思う。猿飛佐助とか・・冗談言うなよともおもうのだけど・・それでは君に聞きたいけど、誰が未来を予言してるというのだ?




【6歳の由美子ちゃんはレイプされ、切り刻まれ、ゴミ箱に捨てられた】日米密約 裁かれない米兵犯罪

2010年06月22日 | 歴史
この記事を読んだら、飲み友達だった沖縄出身の友人を思い出した。
いつも飲むたんびに・・沖縄ではアメリカ軍人の犯罪(交通事故から強姦・殺人まで)のほとんどに泣き寝入りだったと言っていたっけ。
◆表題の記事はー「ここ」

以前アップしたもっと詳しい記事が見つからないので、見つかり次第アップしたい。

新聞記者になりたてで、警察担当になったある記者が、定年退職間近という刑事に裏庭に呼び出されたのだという。
「これを見て欲しかった。この悔しさを知って欲しかったんだ」と言った後に、山と積まれた性被害者たちの書類・写真の山に火を点けて、ポロポロと泣きだしたという・・

橋の下

2010年06月22日 | 
まるで水の流れてない橋の下から
大きな金玉の狸の置物を拾ってきた

泥に汚れて
罅だらけでいながら
まるで先日
痴呆症のまま亡くなった母みたいな笑い
まるで俺の人生にぴったりな中空の軽さ

それにしても
なんて不思議な川なんだろうか
魚一匹見かけたためしかがないし
上流に工場なんかひとつもないのに

そして一年の半分は
たいがい途中で
川が砂の中へと消滅している
いったいどんな理由で
いったい誰のいたずら


管総理と閣僚の大半は発狂したのか?

2010年06月21日 | Weblog
管総理の記者会見をちらっとニュースで観たが・・とてもまともとは思えない内容だった。
深刻なデフレという言い出しっぺは管総理だったし、デフレ克服のためには、増税ではなく税的負担減が必要であり、国よる財政出動(八ん場ダムのような天下り官僚や利権政官財のためのではない公共事業)が必要だというのは誰も反対できない国際的な常識である。

それでは何故、管総理や玄葉や仙石や枝野や前原や野田等の政治家たちはこれほどまでに発狂してしまったのだろうか?

その理由は多分ー
①マニュフェスト内容の換骨奪胎だ・・という批判を逸らして、マスゴミを味方に。
(輸出大企業は法人減税や消費税からの輸出払い戻し税で消費税のほとんどを強奪)
②その消費税増税分でさらに米国債を買わせ、日本国を徹底的に収奪・破壊したいという米国やいIMFの陰謀
③国民の生活や国の未来よりも、自分たちの利権を最優先する国家官僚・企業官僚・政治屋・大金持ちや彼らの代弁者のマスゴミの目先の私利私欲

川原を散歩して金玉の大きな狸の焼き物を拾ってきたとこ

2010年06月21日 | 日記
高給官僚や公務員には、その半分くらいを地域通貨で払ってはどうなんだろうか?
トヨタ等の大企業も、ガソリンや食券が商品券のようだったが・・
管官民主党は、これ以上羊頭狗肉的なことをやるなら党名を変えるべきだ。
「新自由主義羊頭狗肉売国奴党」と・・「民社新自由主義党」でもいい。

以前の三党合意を否定するのか肯定するのかはっきりしてもらいたい。
①増税なのか・・それとも以前のような税的負担減による購買力アップやデフレ克服・景気回復なのか?
②憲法に明記されてる生存権・人権なのか・・それとも世界一危険な普天間飛行場を即廃止しないどころか、百数十もある米軍基地施設を新たに作ろうというのか?
③小泉・竹中の弱肉強食新自由主義でずたずたにされた・・「後期高齢者医療制度」等の社会保障・医療・雇用等を元に戻す気があるのかどうか?


久しぶりに「龍馬伝」を観る&消費税についての疑問・反論

2010年06月20日 | 歴史
「竜馬がゆく」の司馬遼太郎氏が、何処かに”戦後日本で変わることがないのが京都と土佐だけ”と書いてたが、京都は爆撃を受けなかったせいか・・土佐は土佐人という列島先住民的な人間たちのせいか・・

それにしても、正式には、龍馬なのか、竜馬なのか?

特に土佐人に動物の名が多いのは、アニミズムやシャーマニズム的伝統文化のせいなのか?四国に、約千年間の東北日本侵略戦争での蝦夷の捕虜収容所が多かったせいか?

◆消費税にも色んな形がー
その違いがとてもわかりやすい記事「ニラ茶でわかる消費税のからくり」はー「ここ」

「国民の生活が第一」を裏切る羊頭狗肉民主党

2010年06月20日 | 政治
「新自由主義+売国奴党」とでも改名した方がいいのではと思う。

前回の衆議院選挙では民主党候補を応援した。多くの人と話していて・・最も改善を期待されていたのが、小泉・竹中の弱肉強食新自由主義でずたずたにされた福祉・医療や貧富差増大や憲法25条生存権の改善で・・特に「後期高齢者医療制度」(民主党はさらに年齢を下げた悪質な制度へと改悪予定)や非正規労働拡大への怒りが激しかった。

今度の参院選挙でも、上記の争点は変わらないと思う。
①小泉・竹中売国奴的新自由主義で破壊された制度や、憲法で保障された生存権・人権(世界一危険な普天間飛行場廃止問題もそれ)を、そのまま継続するのか、それとも直ちに何か改善するのか?
 →米国の失業対策事業の侵略戦争・侵略軍隊への金庫番になることや、思いやり予算等を徐々に止めてゆくべきだ。
特に広島・長崎という被爆国の日本は・・世界中に向かって、今後はもはや、侵略戦争や核兵器には加担しないと宣言して、百数十もある在日米軍基地施設の削減に取り組むべきだ。(その約75%がある沖縄から)
◆これらに詳しい記事「アメリカが辺野古に執着する理由」はー「ここ」

②増税よりもむしろ税的負担減という以前の公約を継続するのか否か?
 →二重三重に貧富差を増大させる不公平な消費税は、将来に万民の年金基礎部分にするまでは、数十万円を日本人すべてにばら撒くようにすべきだ!→地域通貨や共生的「時間貯蓄銀行」や全市町村の「職業訓練施設」建設費用ともすべきだ!)
すぐ上でリンクした記事のコメントから引用するとー
《消費税増税で大喜びするのは、外需企業。 輸出戻し税(還付金)でぼろ儲け。 2004年度の輸出戻し税額(還付金)のベスト10は、次のようになってるそうです。
1.トヨタ自動車 1964億円
2.ソニー 1048億円
3.日産自動車 856億円
4.本田技研工業 824億円
5.キャノン 718億円
6.日本電気 565億円
7.マツダ 534億円
8.松下電器産業 498億円
9.東芝 471億円
10.日立製作所 249億円

*外需企業は勿論この10社だけではありません。全ての外需企業に還付される輸出戻し税額は、数兆円になります。数兆円もあればかなり本格的な景気対策も出来ると思いますがね・・・。消費税増税論議とか言う前にやることはあるのでは!?

消費税増税論者の狙いは、正にこれです。財政再建でもなんでもないのです。国民は騙されないことです。
菊池英博氏は、「日本は財政危機ではない」、「消費税は〇%にできる」と語っています。 》
◆上記の菊池英博氏の記事「消費税は〇%にできる 菊池英博 日本金融財政研究所所長」はー「ここ」

詩 紫陽花

2010年06月20日 | 政治
酸性土壌ほど
紫が強くなるのだという
家の前はよっぽど酸性が強いらしくて
まるで母の形見の紫水晶のような青

やっとひと息つける季節となり
しとしと降る雨と
紫陽花と蛍の季節

ふるさと北海道では
ありとあらゆる花が咲きだし
野原には一面のタンポポの花盛り

初めて内地にやってきた時、
まるで巨大な湖になった水田
そこを魂みたいに
ふらふらとやってきていた蛍
毎晩毎晩電気を消して
部屋に解き放ってはうっとりしていたっけ

新自由主義 (ネオコン)

2010年06月19日 | 
この道は
かって通ったことのある道のような気がする

みんな幸せになるんだよと言われて
みんな大賛成したら
そこは
みんなを殺す場への道だった

あらゆるゴミや
あらゆるいのちの死体が浮いていた
竹の中の小泉という
いまでは汚れきってしまった美しかったふるさと

「ここいらはなんという地名ですか?」と
通りすがりの老婆に聞いたら
「珍獣主義だったかべな・・」
「おそろしいのは、新自由主義の弱肉強食と増税・・」