きみが微笑みながら
「さよなら」・・と
自転車で駆け抜けていった
暮れなずむ街角の
バス停やビル群のすべてを
優しく消してゆきながら初雪が降りだした
純白のきみのマフラーへと
あとからあとからと
降り積もる雪を見上げるばかりだったあの日
無人駅の硬い木のベンチで
震えながら寝そべってた
あのお爺さんは
まだ元気で生きのびているんだろうか
ぼくはといえば
今夜もまた
見ず知らずのこの街の風の中
なにを求めるのでもなくさ迷うだけ
油とゴミで濁りきった
コンクリートの排水溝の橋の下で
しっそり生き延びている鯉たちが
陽の出を待って
今朝もまた群れをなして
遡ってゆくのかなと・・
覗き込んだまま
「さよなら」・・と
自転車で駆け抜けていった
暮れなずむ街角の
バス停やビル群のすべてを
優しく消してゆきながら初雪が降りだした
純白のきみのマフラーへと
あとからあとからと
降り積もる雪を見上げるばかりだったあの日
無人駅の硬い木のベンチで
震えながら寝そべってた
あのお爺さんは
まだ元気で生きのびているんだろうか
ぼくはといえば
今夜もまた
見ず知らずのこの街の風の中
なにを求めるのでもなくさ迷うだけ
油とゴミで濁りきった
コンクリートの排水溝の橋の下で
しっそり生き延びている鯉たちが
陽の出を待って
今朝もまた群れをなして
遡ってゆくのかなと・・
覗き込んだまま
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます