股間の解放記

普通の社会人PEKOの、日々思うことをつづっていきます。

ラーゲリより愛を込めて

2023年07月31日 14時14分20秒 | 映画評論ヤラワ行

製作年:2022年
製作国:日本
日本公開:2022年12月9日
監督:瀬々敬久
出演:二宮和也,北川景子,松坂桃李,中島健人,寺尾聰,桐谷健太,安田顕

映画『ラーゲリより愛を込めて』公式サイト

二宮和也 映画主演最新作! 日本最高峰のスタッフで挑む、知られざる愛の実話― 珠玉の人間讃歌、心震わす感動巨編、誕生

 


第2次世界大戦が終結した1945年。シベリアの強制収容所では、ソ連軍の捕虜となった山本幡男(二宮和也)ら多くの日本軍兵士たちが収容されていた。わずかな食料しか与えられず、零下40度という過酷な状況下で重労働を強いられる彼らに、山本は「生きる希望を捨ててはいけません。帰国の日は必ずやって来ます」と訴え続ける。山本の信念と仲間を思う行動に勇気づけられる捕虜たち。8年後、山本のもとへ妻からのはがきが届き、帰国の日は近いと感じる山本だったが、その体は病にむしばまれていた。
辺見じゅんのノンフィクション「収容所から来た遺書」を原作にしたドラマ。第2次世界大戦終結後、ソ連軍の捕虜として不当にシベリアの収容所に抑留された日本人・山本幡男氏の姿を描く。メガホンを取るのは『とんび』などの瀬々敬久。『浅田家!』などの二宮和也、『ファーストラヴ』などの北川景子らが出演する。

シベリアの強制収容所でソ連軍の捕虜となった山本幡男ら日本軍兵士たちの姿を描いた本作。ラーゲリで捕虜として過酷な労働をさせられている日本人たちが、いつか日本に帰れると信じて希望を捨てずに生き続ける姿に非常に感動と勇気をもらいました。これが実話なのだから驚きです。山本幡男という人が収容所で多くの日本人に勇気と希望を与えていたことに感動しました。戦争モノは今までたくさん観てきたので、う~ん泣けないだろうなと思ってましたが…はい泣きました(笑)瀬々監督作品に涙腺のツボはハマりやすい気がする。後半のシーンは涙が止まりませんでした。日本にいる妻、子供、母を想い、生きるか死ぬかの極限状態で互いに励まし合う捕虜たち。日本と繋がっているのだと空を見上げるシーンは印象的。そしてやはり役者陣の演技が良い!ニノの演技に泣かされました!
重い話でしたが改めて平和や戦争について考えさせられる作品でした。

この作品の評価・・・・★★★★★★★☆☆☆(満点は★10)
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ホイットニー・ヒューストン I WANNA DANCE WITH SOMEBODY

2023年07月30日 12時28分27秒 | 映画評論ハ行

製作年:2022年
製作国:アメリカ
日本公開:2022年12月23日
監督:ケイシー・レモンズ
出演:ナオミ・アッキー,スタンリー・トゥッチ,アシュトン・サンダーズ

ホイットニー・エリザベス・ヒューストン(ナオミ・アッキー)は歌手になることを夢見て、シンガーの母シシー(タマラ・チュニー)の厳しい指導を受けていた。やがて母親のステージのオープニングアクトで歌声を披露したことをきっかけに、ホイットニーはスターへの道を歩み始め、歌いたい曲を自分らしく歌うことにこだわっていく。
アメリカの歌手で女優のホイットニー・ヒューストンの半生を描いた伝記ドラマ。「I Will Always Love You」などの名曲の数々やスーパーボウルでの国歌斉唱シーンなどが登場し、母親のステージでスカウトされたホイットニーがスターダムを駆け上がる姿を映し出す。監督を『ハリエット』などのケイシー・レモンズ、脚本を『ボヘミアン・ラプソディ』などのアンソニー・マクカーテンが担当。『レディ・マクベス』などのナオミ・アッキーや『プラダを着た悪魔』などのスタンリー・トゥッチらが出演する。

世界的スターであるホイットニー・ヒューストンの半生を描いた伝記ドラマ。僕自身は映画「ボディガード」とその主題歌である「I Will Always Love You」くらいしかホイットニー・ヒューストンのことは知りません。しかし『ボヘミアン・ラプソディ』の脚本家なので、最後まで飽きずに観れました。というか『ボヘミアン・ラプソディ』と構成が似ている。歌唱シーンのほとんどは本人の声を使用しているそうで、声を聞いた瞬間に引き寄せられる感覚、さすが世界の歌姫です。ナオミ・アッキーの表現力と、ホイットニーの歌声。2人のパフォーマンスは素晴らしかったとです!絶頂期から低迷期まで、彼女が抱える様々な苦悩は我々には到底理解できないレベルなのだけど、ホイットニーもどこにでもいる、女性であり、妻であり、母親であるのだと感じさせる場面があり、それを知れたことがとても良かったです。どんな世界でも周囲にいる人によって良いようにも悪いようにも進むのだと感じさせます。父親や元旦那は酷い(笑)
差別や偏見に負けずに、自分の意志を貫き世界へ発信しようとする彼女の姿はとても素敵でした。ただ、彼女が死ぬ直前までを描かなきゃいけないせいか、全体的に少々ダイジェスト感があって駆け足で話が進むところは惜しいところ。もう少しゆっくりした時間で観たかった。
世界的スターってなんでこう、同じような波乱万丈な半生を送るのだろうか。地位や名声を手に入れ、誰もが羨む生活を送る一方で、金やドラッグや裏切りによって地に堕ちていってしまう。大好きな歌を歌い続けることの難しさ…
特にファンというわけではないが、世界的スターの栄枯盛衰のストーリーは見応えがあって楽しめました。

この作品の評価・・・・★★★★★★☆☆☆☆(満点は★10)
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マイ・エレメント

2023年07月29日 00時23分12秒 | 映画評論マ行

製作年:2023年
製作国:アメリカ
日本公開:2023年8月4日
監督:ピーター・ソーン
声の出演:川口春奈,玉森裕太,MEGUMI,伊達みきお,楠見尚己,塩田朋子

ディズニー&ピクサー最新作『マイ・エレメント』|映画|ディズニー公式

2023年8月4日(金)公開ディズニー&ピクサー最新作『マイ・エレメント』公式サイト(原題:Elemental)。もしも火・水・土・風のエレメント(元素)たちが暮らす世界があ...

ディズニー

 


火・水・土・風という、異なる特性を持つエレメント(元素)たちが暮らすエレメント・シティ。火の街で暮らす少女・エンバーは街から出ることなく、父親の店を継いで家族の期待に応えようと奮闘していた。ある日、熱くなりやすい自分とは真逆の、水のエレメントの青年・ウェイドと出会う。彼と過ごすうちに世界の広さに触れたエンバーは、自分の新たな可能性について考え始め、知らない世界への興味を募らせていく。しかしこの街には、違うエレメントとは関われないという決まりがあった。
火・水・土・風といったエレメント(元素)たちが暮らす世界を描く、ディズニー&ピクサーによるアニメ。異なる特性のエレメントとは関われないというルールがある街を舞台に、火のエレメントである少女と、水のエレメントである青年の出会いを描く。『アーロと少年』などのピーター・ソーンが監督を務め、同作にも携わった『カーズ2』などのデニス・リームがプロデューサーを担う。ボイスキャストにはリーア・ルイス、マムドゥ・アチーらが名を連ね、日本版声優として川口春奈、玉森裕太らが参加する。

Filmarksさんの試写会にて2D吹替で鑑賞。ウォルトディズニースタジオ試写室は初めてでしたが室内は綺麗で、椅子も座り心地◎。
火・水・土・風のエレメント(元素)たちが暮らす世界で、火の少女と、水の青年の運命的な出会いを描いた本作。さすがピクサー。映像がとても美しく、水の透明感など細部にまで至るこだわりを感じました。各エレメントのキャラクターの特性が観ていて楽しめました。
テーマとしては多様性、マイノリティ。見た目が違う、育ってきた文化が違う。第一印象だけで相手のイメージを決めつけて、自分と違うからと否定したり関わらないようにする。そんなエレメントたちが暮らす世界で、主人公の火の少女・エンバーと、水の青年・ウェイドは互いの価値観の違いを少しずつ認め合い、尊重し合い、惹かれ合っていきます。展開としては王道でしたが、ディズニー・ピクサーらしい子供でも分かりやすいようなお話でした。自分を認めてあげることの大切さ、自分を愛してあげることの大切さ。そして大切な家族、恋人、友達の幸せを願うことの大切さ。改めて多様性について考える良い機会をくれました。
ただ、個人的にはもう少し捻りがほしかった。土と風のエレメントの活躍をもっと入れてほしかったが尺の関係で難しかったか…。いやっ、それなら本編前のカールじいさんのショートムービーは無しにして土と風のエレメントの出演時間を増やして欲しかったです。洪水で街中が大変なことになってしまったが、その後がどうなったのか気になる…。そしてエンバーを見ていて「そこ怒るところ!?」と何度か思ってしまったが、良い人すぎるウェイドを見て中和されました。

吹き替え版だったので鑑賞前まで不安でしたが川口春奈も玉森裕太もMEGUMIもみんな上手!!吹き替え版おすすめです!

この作品の評価・・・・★★★★★★☆☆☆☆(満点は★10)
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ハロウィン THE END

2023年07月23日 17時40分09秒 | 映画評論ハ行

製作年:2022年
製作国:アメリカ
日本公開:2023年4月14日
監督:デヴィッド・ゴードン・グリーン
出演:ジェイミー・リー・カーティス,アンディ・マティチャック,ローハン・キャンベル

映画『ハロウィン THE END』オフィシャルサイト|4.14(金)公開

映画史に残る恐怖が 壮絶に 終わる

映画『ハロウィン THE END』オフィシャルサイト|4.14(金)公開

 


ローリー・ストロード(ジェイミー・リー・カーティス)は4年前に娘のカレンをマイケル・マイヤーズ(ジェームズ・ジュード・コートニー)に殺され、今は娘のアリソン(アンディ・マティチャック)と平穏な日々を送ろうとしていた。ある時ローリーは、少年転落死事件に居合わせたことから町の住民に冷遇されるコーリー・カニンガム(ローハン・キャンベル)と出会い、彼をアリソンに引き合わせる。コーリーはアリソンと心を通わせていくが、不良たちに絡まれて橋の上から落下。下水道をさまよううちに、衰弱していたマイケルを発見する。
ジョン・カーペンター監督作『ハロウィン』の続編として2018年に公開された『ハロウィン』のシリーズ第3弾。前作でまな娘を殺人鬼マイケル・マイヤーズに殺されたローリー・ストロードが、彼との決戦に臨む。監督のデヴィッド・ゴードン・グリーン、ローリー役のジェイミー・リー・カーティス、フランク・ホーキンス役のウィル・パットン、マイケル役のジェームズ・ジュード・コートニーら、『ハロウィン』『ハロウィン KILLS』のスタッフ、キャストが結集する。

『ハロウィン』(2018)、『ハロウィン KILLS』(2021)に続く第3弾にして最終章となる本作。ブギーマンことマイケルがどのような結末を迎えるのか気になっていましたが、最終章なのにNEWキャラクターであるコーリーが登場するという「なんでマイケルをメインに置かないんだよ!!」というお話。周囲から酷い扱いを受けている若者コーリーが後継者ブギーマンへと堕ちていく姿がメインとして描かれていました。というわけで、肝心のマイケルが全然登場しない(笑)後半に入ってやっと登場してくれたが、不死身と思っていたマイケルも老いには勝てなかったか。青年に簡単にマスク奪われちゃうなんて…。どこか弱弱しいマイケルの姿がちょっと切なかったです。やはり“THE END”って付くくらいなのだから、コーリーの尺は短くして大暴れするマイケルとローリーの死闘をもっと見たかった。
予想外の内容ではありましたが、元々はどこにでもいるような1人の若者だったコーリーが、ローリーやアリソンとの交流を経て殺人鬼へと堕ちていく過程は怖さを感じられたのは評価できます。
さすがにマイケル・マイヤーズ死んだよね?あれで実は不死身でしたっていうのは冷めるからやめてほしい…

この作品の評価・・・・★★★★★☆☆☆☆☆(満点は★10)
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シン・仮面ライダー

2023年07月22日 13時30分02秒 | 映画評論サ行

製作年:2023年
製作国:日本
日本公開:2023年3月17日
監督:庵野秀明
出演:池松壮亮,浜辺美波,柄本佑,西野七瀬,本郷奏多,塚本晋也,竹野内豊,斎藤工

『シン・仮面ライダー』公式サイト

『シン・仮面ライダー』絶賛公開中 原作:石ノ森章太郎 脚本・監督:庵野秀明

『シン・仮面ライダー』公式サイト

 


1971年から1973年にかけて放送された石ノ森章太郎原作の「仮面ライダー」50周年プロジェクトとして、『シン・ゴジラ』などの庵野秀明が監督を務めた特撮アクション。仮面ライダーこと本郷猛を池松壮亮、ヒロインの緑川ルリ子を浜辺美波、仮面ライダー第2号こと一文字隼人を柄本佑が演じ、西野七瀬や塚本晋也、森山未來などが共演する。

「シン・ゴジラ」「シン・ウルトラマン」と続いた庵野秀明監督の“シン”シリーズ3部作の最後を飾る本作。幼少期の頃、仮面ライダーはテレビでほとんど観てなかったので思い出がありませんし、キャラクターもよく知りません。どうやら昭和・平成の仮面ライダーの融合らしい内容。
思い入れのない僕が新鮮な気持ちで観てみましたが…ストーリーがつまらないというか単調。主人公の本郷猛が頼りないし弱弱しく見えてしまいました。悪党が順番に登場するがすぐにフェードアウト。なんでそんなに仮面を被ったり外したりするのか疑問。役者陣の台詞も聞き取りづらいし棒読みが目立つ。粗いCGやダサい演出も多いし、予想以上に血しぶきが凄くてグロい。
結局この映画は何を伝えたいのか、何がしたいのか分かりませんでした。
せめてショッカーの『イーッ!』を見たかった…

この作品の評価・・・・★★★★☆☆☆☆☆☆(満点は★10)
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ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE

2023年07月21日 22時10分11秒 | 映画評論マ行

製作年:2023年
製作国:アメリカ
日本公開:2023年7月21日
監督:クリストファー・マッカリー
出演:トム・クルーズ,サイモン・ペッグ,レベッカ・ファーガソン

映画『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE』公式サイト

トム・クルーズ演じるスパイ組織IMFに所属する主人公イーサン・ハントと彼率いるチームの活躍を描く全世界で大ヒットシリーズの最新作『ミッション:インポッシブル/デッド...

映画『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE』公式サイト

 


イーサン・ハント(トム・クルーズ)率いるIMFチームは、新兵器を探すミッションを下され、悪の手に落ちる前にそれを見つけ出そうとする。そんな中、IMFに所属する前のイーサンの過去を知る男が現れる。仲間たちと世界各地で命懸けの戦いを繰り広げるイーサンにとって、今回のミッションは絶対に成功させなければならないものだった。
トム・クルーズ主演のスパイアクション『ミッション:インポッシブル』シリーズの第7弾。スパイ組織IMF所属の腕利きエージェントであるイーサン・ハントが、人類を脅かす新兵器を追う。『ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション』『ミッション:インポッシブル/フォールアウト』に続いてクリストファー・マッカリーが監督などを担当。サイモン・ペッグ、レベッカ・ファーガソンらおなじみの面々が集結する。

前作「フォールアウト」から5年ぶりのシリーズ最新作2部作のパート1。トム・クルーズも公認の森川智之さんの声を聞きたかったし、アクションシーンに集中したかったので吹き替え版で鑑賞。もちろん森川さんは素晴らしかったのだけど、問題は広瀬アリス。プロの声優の中で一人だけ違和感というか浮いてる感じ…。吹替はプロの声優さんに任せましょう。
さて、肝心の内容ですが、本作ではAIが暴走し始め、それを阻止しようとするイーサン。そしてAIを利用して世界征服を企む人間との攻防戦が描かれています。ストーリーは少々複雑。吹替だから理解できるが字幕なら理解が追い付かないかも。アクション重視で、物語の緊張感は弱めかな。
AIとの戦争なのに、鍵というアナログだし扱いがみんな雑なのがちょっと引っかかる…。2部作なので伏線回収はパート2までお預けな部分もありますが、約3時間の上映時間で最初から最後まで飽きさせないアクションシーンの連続でした。カーチェイスからスカイダイビングまで、61歳のトム・クルーズが体を張り過ぎていて驚かされます!このシリーズも7作目になるとトムのアクションが一番の見どころになってしまってますが「トップガン マーヴェリック」の大ヒットもあったので、やはり期待してしまう。まぁ列車でのアクションは他の映画でもよくあるパターンでした。
ヒロインのポジションだと思っていたイルサの退場は悲しかった…。

ストライキの影響でパート2の撮影が中止になっているそうで。パート1の内容を忘れないうちに早めに公開してほしいです。

この作品の評価・・・・★★★★★★★☆☆☆(満点は★10)
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君たちはどう生きるか

2023年07月20日 22時06分52秒 | 映画評論カ行

製作年:2023年
製作国:日本
日本公開:2023年7月14日
監督:宮崎駿
出演:山時聡真,木村拓哉,木村佳乃,菅田将暉,あいみょん,柴咲コウ,小林薫


僕はこの作品をどう見るか…。久しぶりに映画館の大きなスクリーンでジブリ作品。あらすじや、声優など事前に情報は全く明かされないまま公開に至りました。
一言で感想を言うと「難解な映画」です。まず子供向けには作られていません。大人でも一回観たくらいじゃ理解できません。僕も鑑賞中、ずっと頭の中に?マークがありましたし、観終わってから、あらすじ解説を読んでも“ふ~ん、そっかぁ…”くらいの理解度です。ただ、ジブリらしさも所々に感じられますし、過去作のオマージュが散りばめられていて、今までのジブリ作品を観てきたファンなら懐かしさを感じられると思います。難解な映画とは言いましたが、王道のファンタジー物語を宮崎駿のような天才が手掛けたことで、天才にしか理解できないような超ファンタジーな仕上がりになってしまった感があります。この映画は母を亡くした主人公の眞人が、母の過去を知り、母の想いを知り、母の愛を知ったことで生きる意味を知る成長の物語でした。どの時代でも、どの世界でも、自分の選択に責任を持ち、自分の選択によって道が開いていくということ。どう生きていくかは自分次第。そして争いや憎しみからは何も生まれないこと。そんな感じのメッセージ性は伝わってきます。しかし言いたい事は何となく分かるのだけど、やっぱりスッキリしないし共感や感動も無い。今までのジブリ映画のような印象的なジブリキャラクターもいない。
身体中、インコの糞まみれになっているのに「かわいい♡」と言えるジブリキャラクターのような寛容な心を持ちたい(笑)

宮崎駿監督の引退するする詐欺は有名ですが、おそらく本作が本当の引退作品になりそうですね。僕的にはジブリ映画のピークは「千と千尋の神隠し」。最近のジブリはストーリーが複雑な作品ばかりな気がします。若い世代からまた新たな天才、名作が生まれることを期待しています。

この作品の評価・・・・★★★★★☆☆☆☆☆(満点は★10)
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バード・ボックス:バルセロナ

2023年07月17日 16時31分48秒 | 映画評論ハ行

製作年:2023年
製作国:スペイン
日本公開:2023年7月14日
監督:ダビ・パストール,アレックス・パストール
出演:マリオ・カサス,ジョージナ・キャンベル,ディエゴ・カルバ

あるものを目にすると死に至る謎の異変によって、人類滅亡の危機に直面した世界。セバスティアンは未知の何かから逃れるため、目を覆い隠しながらスペイン・バルセロナの街でサバイバルしてきた。彼は他の生存者たちと共に変わり果てた街から脱出しようと試みるが、その行く手にさらなる脅威が立ちはだかる。
見た者を死に追いやる何かによって終焉の危機を迎えた世界を描く『バード・ボックス』のスピンオフ。荒れ果てたスペイン・バルセロナの街で目を覆いながらサバイバルを繰り広げる生存者たちに、さらなる脅威が迫る。監督は『フェーズ6』などのダビ、アレックス・パストール兄弟。『インビジブル・ゲスト 悪魔の証明』などのマリオ・カサス、『バーバリアン』などのジョージナ・キャンベル、『バビロン』などのディエゴ・カルバらが出演する。

Netfrix映画『バード・ボックス』のスピンオフ作品。前作とは全く別の土地であるスペインのバルセロナが舞台。サンドラ・ブロック主演の前作と比べると、無名の俳優ばかりです。セバスティアン役の俳優が一瞬アダム・ドライバーに見えたが本作は有名俳優は出演していません。
“それ”を見た者は自ら死を選ぶという脅威を描いた続編。見えない何かに襲われる恐怖は伝わってくるものの、セバスティアンが何故“それ”に耐えられたかも謎だし、彼が急に改心した気がして理解しづらかったので共感できず。そして“それ”の正体も結局わからぬまま。預言者側の目線で描かれてはいるものの預言者たちの正体もハッキリと分からぬまま。天使と言われても、いまいちピンときません。信仰や宗教を恐ろしさよりも、コミュニティの中の人間こそが恐ろしいのだと感じたが前作ほどの緊張感がなかったのが残念。
さらに続編がありそうな終わり方でしたが、これ以上面白くなりそうな雰囲気は無さそうです…。そろそろ全ての正体を明らかにしてほしいです。

この作品の評価・・・・★★★★★☆☆☆☆☆(満点は★10)
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マジック・マイク ラストダンス

2023年07月12日 13時53分32秒 | 映画評論マ行

製作年:2023年
製作国:アメリカ
日本公開:2023年3月3日
監督:スティーヴン・ソダーバーグ
出演:チャニング・テイタム,サルマ・ハエック

映画『マジック・マイク ラストダンス』オフィシャルサイト

2023.6.16ブルーレイ&DVDリリース デジタル同時配信! 映画『マジック・マイク ラストダンス』オフィシャルサイト。全世界興奮!ダンス映画史上No.1ヒット映画「マジック・...

 


破産して落ちぶれた元ストリップダンサーのマイク(チャニング・テイタム)は、現在はバーテンダーとして働きながらさえない日々を送っていた。ある日、資産家の女性マックス(サルマ・ハエック)と出会い「バーテンの仕事は好き?」と尋ねられた彼は、「本当は別の夢がある」と答える。彼女から究極のステージを成功させるよう依頼を受けたマイクは、再起を懸けてロンドンへ向かい、世界中から集まったダンサーたちと共に一夜限りのラストショーに挑む。
『ローガン・ラッキー』などのチャニング・テイタムの実体験を基に男性ストリップダンスの世界を描き、ミュージカルも製作された『マジック・マイク』シリーズの最終章。全てを失いステージから遠ざかっていた元ストリップダンサーが、人生を懸けた一夜限りのラストショーを成功させるべく奮闘する。監督は1作目を手掛けた『オーシャンズ』シリーズなどのスティーヴン・ソダーバーグ。シリーズを通して続投するチャニングをはじめ、『フリーダ』などのサルマ・ハエックらが出演する。

チャニング・テイタムの実体験を基に男性ストリップダンスの世界を描いたシリーズ完結編。ステージから遠ざかり冴えない日々を送っていた主人公のマイクが、女性資産家と出会い、再び輝かしいステージに挑む物語。相変わらずチャニング・テイタムがカッコいい。1作目、2作目と観てきましたが1作目のスティーヴン・ソダーバーグ監督が再びメガホンを取ったことで期待アップ。
このシリーズの見どころであるダンスシーンは、やはりセクシーでカッコいいです。あれを生で見たら男の自分でも興奮しそう(笑)あんなにキレッキレのバク転やら何やら出来る男になりたい!
ただし過去作のキャストが画面越しでしか出演しなかったのは残念。話に捻りがないというか、予想通りというか、完結編としては少々寂しい感じがしました。過去2作と比べると控えめなステージや演出のような気がしました。もっと下品でエッチなステージがこの映画の魅力なのに(笑)

この作品の評価・・・・★★★★★☆☆☆☆☆(満点は★10)
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月の満ち欠け

2023年07月11日 15時51分07秒 | 映画評論タ行

製作年:2022年
製作国:日本
日本公開:2022年12月2日
監督:廣木隆一
出演:大泉洋,有村架純,目黒蓮,伊藤沙莉,田中圭,柴咲コウ,菊池日菜子

映画『月の満ち欠け』公式サイト | 大ヒット上映中

第157回直木賞受賞、佐藤正午の描く感涙のベストセラー小説が廣木隆一監督により待望の実写映画化!出演:大泉洋 有村架純 目黒蓮(Snow Man) 柴咲コウ

映画『月の満ち欠け』公式サイト | 大ヒット上映中

 


小山内堅(大泉洋)は愛する家族と幸せに暮らしていたが、予期せぬ事故で妻・梢(柴咲コウ)と娘・瑠璃を同時に亡くす。深い悲しみに暮れる彼のもとに、ある日三角哲彦(目黒蓮)と名乗る男がやって来る。彼は瑠璃が、事故当日に面識のないはずの自分を訪ねようとしていたことや、かつて自分が愛した女性・正木瑠璃(有村架純)との思い出を話しだす。
『鳩の撃退法』などの原作で知られる佐藤正午の直木賞受賞作を実写映画化。妻子を同時に失い幸せな日常を失った男が、数奇な運命に巻き込まれていく。監督は『ナミヤ雑貨店の奇蹟』などの廣木隆一、脚本は『そして、バトンは渡された』などの橋本裕志が担当。『探偵はBARにいる』シリーズなどの大泉洋が主人公を演じ、廣木監督作『ストロボ・エッジ』などの有村架純、ドラマ「消えた初恋」などの目黒蓮、大泉主演作『青天の霹靂』などの柴咲コウらが共演する。

豪華俳優陣が共演した感動ドラマ…感動…いやっ感動どころか恐怖を感じる作品でした。純愛ラブストーリーでもなく、ヒューマンドラマでもなく、間違いなくこの映画はホラー映画だと思います。テーマとしては輪廻転生。人は何度でも生まれ変わり愛する人の傍にいる。これだけなら普通に感動ドラマになりそうな気もするが、余計な演出が多すぎました。時系列も行ったり来たりと少々分かりにくい部分があり、普通に時系列通りで作ってくれたら話がスッキリして観やすくなったと思います。
輪廻転生って見せ方によっては感動ポイントなのだろうけど、この映画は最初から最後まで小山内に近づく、まるで貞子のような存在にすら感じてしまうほど。ラストシーンなんて特に「ひみつだよ」って言葉に本気で怖っ…て思ってしまいました。周りの女性全員が瑠璃なんじゃないかと疑心暗鬼になってしまいそう。瑠璃どんだけ生まれ変わる気だよ(笑)
そして輪廻転生の演出と同じくらい怖いのが田中圭演じる正木竜之介さん!DV男でありストーカー男の正木さんが執拗に瑠璃を追いかけ回す姿は怖すぎる。この人のせいでどんだけの人が死んでんだって感じだし、その後の正木さんがどうなったのかも分からぬまま。自分が小山内なら復讐しにいってしまいそうだ(笑)まぁいくら夫から酷いことされてるとはいえ、若い男と浮気している有村架純演じる瑠璃には共感できません。それで来世も会いたいなんて、純愛ちゃいますやん!小山内から見ても、大切に育ててきた娘がある日急に“不倫した女性”になったらショック大きいよ。

唯一の感動ポイントは高田馬場駅前の風景でしょうか…

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ノック 終末の訪問者

2023年07月10日 00時39分22秒 | 映画評論ナ行

製作年:2023年
製作国:アメリカ
日本公開:2023年4月7日
監督:M・ナイト・シャマラン
出演:デイヴ・バウティスタ,ジョナサン・グロフ,ベン・オルドリッジ

映画『ノック 終末の訪問者』

『シックス・センス』『オールド』をはじめ、数々の大ヒットスリラー作品を生み出してきた鬼才M.ナイト・シャマラン監督最新作。作家ポール・トレンブレイの全米ベストセラ...

映画『ノック 終末の訪問者』

 


幼い女の子と両親は、人里離れた森の中にある山小屋に休日を過ごすためにやって来る。そこへ武器を手にした見知らぬ男女4人が突然現れ、ドアや窓を破って侵入。謎の人物たちに捕らえられた家族は、自分たちの選択次第で世界は滅びると告げられ、家族の犠牲か世界の終わりかという究極の選択を迫られる。
ポール・トレンブレイによる小説「THE CABIN AT THE END OF THE WORLD」が原作のスリラー。山小屋で休暇を楽しんでいた一家が、家族の犠牲か世界の終えんかの選択を突きつけられる。監督などを務めるのは『シックス・センス』などのM・ナイト・シャマラン。『アーミー・オブ・ザ・デッド』などのデイヴ・バウティスタのほか、ジョナサン・グロフ、ベン・オルドリッジ、ニキ・アムカ=バード、ルパート・グリントらがキャストに名を連ねる。

山小屋に突然現れた男女4人が、1組の家族に人類の終焉を賭けた究極の選択を迫るスリラー。M・ナイト・シャマラン監督作品。シャマラン監督作品ってネタとしては非常に興味をそそられるんだけど、毎回オチが面白くない。今回はどうなのかと期待と不安で鑑賞しましたが…う~ん、最後まで観れなくはないが消化不良でした(笑)山小屋の中で繰り広げられる“家族の命”“人類の命”の選択…ゲイカップルがどちらを選ぶのかが気になるところで、伏線であったり謎が徐々に明らかになってはくるのですが、それが分かりづらい。宗教的な?キリスト的な?
登場人物たちの関係性や、仲間を犠牲にしていく背景がハッキリ見えてこないせいもあり、そもそも何故にアンドリューとエリックのカップルが選ばれたのかも謎。オチも「あぁ…そっちね」と思うくらいの普通でした。まぁシャマラン監督らしいシャマラン映画でした。これなら前作の「オールド」のほうが楽しめました。次こそ「シックス・センス」レベルの傑作を期待してるぞシャマラン!

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インディ・ジョーンズと運命のダイヤル

2023年07月09日 14時59分04秒 | 映画評論ア行

製作年:2023年
製作国:アメリカ
日本公開:2023年6月30日
監督:ジェームズ・マンゴールド
出演:ハリソン・フォード,フィービー・ウォーラー=ブリッジ,アントニオ・バンデラス

インディ・ジョーンズと運命のダイヤル|映画|ディズニー公式

大ヒット上映中 『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』公式サイト。ハリソン・フォード主演、全世界待望の『インディ・ジョーンズ』シリーズ最新作。シリーズ5作目の新...

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第2次世界大戦末期。考古学者のインディ・ジョーンズ(ハリソン・フォード)らは手にした者が神になるほどの力を秘めるダイヤル“アンティキティラ”をめぐり、ナチス・ドイツの科学者ユルゲン・フォラー(マッツ・ミケルセン)と格闘する。そして1969年、インディの前にかつての仲間であるバジル・ショーの娘ヘレナ・ショー(フィービー・ウォーラー=ブリッジ)と、フォラーが現れる。
ハリソン・フォードが考古学者の冒険家を演じる『インディ・ジョーンズ』シリーズで、宇宙開発競争が盛んだった1969年を舞台に繰り広げられるアクションアドベンチャー。アメリカとロシアの間で陰謀を企てるナチスの残党を阻止すべく、インディ・ジョーンズが立ち上がる。これまで監督を務めてきたスティーヴン・スピルバーグはジョージ・ルーカスと共に製作総指揮、『フォードvsフェラーリ』などのジェームズ・マンゴールドが監督を担当。フィービー・ウォーラー=ブリッジやジョン・リス=デイヴィス、マッツ・ミケルセンなどが共演する。

大人気シリーズの完結編。ハリソン・フォードが御年80歳ということに驚きです。パッと見は80歳には見えないものの冒頭で上半身裸になった姿を見ると「大スターもおじいちゃんになったなぁ」と思ってしまいました。昔のインディの姿はCG技術の高さに驚かされました。全く違和感ない!だからこそ今のお年寄りインディの姿はちょっと悲しくなってしまった。そりゃあみんな歳取るわな。
インディ・ジョーンズお馴染みのアクションシーンや過去作のオマージュを感じさせる場面にワクワク感は感じられるものの、前半のスピード感とワクワクドキドキ感が後半になるにつれて新鮮さを欠けるよくあるアクション演出として続いてしまったのが少し残念。というか「絶対そんな上手くいかないだろ!!」とツッコミたくなるシーンばかりでした。まぁハリソンフォードも80歳ですから激しいアクションは無理ですし仕方ないか。マッツ・ミケルセンやアントニオ・バンデラスが出演しているのは嬉しいポイント。
UFOを出してしまった前作から、次はどんな手でくるのかと思いましたが…う~ん考古学者としては夢のようなお話だけど、なんか禁じ手のような気もする。でも終わり方はシリーズ完結作として良い終わり方でした。最後のマリオンとの抱擁シーンはグッときますね。
あの名曲をもうスクリーンで聴けなくなるのは寂しい!さよならインディ・ジョーンズ!

この作品の評価・・・・★★★★★★☆☆☆☆(満点は★10)
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