股間の解放記

普通の社会人PEKOの、日々思うことをつづっていきます。

Pearl パール

2024年02月26日 18時28分08秒 | 映画評論ハ行

製作年:2022年
製作国:アメリカ
日本公開:2023年7月7日
監督:タイ・ウェスト
出演:ミア・ゴス,デヴィッド・コレンスウェット,タンディ・ライト

映画『PEARL パール』オフィシャルサイト

映画史上もっとも、無垢なシリアルキラー誕生。監督:タイ・ウェスト 監督・脚本:タイ・ウェスト、ミア・ゴス 出演:ミア・ゴス、デヴィッド・コレンスウェット、タンディ...

映画『PEARL パール』オフィシャルサイト

 


スクリーンの中で歌い踊る華やかなスターに憧れるパールは、厳格な母親と病気の父親と人里離れた農場で暮らしている。若くして結婚した夫は戦争へ出征中で、父親の世話と家畜たちの餌やりの毎日に鬱屈とした気持ちを抱えていた。ある日、父親の薬を買いにでかけた町で、母親に内緒で映画を見たパールは、ますます外の世界へのあこがれを強めていく。そして、母親から「お前は一生農場から出られない」といさめられたことをきっかけに、抑圧されてきた狂気が暴発する。
タイ・ウェスト監督、ミア・ゴス主演のホラー「X エックス」のシリーズ第2作で、1970年代が舞台だった「X エックス」の60年前を描く前日譚。「X エックス」に登場した極悪老婆パールの若き日を描き、夢見る少女だったパールがいかにしてシリアルキラーへと変貌したかが明らかにされる。

「X エックス」の60年前を描く前日譚。あの老婆にこんな過去があったなんて…。前作を観ていなくても楽しめる内容でした。なんといっても狂気に満ちた美しささえ感じてしまうパールの笑顔が続くエンディングシーンが忘れられない。スプラッターホラー映画の典型的な内容ではあるものの、前作よりも色鮮やかでテンポも良くて観やすい内容。主演のミア・ゴスの演技力が素晴らしくて最後まで目が離せなかった。田舎の農場に住み、映画スターに憧れる普通の少女だったのに、厳格な母親や環境のせいで理想と現実の境が分からなくなってしまったパール。怒りと狂気に憑りつかれていってしまったことは可哀相にさえ感じてしまいました。

続編が現在製作中ということで、あの笑顔の続きが見れるのかと思うとめちゃくちゃ楽しみです。

この作品の評価・・・・★★★★★★★☆☆☆(満点は★10)
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ザ・クリエイター/創造者

2024年02月19日 20時05分30秒 | 映画評論サ行

製作年:2023年
製作国:アメリカ
日本公開:2023年10月20日
監督:ギャレス・エドワーズ
出演:ジョン・デヴィッド・ワシントン,渡辺謙,マデリン・ユナ・ヴォイルズ

AIがロサンゼルスで核爆発を引き起こした、今から50年後の未来。人類とAIの戦いが10年にわたって続く中、高度なAI兵器を生み出した創世者「クリエイター」の暗殺ミッション遂行のため、退役軍人のジョシュア(ジョン・デヴィッド・ワシントン)が敵地へ潜入する。彼がクリエイターの居場所を突き止めると、そこには少女の姿をしたヒューマノイド(マデリン・ユナ・ヴォイルズ)がいた。
人類とAIの戦いが勃発した近未来を舞台に描くSFアクション。危険なミッションに挑んだ退役軍人が、潜入先でヒューマノイドの少女と出会う。監督などを務めるのは『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』などのギャレス・エドワーズ。『TENET テネット』などのジョン・デヴィッド・ワシントン、『怒り』などの渡辺謙、ジェンマ・チャン、アリソン・ジャネイらがキャストに名を連ねる。

第96回アカデミー賞の視覚効果賞&音響賞ノミネート作品。人類とAIの戦争が勃発した近未来を舞台にしたSFアクション。さすが『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』のギャレス・エドワーズ監督。美しい風景や、宇宙船、AIロボットの動きなど、映像美が素晴らしい。映像は間違いなく良いのですが、肝心なストーリーに新鮮味が無かったのが残念。AIと人類の戦争話なんて、今更感が否めない。というか『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』感を感じさせる演出がチラホラ。アメリカ側のAI反対派の西側諸国と、AI支持派のニューアジアの対立というスケールの大きい話なのに、主人公のジョシュアの奥さん探しばかりが目立ってしまっていて、スケールが大きいのか小さいのかよく分からなくなってきた。アルフィーの能力の凄さをもっと見たかった。アルフィーが神がかった能力を持っているのかと期待していた程でもなかったし…。
似たような内容の作品ではなく『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』の続編を作ってほしい!

この作品の評価・・・・★★★★★★☆☆☆☆(満点は★10)
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ホーンテッドマンション

2024年02月12日 20時14分23秒 | 映画評論ハ行

製作年:2023年
製作国:アメリカ
日本公開:2023年9月1日
監督:ジャスティン・シミエン
出演:ラキース・スタンフィールド,ティファニー・ハディッシュ,ロザリオ・ドーソン

ホーンテッドマンション|映画/ブルーレイ・DVD・デジタル配信|ディズニー公式

映画『ホーンテッドマンション』公式サイト。ブルーレイ・DVD・MovieNEX・デジタル配信最新情報のほか新作ディズニー映画、海外ドラマ、デジタル配信など、豊富な作品ライン...

ディズニー

 


シングルマザーの医師・ギャビー(ロザリオ・ドーソン)は、アメリカ・ニューオーリンズにある豪邸を破格の条件で入手し、9歳の息子・トラヴィスと共に引っ越す。しかし屋敷はどこか異様な空気に満ちており、二人はたびたび怪現象に遭遇する。そんな親子を救うため、神父や超常現象の専門家、霊媒師といったエキスパートたちが屋敷にやって来る。不気味な現象を体験する中で、彼らは屋敷に隠された真実に迫っていく。
ディズニーランドのアトラクション「ホーンテッドマンション」を映画化。引っ越してきた屋敷で怪現象に見舞われる親子を救うため、超常現象の専門家らが屋敷に隠された真実に迫る。監督はかつてディズニーランドでアルバイトをしていたという『バッド・ヘアー』などのジャスティン・シミエン。『RENT/レント』などのロザリオ・ドーソン、『ミッドナイト・イン・パリ』などのオーウェン・ウィルソンのほか、ダニー・デヴィート、ジャレット・レトー、ジェイミー・リー・カーティスらが出演する。

コメディ寄りエディ・マーフィ版の「ホーンテッドマンション」を観たのが20年前。それと比べて、本作はディズニーランドにあるアトラクションに寄せてきており再現度は高めだと感じました。でもまぁホラー映画ではなく、子供でも楽しめるような内容の仕上がり。
引っ越してきたきた屋敷で怪現象に苦しむギャビーと息子トラヴィスの親子が、超常現象専門家らと協力して屋敷に隠された真実に迫る物語。壁が伸びたり、鏡に霊が映ったり…アトラクションに乗っているような感覚で楽しめましたが、やはりホラー映画ならではの怖さやドキドキ感が弱くて、どちらかといえばディズニーお得意のファンタジーになってしまったのが残念。全体的に暗めな映像も見づらかった。ゴーストの映像も展開も「ゴーストバスターズ」に似てると思ったら同じ脚本家でした。
親子愛や、家族の絆、辛い出来事から乗り越える大切さなど、メッセージ性が強かったのは良かったです。久しぶりにランドのホーンテッドマンションに乗りたくなった。

この作品の評価・・・・★★★★★☆☆☆☆☆(満点は★10)
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