股間の解放記

普通の社会人PEKOの、日々思うことをつづっていきます。

2010年 映画ランキング

2010年12月31日 16時40分29秒 | 年間・半期 映画ランキング
   
   
   
   
   

 上半期: 64作品(映画館: 9作品  試写会:5作品  DVD: 50作品)
 下半期: 78作品(映画館:15作品  試写会:0作品  DVD: 63作品)
トータル:142作品(映画館:24作品  試写会:5作品  DVD:113作品)

社会人1年目なので、色々と忙しくなりまして鑑賞作品は昨年の「166本」から減って今年は「142本」となりました。試写会にも下半期は一度も行けず…というかどうせ当たっても行けねぇだろって思うと応募する気がなくなっただけなんだけど(笑)

というわけで2010年、勝手に選んだ年間ランキングBEST20を発表です!


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【1位】遠い空の向こうに

1957年10月5日。ウェスト・ヴァージニア州の炭鉱町コールウッド。米国民にショックを与えたこの夜、ソ連の人工衛星スプートニクを見た高校生ホーマーは自分でロケットを打ち上げようという夢を抱く。彼は悪友のロイ・リーとオデル、そして級友で数学の奇才だが嫌われ者のクエンティンを仲間に引き入れて《ロケット・ボーイズ》を結成。だが、ロケットは何度改良を加えても失敗が続く。昔ながらの炭鉱夫で周囲の信頼も厚い炭鉱の責任者である父のジョンはホーマーの行動が理解できず、父子は激しく対立する。そんな彼らの味方は高校の物理教師のミス・ライリーだけだった。
ロケットに夢を賭ける高校生の姿を描いた青春ドラマ。ホーマー・H・ヒッカム・Jr.の自伝小説『ロケット・ボーイズ』の映画化。監督は「ロケッティア」「ジュマンジ」のジョー・ジョンストン。脚本は「不法侵入」のルイス・コリック。


【2位】告白

女教師・森口悠子の3歳の一人娘・愛美が、森口の勤務する中学校のプールで溺死体にて発見された。数ヵ月後、森口は終業式後のホームルームにて「私の娘はこの1年B組生徒二人に殺されたのです」と衝撃の告白をし、ある方法にてその二人の生徒に復讐する。そして4月、クラスはそのまま2年生に進級。犯人のひとりAはクラスのイジメの標的になっていた。そして、もうひとりの犯人Bは登校拒否し、自宅に引きこもっていた…。
2009年の本屋大賞を受賞した湊かなえの同名小説を、『嫌われ松子の一生』の中島哲也監督が映画化。娘を殺されたシングルマザーの教師を、松たか子が鮮烈に演じている。中島監督は、これまでのポップな演出とは打って変わったリアリティあふれる映像を見せる。


【3位】オーロラの彼方へ

1969年、ニューヨーク上空に珍しいオーロラが出現した日、消防士フランクは救助を終え、妻ジュリアと6歳の息子ジョンの待つ家へと戻ってきた。親子3人の生活は幸福な輝きで満たされていた。ちょうどその日のオーロラのように。だが、その2日後、フランクは殉職する。息子ジョンは深い哀しみに暮れる。それから30年。再びニューヨークにオーロラが出現した日、ジョンはふと父が愛用していた無線機を見つける。そしてそこから男の声が聞こえてくる……。まるでそれは父と話しているようだった。
『シックスセンス』が『フィールドオブドリームス』のような顔をしてでてきたような意外性と伏線だらけの展開は、怒涛のごとく感動と驚きのラストシーンへ。エンドクレジットの音楽を聞いているときは誰もがあったかい気持ちになれる。


【4位】インビクタス‐負けざる者たち‐

新しく就任したネルソン・マンデラ大統領は、アパルトヘイトにより人種差別や経済格差が依然として残っていることを痛感する。誰もが親しめるスポーツを通して、人々を団結させられると信じたマンデラは、南アフリカのラグビーチームの立て直しを図る。マンデラの“不屈の精神”はチームを鼓舞し、団結させ、奇跡の快進撃を呼び起こす。
ネルソン・マンデラ大統領が、アパルトヘイトの余波の残る南アフリカで、ラグビー・ナショナルチームのキャプテン、フランソワ・ピナールと共に、国を、国民の心を一つにしようとした感動のヒューマン・ドラマ。


【5位】ザ・ダイバー

1966年。海に墜落した米軍の核弾頭搭載機を回収している深海ダイバーの中に、カール・ブラシアという一人の黒人の姿があった。1943年、ケンタッキー州ソノラ。少年ブラシアは貧しい小作農民の子として育つが、父の強い励ましもあり、村を出て海軍に入隊する。しかし海軍で彼を待っていたのは、差別やいじめという厳しい現実。コックや雑用係から甲板兵へ進み、やがてダイバーになることを夢見るブラシアだったが、ニュージャージーの養成所では、彼を鬼教官ビリー・サンデーの敵意が襲う。
アフリカ系アメリカ人で初めて“マスターダイバー”の称号を獲得した米海軍ダイバー、カール・ブラシアの半生を描いた実録ヒューマン・ドラマ。差別と偏見にめげず潜水に命を懸ける主人公にC・グッディングJr.が扮し、彼を徹底的にしごき、後に友情の絆で結ばれる教官をR・デ・ニーロが演じている。


【6位】エスター

赤ん坊を死産したショックから立ち直れずにいたケイトとジョン。この傷を癒すため、二人は養子を迎えることを決意する。訪れた孤児院で二人は他の子と交わらず一人で絵を描く少女に出会う。彼女の名はエスター。この聡明で絵が上手な少女を喜びとともに迎え入れたケイトだが、その直後から奇妙な事件が頻発する。ケイトはエスターに違和感を感じて周囲に警告するが、逆に孤立してしまう。そして、事件は家族にも及び始めた…。
無垢な子供が大人の目に触れないところで危険な事件を引き起こす…というのは、古くからあるスリラーのモチーフである。ある意味手垢がついているとも思われるこのテーマに対し、本作は従来の作品とは違った角度で解答を出している。ややもすると設定だけが一人歩きしかねないエスター役を、子役時代から豊富なキャリアを持つイザベル・ファーマンが見事に演じきっている。中盤から終盤にかけて怒涛の勢いで進むストーリーは圧巻。最初から最後まで目が離せない一作だ。


【7位】RAILWAYS 49歳で電車の運転士になった男の物語

大手家電メーカーに勤める筒井肇は、昇進も決まり順風満帆なサラリーマン生活を送っていた。そんな矢先、故郷で一人暮らす母親が倒れたとの知らせが入る。追い打ちをかけるように、入社同期の親友が事故死したとの連絡が…。久しぶりに帰省した故郷・島根で、仕事に追われ家族を気遣うことなく走り続けてきた日々を顧みる。そして彼は決意する。子供の頃夢見ていた“バタデン”の運転士になる事を。
50歳目前の男がふと人生を振り返り、自分らしく生きるために幼い頃の夢を追い求め始める…。何歳になっても、何時からでも、人は前に進む事ができるんだという主人公の生きざまが、世の男性に勇気と希望を与えてくれる感動ドラマ。出雲地方、宍道湖畔を走る一畑電車をモチーフに、島根の風土をふんだんに盛り込み描く。電車の運転士になる夢を実現させる主人公を中井貴一が好演。また、一畑電車(バタデン)のデハニ50形(日本最古の電車)が登場するのも鉄道ファンには嬉しい。


【8位】その土曜日、7時58分

ニューヨーク郊外にある小さな宝石店に強盗が押し入る。隙を見て女性店員が強盗を撃つが、彼女もまた銃弾を浴びる。慌てて逃げる共犯者ハンクの車…。強盗3日前、ハンクは兄のアンディから両親が経営する宝石店への強盗計画を持ちかけられる。ハンクは養育費の支払いが滞り、お金に困っていた。一見、贅沢な暮らしを送るアンディもまた、ドラッグに溺れて会社の金に手を出していた。やがて二人は強盗が失敗しただけでなく、撃たれたのが自分たちの母親だと知り愕然とする。
『12人の怒れる男』『狼たちの午後』など硬派な作品で知られる、シドニー・ルメット監督。今年84歳という高齢だが、彼の創作意欲はとどまる事を知らない。本作でも時間軸を何度も過去に戻し、登場人物の各視点で同じ場面を繰り返し、その度に事実が明らかになっていくという手法を使っている。物語の軸となるのは、事件をきっかけに崩壊していく家庭だ。人生にすでに失敗している兄弟は、それを修正しようとしてもすべて裏目に出て、より悪い方にころげ落ちていく…。


【9位】孤高のメス

大学病院に依存しきった市民病院・さざなみ病院に、外科医の当麻が赴任してきた。患者のことを第一に考え、オペも鮮やかな手際で対応する当麻。そんな彼に第一外科医長の野本らは反発するが、その一方で看護師の浪子たちは仕事へのやる気を取り戻していく。そんな中、市民病院の強化に努める市長が末期の肝硬変で倒れてしまう。彼を救う手段は法で認められていない脳死肝移植のみ。そこで当麻が下した決断は……。
原作は現役医師でもある大鐘稔彦のベストセラー小説。旧弊な市民病院に赴任してきた一人の外科医が、「患者を救う」という信念のもとで困難な手術に立ち向かう姿を、重厚かつ繊細に描く。医療現場の抱えるさまざまな問題を浮き彫りにしながらも、命の価値を感じさせる感動のヒューマンドラマに仕上がっている。主人公の外科医・当麻勝彦を演じたのは『クライマーズ・ハイ』の堤真一。患者を助けることに心血を注ぐ医師を芯の通った演技で表現した。


【10位】トイ・ストーリー3

おもちゃのウッディやバズと楽しく遊んでくれたアンディも、いまや17歳。大学に進学するため、家を出ることになった。だが屋根裏部屋にしまわれるはずだったおもちゃたちが、ちょっとした手違いからゴミ捨て場に出されてしまう。どうにかゴミ袋の中から逃げ出したものの、アンディに捨てられたと誤解したおもちゃたちは大ショック!! 仕方なく、託児施設に寄付される道を選ぶ。だが「また子どもたちに遊んでもらえる!」と喜んだのも束の間、そこにはモンスターのような子どもたちにもみくちゃにされる、地獄の日々が待っていた…!
前作から11年ぶりに公開される、ディズニー/ピクサーの大人気シリーズ第3弾。『ファインディング・ニモ』(03)や『カールじいさんの空飛ぶ家』(09)など、子どもから大人までを魅了する良作を作ってきた同スタジオ。いま話題の3D上映を採用し、映像の迫力も数段レベルアップしているが、メインキャラクターの表現などは1作目との“違和感”が起こらないように、あえて当時の技術レベルに合わせたという。しかしディズニー/ピクサー作品の最大の魅力は、温かく巧みなストーリー・テリングにある。今回も“成長してしまった子どもと、おもちゃの別離”というせつない物語を、奇跡のような優しいラストに導いている。家族サービスのつもりだったお父さんも、120%泣かされる感動作!


【11位】沈まぬ太陽


【12位】しあわせの隠れ場所


【13位】プレシャス


【14位】ウディ・アレンの夢と犯罪


【15位】今度は愛妻家


【16位】マイレージ、マイライフ


【17位】縞模様のパジャマの少年


【18位】ミスティック・リバー


【19位】セブンティーン・アゲイン


【20位】ヒックとドラゴン


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てわけで2010年の1位は「遠い空の向こうに」に決定しました!夢を追いかけてる人にぜひ観ていただきたい♪BEST10は上半期とほとんど変わらず、全体的に洋画が面白かった年だったかな。
年々観る本数が減ってきていますが、来年こそは目指せ200本!
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シーサイドモーテル

2010年12月31日 15時12分32秒 | 映画評論サ行
製作年:2010年
製作国:日本
2010年6月5日公開
監督:守屋健太郎
出演:生田斗真,麻生久美子,山田孝之,玉山鉄二,成海璃子,古田新太,温水洋一
http://seaside-motel.net/

山奥の寂れたモーテル“シーサイドモーテル”。午後6時、103号室でうたた寝していたインチキ美容クリームのセールスマン亀田雅之の携帯が鳴る。電話の相手である社長に無理なノルマを課された亀田は、自分はこの仕事に向いていないのではないかと思い悩む。そこに、コールガールのキャンディが入ってくる。部屋を間違えたキャンディは、亀田相手に商売をしようとする。一方、亀田も彼女にクリームを売りつけようとする。キャンティの料金とクリームの値段がチャラであることから、亀田は試しに彼女の脚にクリームを塗る。キャンティは、一緒に逃げようと亀田を誘う。午後5時55分、202号室では、朝倉陽一と二宮留衣が、ピザの配達を待っている。到着したピザを受け取ろうとすると、ピザ屋の後ろから金融会社の相田敏夫と舎弟チー坊が現われる。
海もないのに“シーサイド”と名付けられた山奥の小さなモーテルを舞台に、偶然集まった11人の男女が繰り広げる運命の一夜。始めはバラバラに展開されるストーリーが次第に絡まり合っていく。監督は本作が2作目となる守屋健太郎。注目の撮影機材“レッドワン”を使用した映像美、その映像と一体化した音楽、濃いキャラクターに合わせた衣装や各部屋の細部にまでこだわった装飾など、まさにエンターテインメントな世界が広がる。

4つの部屋で起こる4つのストーリーが同時進行で進んで行く。個々の話はとっても面白いのですが、思ったより話が絡み合わなくて別々に進んでいるような気がしました。もっと「コイツとコイツが!?」みたいな予想外の展開を期待してた自分としてはガッカリ。朝倉の結末も途中から予想できてしまったし面白かったけど、薄っぺらい作品でした。キャストが豪華なだけに勿体無い!捻りが欲しかった!!

この作品の評価・・・・60点
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アウトレイジ

2010年12月30日 16時21分13秒 | 映画評論ア行

製作年:2010年
製作国:日本
2010年6月12日公開
監督:北野武  
出演:北野武,三浦友和,椎名桔平,加瀬亮,國村隼,杉本哲太,塚本高史,石橋蓮司
<a href="http://office-kitano.co.jp/outrage/main.html">official site</a>

関東一円を取り仕切る巨大暴力団組織、山王会。幹部たちが集まる総会の場で、池元組組長の池元は本家の加藤から指示を受ける。弱小だが古参のヤクザ村瀬との蜜月を知った本家が、村瀬組を締めるよう求めてきたのだ。だが、村瀬と池元は兄弟の盃を交わした仲。板挟みの池元は、それを傘下の大友組に命じる。いつも池元からやっかい事を押し付けられている組長の大友は命令に従い、準備を整える。ある晩、1人の男が村瀬組のぼったくりバーに引っかかる。巨額の請求を受けた男は、支払いをすると告げ、組員の飯塚をある事務所に案内する。だが、そこに待っていたのは大友組の組員たちだった…。
北野武監督待望の新作は、ヤクザの世界で男たちが繰り広げる、裏切りや駆け引きなど壮絶な権力闘争を描いた本格バイオレンス・アクションだ。自分の欲望を満たすためには、手段を選ばず、兄弟分すら叩き潰す――登場人物すべてが悪人というこの異色のドラマは、これまでのキタノ映画の特徴でもある静謐さをかなぐり捨て、膨大なセリフの量と凄まじい怒号が飛び交う異色作となった。タイトルの意味は“極悪非道”。主演のビートたけしのほか、三浦友和、椎名桔平、加瀬亮ら北野作品に初めて出演する豪華俳優陣が、最高のキレ演技を見せているのにも注目したい。

ヤクザ映画っつうものは、たぶん初めて観ました。
全員が悪役っていう宣伝文句どおり、結局みんな悪役だったんですね。まぁ悪役が似合わない人が一番悪役だったっていうオチは残念。必要以上に残虐描写が多いですが、話の展開が分かりづらいかなと感じます。親分だってヘボ過ぎじゃないか?組織の抗争っていうのは何とも感情移入しづらいですね。ただヤクザ同士が殺しあうだけっていうんじゃ緊迫感もない。裏社会、そして人間の裏の顔を見れるのが、この作品の見応え部分かと思いますが、世界のキタノの世界観に付いていくのは難しいです。つーかビートたけしは、滑舌悪いし何言ってるか聞こえづらかったな。
続編があるそうだけど、登場人物ほとんど死んじゃったから、続きはどうすんだろ??

この作品の評価・・・・61点

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ラスト3デイズ ~すべて彼女のために~

2010年12月29日 00時22分31秒 | 映画評論ヤラワ行
製作年:2008年
製作国:フランス
2010年2月27日公開
監督:フレッド・カヴァイエ
出演:ヴァンサン・ランドン,ダイアン・クルーガー,ランスロ・ロッシュ

フランス、パリ。国語教師のジュリアンと出版社に勤める妻のリザは、一人息子・オスカルとともに平凡ながらも幸せな生活を送っていた。だが、ある朝、突然警察が家に押し入り、リザを上司殺人容疑で逮捕、投獄してしまう。やがて、3年の時が経ち、リザに禁固20年の刑が宣告される。無実の罪を必死に主張するリザであったが、状況証拠などから、誰もが彼女の罪を確信していた。夫のジュリアンを除いては……。しかし、リザの人生に残されたのは絶望だけだった。リザは次第に衰弱し、精神も不安定になっていく。そんな妻を支えながらも、ジュリアンは絶対に諦めようとはしなかった。再び3人の生活を取り戻すため、リザに生きる希望を与えるためにジュリアンはある決意をする。
極限状況の下で、人は愛のためにどこまで突き進むことができるのか?という人間の根底心理を秀逸に描いた物語。監督は、本作が長編デビュー作となるフレッド・カヴァイエ。単なるサスペンスに終わらず、極限状況の下で、人は愛のためにどこまで突き進むことができるのか?という人間の根底心理を秀逸に描いた物語である。主演は、最新作『イングロリアス・バスターズ』でドイツ人の人気女優を演じ、大作からアート系まで様々なジャンルの映画に出演、今や世界のトップ女優として活躍を続けるダイアン・クルーガー。

愛する妻の無実を晴らすために、行動する夫を描いた本作。「愛する人のためだったら、ここまでしちゃうか??」と最初は思いましたが、だんだんと「もう何してもいいから奥さんを助けて!!」と思ってしまいました(笑)計画を知ってしまった父親だったり、空港で国際指名手配犯として見つかりそうになったりと、ハラハラさせられました
普通、この手の作品は真犯人を探し出してハッピーエンドみたいな終わり方がよくあるパターンですが、妻を刑務所から脱獄させるっていう展開は今までにないと思います。真犯人のことに関しては一切触れていません。真犯人を探すことで解決なのではなく、夫はとにかく無実の妻を取り返したいという気持ちだけで行動に移します。もう一度、家族3人で暮らすために…。
冤罪というのは怖いものだ。そう感じると共に、妻に対する夫の愛情、そして息子に感づかれないように振舞う父親としての姿。愛する人のためにここまで出来る彼はホントにカッコいい。
「本当に大変なのは逃げてからだよ」この家族の、その後を見てみたいです。

この作品の評価・・・・73点
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フローズン・リバー

2010年12月28日 18時02分58秒 | 映画評論ハ行
製作年:2008年
製作国:アメリカ
2010年1月30日公開
監督:コートニー・ハント
出演:メリッサ・レオ,ミスティ・アップハム,チャーリー・マクダーモット
official site

カナダとの国境に面するニューヨーク州最北部の町。ここにはモホーク族の保留地がある。2人の息子を育てながら、1ドルショップで働く白人女性レイ・エディは、新居を買うための金をギャンブル依存症の夫に持ち逃げされる。夫を探しに行ったレイはビンゴ会場の駐車場で、モホーク族の女が夫の車を運転しているのを見つける。女はライラ・リトルウルフと名乗り、車は拾ったと主張する。彼女は事故で夫を失い、義母に奪われた子供を取り戻したいと願っていた。まとまった金を手に入れるため、凍った川を車で渡り、アジアの不法移民をカナダからアメリカに密入国させる仕事をしていた。そのため車が必要な彼女は、儲けの山分けを条件にレイをパートナーに引き入れるが…。
セントローレンス川をはさみ、米・ニューヨーク州とカナダにまたがるモホーク族の保留地が舞台。多額の報酬と引き換えに、不法入国者を手助けする白人女性とモホーク族女性の運命を描く。長編初監督ながら、サンダンス映画祭でグランプリに輝き、アカデミー賞オリジナル脚本賞、主演女優賞にノミネートされた話題作。実話を基にしたこの物語は、現代アメリカが直面する社会問題を背景に、家族のために大胆な行動に出る二人の母親の姿を、力強く描き出している。本作でオスカーにノミネートされたメリッサ・レオの名演技は、観る者に深い感動をもたらす。サンダンス映画祭で審査委員長を務めたタランティーノ監督が激賞したというのも頷ける力作だ。

貧しさから何とか抜け出したいと犯罪に手を染めてしまう悲しさ。お金のため、子供ために「これで最後、これっきり…」と思いつつも抜け出せない落とし穴。やっぱり母は強い!子供のためなら何だって出来るんだな。2人の女性が犯した罪は決して許されないものだが、子供に対する愛情は計り知れないものだろう。母親としての堂々とした行動は、悲しみや寂しさも何もかもを乗り越えたからこそ出来るもの。ラストの2人の友情には感動しました☆
平凡な生活をしたいと願う女性が最後に辿りついた場所は、きっと自分のためではなく自分以外の人が幸せになれるように考え出した彼女なりの答えだったのだと思う。凍った川を何度も往復した果てに希望を見つけられたのだろうか…

切ない映画ですが期待してたより泣けたり感動はしなかったです。きっと自分にも子供が出来れば違った見方が出来ると思います。

この作品の評価・・・・71点
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ロビン・フッド

2010年12月22日 00時00分21秒 | 映画評論ヤラワ行
製作年 : 2010年
製作国 : アメリカ=イギリス
2010年12月10日公開
監督 : リドリー・スコット
出演 : ラッセル・クロウ,ケイト・ブランシェット
official site

12世紀末。十字軍の兵士としてフランスで戦っていたロビンは、イングランドの騎士ロバート・ロクスリーの暗殺現場に遭遇。ロバートの遺言を聞き入れ、彼の父でノッティンガムの領主であるウォルターに剣を届ける役目を引き受ける。ノッティンガムでは、ロバートの妻マリアンが10年にわたって夫の留守を守っていた。ウォルターはロビンに、ロバートの身代わりになってこの地に留まってほしいと提案。このままでは後継ぎのない領地は国に没収され、マリアンも住む場所を失ってしまうという。ロビンはウォルターの提案を受け入れ、次第にマリアンはロビンに対して心を開いていく。
何百年にもわたり世界中の人々から愛されてきた伝説の義賊ロビン・フッド――多くの文学や映画で描かれてきた“ヒーローの原点”に、アカデミー賞に輝いた『グラディエーター』のリドリー・スコット監督とラッセル・クロウの黄金コンビが挑戦した歴史スペクタクル巨編。中世イングランドを舞台に、高潔な魂とたくましい肉体を併せ持つカリスマ、ロビン・フッドの勇猛果敢な活躍を描いている。壮大なビジュアルで見せるイングランドvsフランスの戦い――海峡を埋め尽くすフランスの大艦隊とイングランドの騎兵隊のダイスペクタクルは見ものだ。ケイト・ブランシェットやウィリアム・ハート、マーク・ストロングといった豪華名優の競演も見逃せない。

ラッセル・クロウ×リドリー・スコットの名コンビが再び登場。やはり戦闘シーンは迫力が凄い弓の名手と言われたロビンの腕はカッコよすぎる♪まぁ弓のシーンはCGですが、それでもカッコいい!!ラッセル・クロウは歴史的なヒーロー役にピッタリですね。ケイト・ブランシェットの女性としての芯の強さと美しさもカッコいいです。物語はロビン・フッドが英雄になる前から描かれているため、ヨーロッパ史に詳しくない自分でも入りやすかったです。1人の兵士が国を動かす英雄になるまでの姿は、今の日本の政治家にぜひ観ていただきたい(笑)
2時間20分の長編だけど、わかりやすい展開で長くは感じませんでした。しかし迫力のある戦闘シーンのわりには全体的に地味に収まってる感じがします。「グラディエーター」の時のような興奮はなかったですシリーズ化すれば、ちょっと面白くなるんじゃないかな

この作品の評価・・・・73点
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SPACE BATTLESHIP ヤマト

2010年12月21日 00時17分27秒 | 映画評論サ行
製作年 : 2010年
製作国 : 日本
2010年12月1日公開
監督 : 山崎貴
出演 : 木村拓哉,黒木メイサ,柳葉敏郎,緒形直人,池内博之,マイコ,堤真一,高島礼子
official site

2194年、外宇宙に現れた正体不明の敵ガラミスが、地球に向けて攻撃を始める。人類は各国の全戦力を結集して対抗するが、全軍壊滅。ガラミスは遊星爆弾を投下し、人類の大半を死滅させる。それから5年後、遊星爆弾によって放射能汚染された地上を離れ、わずかに生き残った人類は地下での暮らしを余儀なくされていた。そんななか、かつてのエースパイロット古代進は、ガラミスの攻撃で家族を失った悲しみから軍を退き、失意の日々を送っていた。ある日、地球に通信カプセルが落下する。それは、14万8千光年先にある惑星イスカンダルからのものだった。
1974年に放送され社会現象になったTVアニメ『宇宙戦艦ヤマト』を実写映画化。人類を救うため宇宙に旅立った乗組員たちの苦闘を描く。監督は、「BALAD 名もなき恋のうた」の山崎貴。出演は、「アイ・カム・ウィズ・ザ・レイン」の木村拓哉、「矢島美容室 THE MOVIE 夢をつかまネバダ」の黒木メイサ

ヤマト世代ではないので、なんの知識もなく鑑賞。一言で言えば今回も“キムタクの、キムタクによる、キムタクのための映画”って感じ。とりあえずキムタクはカッコいい!!
キャストはなかなか豪華なのに脚本が薄っぺらいです。2時間の上映時間のわりにはワンパターンの映像ばかり…。ヤマトの戦いより、古代進と森のウザい関係が気になりました。あんなに仲悪かったのに、ちょっと優しくされただけでヤっちゃって、その一回で子供出来ちゃったなんて、なんとまぁ…(笑)ワープしてる最中も、2人は別世界にワープして楽しんでたわけだから、なんか危機感がないというか腹が立つ。最後、「ママー」って(笑)
そして、人がばったんばったん死んでいく流れは、どうなんだろうか?メインキャスト以外はとりあえず殺して、メインキャストも結局死んでいくって、あっさりし過ぎてないかなぁ。
CGは結構迫力がありましたが結局はキムタクのための映画。エアロスミスが主題歌を歌うと「アルマゲドン」にしか思えませんね。

この作品の評価・・・・62点
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エアベンダー

2010年12月19日 00時55分46秒 | 映画評論ア行
製作年 : 2010年
製作国 : アメリカ
2010年7月17日公開
監督・脚本・製作 : M.ナイト・シャマラン
出演 : ノア・リンガー,デヴ・パテル,ジャクソン・ラスボーン
official site

かつて世界は、4つの王国-気、水、土、火-によって均衡を保っていた。各国には、それぞれ4つのエレメントを操る能力を持つ“ベンダー”が存在し、彼ら“ベンダー” の中で、すべてをマスターした者が“アバター”と呼ばれていた。その“アバター” によって世界の秩序は保たれ、人々は平和に暮らしていた。火の王国が反乱を起こすまでは……。世界に調和をもたらすことができる存在“アバター” になるべくこの世に生を受けた選ばれし者、それは、「気の王国」最後の生き残り、“エアベンダー” のアンだった。そして今、世界の命運をかけた壮大なトリロジーが始まる……。
『シックス・センス』『サイン』のM・ナイト・シャマランが放つ究極のアクション・スペクタクル超大作。気、水、土、火という4つの国が存在する世界を舞台に、戦乱の世に調和をもたらす“エアベンダー”の少年アンの戦いの物語が展開する。主人公アン役の新星ノア・リンガーほか、『スラムドッグ$ミリオネア』のデヴ・パテルらが出演。『ロード・オブ・ザ・リング』のスタッフによる、驚異のスペクタクル映像が見どころ。

えっ、こんなのが続編あるのかよ…。M・ナイト・シャマラン監督がまたのや、くだらない映画を作ってくれました。CGだけ無駄にたくさん使ってますが、内容がサッパリ意味が分からない。大作っぽい雰囲気は醸し出しているけど、ツッコミどころが満載。死んだと思ってた人が次のシーンでは生きていたり、精霊が池で泳いでいるし(笑)ツナミ起こしたと思ったら威嚇だけかよ!火・水・気・土の能力を持っていても結局は中国武術で倒すんだな。
もう二度とM・ナイト・シャマラン監督の作品は観ない!と思ってても観てしまうんだろうな。

この作品の評価・・・・50点
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ボックス!

2010年12月18日 08時22分33秒 | 映画評論ハ行
製作年 : 2010年
製作国 : 日本
2010年5月22日公開
監督 : 李闘士男
出演 : 市原隼人,高良健吾,谷村美月,香椎由宇,筧利夫
official site

気弱な優等生ユウキは、やんちゃな幼なじみのカブに誘われ、恵美須高校ボクシング部に入部する。怠け者だが天性のボクシングセンスを持つカブは、ボクシング大会でいきなり連戦連勝。だが無敵のモンスターと呼ばれる超高校級ボクサー・稲村との対決で、あっさり負けてしまうと、初めての敗北のショックからボクシング部を退部してしまう。一方、そんなカブを横目に、真面目な性格からひたすら鍛錬を重ねていったユウキは、着実に強くなっていき…!?
ドラマ「ROOKIES」や「猿ロック」などで絶大な人気を誇る、若手No.1俳優の市原隼人と、今年だけでも『BANDAGE バンデイジ』、『ソラニン』、トラン・アン・ユン監督の『ノルウェイの森』など出演作が続々と公開され、まさにいま大注目の俳優・高良健吾が共演した青春映画。ボクシング未経験の2人は、4ヶ月もの間、みっちりとボクシング練習をこなしてから撮影に臨んだ。中でも必見は、物語のクライマックスとなるカブと宿敵・稲村(演じるのはプロボクサー(!)の諏訪雅士)の対決。2分間×3ラウンドある試合の2ラウンド目を、2分間まるまるワンカットで撮り切るという、決してごまかしのきかない方法で撮影。リアルな真剣勝負をしっかりと見せてくれる。もちろん見どころは、ボクシングだけではない。幼なじみへの憧れがライバル心へと変化していく様を、繊細な眼差しで演じた高良。純真で、天下無敵の男・カブを全身全霊で演じきった市原。2人のアツい共演からも目が離せない、注目作!

青春映画!って感じの作品。ユウキとカブ、対照的な2人の少年が互いに刺激し合いながらボクシングを通じて強くなっていく話です。“友情”“恋”“別れ”青春の要素がいっぱい詰まっていて楽しめます♪ボクシングシーンもリアルで良かったです。相当練習したんだろうなー。市原隼人ってこういう熱い役ピッタリだよね。高良健吾は最近好きな俳優の1人。
がっ、内容の割には長く感じました。青春要素を詰め込んだだけで、それが上手く混ざり合ってない気がします。前評判が良かったのでもう少し感動するのかと思ったけど、そこまでじゃなくベタな青春映画です。マネージャーがあっさり死んじゃったのが残念ボクシング映画だからって亀田興毅を出すのは、いかがなものかと…

この作品の評価・・・・68点
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孤高のメス

2010年12月17日 00時03分18秒 | 映画評論カ行
製作年 : 2010年
製作国 : 日本
2010年6月5日公開
監督 : 成島出
出演 : 堤真一,夏川結衣,吉沢悠,中越典子,生瀬勝久,柄本明
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大学病院に依存しきった市民病院・さざなみ病院に、外科医の当麻が赴任してきた。患者のことを第一に考え、オペも鮮やかな手際で対応する当麻。そんな彼に第一外科医長の野本らは反発するが、その一方で看護師の浪子たちは仕事へのやる気を取り戻していく。そんな中、市民病院の強化に努める市長が末期の肝硬変で倒れてしまう。彼を救う手段は法で認められていない脳死肝移植のみ。そこで当麻が下した決断は……。
原作は現役医師でもある大鐘稔彦のベストセラー小説。旧弊な市民病院に赴任してきた一人の外科医が、「患者を救う」という信念のもとで困難な手術に立ち向かう姿を、重厚かつ繊細に描く。医療現場の抱えるさまざまな問題を浮き彫りにしながらも、命の価値を感じさせる感動のヒューマンドラマに仕上がっている。主人公の外科医・当麻勝彦を演じたのは『クライマーズ・ハイ』の堤真一。患者を助けることに心血を注ぐ医師を芯の通った演技で表現した。その周囲を夏川結衣、吉沢悠、中越典子、平田満、生瀬勝久、柄本明ら個性派・演技派俳優陣が固める。監督は『フライ,ダディ,フライ』の成瀬出が務めた。

現代の医療現場が抱える問題を丁寧に描いた作品でした!医療設備や技術が無いために患者をたらい回しにするなど考えられないけど、ニュースでも取り上げられてるし地方の病院じゃ、本当にこういう事が起きているであろう。当麻先生役の堤真一さん、ホントに外科医なんじゃないかってぐらい冷静さを感じられる名演技でした!そして余貴美子さんも存在感ありますねぇ。ところどころ泣かされました
当時は違法だった脳死肝移植。いくら違法だからといっても、やはり救える命があるのにそれを諦めるっていうのは変な話。でも「人殺しだ!」っていう世間の意見も間違いではない。医療問題っていうのは複雑で難しいんですね。普段暮らしてるだけでは考えつかなかった医療問題っていうのをこの映画を観て少しですが学べました。
命というのは繋がっているんです。決して1人で生きているのではなく人と繋がっているから自分は生きているんだってこと。それをこの映画で教わりました。医療を扱った作品ですが、“人と人との絆”を感じられる良作だと思います!

この作品の評価・・・・81点
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小さな命が呼ぶとき

2010年12月16日 01時00分15秒 | 映画評論タ行
製作年 : 2010年
製作国 : アメリカ
2010年7月24日公開
監督 : トム・ヴォーン
脚本 : ロバート・ネルソン・ジェイコブス
出演 : ハリソン・フォード,ブレンダン・フレイザー,ケリー・ラッセル
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ジョン・クラウリーはオレゴン州ポートランドに暮らすエリート・ビジネスマン。しかし、3人の子どものうち2人がポンペ病と言う難病に冒されていた。ポンペ病患者の平均寿命は9年…。長女のメーガンが8歳を迎えた頃、ジョンはネブラスカ大学にロバート・ストーンヒル博士を訪ねた。彼はポンペ病研究の第一人者で、治療に有効な薬の開発を研究していたのだ。ジョンは子どもたちのために、博士と共同で製薬会社を立ち上げるのだった。
4万人に1人が発症するという極めてまれな病気、ポンペ病。本作は、そんな難病にかかった子どもたちを救うために奮闘する父親と、彼に協力する型破りな研究者の姿を描いている。その研究者を演じたのは、『インディ・ジョーンズ』のハリソン・フォード。彼は企画段階から参加し、製作総指揮も務めている。子どもを救おうと奮闘するジョン・クラウリーを演じるのは、『ハムナプトラ』のブレンダン・フレイザー。実は、このジョン・クラウリーは実在の人物で、この物語は実話をもとにしたもの。彼の子どもたちは2009年の時点で、12歳、11歳で存命中だという。辛い病気に負けずに必死に生きようとする子どもたちを演じた子役たちの演技も素晴らしい。

難病の我が子に効く薬を開発するために立ち上がる父親を描いた本作。これが実話なのだから凄い!子供のためにここまで出来る親がいるかな。いやっ、親だったら子供ためにどんな僅かな希望だって信じて行動できるものなのだろう。医師から告げられた余命宣告。きっと親なら「残された時間を大切にしよう」って思って諦めてしまうかもしれない。けれど、ジョンは「自分が必ず助けるんだ!」と一大決心をするのです。
きっとジョンは運が良かったっていうのもあると思います。周りの人たちの理解があり、ビジネスマンとしての知識もあり、偶然に同じ病気を研究してた教授がいたり、子供たちが薬が開発するまでに耐えたっていう奇跡が重なったからこそ。
父親の行動が、大きな製薬会社さえも動かしたことに感動しました!たった1%の確率であっても、お金や時間を全て費やしてそれに賭けるってホントに親子の絆っていうのは素晴らしいです。
感動モノでしたが、もう少し見所っていう部分が欲しかった。思っていたよりは泣けなかったのが残念です。

父親になってからもう一度観れば、きっと違った観かたが出来ると思います。ポンペ病で苦しんでいる人たちが1日も早く治りますように…

この作品の評価・・・・75点
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ノルウェイの森

2010年12月15日 00時28分21秒 | 映画評論ナ行
製作年 : 2010年
製作国 : 日本
2010年12月11日公開
原作 : 村上春樹
監督・脚本 : トラン・アン・ユン
出演 : 松山ケンイチ,菊地凛子,水原希子,高良健吾,玉山鉄二,霧島れいか,柄本時生
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親友・キズキを自殺で失ったワタナべは、東京で大学生活を送り始める。ある日、ワタナベは偶然にキズキの恋人だった直子と出会い、毎週直子と東京の街を散歩するようになる。しかし、直子の20歳の誕生日、精神的に不安定になった直子と夜を共にする。それ以来、ワタナベは直子と連絡がとれなくなってしまう。さらに喪失感が深まり心を病んだ直子は、京都の療養施設に入所していたのだ。直子に会いたくても会えない状況の中で、ワタナベは大学で出会った不思議な魅力を持つ女の子・緑にも惹かれていく。
1987年に刊行され、2010年10月の時点で発行部数1044万部を記録している村上春樹の大ベストセラー小説「ノルウェイの森」。この作品をベトナム系フランス人監督のトラン・アン・ユン監督が松山ケンイチ、菊地凛子を主演に迎えて制作した映画が、本作『ノルウェイの森』だ。トラン・アン・ユン監督は、1960年代の日本を舞台に、時代の匂いを色濃く映し出しながらも、いつの時代も変わらない自然の姿や、人間の感情というものを鮮明に描き出している。村上春樹の小説の大きな特徴である、海外文学のような会話のやりとりも、小説のままに再現。ワタナベと言葉遊びのようなやり取りを交わす緑役の水原希子も、小動物のような鮮烈な魅力を放っている。

原作を読んだことがないので何も知らずに鑑賞。美しい風景、素晴らしいキャスティング、でしたが、ストーリーにメリハリがなくてダラダラ感がありました。傷付いた主人公達をただ2時間描いているだけって感じ。まぁ原作を読んでませんから、偉そうに言える立場じゃないですね。ただ、登場人物の気持ちの変化が細かく描かれているので、ちょっと見逃すと付いていけなくなりますよ。ラストにワタナベがレイコさんと寝る理由がよく分かりませんでした。ただヤリたかっただけ!?
でもこの映画で考えさせられたことは、結構ありました。人間っていうのは強い生き物でありながらも脆い生き物。とってもピュアだけど大切な人の死によって何もかもが崩れ去ってしまう…。自分も同じ境遇になったことがあるので共感出来る部分はありました。時間が解決してくれると言っても、一生癒されないものは確かにある。

分かりにくい部分もありつつ、よく出来てる部分もありました。2時間の上映時間は長い気もしますが芸術性の高い作品だと思います。

んー原作読もうかな(笑)

この作品の評価・・・・72点
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SP 野望篇

2010年12月14日 23時01分42秒 | 映画評論ア行
製作年 : 2010年
製作国 : 日本
2010年10月30日公開
監督 : 波多野貴文
出演 : 岡田准一,真木よう子,香川照之,松尾諭,神尾佑,野間口徹,堤真一
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ある日、尾形率いる四係のメンバーは、六本木ヒルズのイベント会場で警護に当たっていた。そんな中、これから起こりうる惨劇を特殊な能力“シンクロ(同調)”で感じ取った井上は、傘を持ったスーツ姿の男をマークするよう仲間に知らせる。だが笹本が声をかけた途端、その男は逃走。井上らは都内のど真ん中で壮絶な追跡を繰り広げ、ようやく地下鉄の構内で男を確保する。しかしこの騒動をマスコミに大きく報じられたことから、井上は「SPとして適切な職務執行の域を超えるな」と警護課長からクギを刺されてしまう。
07年秋にフジテレビ系で放送が開始され、08年春にはスペシャル版が作られた「SP 警視庁警備部警護課第四係」。その斬新な作風が大きな反響を呼び、深夜枠としては史上最高の視聴率をマーク。早々に映画化の話が持ち上がりながらも、「ドラマを超えなければ意味がない」と製作が難航してきた劇場版が、ついに二部作として完成した(第二弾「革命篇」は2011年春公開予定)。主演の岡田准一は、ドラマの企画立ち上がりと同時にFBIが訓練に正式導入しているフィリピン武術「カリ」の猛特訓を開始。さらに本当に実現するかもわからなかった「SP」劇場版のためだけに、ドラマ終了後も「修斗(USA SHOOTO)」、「ジークンドー(Jeet Kune Do)」をさらに追加し、体作りを続けてきたという。そんな彼がノースタントで挑んだアクションシーンは、本作の大きな見どころだ。また「ハリウッドクオリティの日本映画」をコンセプトにした本作では、ハリウッドの一流スタジオがVFX、色調調整、サウンドなどを担当。これまでの邦画とは違う“質感”を、ぜひ確かめてほしい。

ドラマから映画へ…。これはドラマ版を観てない人には結構辛いと思います。登場人物の関係図も複雑だし、尾形と井上の対立も何でこうなったのかがドラマを観ていないと分かりません。一応、自分はドラマ版を観ていたので何となくは理解できました。
とりあえず岡田くんカッコよすぎです(笑)ドラマ版で使ってた井上の周囲の状況を察知する能力は、映画ではもはや超能力の域まで達しています(笑)地図検索機能が付いてるなんて、ケータイみたいじゃん!
アクション満載で、観ていて楽しいのだけどツッコミどころも幾つか…。SPたちを殺そうとする奴らは大勢いるにもかかわらず、いつも2,3人ずつ出てきて使う道具はナイフとか。本気で殺す気あんの!?ってぐらい、少人数で出てきては毎回あっさり倒されてます。SPの彼らだって、井上が乗ってるトラックに走って追いつくっていう、ありえないほどの足の速さ。いくら警護課だからって、そんなに走ったら疲れるっしょ(笑)つーか、毎回なんで応援が来ねぇんだ???

次回の革命篇で完結なので当たり前だけど「続きます…」っていう終わり方でしたわざわざ映画にしなくても2週連続でスペシャルドラマで放送すればよかったなぁ。

この作品の評価・・・・67点
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リアル鬼ごっこ2

2010年12月09日 00時13分18秒 | 映画評論ヤラワ行
製作年 : 2010年
製作国 : 日本
2010年6月5日公開
監督・脚本 : 柴田一成
原作 : 山田悠介
出演 : 石田卓也,吉永淳,三浦翔平,蕨野友也,内野謙太,草野イニ,山崎将平,中村育二
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鬼ごっこから半年後。翼は、謎の独裁者が支配し、「佐藤さん」が迫害を受ける世界で、妹の愛や幼馴染の洋たちと独裁者に対抗するレジスタンスとなっていた。ある日、翼たちは、何者かが仕掛けた新たな「鬼ごっこ」に強制的に参加させられてしまう。必死に逃げまわる中、突然、翼だけが、現実世界に戻ってしまった。なんと鬼たちも一緒に…。
山田悠介原作のSFホラー『リアル鬼ごっこ』の続編が登場。捕まったら殺される、「佐藤さん」迫害の鬼ごっこは終わっていなかった。再び「鬼ごっこ」に参加させられた翼たち3人。翼1人が鬼と一緒に現実世界に戻ってしまい、パラレルワールドと現実世界を股にかけて、鬼に追われるハメに。果たして翼は逃げ切れるのか!?鬼から逃げて走って走って、捕まると即死刑。緊張感と疾走感が溢れるアクションとカメラワークは更にパワーアップだ。主人公、佐藤翼役には、石田卓也。翼の妹・愛役の吉永淳は、新人にしてヒロインに大抜擢された実力派。幼馴染みの洋役には、『ごくせん』、『海猿3』の三浦翔平が挑む。監督は、前作に引き続き柴田一成。

前作と同様、今回も佐藤さんを追いかけるお話。前作と何が違うって何も違いません(笑)パラレルワールドで鬼に追いかけられる佐藤さんたち。ただそれだけの映画です。自動車と同じ速度で走り回る主人公の足の速さも驚きだが、鬼の変な走り方も気になる。なんか、皆さんワザとらしくないかぁ?ラストのタイムワープはさすがにやり過ぎでしょ!なんか無限に続きそうな映画になりそうな気が…(笑)前作の方がまだ楽しめたかな

この作品の評価・・・・54点
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バッド・ルーテナント

2010年12月08日 15時52分02秒 | 映画評論ハ行
製作年 : 2009年
製作国 : アメリカ
2010年2月27日公開
監督 : ヴェルナー・ヘルツォーク
出演 : ニコラス・ケイジ,エヴァ・メンデス,ヴァル・キルマー
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ハリケーン・カトリーナが襲来した、ニューオリンズ。刑事テレンス・マクドノーはカトリーナにより水没した警察署の中に置き去りにされた容疑者を救ったことにより、表彰され、昇進することになった。だが、マクドノーには押収された麻薬を保管庫から持ち出し、恋人の高級娼婦フランキーと一緒に使用しているという裏の顔を持っていた。ある日、不法移民の一家が惨殺されるという事件が起き、マクドノーが捜査を担当することに。
1992年にハーヴェイ・カイテル主演で製作され、カルト的な人気を博したクライム・サスペンス『バッド・ルーテナント 刑事とドラッグとキリスト』。この作品を、ドイツ映画界の鬼才、ヴェルナー・ヘルツォーク監督がリメイク。ニューオリンズで愛人と共に麻薬に溺れる悪徳刑事をニコラス・ケイジが演じている。悪徳刑事と言っても、ニコラス・ケイジが演じるとどこか抜けていて憎めない雰囲気。麻薬に溺れる高級娼婦役のエヴァ・メンデスも、素直で愛らしいのだ。事件の核となるのは残忍な殺人事件だが、ヘルツォーク監督はどこか牧歌的で不思議な演出を施している。元作品のハーヴェイ・カイテルとニコラス・ケイジを見比べてみるのも一興だろう。

悪い警察官をニコラス・ケイジが演じる本作。捜査の為、利益のためなら手段を選ばないテレンスの行動は理解できないが見ている分には面白いです。話は若干難しくて、なんとなくとしか分かりませんが、この手の作品が好きな人は楽しめると思います。ヤクのせいでカメレオンだのイグアナだの幻覚が見える演出は面白かったです。薬物は人間を変えてしまう、その怖さが伝わってきました。結末が意味不明だったので、おススメはできません

この作品の評価・・・・59点
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