上半期: 64作品(映画館: 9作品 試写会:5作品 DVD: 50作品)
下半期: 78作品(映画館:15作品 試写会:0作品 DVD: 63作品)
トータル:142作品(映画館:24作品 試写会:5作品 DVD:113作品)
社会人1年目なので、色々と忙しくなりまして鑑賞作品は昨年の「166本」から減って今年は「142本」となりました。試写会にも下半期は一度も行けず…というかどうせ当たっても行けねぇだろって思うと応募する気がなくなっただけなんだけど(笑)
というわけで2010年、勝手に選んだ年間ランキングBEST20を発表です!
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【1位】遠い空の向こうに
1957年10月5日。ウェスト・ヴァージニア州の炭鉱町コールウッド。米国民にショックを与えたこの夜、ソ連の人工衛星スプートニクを見た高校生ホーマーは自分でロケットを打ち上げようという夢を抱く。彼は悪友のロイ・リーとオデル、そして級友で数学の奇才だが嫌われ者のクエンティンを仲間に引き入れて《ロケット・ボーイズ》を結成。だが、ロケットは何度改良を加えても失敗が続く。昔ながらの炭鉱夫で周囲の信頼も厚い炭鉱の責任者である父のジョンはホーマーの行動が理解できず、父子は激しく対立する。そんな彼らの味方は高校の物理教師のミス・ライリーだけだった。
ロケットに夢を賭ける高校生の姿を描いた青春ドラマ。ホーマー・H・ヒッカム・Jr.の自伝小説『ロケット・ボーイズ』の映画化。監督は「ロケッティア」「ジュマンジ」のジョー・ジョンストン。脚本は「不法侵入」のルイス・コリック。
【2位】告白
女教師・森口悠子の3歳の一人娘・愛美が、森口の勤務する中学校のプールで溺死体にて発見された。数ヵ月後、森口は終業式後のホームルームにて「私の娘はこの1年B組生徒二人に殺されたのです」と衝撃の告白をし、ある方法にてその二人の生徒に復讐する。そして4月、クラスはそのまま2年生に進級。犯人のひとりAはクラスのイジメの標的になっていた。そして、もうひとりの犯人Bは登校拒否し、自宅に引きこもっていた…。
2009年の本屋大賞を受賞した湊かなえの同名小説を、『嫌われ松子の一生』の中島哲也監督が映画化。娘を殺されたシングルマザーの教師を、松たか子が鮮烈に演じている。中島監督は、これまでのポップな演出とは打って変わったリアリティあふれる映像を見せる。
【3位】オーロラの彼方へ
1969年、ニューヨーク上空に珍しいオーロラが出現した日、消防士フランクは救助を終え、妻ジュリアと6歳の息子ジョンの待つ家へと戻ってきた。親子3人の生活は幸福な輝きで満たされていた。ちょうどその日のオーロラのように。だが、その2日後、フランクは殉職する。息子ジョンは深い哀しみに暮れる。それから30年。再びニューヨークにオーロラが出現した日、ジョンはふと父が愛用していた無線機を見つける。そしてそこから男の声が聞こえてくる……。まるでそれは父と話しているようだった。
『シックスセンス』が『フィールドオブドリームス』のような顔をしてでてきたような意外性と伏線だらけの展開は、怒涛のごとく感動と驚きのラストシーンへ。エンドクレジットの音楽を聞いているときは誰もがあったかい気持ちになれる。
【4位】インビクタス‐負けざる者たち‐
新しく就任したネルソン・マンデラ大統領は、アパルトヘイトにより人種差別や経済格差が依然として残っていることを痛感する。誰もが親しめるスポーツを通して、人々を団結させられると信じたマンデラは、南アフリカのラグビーチームの立て直しを図る。マンデラの“不屈の精神”はチームを鼓舞し、団結させ、奇跡の快進撃を呼び起こす。
ネルソン・マンデラ大統領が、アパルトヘイトの余波の残る南アフリカで、ラグビー・ナショナルチームのキャプテン、フランソワ・ピナールと共に、国を、国民の心を一つにしようとした感動のヒューマン・ドラマ。
【5位】ザ・ダイバー
1966年。海に墜落した米軍の核弾頭搭載機を回収している深海ダイバーの中に、カール・ブラシアという一人の黒人の姿があった。1943年、ケンタッキー州ソノラ。少年ブラシアは貧しい小作農民の子として育つが、父の強い励ましもあり、村を出て海軍に入隊する。しかし海軍で彼を待っていたのは、差別やいじめという厳しい現実。コックや雑用係から甲板兵へ進み、やがてダイバーになることを夢見るブラシアだったが、ニュージャージーの養成所では、彼を鬼教官ビリー・サンデーの敵意が襲う。
アフリカ系アメリカ人で初めて“マスターダイバー”の称号を獲得した米海軍ダイバー、カール・ブラシアの半生を描いた実録ヒューマン・ドラマ。差別と偏見にめげず潜水に命を懸ける主人公にC・グッディングJr.が扮し、彼を徹底的にしごき、後に友情の絆で結ばれる教官をR・デ・ニーロが演じている。
【6位】エスター
赤ん坊を死産したショックから立ち直れずにいたケイトとジョン。この傷を癒すため、二人は養子を迎えることを決意する。訪れた孤児院で二人は他の子と交わらず一人で絵を描く少女に出会う。彼女の名はエスター。この聡明で絵が上手な少女を喜びとともに迎え入れたケイトだが、その直後から奇妙な事件が頻発する。ケイトはエスターに違和感を感じて周囲に警告するが、逆に孤立してしまう。そして、事件は家族にも及び始めた…。
無垢な子供が大人の目に触れないところで危険な事件を引き起こす…というのは、古くからあるスリラーのモチーフである。ある意味手垢がついているとも思われるこのテーマに対し、本作は従来の作品とは違った角度で解答を出している。ややもすると設定だけが一人歩きしかねないエスター役を、子役時代から豊富なキャリアを持つイザベル・ファーマンが見事に演じきっている。中盤から終盤にかけて怒涛の勢いで進むストーリーは圧巻。最初から最後まで目が離せない一作だ。
【7位】RAILWAYS 49歳で電車の運転士になった男の物語
大手家電メーカーに勤める筒井肇は、昇進も決まり順風満帆なサラリーマン生活を送っていた。そんな矢先、故郷で一人暮らす母親が倒れたとの知らせが入る。追い打ちをかけるように、入社同期の親友が事故死したとの連絡が…。久しぶりに帰省した故郷・島根で、仕事に追われ家族を気遣うことなく走り続けてきた日々を顧みる。そして彼は決意する。子供の頃夢見ていた“バタデン”の運転士になる事を。
50歳目前の男がふと人生を振り返り、自分らしく生きるために幼い頃の夢を追い求め始める…。何歳になっても、何時からでも、人は前に進む事ができるんだという主人公の生きざまが、世の男性に勇気と希望を与えてくれる感動ドラマ。出雲地方、宍道湖畔を走る一畑電車をモチーフに、島根の風土をふんだんに盛り込み描く。電車の運転士になる夢を実現させる主人公を中井貴一が好演。また、一畑電車(バタデン)のデハニ50形(日本最古の電車)が登場するのも鉄道ファンには嬉しい。
【8位】その土曜日、7時58分
ニューヨーク郊外にある小さな宝石店に強盗が押し入る。隙を見て女性店員が強盗を撃つが、彼女もまた銃弾を浴びる。慌てて逃げる共犯者ハンクの車…。強盗3日前、ハンクは兄のアンディから両親が経営する宝石店への強盗計画を持ちかけられる。ハンクは養育費の支払いが滞り、お金に困っていた。一見、贅沢な暮らしを送るアンディもまた、ドラッグに溺れて会社の金に手を出していた。やがて二人は強盗が失敗しただけでなく、撃たれたのが自分たちの母親だと知り愕然とする。
『12人の怒れる男』『狼たちの午後』など硬派な作品で知られる、シドニー・ルメット監督。今年84歳という高齢だが、彼の創作意欲はとどまる事を知らない。本作でも時間軸を何度も過去に戻し、登場人物の各視点で同じ場面を繰り返し、その度に事実が明らかになっていくという手法を使っている。物語の軸となるのは、事件をきっかけに崩壊していく家庭だ。人生にすでに失敗している兄弟は、それを修正しようとしてもすべて裏目に出て、より悪い方にころげ落ちていく…。
【9位】孤高のメス
大学病院に依存しきった市民病院・さざなみ病院に、外科医の当麻が赴任してきた。患者のことを第一に考え、オペも鮮やかな手際で対応する当麻。そんな彼に第一外科医長の野本らは反発するが、その一方で看護師の浪子たちは仕事へのやる気を取り戻していく。そんな中、市民病院の強化に努める市長が末期の肝硬変で倒れてしまう。彼を救う手段は法で認められていない脳死肝移植のみ。そこで当麻が下した決断は……。
原作は現役医師でもある大鐘稔彦のベストセラー小説。旧弊な市民病院に赴任してきた一人の外科医が、「患者を救う」という信念のもとで困難な手術に立ち向かう姿を、重厚かつ繊細に描く。医療現場の抱えるさまざまな問題を浮き彫りにしながらも、命の価値を感じさせる感動のヒューマンドラマに仕上がっている。主人公の外科医・当麻勝彦を演じたのは『クライマーズ・ハイ』の堤真一。患者を助けることに心血を注ぐ医師を芯の通った演技で表現した。
【10位】トイ・ストーリー3
おもちゃのウッディやバズと楽しく遊んでくれたアンディも、いまや17歳。大学に進学するため、家を出ることになった。だが屋根裏部屋にしまわれるはずだったおもちゃたちが、ちょっとした手違いからゴミ捨て場に出されてしまう。どうにかゴミ袋の中から逃げ出したものの、アンディに捨てられたと誤解したおもちゃたちは大ショック!! 仕方なく、託児施設に寄付される道を選ぶ。だが「また子どもたちに遊んでもらえる!」と喜んだのも束の間、そこにはモンスターのような子どもたちにもみくちゃにされる、地獄の日々が待っていた…!
前作から11年ぶりに公開される、ディズニー/ピクサーの大人気シリーズ第3弾。『ファインディング・ニモ』(03)や『カールじいさんの空飛ぶ家』(09)など、子どもから大人までを魅了する良作を作ってきた同スタジオ。いま話題の3D上映を採用し、映像の迫力も数段レベルアップしているが、メインキャラクターの表現などは1作目との“違和感”が起こらないように、あえて当時の技術レベルに合わせたという。しかしディズニー/ピクサー作品の最大の魅力は、温かく巧みなストーリー・テリングにある。今回も“成長してしまった子どもと、おもちゃの別離”というせつない物語を、奇跡のような優しいラストに導いている。家族サービスのつもりだったお父さんも、120%泣かされる感動作!
【11位】沈まぬ太陽
【12位】しあわせの隠れ場所
【13位】プレシャス
【14位】ウディ・アレンの夢と犯罪
【15位】今度は愛妻家
【16位】マイレージ、マイライフ
【17位】縞模様のパジャマの少年
【18位】ミスティック・リバー
【19位】セブンティーン・アゲイン
【20位】ヒックとドラゴン
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てわけで2010年の1位は「遠い空の向こうに」に決定しました!夢を追いかけてる人にぜひ観ていただきたい♪BEST10は上半期とほとんど変わらず、全体的に洋画が面白かった年だったかな。
年々観る本数が減ってきていますが、来年こそは目指せ200本!