股間の解放記

普通の社会人PEKOの、日々思うことをつづっていきます。

友罪

2018年05月28日 01時30分09秒 | 映画評論ヤラワ行
製作年:2017年
製作国:日本
日本公開:2018年5月25日
監督:瀬々敬久
出演:生田斗真,瑛太,夏帆,山本美月,富田靖子,佐藤浩市
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ジャーナリストを目指していたが挫折し、生活のため町工場で働くことになった益田は、同時期に働き始めた鈴木という男と出会う。鈴木は周囲と交流せず、過去を語ろうとしなかったが、同い年の二人は次第に打ち解け友情を育んでいく。しかしあるきっかけから、益田は鈴木が17年前に世間を騒然とさせた連続児童殺傷事件の犯人ではないかと考え……。
「天使のナイフ」「Aではない君と」などで知られる作家・薬丸岳のミステリー小説を、『ヘヴンズ ストーリー』などの瀬々敬久監督が映画化。凶悪事件を起こした元少年犯と思われる男と、その過去に疑念を抱く同僚の友情と葛藤を描く。『人間失格』などの生田斗真と、生田とは『土竜の唄 香港狂騒曲』などで共演し瀬々監督とは『64-ロクヨン-』で組んだ瑛太が2人の男を体現する。

友人が日本中を震撼させた凶悪事件の元殺人犯だったら…。被害者、加害者、被害者家族、加害者家族、マスコミ…少年犯罪に関わる人のさまざまな視点から物語が同時進行で進んでいきます。実際に自分がどういう形であれ、事件に巻き込まれたとしたらどう思うかと、観ながら考えてしまいました。この映画のテーマは「罪を犯した人間は幸せになってはいけないのか」ということ。人を殺した人間は当然ながら一生罪を償って生きていかなければならない。しかし加害者が刑を終えて、社会復帰させて“人”として生きさせることも大切なのかもしれない。本当の正解は分かりません。長い上映時間の中で、最初から最後まで重い空気が流れます。闇を抱えた瑛太の演技が非常に上手くて引き込まれました。ですが…肝心の脚本の粗さが目立っていました。同時進行で複数の話が続くのは良いとして、それが最後に繋がるのかと思ったら、そんな事はなく。佐藤浩市のエピソードであったり、富田靖子のエピソードは正直必要がない。それなら主人公の益田の過去や、鈴木が犯した事件についてもっともっと深く描くべきだし、観客もそれを一番に期待して映画館に足を運んでいるはず。登場人物が全員闇を抱えて過去に何かあったはずなのに、その過去が何も描かれていない。これじゃあ誰にも共感できるはずもない。話を1つに絞るべきだった。せっかく重厚なテーマを扱っているのに、焦点がぶれてしまって…感動も泣きも無く惜しい!
鈴木は更生して静かに暮らす日々で、益田と友人になれたはずなのに、いつのまにか益田に裏切られて美代子にも拒否され姿を消す…。益田も、鈴木を追い詰めてしまい自分の過去を話すことすら出来なかったことを後悔する。家族や親友にも素直に本当の気持ちを伝えられないもどかしさ。心許せる人が傍にいてくれたら、きっと凶悪事件なんて起きないのかなと思いました。

この作品の評価・・・・★★★★★☆☆☆☆☆(満点は★10)
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ゲティ家の身代金

2018年05月27日 00時12分47秒 | 映画評論カ行
製作年:2017年
製作国:アメリカ
日本公開:2018年5月25日
監督:リドリー・スコット
出演:ミシェル・ウィリアムズ,クリストファー・プラマー,マーク・ウォールバーグ
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1973年、大富豪ジャン・ポール・ゲティは孫のポールを誘拐され1,700万ドルという高額の身代金を要求されるが、守銭奴でもあったゲティは支払いを拒否する。離婚して一族から離れていたポールの母ゲイルは、息子のために誘拐犯、ゲティの双方と闘う。一方、犯人は身代金が支払われる気配がないことに苛立ち……。
1973年に起きた大富豪ジャン・ポール・ゲティの孫の誘拐事件を、リドリー・スコット監督が映画化したクライムサスペンス。巨額の身代金を要求されたゲティが支払いを拒否したことで知られる事件のてん末を描く。ミシェル・ウィリアムズ、マーク・ウォールバーグらが出演し、完成間近にスキャンダルで降板したケヴィン・スペイシーに代わってオスカー俳優クリストファー・プラマーがゲティを演じる。

1973年に起きた大富豪ジャン・ポール・ゲティの孫の誘拐事件を映画化した作品。ケヴィン・スペイシーがセクハラ騒動で急遽降板することになり、代役としてクリストファー・プラマーですぐに撮り直しをして公開日に間に合わせるという映画の内容と同じくらい波乱万丈な映画。しかし映画を観るとゲティ役はケヴィン・スペイシーじゃ若すぎるかなと思いました。クリストファー・プラマーで大正解!誘拐された息子を助けようとする母親と、身代金は払わないの一点張りの祖父。誘拐犯たちにはあまりスポットは当たらず、ゲティ家のドタバタ劇が中心。後半にいくにつれてスピード感が出てきて楽しめました。もう少し母親の苦悩であったり、ドケチなゲティの王様っぷりを堪能したかったところ。急にゲティが態度を変えたのは自らの死を悟ったからかな?誘拐犯たちが身代金を何度も減額OKしたり、簡単に顔バレしたりする展開は脚色しただろうと思います。元CIAの交渉人は役に立ってたか?(笑)ミシェル・ウィリアムズ、クリストファー・プラマー、マーク・ウォールバーグの演技合戦は見応え十分です!どこまで実話なのかは分かりませんが、誘拐事件の裏で繰り広げられる人間関係や、金を巡る攻防戦もあって、人間ドラマとしては楽しめました♪

この作品の評価・・・・★★★★★★☆☆☆☆(満点は★10)
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ファミリー・マン ある父の決断

2018年05月25日 00時54分28秒 | 映画評論ハ行
製作年:2016年
製作国:カナダ・アメリカ
日本未公開
監督:マーク・ウィリアムズ
出演:ジェラルド・バトラー,グレッチェン・モル,アリソン・ブリー
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敏腕ヘッドハンターとして華々しい業績をあげてきたデイン・ジェンセンとライバルの女性社員リンは、社長から今後の業績次第でどちらかに次期社長の座を譲ると告げられる。そんな矢先、デインの10歳の息子ライアンが急性リンパ性白血病に冒されていることが判明。それでも息子より仕事を優先させるデインに対し、妻エリースは不満を募らせていく。妻の強い要望でようやく仕事の量を抑え、息子との時間を持つように努めるデインだったが、今度は業績に影響が出てしまい……。
「エンド・オブ・ホワイトハウス」のジェラルド・バトラーが主演を務め、家庭を顧みず仕事に熱中してきた父親が、息子の病気をきっかけに自身の生き方を見つめ直す姿を描いた人間ドラマ。共演に「マンチェスター・バイ・ザ・シー」のグレッチェン・モル、「スパイダーマン」シリーズのウィレム・デフォー。WOWOWでは「ヘッドハンター・コーリング」の邦題で放送された。


仕事一筋の父親が息子の病気を機に自身の生き方を見つめなおすという物語。家族のために必死で毎日働いていても、家族からは文句が出てしまう。大切な人が病気になってから初めて気づくこともある。男の自分から見たら父親の気持ちもすごく分かります。家庭も大事だけど、生きていくためには仕事も大事。でも「家庭と仕事、どっちが大事なの?」と聞いてしまう気持ちは分からなくはない。片方を失いかけてから初めて人は見つめ直すのかもしれない。利益ばかり追求していたデインが、利益なしで行動し始める展開はカッコいい!良い行いをすれば、いつかきっと自分に返ってくるのだと思いました。息子との時間を大切にしようとデインの姿は、経験や知識もある敏腕ヘッドハンターの鎧を脱いで一人の父親として息子の視点から世界を見ようとしていて、とても素敵でした♪子供たちに寄り添う奥さんもまた強い。やはり精神的な女性の強さには男は敵わない。全体的にはありがちな展開だったので、大きな感動や泣くことはありませんでしたが、親子の絆を感じられる作品でした。家族を持てばもっと共感できるのかな…

この作品の評価・・・・★★★★★★☆☆☆☆(満点は★10)
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ザ・サークル

2018年05月24日 16時09分19秒 | 映画評論サ行
製作年:2017年
製作国:アメリカ
日本公開:2017年11月10日
監督:ジェームズ・ポンソルト
出演:エマ・ワトソン,トム・ハンクス,ジョン・ボイエガ,カレン・ギラン
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世界一のシェアを誇るSNS企業「サークル」に勤めることになったメイ。サークルの経営者ベイリーは、オープンでシェアし合う社会を理想としていた。ある日、新サービスが発表され、メイは自らの24時間をネットワークで全世界に公開するモデルケースに選ばれる。すぐさまメイは1,000万以上のフォロワーに注目されるようになるが……。
『美女と野獣』などのエマ・ワトソンがトム・ハンクスと共演した、巨大なソーシャル・ネットワーキング・サービスがもたらす脅威を描くサスペンス。SNS企業に就職し、自らの24時間を公開することで世界中から注目されるヒロインを通して、想像もしなかった事態を映し出す。監督を『人生はローリングストーン』などのジェームズ・ポンソルトが務める。ジョン・ボイエガ、カレン・ギラン、エラー・コルトレーン、ビル・パクストンらが共演。

24時間、自らの生活を世界中に公開することで注目される女性が、SNSの脅威に襲われる本作。現代社会では何もかもがあっという間にSNSにアップされて世界中の目にさらされるような時代になってしまいました。個人情報なんて無いに等しいのです。ヒロインのメイは新サービスのモデルケースとして日常をフォロワーから見られる生活を送る。初めの頃はその生活を満喫していたが、すぐに監視されている気分になり悩まされていきます。24時間監視されていることでストレスになるって、試す前から分かると思うんだけど…まぁそこはいいか(笑)SNSの脅威がとことん描かれているのか思いきや、そこは結構あっさり。さぁこれから話がどう展開していくのか!?ってところで映画は終わる。結局何が言いたいのか分からないし、何も大きな展開も無く終わる。ドキドキもハラハラもなく、最後は悪を成敗した感はあるけど何も解決してない終わり方には驚きでした。これでは死んだマーサーが報われないよ。メイが一番ヤバい奴なんじゃないか?(笑)SNSの怖さを軽く説明しただけの、つまらない作品でした。

この作品の評価・・・・★★★★☆☆☆☆☆☆(満点は★10)
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ミックス。

2018年05月23日 13時56分57秒 | 映画評論マ行
製作年:2017年
製作国:日本
日本公開:2017年10月21日
監督:石川淳一
出演:新垣結衣,瑛太,広末涼子,遠藤憲一,田中美佐子,佐野勇斗,瀬戸康史
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幼いころには天才卓球少女として名をはせた富田多満子は、恋愛と仕事に挫折して帰郷する。亡き母が経営していた卓球クラブは赤字に陥り、活気もなく部員もさえない面々ばかり。しかし多満子は、クラブを再建し自分を捨てた元恋人ペアを倒すため、元プロボクサーの萩原久とペアを組み、全日本卓球選手権の混合ダブルス部門に出場することを目指す。
テレビドラマ「リーガルハイ」の脚本家・古沢良太と石川淳一監督が再び組んだロマンチックコメディー。かつて天才卓球少女と呼ばれたアラサー女性が、亡き母ののこした卓球クラブの再建と、失恋相手とその恋人のペアの打倒を目標に、男女の混合ダブルスで試合に挑む姿を映す。失恋をきっかけに帰郷するヒロインに新垣結衣、彼女とペアを組む元プロボクサーに瑛太がふんする。そのほか広末涼子、遠藤憲一、蒼井優、真木よう子ら豪華キャストが集結。

訳ありな過去を抱える男女が卓球の混合ダブルスを組んで試合に挑む姿を描いた本作。豪華な俳優陣が揃っていて恋愛、スポコン、友情、家族などなど散りばめられたとても観やすい映画でした。展開としてはありがちで新鮮味はありません。卓球が上達していく過程は急に上手くなったり、急に息が合い始めたりしたように見えたことが気になりました。でも出演者はだいぶ練習したと思います。本物の卓球の試合を見たことがある人にとっては、あまりにスピード感が無い試合なので気になると思います。色々な話を詰め込み過ぎて1つ1つが中途半端になってしまっていた。結局はガッキーの可愛さを全面に出しただけの映画かな(笑)これなら卓球じゃなくて他のスポーツでもいいのかも。笑いのツボがよく分かりません…。ちょい役だけど蒼井優の存在感は凄い!

この作品の評価・・・・★★★★★☆☆☆☆☆(満点は★10)
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不都合な真実2:放置された地球

2018年05月22日 00時03分03秒 | 映画評論ハ行
製作年:2017年
製作国:アメリカ
日本公開:2017年11月17日
監督:ボニー・コーエン,ジョン・シェンク

『不都合な真実』に出演したアル・ゴア氏はその後、地球環境問題における功績によりノーベル平和賞を授与される。また同作がヒットして環境問題は改善されていくと思われたが、映画が公開されて約10年が過ぎた今、状況は悪化の一途をたどっていた。ゴア氏は精力的に世界を飛び回り、必死の形相で人々に環境問題を訴え続ける。
地球環境問題に警鐘を鳴らすアル・ゴア元アメリカ合衆国副大統領の姿を描いた『不都合な真実』の続編。前作からおよそ10年が過ぎ、さらに深刻な危機を迎えている地球の姿を突き付ける。『南の島の大統領 -沈みゆくモルディブ-』のジョン・シェンクが共同監督として参加。

第79回アカデミー賞長編ドキュメンタリー映画賞を受賞した「不都合な真実」から約10年を経て製作された続編。本作でもアル・ゴア氏が地球環境問題に関する警告を訴え続けています。しかし世の中はあまり真剣に考えておらず…。アル・ゴア氏の本気度が前作に続きよく伝わってきます。地球温暖化が進み、氷河が解けて水位があがり、世界中で街が沈んでいっている現状。大洪水によって街が川のようになっている映像を見るとCGなのかと思ってしまうくらい信じがたい光景でした。先進国からの反対意見も多くなかなか進まない問題。さんざん先進国が化石燃料を使っていたくせに、インドに対して“使うな”と言われたら、そりゃあインドだって怒りますよね。パリ協定がいかに重要な会議だったのかがこの映画を観るとよく分かります。オバマ政権だったから良かったことも、トランプ政権になった今、世界がどうなってしまうのか恐ろしい…。他人事ではこの問題を全人類が最優先で取り組んでいかなければいけないと思いました。これからも美しい地球を守り続けるためには一人一人が出来ることをしないといけない。1作目ほどの衝撃は無かったけど、観て損はない作品でした。

この作品の評価・・・・★★★★★★☆☆☆☆(満点は★10)
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フラットライナーズ

2018年05月18日 19時58分01秒 | 映画評論ハ行
製作年:2017年
製作国:アメリカ
日本公開:2017年12月22日
監督:ニールス・アルデン・オプレヴ
出演:エレン・ペイジ,ディエゴ・ルナ,ニーナ・ドブレフ,ジェームズ・ノートン
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人は死んだらどうなるのかという興味を抑えられない医学生コートニーは、ある臨死実験を仲間たちに提案する。それは彼女が自身の心臓を止め、1分後に蘇生させるというものだった。死後の世界を経験して生還を果たした彼女は、1度しか読んだことのない医学書の細かな部分を覚えていたり、急にピアノが弾けるようになったりと、驚異的な才能を発揮する。それを目の当たりにした仲間たちも実験に乗り出し、心臓の停止時間を延長していく。だが、7分を超えたときに……。
ジュリア・ロバーツやケヴィン・ベーコンらが出演した1990年代のサスペンスをリメイク。臨死実験に挑む医学生たちの運命を映す。メガホンを取るのは『ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女』などのニールス・アルデン・オプレヴ。『JUNO/ジュノ』などのエレン・ペイジ、『ブラッド・ファーザー』などのディエゴ・ルナ、ドラマシリーズ「ヴァンパイア・ダイアリーズ」などのニーナ・ドブレフらに加え、オリジナル版キャストであるキーファー・サザーランドも出演している。

臨死実験に挑んだ学生たちが恐怖体験に襲われるサスペンス映画。人は死ぬと死後の世界を見ることが出来るのだろうか…そんな疑問を持った学生たちは臨死実験を試みる。蘇生した後に襲われるのは、それぞれの罪に対する恐怖。予想に反してなかなかのホラー映画でした。映画館で観たらビクっとなってただろう(笑)凄いことをしている割には、演出が結構地味で印象に残らない。エレン・ペイジが途中で脱落してしまったせいか、残る若者たちを演じる役者たちの存在感が無さ過ぎて一気にB級感を加速させてしまった。最後はハッピーエンド(?)で終わったけど、乾杯できるほどのことかな?人は死んでるし、犯罪行為もしたわけだからさぁ…。臨死体験をしたことで彼らが過去を清算して前を向こうとする姿は良かったです。

この作品の評価・・・・★★★★★☆☆☆☆☆(満点は★10)
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ボストン ストロング~ダメな僕だから英雄になれた~

2018年05月16日 22時48分26秒 | 映画評論ハ行
製作年:2017年
製作国:アメリカ
日本公開:2018年5月11日
監督:デヴィッド・ゴートン・グリーン
出演:ジェイク・ギレンホール,タチアナ・マズラニー,ミランダ・リチャードソン
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ボストン在住のジェフ・ボーマンは、別れた恋人のエリンとよりを戻すため、彼女が出場するマラソンの会場に行く。だがゴール地点近くで爆破テロが起き、彼は両足を失ってしまう。昏睡(こんすい)から目覚めたボーマンは警察に協力し、そのおかげで犯人の目星がつく。
『ナイトクローラー』などのジェイク・ギレンホールがプロデュースと主演を務め、ボストンマラソン爆弾テロ事件の被害者の実話を基に映画化。テロに巻き込まれ両足をなくした主人公が、さまざまな苦難を乗り越えていく姿に迫る。ドラマシリーズ「オーファン・ブラック 暴走遺伝子」などのタチアナ・マズラニーが主人公の元恋人を演じ、『愛しすぎて/詩人の妻』などのミランダ・リチャードソンらが共演。メガホンを取るのは『セルフィッシュ・サマー』などのデヴィッド・ゴートン・グリーン。

ボストンマラソン爆弾テロ事件に遭遇し両足を失った青年の物語。同じくボストンマラソン爆弾テロ事件を扱った「パトリオット・デイ」では警察の視点で事件解決を軸に描いていましたが、本作「ボストン ストロング」では被害者目線で描かれています。両足を失い、失意のどん底から英雄になっていく主人公ジェフ・ボーマンを演じるのはジェイク・ギレンホール。個人的には一番好きな俳優です♪主人公のケガによる痛み、周囲の人々との関係によって崩れていく精神など、観ているこちらまで辛さが伝わってくるのは芸達者なジェイク・ギレンホールだからこそ。
一般市民がある日突然に世界中から称賛される英雄になる…。テロによって両足を失った彼に世間は英雄扱い。しかし彼は人生が一変してしまった地獄のような日々に苦しみ続ける。彼は英雄ではない。ボストンの街が彼を英雄に祭り上げているだけだった。当事者にならないとその辛さや痛みは分からないのかもしれない。ジェフが自暴自棄になって行った交通違反や、彼女に強く当たってしまう行動に関してはダメなところもあるけど、彼の辛さは考えたら自暴自棄になってしまうのも分からなくもない。献身的に支える彼女のエリンがとても出来た人ですね。人間って誰もがそれぞれの傷を抱えて生きているもの。そんな時にこそ愛を感じて困難を乗り越えられた時に人は本当の意味で強くなれるのかもしれない。人間は何度だって立ち上がれる!
「パトリオット・デイ」と比べると事件のシーンも僅かで緊張感というものは感じられませんが、人間の再生ドラマとしては素晴らしい作品でした。ジェイク・ギレンホールの代表作の一つになりました。ボストンよ強くあれ!

この作品の評価・・・・★★★★★★★★☆☆(満点は★10)
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ランペイジ 巨獣大乱闘

2018年05月13日 13時37分35秒 | 映画評論ヤラワ行
製作年:2018年
製作国:アメリカ
日本公開:2018年5月18日
監督:ブラッド・ペイトン
出演:ドウェイン・ジョンソン,ナオミ・ハリス,マリン・アッカーマン,ジェイク・レイシー
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ある遺伝子実験の失敗からゴリラやオオカミなどの動物が巨大化し、所構わず暴れだす。動物たちは、破壊活動を続けながら北米大陸を横断し、高層ビルが林立する街で大乱闘を繰り広げる。人々が逃げ惑う中、軍隊が出動し銃やミサイルで攻撃するが巨獣たちの暴走を抑えることはできず……。
ザ・ロックことドウェイン・ジョンソンを主演に迎え、1986年に発売されたアーケードゲームを実写映画化したパニックアクション。巨大化した動物たちが、大都会で暴れ回り街を破壊していくさまを描く。『ムーンライト』などのナオミ・ハリス、『ウォッチメン』などのマリン・アッカーマン、『女神の見えざる手』などのジェイク・レイシーらが共演。『カリフォルニア・ダウン』でもドウェインと組んだブラッド・ペイトンがメガホンを取った。

遺伝子実験の失敗によって巨大化した動物たちが、大都会で大暴れするパニックアクション。宇宙ステーションで作られた検体3つが事故で地球に落ちて、それに触れた動物たちが大暴れし始めます。何も考えずに観ればとても楽しめる作品でしょう。中身なんてありません!(笑)とてもご都合主義の展開が多くて、主人公がどんなに危険な事をしても死なないっていうのはお決まりのパターン。悪者だけを白ゴリラが食べてくれるのも謎。ツッコミどころは満載だけど、ただただ怪獣が大暴れするのを楽しんだら良いと思います。おバカ満載、ギャグ満載。ちょっとグロい…。ドウェイン・ジョンソンが出るとコメディ要素が強くなるのよね。期待値をだいぶ下げてから観たせいか、意外と飽きずに最後まで観れました。どうせなら冒頭の宇宙ステーションでの出来事を深く取り上げてくれたらホラー要素も増して楽しめたかもしれない。

この作品の評価・・・・★★★★★☆☆☆☆☆(満点は★10)
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モリーズ・ゲーム

2018年05月12日 00時34分13秒 | 映画評論マ行
製作年:2017年
製作国:アメリカ
日本公開:2018年5月11日
監督:アーロン・ソーキン
出演:ジェシカ・チャステイン,イドリス・エルバ,ケヴィン・コスナー,マイケル・セラ
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モーグルのオリンピック代表の選考大会でけがをしてしまったモリー・ブルームは、競技から退くことを決める。ハーバード大学に進学するまでの1年間をロサンゼルスで過ごすことにした彼女は、勤務先の上司から違法ポーカーゲームのアシスタントをしてほしいと持ち掛けられる。巨額の金を賭けるハリウッドスターや企業経営者に臆することなく、見事な采配ぶりを見せるモリー。やがて彼女は自分のゲームルームを構えて成功を収めるが、10年後にFBIに逮捕される。
レオナルド・ディカプリオやベン・アフレックらが顧客リストに載っていたというポーカールームの女性経営者、モリー・ブルームを取り上げた実録劇。ギャンブルの世界に飛び込んだ元アスリートの女性が、人並み外れた才覚を発揮して世を渡り歩く姿を映す。監督は『スティーブ・ジョブズ』などの脚本を手掛けてきたアーロン・ソーキン。『ゼロ・ダーク・サーティ』などのジェシカ・チャステイン、『マンデラ 自由への長い道』などのイドリス・エルバらが出演する。

ポーカーの世界で生きる元アスリートの女性がやがてFBIに逮捕されるという実話を基にした作品。ジェシカ・チャステインの美貌と演技力に惹かれて映画館に向かいました。ポーカーのルールを知っていたほうが楽しめるのは間違いありません。しかし騙し騙されの駆け引きはとても楽しめました。モリーは悪に手を染めていくように見えるけど、実は良い人だったり。ギャンブル依存症の怖さを感じつつスピード感がある展開に飽きることはありませんでした。氷のような冷たい心を持っているように見えたモリーも、父親に愛されたいと願う普通の女の子だったのか。最後に人間らしい面が見えてホッとしました。もう少しドキドキの展開が欲しかったし、ポーカーのようにどんでん返しの展開があったらスカッとしたのにと感じました。モリーの容疑が晴らされたのもあっけなかった…。大物俳優がゲスト出演してくれてたら盛り上がったかもね

この作品の評価・・・・★★★★★★☆☆☆☆(満点は★10)
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ホース・ソルジャー

2018年05月11日 01時37分05秒 | 映画評論ハ行
製作年:2018年
製作国:アメリカ
日本公開:2018年5月4日
監督:ニコライ・フールシー
出演:クリス・ヘムズワース,マイケル・シャノン,マイケル・ペーニャ,ナヴィド・ネガーバン
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アメリカ同時多発テロ翌日の2001年9月12日。対テロ戦争の最前線部隊に志願したミッチ・ネルソン大尉は、12名から成る特殊作戦実行部隊の隊長に任命され、アフガニスタンへと乗り込む。反タリバン勢力を率いるドスタム将軍と協力し、テロ集団の拠点マザーリシャリーフ制圧に動きだすミッチたち。だが、タリバンの軍勢が予想を大きく上回ることが判明し、山岳地帯の厳しい自然も立ちはだかる。ドスタムは、山岳地帯では馬が最大の武器になることを彼らに教えるが……。
アメリカ同時多発テロ発生直後、初めて対テロ戦闘に身を投じたアメリカ陸軍特殊部隊の活躍を描いた実録ミリタリーアクション。同時多発テロの翌日にアフガニスタンに入り、タリバンの拠点制圧に挑んだ彼らを映し出す。製作を務めるのは『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズなどのジェリー・ブラッカイマー。『マイティ・ソー』シリーズなどのクリス・ヘムズワース、『ノクターナル・アニマルズ』などのマイケル・シャノン、『エンド・オブ・ウォッチ』などのマイケル・ペーニャらが出演する。

アメリカ同時多発テロ発生直後、初めて対テロ戦闘に身を投じたアメリカ陸軍特殊部隊の活躍を描いた本作。同時多発テロ直後にこのような作戦が実行されていたことを知りませんでした。国のために、愛する人のために、テロで亡くなった人のために馬に乗って戦いに身を投じる戦士たち。彼らが死を覚悟して挑むと同じく、テロリストたちも死を覚悟で待ち構える。自爆テロですら躊躇なく実行するタリバンの冷酷非道なやり方は恐怖を感じます。12人で戦地で戦うという宣伝をしていますが、実際には上空からの空爆作戦を指示したり、アフガニスタンのドスタム将軍の部隊が先陣で突入しているので、12人の特殊部隊は1歩後ろに下がって指揮を取っている印象です。全体を通して戦争映画にしては似たようなシーンが続いて地味な印象を受けました。しかし戦場のリアルで緊迫した状況が伝わってきて、見応えは非常にありました。特に後半のミサイルがバンバン飛んでくるシーンは凄かった!12人の勇気ある行動がアメリカを、そして世界を救ったのですね。こういう事実があったことを知れてとても勉強になりました。
ただ、馬が移動手段だっただけで、そこまで馬を重点的に置いてません。せっかく良い映画が変な邦題のせいで台無しです。

この作品の評価・・・・★★★★★★★☆☆☆(満点は★10)
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アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル

2018年05月07日 12時28分24秒 | 映画評論ア行
製作年:2017年
製作国:アメリカ
日本公開:2018年5月4日
監督:クレイグ・ギレスピー
出演:マーゴット・ロビー,セバスチャン・スタン,アリソン・ジャネイ
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貧しい家庭に生まれ、厳格な母親ラヴォナに育てられたトーニャ・ハーディング。フィギュアスケートの才能に恵まれた彼女は、血のにじむような努力を重ねて、アメリカ代表選手として1992年のアルベールビル、1994年のリレハンメルオリンピックに出場する。ところが、元夫のジェフ・ギルーリーの友人がトーニャのライバルだったナンシー・ケリガンを襲い、その後彼女はフィギュア界から追放されるが……。
第75回ゴールデン・グローブ賞作品賞(コメディー/ミュージカル)にノミネートされたほか、さまざまな映画賞で評価された伝記ドラマ。五輪代表に選ばれながら、ライバル選手への襲撃事件などのスキャンダルを起こしたフィギュアスケーター、トーニャ・ハーディングの軌跡を映す。監督は『ラースと、その彼女』などのクレイグ・ギレスピー。『スーサイド・スクワッド』などのマーゴット・ロビー、『キャプテン・アメリカ』シリーズのセバスチャン・スタンらが出演。

五輪選手に選ばれながらも、ライバル選手への襲撃事件などでスキャンダルを起こし追放されたフィギアスケーターのトーニャ・ハーディングの半生を描いた本作。トーニャの暴走っぷりも凄いが、それ以上に母親のラヴォナの暴走っぷりが強烈!スケートリンクの上で煙草をぷかぷかと…恐るべしです(笑)厳しく育てられた子供は立派に成長すると言うが、トーニャの場合はちょっと違いました。最低なDV男に出会って暴力を振るわれたと思ったら彼女もライフルをぶっ放す。華やかなフィギアスケートのイメージとは全く違っていて、裏側ではこんな事が実際に起きていたのかと思うと…。映画用に脚色しているのかと思いましたが、ラストの本人映像を観て「あっ…これ実話なのか…」と気づかされました(笑)しかし母親ラヴォナの鬼のような教育のおかげでトーニャは2度もオリンピックに出れたわけだし、才能は何があっても才能として残るものかと感じました。最悪な母親、最悪な彼氏、最悪な友達のせいでトーニャも被害者の1人なのかもしれませんが、彼女の性格を考えると自業自得なところもあるのかな。彼女が家庭環境や友人関係に恵まれていたら、伝説的なスケーターになっていたのかもしれない。スケートシーンはリアルで良かったです♪

この作品の評価・・・・★★★★★★★☆☆☆(満点は★10)
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女神の見えざる手

2018年05月06日 17時02分21秒 | 映画評論マ行
製作年:2016年
製作国:フランス/アメリカ
日本公開:2017年10月20日
監督:ジョン・マッデン
出演:ジェシカ・チャステイン,マーク・ストロング,ググ・ンバータ=ロー
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敏腕ロビイスト、エリザベス・スローンは、銃所持を後押しする仕事を断って、大会社から銃規制派の小さな会社に移る。卓越したアイデアと決断力で、困難と思われていた仕事がうまくいく可能性が見えてきたが、彼女のプライベートが暴露され、さらに思いも寄らぬ事件が起こり……。
巧妙な戦略を駆使して政治を陰で動かすロビイストを描いた社会派サスペンス。敏腕ロビイストを、『ゼロ・ダーク・サーティ』などのジェシカ・チャステインが熱演し第74回ゴールデン・グローブ賞ドラマ部門女優賞にノミネートされた。『シャーロック・ホームズ』や『キングスマン』シリーズなどのマーク・ストロング、ベテランのジョン・リスゴーらが共演。『恋におちたシェイクスピア』などのジョン・マッデンが監督を務めた。

銃社会のアメリカで銃規制を巧妙な戦略で実現させようとする女性ロビイストを描いたサスペンス。日本人にはあまりピンとこない銃規制というテーマだが、アメリカでは毎年多くの銃乱射事件が起きており、罪のない人々が命を落としているのが現状。主人公エリザベス・スローンは行動力、決断力、洞察力、全てがカッコいいと見えてしまうほどの魅力的な人物です。時には冷酷すぎるほどの行動は周囲の人間たちを困らせ、彼女の元から離れていく人もいた。それでも人を信じることなく、自分の信念を貫き通す姿はやはりカッコいい。正義のために戦える勇気があれば世の中はいつかきっと変えられると思う。彼女を演じたジェシカ・チャステインの演技は見応え十分です!弱みを見せない事がスローンの生き方なのだろうが、それでも最後に見せた素直な選択に少しホッとしました。スピード感があって楽しめた。緻密でよくできた作品なので一度観ただけじゃ全てを理解するのは難しいかも。

この作品の評価・・・・★★★★★★★☆☆☆(満点は★10)
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namie amuro Final Tour 2018 ~Finally~ in TOKYO DOME①

2018年05月03日 09時25分02秒 | ライブレビュー
9月で引退する安室ちゃんのライブに行ってきました!




◆SET LIST◆

1.Hero
2.Hide & Seek
3.Do Me More
4.Mint
5.Baby Don’t Cry
6.GIRL TALK
7.NEW LOOK
8.WHAT A FEELING
9.Showtime
10.Just You and I
11.Break It
12.Say the word
13.Love Story
14.SWEET 19 BLUES
15.TRY ME ~私を信じて~
16.太陽のSEASON
17.You’re my sunshine
18.Get Myself Back
19.a walk in the park
20.Don’t wanna cry
21.NEVER END
22.CAN YOU CELEBRATE?
23.Body Feels EXIT
24.Chase the Chance
25.Fighter
26.In two
27.Do It For Love

【アンコール】

28.Hope
29.Finally
30.How do you feel now?


ファンとしては絶対に絶対に絶対に行きたいと思っていたので、5月2日と6月3日の2公演も当選して幸せです♪東京ドームは満員!グッズ売り場も大行列でした。




↓↓ネタばれ注意↓↓



座席はスタンド席でしたがほぼ中央の席だったので全体が見やすくて見やすくて良い席でした。1曲目の「Hero」のイントロからもう号泣…。ライブでは初見の「Do Me More」Do Me Moreカッコよすぎる!「Baby Don't Cry」で再び泣く。「Showtime」ライブ映えするねぇ!「Say the word」のラストの歌詞“この場所から未来へ”を歌わなかったのはステージに戻ってこない覚悟があってからなのだろう。「Love story」でまたもや泣く。中盤はTKサウンド全開!!やっぱり小室哲哉先生は偉大だと再認識。「a walk in the park」では97年、20周年のライブ映像とコラボしていて感動!。「Do It For Love」の盛り上がりは異常でした!
アンコール前にはワンピースのキャラクターたちが画面に登場。しかし僕、ワンピースを観たことがないので、、、なんとも言えない(笑)「Finally」の歌詞の意味深さに改めて気づかされ、そしてラストは「How do you feel now?」。25周年分の気持ちが詰まった最高のステージでした!!!
最後には久しぶりのMCがありました。「私は引退しますが、音楽はこれから残り続けます。皆さんがこれからも素敵な音楽に出会える事を願っています」と。安室ちゃん以上の音楽に今後出会えると思えない!と観客誰もが思っただろう(笑)「9月16日以降、ステージに立つことはありません!」って言ってたけど、じゃあ9月16日はライブやるってこと??なんだか意味深な発言でした(笑)

毎年、安室ちゃんのライブに行っていたけど、何回泣いたか分からないくらい昨日は泣きました。本当に素晴らしいライブ。本物のアーティストだった。来月の東京ドーム最終日も参戦します!次こそはアリーナ席に!!風船とテープほしい!!
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