股間の解放記

普通の社会人PEKOの、日々思うことをつづっていきます。

ホテル・ムンバイ

2019年09月30日 11時50分50秒 | 映画評論ハ行
製作年:2018年
製作国:オーストラリア/アメリカ/インド
日本公開:2019年9月27日
監督:アンソニー・マラス
出演:デヴ・パテル,アーミー・ハマー,ナザニン・ボニアディ
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身重の妻と小さい娘がいるアルジュン(デヴ・パテル)は、インド・ムンバイの五つ星ホテル、タージマハルで、厳しいオベロイ料理長(アヌパム・カー)のもと給仕として働いていた。2008年11月26日、ホテルには生後間もない娘とシッターを同伴したアメリカ人建築家デヴィッド(アーミー・ハマー)や、ロシア人実業家のワシリー(ジェイソン・アイザックス)らが宿泊していた。
『LION/ライオン ~25年目のただいま~』などのデヴ・パテルを主演に迎え、2008年にインドのムンバイで起きたテロ事件を題材にしたドラマ。高級ホテルに監禁された宿泊客を救おうと奔走した従業員たちの姿を映し出す。本作で長編デビューしたアンソニー・マラスが監督を務め、『君の名前で僕を呼んで』などのアーミー・ハマーがアメリカ人旅行者を演じた。

2008年、インドの都市ムンバイで起きたテロ事件を題材にしたドラマ。恥ずかしながら、当時インドでこのような残虐なテロ事件が起きていたことを知りませんでした。映画が始まってから終わるまで、ずっと緊張しながら観ていました。その場に自分がいるような感覚。油断をしたら撃たれて殺されるのではないかと思うくらいの緊迫感。人形を撃つかのように無防備な一般人を次々と撃ち殺していくテロリストたち。誰が死んでもおかしくない最悪な状況で展開読めすドキドキしました。ホテルの従業員たちが自分の命を懸けてでもお客様を守ろうとする姿に感動と勇気をもらいました。ヒーローも英雄も出てこない。そこにはテロに立ち向かう従業員の姿を見せているだけ。だからこそその恐怖やリアル感が凄く感じました。
信仰というのは時に人間を恐ろしいものに変えてしまう…。神と悪魔は紙一重なのだと思いました。しかし被害者たちに家族がいるように、テロリストたちにも家族がいる。テロリストたちの家族を想う気持ちや背景も描かれています。自分の親や兄弟のためにテロを起こしているのだと思うと複雑な気持ちになり、彼もまた被害者の1人なのかと思ってしまうほど…。どこにでもいる普通の人間を描いているところが、この映画をさらに良質な映画に仕上げています。当時の映像も入っていてリアルな恐怖が伝わってきます。観終わって劇場が明るくなると色々考えました。平和な日本で暮らせること。テロに巻き込まれた時に自分は助かる自信があるか。素晴らしい従業員がいるタージマハル・ホテルにいつか行きたいと思います。

この作品の評価・・・・★★★★★★★★★☆(満点は★10)
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アド・アストラ

2019年09月25日 22時03分02秒 | 映画評論ア行
製作年:2019年
製作国:アメリカ
日本公開:2019年9月20日
監督:ジェームズ・グレイ
出演:ブラッド・ピット,トミー・リー・ジョーンズ,ルース・ネッガ
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地球外知的生命体探求に尽力した父(トミー・リー・ジョーンズ)の背中を見て育ったロイ・マクブライド(ブラッド・ピット)は、父と同じ宇宙飛行士の道に進むが、尊敬する父は地球外生命体の探索船に乗り込んだ16年後に消息を絶つ。あるとき、父は生きていると告げられ、父が太陽系を滅亡させる力がある実験“リマ計画”に関係していたことも知る。
ブラッド・ピットとトミー・リー・ジョーンズが共演したスペースアドベンチャー。地球外知的生命体を探求する父親に憧れて宇宙飛行士になった息子が、父の謎を探る。『エヴァの告白』などのジェームズ・グレイが監督を務め、『ラビング 愛という名前のふたり』などのルース・ネッガをはじめ、リヴ・タイラー、ドナルド・サザーランドらが出演。


地球外知的生命体を探求する宇宙で消息を絶った父親を探して、自らも宇宙の謎に迫る男の物語。宇宙モノと言えば壮大で迫力ある映像とアクションが多いですが、今回は主人公ロイ・マクブライドの葛藤や過去のトラウマ、父親との確執などを主軸とした映画になっていました。今までにあまりない映画ではありますが、ロイ・マクブライドと父親の関係や過去に何があったのかが説明不足で感情移入しづらい…。なんだかんだ2人の関係って思っていたほど深いものじゃなかったような。父親が乗る宇宙船で暴動があったと言っていたが、その描写も無いので誰が何がどうなってこうなったのかも分からない。父親は数十年も遥か彼方の宇宙でどうやって生き延びたのだろうか?発射直前に宇宙船に乗り込めるの?土星の環に盾1つで突っ込んで宇宙船まで真っすぐ行けるものなの?核爆発の勢いだけで地球に帰還できるの?あんな小さな宇宙船でサージを発生できるの?彼女は何者よ?結末もあっさりしていました。
何か起こりそうで起きない…そんなシーンの繰り返しで飽きてしまいました。必要の無いシーンも多かった気がする。劇中で一番盛り上がったのは凶暴な猿が出てきたところですかな(笑)音楽は良かったと思います、はい。

この作品の評価・・・・★★★★☆☆☆☆☆☆(満点は★10)
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もりもり

2019年09月24日 01時09分21秒 | 国内旅々
今月も乗り鉄の旅へ
伊豆クレイルに乗って伊豆急下田まで行ってきました♪

東京駅からはスーパービュー踊り子で




海を眺めながら伊豆急下田駅に到着


ここ初めてきました


今回は伊豆急下田→小田原までの伊豆クレイルだったので2時間弱の待ち時間

駅近くのロープウェイで寝姿山へ


晴れていたので良い景色でした♪










山頂には迷路が!


がっ…丸見えの雑木林でした(笑)


さて、いよいよ伊豆クレイルのお時間です!




元651系とは思えない内装(笑)








車内では軽食が出てきます




贅沢な時間を過ごせました♪




伊豆クレイル、ちょっとお高めの価格設定だけど大満足でした!
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ハンターキラー 潜航せよ

2019年09月21日 02時18分26秒 | 映画評論ハ行
製作年:2018年
製作国:イギリス
日本公開:2019年4月12日
監督:ドノヴァン・マーシュ
出演:ジェラルド・バトラー,ゲイリー・オールドマン,コモン,リンダ・カーデリーニ
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ジョー・グラス(ジェラルド・バトラー)が艦長を務めるアメリカ海軍の攻撃型原子力潜水艦ハンターキラーに、ロシア近海で行方不明になった同海軍原潜の捜索命令が下る。やがてハンターキラーは、沈没したロシア海軍の原潜を発見し、生存していた艦長を捕虜として拘束する。さらに、ロシアで極秘偵察任務にあたるネイビーシールズが、世界の命運を左右する巨大な陰謀をつかむ。それを受けてハンターキラーは、敵だらけのロシア海域に潜航する。
ジョージ・ウォーレス、ドン・キースの小説を原作にしたアクション。消息を絶ったアメリカ海軍原子力潜水艦の捜索に向かった潜水艦の運命を描く。監督は『裏切りの獣たち』などのドノヴァン・マーシュ。キャストには、『エンド・オブ・キングダム』などのジェラルド・バトラー、『ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男』などのゲイリー・オールドマンらがそろう。

消息を絶ったアメリカ海軍原子力潜水艦の捜索に向かった潜水艦の運命を描く物語。潜水艦が舞台の映画ってあまり観たことがないかも…。潜水艦の中だけの話かと思いきや、地上でのアクションも満載のスケール大きめのエンタメ作品に仕上がっていました♪深海で起きる絶体絶命の中で仲間と戦略を練って危機を乗り越える展開は、観ていてドキドキハラハラの迫力ある映像に興奮させられました!アメリカがロシアの大統領を助けるという設定は斬新です。敵味方関係なく理解し合える存在がいれば良い結末に繋がるのだろう。信じるか信じないか、その一瞬の判断が生死をわける。似たようなシーンも多かったり、現実にはこんなに上手くいくわけないって場面もありますが緊張感の持って行き方が上手いですね。タイトルがちょっとダサいのが残念(笑)

この作品の評価・・・・★★★★★★★☆☆☆(満点は★10)
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宮本から君へ

2019年09月19日 02時00分42秒 | 映画評論マ行
製作年:2019年
製作国:日本
日本公開:2019年9月27日
監督:真利子哲也
出演:池松壮亮,蒼井優,井浦新,一ノ瀬ワタル,柄本時生,星田英利,ピエール瀧
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文具メーカーの営業マン宮本浩(池松壮亮)は、営業スマイル一つできない不器用な人間だが、正義感は人一倍強かった。会社の先輩だった神保(松山ケンイチ)の仕事仲間・中野靖子(蒼井優)と恋に落ちた宮本が彼女の自宅に招かれた日、靖子の元彼・裕二(井浦新)が姿を現す。宮本と寝たと話す靖子に激怒した裕二に、宮本は「この女は俺が守る」と宣言する。
熱血営業マンが悪戦苦闘しながら成長する姿を描いた新井英樹の漫画を、実写ドラマ化に続き映画化。原作の後半を基に、主人公とヒロインに訪れる試練を映し出す。ドラマ版に続いて主演の池松壮亮をはじめ、蒼井優、柄本時生、星田英利、古舘寛治、松山ケンイチが出演し、ドラマ版の監督を務めた真利子哲也が続投。映画版キャストには井浦新、ピエール瀧、佐藤二朗、さらに元格闘家の一ノ瀬ワタルが新たに参加する。

熱血な正義感を持つ主人公とヒロインに訪れる試練を描いた作品。試写会での鑑賞。上映後に池松壮亮、本人が登場するというサプライズが!めっちゃ顔小さかった…。
さて本題に入りまして。ドラマ版を観てなかったので話についていけるか不安でしたがその点は大丈夫でした。とにかく演じる俳優たちの演技力が光る作品!物凄い熱量を感じられる、登場人物たち心の叫びが聞こえてきそうなくらい池松壮亮や蒼井優の熱い演技は素晴らしかったです!宮本くらいの熱く男気ある人間は見たことがありません。何事にも真っすぐに突っ込んでいってしまう性格は、時に危なっかしく、時に可愛く見えました。ただし、個人的にはその暑苦しさが少し鬱陶しく感じてしまいました。格闘して血まみれになりながら「好きだ!」「結婚しよう!」と叫ぶ宮本はサイコパスにしか見えず…。靖子も靖子でなんだか共感できない部分も多かった。内容としては1時間くらいでまとめられそうな気がしました。
好き嫌いが分かれそうな作品。とにかく俳優たちの演技が凄まじかった!それだけは自信を持ってお伝えしたい!

この作品の評価・・・・★★★★★☆☆☆☆☆(満点は★10)
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フォルトゥナの瞳

2019年09月17日 18時26分09秒 | 映画評論ハ行
製作年:2018年
製作国:日本
日本公開:2019年2月15日
監督:三木孝浩
出演:神木隆之介,有村架純,志尊淳,DAIGO,松井愛莉,斉藤由貴,時任三郎
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幼いころに飛行機事故で家族を亡くした木山慎一郎(神木隆之介)は、仕事一筋に生きてきた。しかし、死が近い人が透けて見えることに気付いた彼は、自らの不思議な力に悩む。ある日、慎一郎は明るく率直な女性・桐生葵(有村架純)と出会い、二人は付き合い始めるが、葵の体が透けてくる。
「永遠の0」「海賊とよばれた男」などで知られる作家・百田尚樹の恋愛小説を映画化。死を目前にした人間がわかる青年が、大切な女性の死の運命が見えてしまったことで苦悩する。主人公には『バクマン。』などの神木隆之介、ヒロインに『3月のライオン』シリーズなどで神木と共演してきた有村架純。『坂道のアポロン』などの三木孝浩が監督、『メアリと魔女の花』などの坂口理子が脚本を務めた。

死を目前にした人がわかってしまう青年の苦悩と運命を描いた作品。こんなような話、昔にも観たことがあるような…。自身の特殊能力を使って大切な人、愛する人を守るために奮闘する慎一郎ですが、誰かを助けるたびに彼の体が傷を負っていくという代償がありました。愛する人のために自分を犠牲にできるか?ピュアなラブストーリーですが、展開としてはよくあるパターンで都合よく進んでいきます。葵は最初から同じ能力を持っていることをなぜに慎一郎に打ち明けないのかな?とずっと疑問に感じていました。ラストも少しツッコミどころが…発車時刻に間に合ったのに非常停止ボタンを押したり電車に張り付いたりして列車を止めようとしない慎一郎。そして気になったのは「個人情報保護法違反ですよね」とサラッと言ったこと(笑)それでもフォルトゥナの瞳を持った慎一郎の真っすぐな気持ちと、彼に寄り添う葵の気持ちは観ていて切なくて感動しました。

この作品の評価・・・・★★★★★☆☆☆☆☆(満点は★10)
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九月の恋と出会うまで

2019年09月15日 22時37分25秒 | 映画評論カ行
製作年:2019年
製作国:日本
日本公開:2019年3月1日
監督:山本透
出演:高橋一生,川口春奈,浜野謙太,中村優子,川栄李奈,古舘佑太郎
OFFICIAL SITE

一風変わったマンションに引っ越してきた北村志織(川口春奈)の隣の部屋では、不思議な雰囲気を醸す小説家志望の平野進(高橋一生)が暮らしていた。ある夜、志織は部屋の壁から「1年後の未来にいる」という男の声を聞き、声の主に平野の尾行を頼まれる。しかし、ある事件をきっかけに聞こえなくなり、あの声は何だったのか解明しようとする志織と進だったが......。
「書店員が選んだもう一度読みたい文庫」の恋愛部門でトップに輝いた松尾由美の小説を実写映画化。小説家を目指す営業マンとその隣室に越してきた女性が、ある謎を追い掛ける中で惹(ひ)かれ合う姿を描く。主演は、NHKの大河ドラマ「おんな城主 直虎」や『blank13』などの高橋一生と、『一週間フレンズ。』などの川口春奈。『猫なんかよんでもこない。』などの山本透がメガホンを取った。

小説家を目指す営業マンとその隣室に越してきた女性が、ある謎を追い掛けるストーリー。終始、高橋一生のパーマは似合わないと思いながら観ていました。展開としては予定調和なよくある話かな。1年後の平野の声が聞こえて、その声によって救われた志織でしたが、時間の流れを変えてしまったせいで志織はこの世から消えてしまうかもしれない状況に…。ヒロイン志織を救うために進が走り回る一途な気持ちは伝わってきたし、andropが歌う主題歌「Koi」も映画とマッチしていて良かったです。タイムパラドックスは正直わかりづらかったし、お互いが好きだという雰囲気も分かりづらかったので「えっ?いつのまに恋に落ちたの?」と思いました。もう少し意外性のある展開がほしかったです。

この作品の評価・・・・★★★★★☆☆☆☆☆(満点は★10)
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YUKI KOYANAGI 20th Anniversary Live "DON $ YOKU"

2019年09月14日 14時32分07秒 | ライブレビュー
小柳ゆきの20周年ライブに行ってきました!



会場は舞浜アンフィシアター。駅から遠いし、舞浜駅は帰り混むのよねー


☆セットリスト☆

第1部
be alive
Won't be long :with Bro.KORN
Soul man :with Bro.KORN
remain~心の鍵
The goonies 'R' good enough :with野沢雅子
A STORY OF THE AGES :withデーモン閣下
修羅と極楽 デーモン閣下
愛情 :withデーモン閣下


第2部
Prelude
We can go anywhere :with HIROMI
AOZORA HIROMI
Raspberry Dream :with NOKKO
人魚 NOKKO
フレンズ :with NOKKO
夏が来る :with 大黒摩季
Because you 大黒摩季
ら・ら・ら :with 大黒摩季
熱くなれ :with 大黒摩季 &デーモン閣下
Johnny B. goode with All cast
あなたのキスを数えましょう



ゲストアーティストは超豪華!
デーモン閣下、NOKKO、Bro.KORN、大黒摩季、HIROMI、野沢雅子

90年代感がすごいのですが個人的には豪華すぎて大満足!!
NOKKOは「人魚」と「フレンズ」歌ってくれました♪
大黒摩季は「夏が来る」「熱くなれ」「ら・ら・ら」など!まさか令和になって名曲たちを聴けるとは!
デーモン閣下は相変わらず歌がお上手。小柳ゆきとの「愛情」デュエットは最強でした!
野沢雅子は何をするんだろうと思ってましたが…生で悟空の声を聴けて幸せでした☆


と、まぁ小柳ゆきのライブに関わらず本人の曲は4曲しか歌ってなかったのですが、それでも20周年を記念したお祭りのようなライブで大満足でした!3時間も経ってたなんて驚き!
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フリーソロ

2019年09月12日 16時20分58秒 | 映画評論ハ行
製作年:2018年
製作国:アメリカ
日本公開:2019年9月6日
監督:エリザベス・チャイ・ヴァサルヘリィ,ジミー・チン
出演:アレックス・オノルド,トミー・コールドウェル,ジミー・チン,チェーン・ランぺ
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10歳でクライミングを始めたクライマーのアレックス・オノルドは、高いがけをロープなどを使わずに登る“フリーソロ”の第一人者だ。彼はカリフォルニア州のヨセミテ国立公園内にある、高さ900メートル超の“エル・キャピタン”の岩肌を登ることを決意し、“フリーソロ”で挑むために着々と準備を進めていく。
クライマーとして有名なアメリカのアレックス・オノルドのチャレンジに迫るドキュメンタリー。彼が安全装置などを使用せずに素手でクライミングする“フリーソロ”で、高さ1キロメートル近い岩肌に挑む姿を活写する。監督と製作を担当するのは『MERU/メルー』でも組んだエリザベス・チャイ・ヴァサルヘリィとジミー・チン。第91回アカデミー賞で長編ドキュメンタリー賞を受賞した。

クライマーとして有名なアメリカのアレックス・オノルドのチャレンジに迫るドキュメンタリー。第91回アカデミー賞で長編ドキュメンタリー賞を受賞しました。冒頭から「えっ、待って!これCGだよね?フィクションだよね?」と思うというか、そうであって欲しいと思うくらい息をのむ映像です。CG技術ばかり使っている昨今の映画とは比べ物にならないほどの緊張感があります。今まではアベンジャーズが最強だと思っていましたが、いやいや…本当の最強はアレックス・オノルドなのかもしれない(笑)だって命綱なしで前人未踏の900Mの崖を登っているのですよ!!僅かな隙間や突起に足や手を引っかける。落ちたら間違いなく死が待っている。一度だって失敗は出来ない。それでも彼が登る理由は“生”を感じたいから…僕みたいな凡人には到底理解できないことでしょう。アレックス以上に、待っている彼女や親や、撮影スタッフたちの方が生きた心地がしないでしょう。周囲の人々の心境も丁寧に描かれていて良かったです。ラスト20分は観ているこちらが手汗が止まらないほどハラハラしました。彼の生い立ちや考え方、葛藤が分かった状態でラストシーンを迎えると、なぜか泣きそうなほどの感動に陥りました。命懸けで何かに挑戦することはしないとしても、1日1日を後悔なく生きることで強い人間になっていくのだと感じました。

この作品の評価・・・・★★★★★★★★☆☆(満点は★10)
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君は月夜に光り輝く

2019年09月11日 12時35分49秒 | 映画評論カ行
製作年:2019年
製作国:日本
日本公開:2019年3月15日
監督:月川翔
出演:永野芽郁,北村匠海,甲斐翔真,松本穂香,今田美桜,優香,長谷川京子
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高校生の渡良瀬まみず(永野芽郁)は、死が近づくほど肌が強く光る“発光病”を患っていた。発光病の患者が成人まで生存した例はなく、彼女は病院から出られない。まみずの同級生の岡田卓也(北村匠海)は彼女の願いを実行し、感想を伝えることにする。その“代行体験”を通じてまみずは人生を楽しむようになり、卓也は彼女のことが好きになっていく。
第23回電撃小説大賞を受賞した佐野徹夜の原作を映画化したラブストーリー。不治の病を患う少女と、彼女が願うことを代わりに体験する少年のエピソードがつづられる。NHKの連続テレビ小説「半分、青い。」などの永野芽郁と、『君の膵臓をたべたい』などの北村匠海が主演を務めた。『響-HIBIKI-』などの月川翔がメガホンを取り、甲斐翔真、松本穂香、今田美桜、長谷川京子、及川光博らが共演している。

電撃小説大賞を受賞したラブストーリー。発光病??そんな病気あるの??と調べてしまいました。架空の病気でした(笑)若手俳優が揃っていて純愛映画といえばそうなんだけど、いまいち感動できない映画でした。病院から出られないまみずの代わりに卓也は色んな事をしてあげるのですが、時間のお金がかかることばかりで傍から見たらワガママ娘のように見えてしまった。卓也も卓也で自分の意志を持っておらず、最初から最後まで人に言われるがままに行動していてダメ男。まみずに最後まで振り回された男の物語という印象。卓也の家族の話ももっと深く描いてくれたら良かったかも。発光病という架空の病気設定も深刻さが伝わってこないのです。まみずが徐々に衰弱している感じが分かりづらい。親友の兄弟も発光病で死んだそうで、そんなにメジャーな病気なのかしら?(笑)
中高生ならこれくらいの内容で号泣できるのかな?似たような内容なら「君の膵臓を食べたい」の方がまだ良かったかも。

この作品の評価・・・・★★★★☆☆☆☆☆☆(満点は★10)
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アス

2019年09月10日 10時28分36秒 | 映画評論ア行
製作年:2019年
製作国:アメリカ
日本公開:2019年9月6日
監督:ジョーダン・ピール
出演:ルピタ・ニョンゴ,ウィンストン・デューク,エリザベス・モス
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アデレードは夏休みを利用して、夫と2人の子供たちと一緒に幼い頃住んでいたカリフォルニア州サンタクルーズの家を訪問する。彼女は友人一家と落ち合いビーチへ出掛けるが不可解な出来事に見舞われ、過去のトラウマがフラッシュバックする。やがて夜になると、自分たちとうり二つの不気味な4人組が家の前に現れる。
第90回アカデミー賞で脚本賞を受賞した『ゲット・アウト』のジョーダン・ピール監督と、製作を務めたジェイソン・ブラムが再び組んだスリラー。休暇で海辺にやって来た一家が、自分たちにそっくりな人物に遭遇する。『それでも夜は明ける』で第86回アカデミー賞助演女優賞に輝いたルピタ・ニョンゴが主演を務め、『ブラックパンサー』などのウィンストン・デューク、ドラマシリーズ「ハンドメイズ・テイル/侍女の物語」などのエリザベス・モスらが共演。

ある一家に襲い掛かる恐怖を描いた第90回アカデミー賞で脚本賞を受賞した『ゲット・アウト』のジョーダン・ピール監督の新作スリラー。自分たちとうり二つの不気味な4人組が現れるところから絶望が始まっていきます。うり二つの存在はアデレード一家だけかと思いきや、どうやら街中で同じ現象が起きていた…。不気味さがずっと続いていて、いつ殺されるのだろうという恐怖があって観ていてドキドキしました。テーマは“光と闇”“格差社会”といったところでしょうか。地上で活き活きと生きている人間もいれば、そうではない存在もいる。我々人間が生物の頂点として君臨しているにはただの偶然なのかもしれない。もしかしたらあっけなく世界は裏返しになってしまうのかもしれない。残虐なシーンも多いですが、ホラーでもありスリラーでもあり少しコメディ要素もあり、考えさせられるところも確かにありました。きっともっとたくさんのメッセージが込められているとは思いますが一度に全てを理解するのは難しいかも。世界のその後が気になりますね。
最後のアデレードの笑顔…それを見た息子の顔…。幼い頃のトラウマがこういう形で現実になるとは怖すぎる…。最後のオチは予想外でした!「ゲット・アウト」よりは好きです

この作品の評価・・・・★★★★★★☆☆☆☆(満点は★10)
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ラ・ヨローナ~泣く女~

2019年09月06日 10時55分10秒 | 映画評論ヤラワ行
製作年:2018年
製作国:アメリカ
日本公開:2019年5月10日
監督:マイケル・チャベス
出演:リンダ・カーデリーニ,レイモンド・クルツ,パトリシア・ヴェラスケス
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1970年代のロサンゼルスで、ソーシャルワーカーのアンナ(リンダ・カーデリーニ)に、子供たちに危険が迫っているので助けてほしいとある女性が訴える。だがアンナは、その訴えに真剣に耳を貸さなかった。一人親のアンナには、エイプリル(マデリーン・マックグロウ)とクリス(ローマン・クリストウ)という二人の子供がいた。
『インシディアス』シリーズなどのジェームズ・ワンが製作に携り、中南米に伝わる怪談を映画化したホラー。その泣き声が聞こえると必ず子供たちがさらわれるという存在に狙われた母親の奮闘が描かれる。テレビシリーズやショートフィルムを手掛けてきたマイケル・チャベス監督がメガホンを取り、『グリーンブック』などのリンダ・カーデリーニが母親を演じる。共演は、マデリーン・マックグロウ、ローマン・クリストウ、レイモンド・クルツ、パトリシア・ヴェラスケスら。

女の泣き声が聞こえると子供をさらいにくるという怨霊に狙われた親子の恐怖を描いたホラー作品。ホラー映画なので音で驚かせるシーンは多いのですが、B級映画といった感じ。女の怨霊ラ・ヨローナが顔を出し過ぎているのが恐怖に欠ける。というか何度も何度も襲ってくるわりには、ちょっと登場してさっと逃げる。もっと簡単に子供を連れ去れるだろ!頭洗ってる時間あるなら連れ去れよ!ラ・ヨローナさん大忙しです!とにかくツッコミどころが満載(笑)祈祷師のおじさんもせっかく家に来てくれたのに、親子の態度に気に食わない。子供を殺された母親はどうして主人公たちの家を知っていたのだろうか?そもそも最初の親子が狙われたのは何故?妹はあんなに怖い体験しているのに人形取るためにドア開けるんじゃないよ!(笑)アイデアに捻りがありませんね。こんな内容ならいくらでも作れそうな。怖さが足りない。
この死霊館シリーズ、長く続いてるけどだんだんつまらなくなってきているね…

この作品の評価・・・・★★★★☆☆☆☆☆☆(満点は★10)
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レゴ(R)ムービー2

2019年09月05日 17時00分34秒 | 映画評論ヤラワ行
製作年:2019年
製作国:アメリカ
日本公開:2019年3月29日
監督:マイク・ミッチェル
出演:クリス・プラット,エリザベス・バンクス,ウィル・アーネット
OFFICIAL SITE

襲撃事件から数年が経過したブロックシティは、荒れ果てていた。ある日、お気楽なエメットの前に謎の宇宙人が出現し、ルーシーやバットマンを連れ去ってしまう。仲間の救出に向かったエメットがたどり着いたのは、クイーンが支配する銀河で最も危険な惑星だった。
ブロック玩具をモチーフにした『LEGO(R)ムービー』シリーズ第2弾。主人公が謎の宇宙人にさらわれた仲間を救出するため奮闘する。監督を『シュレック フォーエバー』などのマイク・ミッチェルが務め、前作の監督だったフィル・ロードとクリストファー・ミラーは脚本を担当。日本語吹替版には、前作に引き続き森川智之、沢城みゆき、山寺宏一が名を連ねた。

1作目が非常に面白かったので続編に期待して観ました。「すべては最高!」という前作のテーマから、今作では「すべては最高じゃないかもしれない」というテーマに変わっています(笑)前作では親子愛を描いていましたが、今回は兄弟愛。レゴの世界ではエメットが主人公に描かれています。前作は大笑いさせてもらいましたが、今回はそこそこの笑いでした。マッドマックスやブルース・ウィリスの登場もあったりしましたが笑えるほどではなかった。やっぱりこのシリーズはバットマンを主役にしてくれた方が笑える気がします。結末はスッキリした終わり方でしたがエメットが成長できたのかどうか、ちょっと分かりづらかったかなと思います。終盤に兄弟喧嘩とレゴの世界がごちゃごちゃしていたのも分かりづらかった。メッセージ性も前作ほどの深みがなかったです。やっぱり1作目は完璧だった!

この作品の評価・・・・★★★★★☆☆☆☆☆(満点は★10)
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移動都市/モータル・エンジン

2019年09月04日 18時02分27秒 | 映画評論ア行
製作年:2018年
製作国:アメリカ
日本公開:2019年3月1日
監督:クリスチャン・リヴァーズ
出演:ヘラ・ヒルマー,ロバート・シーアン,ヒューゴ・ウィーヴィング
OFFICIAL SITE

60分戦争と呼ばれる戦いから1,700年が経過した地球。人々は荒廃した大地をはうようにして進む巨大移動都市に暮らし、ほかの移動都市を取り込み資源を奪いながら生活していた。そんな中、少女ヘスター(ヘラ・ヒルマー)は、ある目的を果たすために移動都市のロンドンへと潜入し、トム(ロバート・シーアン)という青年と出会う。
イギリスの作家フィリップ・リーヴの小説「移動都市」を原作にしたSFファンタジー。人々が巨大な移動都市に暮らす世界を舞台に、ある目的のために移動都市に潜入した少女の戦いが描かれる。『ホビット』シリーズなどのピーター・ジャクソンが製作を務め、クリスチャン・リヴァーズがメガホンを取る。主演は『殺意の誓約』などのヘラ・ヒルマー。

巨大な移動都市を舞台にした少女の戦いを描いた本作。世界観や設定は面白いのだけど、どうもストーリーに惹かれるものがありませんでした。キャラクター説明が少なくて感情移入しづらい。ヘスターが幼少期に育てられたロボットは何者なのかよく分からなかった…。銃撃戦や空中戦もご都合主義な展開が多め。脚本が雑ですね。移動都市というタイトルなのだから移動都市同士のバトルをもっとたくさん見せて欲しかったです。60分戦争でヨーロッパ圏は状況が分かったけどアジア圏はどうなったの??というかこの内容じゃ移動都市にした意味がないような…(笑)どこかで観たことがあるような内容だなと思ったらジブリか!ラピュタ、ナウシカ、ハウルを足した感じかな。2時間で全てを説明するのは無理だったようです。後半にいくにつれての中国推しは何なんでしょ?

この作品の評価・・・・★★★★☆☆☆☆☆☆(満点は★10)
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劇場版おっさんずラブ ~LOVE or DEAD~

2019年09月03日 14時37分21秒 | 映画評論ア行
製作年:2019年
製作国:日本
日本公開:2019年8月23日
監督:瑠東東一郎
出演:田中圭,林遣都,眞島秀和,大塚寧々,志尊淳,沢村一樹,吉田鋼太郎
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春田創一(田中圭)が上海と香港の転勤から帰国し、黒澤武蔵(吉田鋼太郎)をはじめ天空不動産第二営業所のメンバーが彼を出迎える。そこに本社で新たに発足したプロジェクトチーム「Genius7」が現れ、リーダーの狸穴迅(沢村一樹)は春田たちにすぐに営業所から立ち去るよう言い放つ。狸穴の側には、本社に異動した牧凌太(林遣都)がいた。突然のことに心を乱す春田を、新入社員の山田正義(志尊淳)が元気づける。
2018年の「ユーキャン新語・流行語大賞」のトップテンにランクインするなど社会現象になったドラマ「おっさんずラブ」を映画化。ドラマ最終話のアフターストーリーが描かれる。春田創一役の田中圭、黒澤武蔵役の吉田鋼太郎、牧凌太役の林遣都をはじめ、内田理央、眞島秀和、大塚寧々らレギュラー陣が続投し、ドラマの演出を手掛けた瑠東東一郎が監督を務める。


社会現象になったドラマ「おっさんずラブ」を映画化。ドラマ版にハマって、映画化決定が発表されてから公開を楽しみにしていました♪
春田と牧、そして黒澤部長の3角関係かと思いきや新キャラも登場したりと映画でもドタバタしています。遠距離になった2人の関係が実際のカップルにありそうな心境でドキドキワクワクしました。今回はスケールアップしたせいかアクションシーンが多め。いやっ、おっさんずラブにアクションは求めていなくて、おっさん達の不器用な恋模様を見たかったというのが正直な感想。展開はもうTHEご都合主義ですが。都市開発の裏組織がどうとかは分かりづらかったかな。というかそこはそんなに興味がなかった(笑)春田の牧への気持ちが大きくなっていたのが素敵でした。逆に牧のモヤモヤした気持ちも長く付き合っているからこそのこと。サウナのシーンでのやり取り、ずっと見ていられます♪
それでもこの作品の根本的なメッセージは伝わってきました。同性カップルだから結婚は出来ないし子供も作れない。だけど一生好きな人と、歳をとっても、記憶が無くなっても一緒にいたいっていう純粋な気持ち。こういう気持ちって同性でも異性でも同じ。観終わってから爽やかな幸せな気分になれました♪
それぞれのキャラクターを演じた田中圭、林遣都、そして吉田鋼太郎の演技にキュンキュンさせられたり笑わせてもらいました!続編希望だお!

この作品の評価・・・・★★★★★★☆☆☆☆(満点は★10)
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