股間の解放記

普通の社会人PEKOの、日々思うことをつづっていきます。

バッド・ジーニアス 危険な天才たち

2019年03月30日 13時13分16秒 | 映画評論ハ行
製作年:2017年
製作国:タイ
日本公開:2018年9月22日
監督:ナタウット・プーンピリヤ
出演:チュティモン・ジョンジャルーンスックジン,チャーノン・サンティナトーンクン
OFFICIAL SITE

頭のいいリン(チュティモン・ジョンジャルーンスックジン)は、進学校に特待生として転入する。彼女はテストのときにある方法で友人を救ったことが評判になり、さらに指の動きを暗号化する「ピアノレッスン」方式を編み出して、多くの生徒を高得点に導く。彼女は、アメリカの大学に留学するための大学統一入試「STIC」に挑もうとしていた。
高校生たちによるカンニングを描いたクライムドラマ。天才的な頭脳を持つヒロインがテストで友人を救ったことをきっかけに、入試でトリックを仕掛けようとするさまを描き出す。監督はショートフィルムなどを手掛けてきたナタウット・プーンピリヤ。モデル出身のチュティモン・ジョンジャルーンスックジンが主演を務めた。共演は、チャーノン・サンティナトーンクン、イッサヤー・ホースワンら。


高校生たちの集団カンニングを描いたドラマ。天才的な頭脳を持った女子高校生が、緻密に計算しつくされたカンニング方法で仲間たちを試験に合格させようとするお話。タイ映画はなかなか観る機会がありませんでしたが、これがなかなか良くできておりました!悪いことをしているけど、思わず拍手していまいそうなほどのトリック。世の中なんでもビジネスになるんですね。ヒロインのリンの鋭い目つきがまたゾクっとしてしまう。高校生だからこその無知さや、大胆さ、若さゆえの行動がまた観ていて面白いです。カンニングで最後までこんなにドキドキ楽しめる映画が作れるとは見事です。しかしここまで大掛かりなトリックをし続けてバレないところは、ちょっと違和感がありました。特に最後の試験の試験官が大勢がいる駅の中からリンを探し出す展開は違和感しかない(笑)もちろんやってる事は悪いことですから主人公たちに共感はできませんね。カンニングをして良い大学に入っても、大金を手に入れても、本当の幸せは手に入らないのだと感じました。お父さんの気持ちを思うと切ない…。希望の光が見えるバッドエンドでした。

この作品の評価・・・・★★★★★★★☆☆☆(満点は★10)
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ルイスと不思議の時計

2019年03月29日 01時00分24秒 | 映画評論ヤラワ行
製作年:2018年
製作国:アメリカ
日本公開:2018年10月12日
監督:イーライ・ロス
出演:ジャック・ブラック,ケイト・ブランシェット,オーウェン・ワイルダー・ヴァカーロ
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両親を亡くし、叔父のジョナサン(ジャック・ブラック)の世話になることになった少年ルイス(オーウェン・ヴァカーロ)は、ジョナサンが魔法使い、隣家に暮らす美女ツィマーマン(ケイト・ブランシェット)が魔女だと知る。ある日、ジョナサンの屋敷に世界を破滅させる力を持った時計が隠されていることがわかる。
ジョン・ベレアーズの児童文学を原作にしたファンタジー。少年と2人の魔法使いが、世界を救うために時計の謎に挑む。監督は『グリーン・インフェルノ』などのイーライ・ロス。『グースバンプス モンスターと秘密の書』などのジャック・ブラック、『ブルージャスミン』などのケイト・ブランシェット、ドラマ「デスパレートな妻たち」シリーズなどのカイル・マクラクランらがそろう。


両親を亡くした少年が世界を破滅させる不思議な時計の謎に挑むファンタジー。大御所俳優ジャック・ブラックとケイト・ブランシェットがいるにもかかわらず、こじんまりした子供向けのファンタジー映画といったかんじ。主人公ルイスも、伯父のジョナサンも、隣人おばさんのツィマーマンも大切な人を失ったことがある過去を持っている。だからこそ3人は互いの気持ちを理解し合えたのかもしれません。大人たちの助けを借りながらも、子供のルイスの成長物語になっています。そんなルイスを見て、ジョナサンもツィマーマンも過去を乗り越えていきます。皆と同じようにするのではなく、個性を大事に自分の信じた道を歩んでいくことの大切さを感じました。
ジャック・ブラックとケイト・ブランシェットの罵倒合戦は面白い!けど子供向けとは言ったものの、カボチャのお化けや機械仕掛けの人形たちが異様に気持ち悪くて子供が見たら泣いちゃうかも(笑)もう少しアクション多めのワクワクした演出が多かったから良かったかもしれない。全体的に普通のハロウィン向け映画ですかね。
吹替で鑑賞しましたがコナンと佐藤二朗の顔がどうしても頭に浮かんでしまって…字幕がおすすめですね…

この作品の評価・・・・★★★★★☆☆☆☆☆(満点は★10)
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ブラック・クランズマン

2019年03月28日 12時31分20秒 | 映画評論ハ行
製作年:2018年
製作国:アメリカ
日本公開:2019年3月22日
監督:スパイク・リー
出演:ジョン・デヴィッド・ワシントン,アダム・ドライヴァー,トファー・グレイス
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アメリカ・コロラド州コロラドスプリングスの警察署に、初の黒人刑事として採用されたロン・ストールワース(ジョン・デヴィッド・ワシントン)は、捜査のために電話で白人至上主義団体KKK(クー・クラックス・クラン)のメンバー募集に応募する。黒人であることを隠して差別発言をまくし立てた彼は、入会のための面接に進み、彼の代わりに白人の同僚刑事フリップ・ジマーマン(アダム・ドライヴァー)が面接に向かう。
『ドゥ・ザ・ライト・シング』などのスパイク・リーがメガホンを取り、第71回カンヌ国際映画祭でグランプリを受賞した実録ドラマ。1970年代末のアメリカを舞台に、2人の刑事が過激な団体で潜入捜査する。ドラマシリーズ「Ballers/ボウラーズ」などのジョン・デヴィッド・ワシントン、『ハングリー・ハーツ』などのアダム・ドライヴァーのほか、ローラ・ハリアー、トファー・グレイス、アレック・ボールドウィンらが出演する。

1970年代のアメリカを舞台に、2人の刑事が過激な白人至上主義の団体に潜入捜査をする実録ドラマ。本年後アカデミー賞では脚色賞を獲得しました。主役のジョン・デヴィッド・ワシントンのコミカルな演技が良いです。調べたらデンゼル・ワシントンの息子ということで、親子で凄い才能をお持ちですね(笑)実話を基に作られている本作。白人至上主義団体KKKに極秘潜入しようとする黒人刑事。実際には白人刑事が潜入し、黒人刑事は電話でやり取りをする。コメディ風に作られているのかと思いきや、最初はコメディで物語が進むにつれて真面目なシリアス物になっていきました。特に最後の映像は言葉を失うほどの衝撃映像です…。多少の無理やり感と雑な部分がありましたが、程よい緊張感があり最後ま見応えがありました。白人主義の主張と黒人主義の主張。どちらも共感できなくもない。
黒人差別の映画は今までもたくさん公開されてきましたが、今でもこうして多くの映画が公開される理由は、この話から50年経った現在でも人種差別が行われているからなのだろう。トランプ大統領が国境に壁を作ろうとしていることが、どれほどの血と涙を流すことになるのか、この映画を観て改めて気付かされました。外国の話だから僕等には関係ないと思っていても、将来的には日本も移民を受け入れて同じような状況になるかもしれない。悲しいが差別は一生無くならないのかも…
「グリーンブック」とは全く違う視点から描いた作品でした。

この作品の評価・・・・★★★★★★★☆☆☆(満点は★10)
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ビリーブ 未来への大逆転

2019年03月25日 18時08分16秒 | 映画評論ハ行
製作年:2018年
製作国:アメリカ
日本公開:2019年3月22日
監督:ミミ・レダー
出演:フェリシティ・ジョーンズ,アーミー・ハマー,ジャスティン・セロー
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貧しいユダヤ人家庭出身のルース・ギンズバーグ(フェリシティ・ジョーンズ)は、必死に努力して名門ハーバード法科大学院に入学する。1956年当時在学していた女性は500人中たったの9人で、女子トイレすら設置されていなかった。家事と育児に理解のある夫マーティン(アーミー・ハマー)の助けもあり、ルースは首席で卒業する。しかし女性というだけで法律事務所に就職することができず、大学の教授になる。
80歳を超えてなおアメリカの最高裁判事を務めるルース・ギンズバーグ氏の半生に迫る人間ドラマ。女性が働きにくかった時代に弁護士となり、女性の権利を訴え続けた主人公を映し出す。『ペイ・フォワード 可能の王国』などのミミ・レダーが監督を務める。『博士と彼女のセオリー』などのフェリシティ・ジョーンズが主人公を演じ、アーミー・ハマー、キャシー・ベイツらが共演した。

女性差別が当たり前だった時代に、女性の権利を訴え続けたルース・ギンズバーグ氏の半生を描いた実話を基にした作品。絶対に無理だと言われても、それでも法の壁を壊そうと奮闘するルースには本当に尊敬し、感動しました。男女平等がほぼ当たり前になった現代には考えられないほどの差別があったことに驚かされました。過去に多くの人の努力や困難、犠牲があったからこそ、今の平和があるのだと感じました。優秀な人間こそ上に上がれないものなのか。それが女性なら尚更差別を受けていた。女性はクレジットカードが作れない、大学院に女子トイレが無い、女性は弁護士になれない。これがたった50年前のことだったなんて。一方で男性も差別を受けていた。働きながら母親の介護をする男性は所得控除を受けられないでいた。驚いたことに当時のアメリカでは男女不平等を認めた法律が178もあったそうで。ルースがその差別を無くそうと訴える姿は本当にカッコ良かったです。
まだまだ日本でも差別は無くなっていないと感じますが…。ルースの諦めない気持ち、そして夫マーティンの支え、周囲の人たちの協力があったからこそ、歴史を変えることが出来たのだろう。女性弁護士から最終的には最高裁判事を務めることになったルース・ギンズバーグ氏は本当にすごい!!全体的に地味な作品ではありますが静かな感動がありました。でも用語とカタカナが多くて少々理解できない部分があったかな…。

この作品の評価・・・・★★★★★★★☆☆☆(満点は★10)
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フィフティ・シェイズ・フリード

2019年03月24日 12時20分48秒 | 映画評論ハ行
製作年:2018年
製作国:アメリカ
日本公開:2018年10月5日
監督:ジェームズ・フォーリー
出演:ダコタ・ジョンソン,ジェイミー・ドーナン,エリック・ジョンソン
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アナ(ダコタ・ジョンソン)とクリスチャン(ジェイミー・ドーナン)は幾多のハードルを乗り越えて、念願の新婚生活を迎える。しかし、かつてアナが勤務していた出版社の上司でクリスチャンに恨みを持つジャック・ハイド(エリック・ジョンソン)が関わる事件で、二人は命の危険にさらされる。
E・L・ジェイムズの小説を原作に、若きCEOと女子大学生の特殊な恋愛模様を赤裸々につづった『フィフティ・シェイズ』シリーズの最終章。晴れて夫婦になった二人に魔の手が襲い掛かる。これまでのシリーズ同様ダコタ・ジョンソンとジェイミー・ドーナンが美貌のカップルを演じるほか、エリック・ジョンソン、リタ・オラ、マーシャ・ゲイ・ハーデンらが共演。前作の監督だったジェームズ・フォーリーが、本作でもメガホンを取った。

若き大富豪CEOと女子大学生の特殊な恋愛模様を描いたシリーズ最終章。とりあえず毎回毎回ツッコミどころ満載の映画。今回は晴れて夫婦になった2人に襲い掛かる悲劇が描かれています。夫婦になってもヤリたくてヤリたくてしょうがないようです。お金持ちならではの豪遊シーンとセックスシーンばかり…。喧嘩したと思ったらセックスの繰り返し。シリーズでもっとも中身が無い映画だったかもしれない。元上司が事件を起こすので、サスペンス的な要素があるかと期待しましたがあっさり逮捕…。上司は「俺があいつ(クリスチャン)になるはずだったんだ!!」と主張していましたが、肝心のクリスチャンは覚えていないっていう…(笑)あと、あんなにアナを愛しているのに、子供が出来た途端に全く喜ばないクリスチャンにはイライラしました。
エロ要素も最終章なのに少なめです。まぁダコタ・ジョンソンのおっぱいと、ジェイミー・ドーナンの鍛え上げた肉体美を拝見できたのがせめてもの救いかな?でもアナが少々おばさん体系になっていたのが残念…。何はともあれ、お疲れさまでした!!

この作品の評価・・・・★★★★☆☆☆☆☆☆(満点は★10)
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バンブルビー

2019年03月23日 09時17分16秒 | 映画評論ハ行
製作年:2018年
製作国:アメリカ
日本公開:2019年3月22日
監督:トラヴィス・ナイト
出演:ヘイリー・スタインフェルド,ジョン・シナ,ホルヘ・レンデボルグ・Jr
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1987年。18歳の少女チャーリー(ヘイリー・スタインフェルド)は居場所がなく、孤独な毎日を過ごしていた。ある日彼女は、海沿いにある小さな廃品置き場で1台の黄色いボロボロの車を見つける。彼女は、この車をバンブルビーと名付けて直そうとするが、それは普通の車ではなかった。
SFアクション『トランスフォーマー』シリーズに登場するキャラクター、バンブルビーにスポットを当てたスピンオフ。バンブルビーと傷心の少女が出会い、交流を深める。メガホンを取るのは『KUBO/クボ 二本の弦の秘密』などのトラヴィス・ナイト。『トゥルー・グリット』などのヘイリー・スタインフェルド、プロレスラーでもあるジョン・シナらが出演する。知られざるバンブルビーの過去が明かされる。

「トランスフォーマー」シリーズに登場するキャラクター・バンブルビーにスポットを当てたスピンオフ作品。変形シーンや戦闘シーンは相変わらずよく出来ていてワクワクさせられます♪それに加えて主人公のチャーリーとバンブルビーとの絆の物語がとてもよく出来ていました。ロボット戦争の映画かと思いきや、本作の主役は少女チャーリーです。そのため、バンブルビーと関わることによって彼女が成長していく物語になっているのでとても観やすい!言ってしまえばこの映画は青春映画でしょう。青春映画とSF映画の見事な融合!「トランスフォーマー」シリーズを観続けている自分としてはバンブルビーの過去を知ることができ、謎が解けたのでスッキリしました。バンブルビーは可愛くて茶目っ気がありますが、戦うとなると一瞬でカッコよくなります!記憶を取り戻したあとのバンブルビーは特にカッコいい!王道の展開ではありますが、アクション、友情、恋愛、家族など、全体のバランスが上手いです。今までシリーズは5作品作られていますが、シリーズを重ねるごとに複雑になっている印象がありました。しかし本作はシンプルで分かりやすい内容でした。シリーズファンの人も、今までのシリーズを観たことがない人でも楽しめるでしょう。

この作品の評価・・・・★★★★★★★☆☆☆(満点は★10)
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未来のミライ

2019年03月21日 15時13分40秒 | 映画評論マ行
製作年:2018年
製作国:日本
日本公開:2018年7月20日
監督:細田守
声の出演:上白石萌歌,黒木華,星野源,麻生久美子,宮崎美子,役所広司,福山雅治
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小さい木が立つ庭のある家に住む、4歳で甘えん坊のくんちゃんは、生まれたばかりの妹に対する両親の様子に困惑していた。ある日、くんちゃんはセーラー服姿の女の子と出会う。彼女は、未来からやってきた自分の妹で……。
『サマーウォーズ』『バケモノの子』などの細田守が監督を務めたアニメーション。小さな妹への両親の愛情に戸惑う男の子と、未来からやってきた妹との不思議な体験をつづる。企画・制作は、細田監督らが設立したアニメーションスタジオ「スタジオ地図」が担当し、細田監督作に携わってきたスタッフが集結している。声の出演は、上白石萌歌、黒木華、星野源、役所広司ら。

『サマーウォーズ』『バケモノの子』の細田守監督作品。妹が生まれてから両親の愛情に戸惑う男の子と、未来からやってきた妹との不思議な交流を描いたアニメ。本年度アカデミー賞では長編アニメ賞にノミネートされました。観終わって正直言うと何故にこの作品がノミネートされたのか疑問に感じました。ミライちゃんが現れてから物語がどう進んでいくのか期待しましたが、最後まで中身が薄かったです。そもそもミライちゃんがどうして未来から来たのか分からない。雛人形を片付けにきただけ?雛人形のくだりが長すぎる。そして思っていたよりもミライちゃんが話に入ってこない。くんちゃんのワガママっぷりも気になりましたね。子供だからってそんなにワガママでいいのかな?お母さんも少しはくんちゃんに構ってあげてもいい。ギャーギャーうるさいのがイライラしたけど、くんちゃんが可哀そうにしか見えません。そして、くんちゃんの声がどう聴いても大人にしか聴こえなくて…上白石萌歌さん、頑張っていたと思うけどやっぱり違和感がありありでした(笑)やっぱりアニメはプロの声優がするべき!!!時空を超えた冒険でくんちゃんの成長が見れるかなと思ってましたが、最後までお兄ちゃんとしてくんちゃんが成長したとは感じませんでした。“家族や先祖がいるから今の自分がいるんだよ”というよくあるメッセージでした。

この作品の評価・・・・★★★☆☆☆☆☆☆☆(満点は★10)
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キャプテン・マーベル

2019年03月20日 18時10分24秒 | 映画評論カ行
製作年:2019年
製作国:アメリカ
日本公開:2019年3月15日
監督:アンナ・ボーデン,ライアン・フレック
出演:ブリー・ラーソン,サミュエル・L・ジャクソン,ジュード・ロウ
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1995年、ロサンゼルスのビデオショップに、突然正体不明の女性(ブリー・ラーソン)が空から降ってくる。彼女には驚くべきパワーが備わっていたが、全く覚えていない“記憶”がフラッシュバックすることが悩みだった。その記憶にはある秘密が隠されており、それを狙う敵がいた。彼女は、後にアベンジャーズを結成するニック・フューリーと共に戦いに身を投じることになる。
『ルーム』などのブリー・ラーソンをヒロインに迎え、1990年代の地球を舞台に描くアクション。驚異的な力を持つ主人公が、失った記憶をめぐる戦いに挑む。『コールド マウンテン』などのジュード・ロウをはじめ、『アベンジャーズ』シリーズなどのサミュエル・L・ジャクソンらが共演。『なんだかおかしな物語』などで組んできたアンナ・ボーデンとライアン・フレックが監督を務める。

アベンジャーズが結成されるもっと前。記憶を無くした女性戦士が驚異的な力で戦いに挑む作品。MARVEL史上初の女性ヒロインが主役の作品。今までのアベンジャーズ関連作品を全て観てきている自分としては、もちろん後のアベンジャーズ結成との繋がりに納得できますが、関連作品を観ていない人でも1つのアクション映画としてほぼほぼ楽しめると思います。MARVELらしさ全開で難しいことは考えずにシンプルに楽しめるでしょう。スケールの大きさや女性ヒロインという新鮮さも良い。序盤は登場人物たちの関係性に“?”な部分がありますが後半になるにつれてスッキリしていきますのでご安心を。とりあえず主人公の容赦のなさと最強っぷりに驚かされます(笑)特に覚醒してからの強さは異常!彼女がアベンジャーズに加わるのだからさらに最強チームになるだろうよ。そうなると来月公開の「アベンジャーズ エンドゲーム」もハッピーエンドで決まりか?(笑)今回の敵はそこまで強くなかったので。「エンドゲーム」での強敵サノスと互角に戦えるのは彼女しかいないかも…。フューリーの片目の秘密や、あのストーンの謎、アベンジャーズの名前の由来なども明かされるのでMARVELファンは観ておいた方が良いでしょう。最近のアベンジャーズ作品の中では当たりだと思います。

この作品の評価・・・・★★★★★★☆☆☆☆(満点は★10)
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コーヒーが冷めないうちに

2019年03月17日 15時30分07秒 | 映画評論カ行
製作年:2018年
製作国:日本
日本公開:2018年9月21日
監督:塚原あゆ子
出演:有村架純,伊藤健太郎,波瑠,林遣都,深水元基,松本若菜,薬師丸ひろ子,吉田羊
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時田数(有村架純)が働く喫茶店「フニクリフニクラ」には、ある席に座ると自分が望む時間に戻れるという伝説があった。「過去に戻れるのはコーヒーをカップに注いでから、そのコーヒーが冷めてしまう間だけ」といったいくつかのルールがあるが、過去を訪れたい人たちが次々と来店する。
「1110プロヂュース」主宰の川口俊和の小説を映画化。過去に戻れる席がある喫茶店を舞台に、来店する人々が体験する出来事が描かれる。主演の有村架純が喫茶店の店員を演じるほか、伊藤健太郎、波瑠、薬師丸ひろ子、吉田羊、松重豊、石田ゆり子らが出演。ドラマ「重版出来!」「アンナチュラル」などの演出を担当した塚原あゆ子が監督を務める。

タイムスリップできる席がある喫茶店を舞台に、過去に戻りたいと願う人々の姿を描いた本作。宣伝文句で“4回泣ける”というから期待しますよね(笑)何故に喫茶店の席に座ったらタイムスリップできるのかという根本的な疑問は忘れましょう!4つのエピソードで構成されているのだが特に繋がりは無く、余韻に浸る間もなく次のエピソードに行ってしまうので物足りなさが残ります。映画の尺に収めるのは無理があったかも。夫婦の話が一番印象的でしたが泣けるほどではなかった…。封筒なんて普段からカバンの中を確認してるんじゃないの?と思ってしまった。波留のエピソードなんて過去に戻る必要あったの?ってくらい薄い…。そもそも湯気が出ている熱々のコーヒーを注いだのに、飲んだ次の瞬間「もうぬるい…」って言われても説得力が無いのです(笑)
過去を後悔したり、やり直したいと思いながらも皆が前を向いて歩こうとする姿はとても良かったと思うし、最後は卒なく良い話にまとまっていたと思います。伝えらえる時に気持ちを伝えることの大切さを感じました。でも妊婦は走っちゃダメだよ!!

この作品の評価・・・・★★★★★☆☆☆☆☆(満点は★10)
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サバービコン 仮面を被った街

2019年03月14日 19時50分08秒 | 映画評論サ行
製作年:2017年
製作国:アメリカ
日本公開:2018年5月4日
監督:ジョージ・クルーニー
出演:マット・デイモン,ジュリアン・ムーア,オスカー・アイザック,ノア・ジュープ
OFFICIAL SITE

1950年代のアメリカ。郊外の街サバービコンに立つ家で、少年ニッキー(ノア・ジュープ)は会社員の父ガードナー(マット・デイモン)、足の不自由な母ローズ(ジュリアン・ムーア)、彼女の面倒を見る伯母マーガレット(ジュリアン・ムーア)と暮らしていた。彼は、隣家に越してきた黒人一家の息子アンディ(トニー・エスピノサ)と仲良くなる。ある日、家に押し入ってきた強盗たちにクロロホルムをかがされたローズが、この世を去ってしまう。
『ノーカントリー』などのジョエル&イーサン・コーエン兄弟が1980年代から温めていた企画を、ジョージ・クルーニーがメガホンを取って映画化したサスペンス。白人ばかりが生活している街を舞台に、ある家族が思わぬ事態に追い込まれていく姿を映す。『ボーン』シリーズなどのマット・デイモン、『アリスのままで』などのジュリアン・ムーア、『インサイド・ルーウィン・デイヴィス 名もなき男の歌』などのオスカー・アイザックらが出演。

白人ばかりが住む街を舞台に、ある家族の騒動を描いた本作。ジョエル&イーサン・コーエン兄弟が1980年代から温めていた企画を、ジョージ・クルーニーが映画化したそうで。良い人そうに見える人ほど裏の顔がある。家族同士のトラブルというのは、一つの罪で次々と負の連鎖が生まれていってしまうのだと思いました。アメリカの理想と現実を見させられたような感覚でした。自己中心的な人間たちがルールを決めて実行していく白人主義社会を、時にシリアスに、時にコメディっぽく描いているのはコーエン兄弟らしさが光っていました。
ニッキーを取り巻く環境は異常だった。後半にいくにつれて転落していく人間たちが多い中で、唯一の希望は子供たち。子供たちの純粋な気持ちに救われた感がありました。ストーリーや演出や展開は面白かったけど、深くはないという印象。火サスでありそうな内容(笑)2つの話を同時進行にさせたのもちょっと良くなかったかな。黒人差別というブラックユーモア全開のネタでしたが、それに関しては最後まで解決していなかったのが気になりました。

この作品の評価・・・・★★★★★★☆☆☆☆(満点は★10)
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くるみ割り人形と秘密の王国

2019年03月13日 00時49分03秒 | 映画評論カ行
製作年:2018年
製作国:アメリカ
日本公開:2018年11月30日
監督:ラッセ・ハルストレム,ジョー・ジョンストン
出演:キーラ・ナイトレイ,マッケンジー・フォイ,エウヘニオ・デルベス
OFFICIAL SITE

14歳の少女クララ(マッケンジー・フォイ)は、機械をいじることが大好きで、ほかの子と遊んだりお洒落をしたりすることが不得意だった。ある日、彼女の豊かな想像力と聡明さを認めてくれていた母親が亡くなる。悲しみの中、彼女は“花の国”“雪の国”“お菓子の国”“第4の国”から成る秘密の王国に迷い込む。そこでクララは、自分のことをプリンセスと呼ぶくるみ割り人形フィリップやシュガー・プラム(キーラ・ナイトレイ)と出会う。
童話やチャイコフスキーの楽曲で知られる「くるみ割り人形」の物語を実写化したファンタジー。少女クララの不思議な冒険を壮大なスケールで活写する。メガホンを取るのは『サイダーハウス・ルール』などのラッセ・ハルストレム。『インターステラー』などのマッケンジー・フォイ、『プライドと偏見』などのキーラ・ナイトレイ、『クィーン』などのヘレン・ミレンらが出演している。

童話やチャイコフスキーの楽曲で知られる「くるみ割り人形」の物語を実写化したファンタジー。不思議な世界に迷い込んだ少女クララの成長物語。“THEディズニー映画!!”と思えるような映像や世界観、ストーリーでした。すごく面白いってほどではないけど、つまらないってほどでもない…。子供向けの話かと思いきや、結構ダークで怖いシーンもあり。展開にちょっと無理やり感もあり。もう少しシュガー・プラムの悪さっぷりを際立出せてくれたら良かったかも…。クララと亡くなった母親とのシーンもあればもっと感動できたかな?まぁ、ディズニー映画ってかんじといったところです(笑)セットや衣装の綺麗さは観ていて楽しめました。
クララ役のマッケンジー・フォイの可愛さや存在感が光っていて、これからが楽しみです♪キーラ・ナイトレイの悪役っぷりも新鮮で良かった♪

この作品の評価・・・・★★★★★☆☆☆☆☆(満点は★10)
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イコライザー2

2019年03月12日 17時58分41秒 | 映画評論ア行
製作年:2018年
製作国:アメリカ
日本公開:2018年10月5日
監督:アントワーン・フークア
出演:デンゼル・ワシントン,ペドロ・パスカル,アシュトン・サンダース
OFFICIAL SITE

表向きはタクシー運転手として働くマッコール(デンゼル・ワシントン)は、CIA時代の上官で親友のスーザン(メリッサ・レオ)が何者かに殺害されことを知る。独自に捜査を進める彼は、スーザンが死の直前まで手掛けていた任務の真相に近づき危険にさらされる。その手口からCIAの関与が浮かび上がり、敵はマッコールと同じ特殊訓練を受けていることが判明する。
『トレーニング デイ』のデンゼル・ワシントンとアントワーン・フークア監督が組んだクライムアクション『イコライザー』の続編。元CIAの工作員が、親友の死の真相を追う。前作に続きフークア監督がメガホンを取り、メリッサ・レオとビル・プルマン、ドラマシリーズ「ナルコス」などのペドロ・パスカルらが共演。


オスカー俳優のデンゼル・ワシントンが主演の「イコライザー」の続編。意外にも自身のキャリアで初の続編作品だそうで。それだけ続編熱望されてたのかな。前作では昼はホームセンターの従業員でしたが、今回はタクシー運転手に転職していました。しかし19秒で悪人を抹殺するイコライザーとしては本作でも健在でした。前作ではスピード感がありクールで激しいアクションが満載で高評価を付けました。しかし今回は何でしょう…手抜きというか。相手が弱くてドキドキ感は無し。マッコールが強すぎて追い込まれる場面は全くと言っていいほどありません。ヤラセじゃないかと思うくらい敵はバタバタと一瞬で倒されていきます。ストーリーも復讐劇としてはありきたりで単調でした。黒人少年は無理やりストーリーに付け足した感があって邪魔。スーザンを殺した犯人たちが、マッコールが手を下す前にあっけなく爆死したのは残念でした。最後のイコライザーVSイコライザーもあっけなく終わってしまった。イコライザーならもっと死闘を繰り広げるのかと思いきや、マッコール以外の同僚が皆弱いという事実に愕然…(笑)前作の方が人間ドラマがあって良かったです。本作でもデンゼル・ワシントンは64歳にもかかわらず体を張って頑張っているなぁという印象です。退屈はしなかったけど、ドキドキハラハラした前作からの落差が凄い。続編があるのなら期待しましょう

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運び屋

2019年03月11日 20時03分02秒 | 映画評論ハ行
製作年:2018年
製作国:アメリカ
日本公開:2019年3月8日
監督:クリント・イーストウッド
出演:クリント・イーストウッド,ブラッドリー・クーパー,ローレンス・フィッシュバーン
OFFICIAL SITE

90歳のアール・ストーン(クリント・イーストウッド)は、家族を二の次にして仕事一筋に生きてきたが、商売に失敗した果てに自宅を差し押さえられそうになる。そのとき彼は、車で荷物を運ぶだけの仕事を持ち掛けられる。それを引き受け、何の疑いも抱かずに積み荷を受け取っては運搬するアールだったが、荷物の中身は麻薬だった。
「The New York Times Magazine」に掲載された実話をベースにしたヒューマンドラマ。麻薬を運ぶ90歳の男に待ち受ける運命を描く。監督と主演を務めるのは『ミリオンダラー・ベイビー』などのクリント・イーストウッド。イーストウッド監督作『アメリカン・スナイパー』などのブラッドリー・クーパー、『マトリックス』シリーズなどのローレンス・フィッシュバーンらが共演する。

巨匠クリント・イーストウッドが監督・主演を務めたヒューマンドラマ。90歳にして伝説の運び屋の男に待ち受ける運命を描いた実話。クリント・イーストウッド自身も88歳。やはり監督としても俳優としても人気実力を兼ね備えたスターは渋くてカッコ良かったです。実話ということで派手な演出はほとんどありません。しかしジワジワと伝わってくるアール・ストーンという人間の生きざま。家庭をより仕事を優先した男の人生が果たして幸せと言えるのだろうか…。道に迷って彷徨って遠回りをしたとしても最後に大切なことに気付けた人生なら、それは良い人生と言えるのかもしれない。自分が選んだ道は最後まで自分で決着をつける覚悟。お金より大切なものがある…それに気づき自らの過ちを認めることで人は幾つになってもやり直せるのだろう。後半、家族とのやり取りに思わずウルっときました。アールの台詞が何度も心に刺さりました。イーストウッド作品らしい、とても考えさせられる作品でした。アメリカの闇の部分である麻薬、黒人、銃社会。今のアメリカが抱える問題も取り上げられています。それが良い悪いと訴えるわけではなく、現実をありのままに描いているところが、とても好感が持てます。
人は永遠には走れない…その終わりに待っていたものは何なのか、ぜひ劇場で!娘役が本当の娘アリソン・イーストウッドだったことを観終わってから知り、驚きました!でも唯一疑問に感じたのは、警察が黒いトラックという情報を入手している事を知っているにもかかわらず、そのまま黒いトラックで走り続けたのは何故だろう?普通、車変えないかな?

この作品の評価・・・・★★★★★★★☆☆☆(満点は★10)
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スパイダーマン:スパイダーバース

2019年03月09日 22時41分41秒 | 映画評論サ行
製作年:2018年
製作国:アメリカ
日本公開:2019年3月8日
監督:ボブ・ペルシケッティ,ピーター・ラムジー
声の出演:シャメイク・ムーア,ジェイク・ジョンソン,ヘイリー・スタインフェルド
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ニューヨークのブルックリンで名門私立中学校に通うスパイダーマンのマイルス・モラレスは、自分の能力をコントロールできなかった。ある日、時空がゆがめられた衝撃で、それぞれ異なる次元にいたスパイダーマンたちが集まってくる。
異なる次元で別々に活躍していたスパイダーマンたちが、一堂に会するアニメーション。さまざまなスパイダーマンたちが集まった世界で、ピーター・パーカーの指導によって成長する中学生の姿が描かれる。日本語吹替版では、中学生マイルス・モラレス役を小野賢章、ピーター・パーカー役を宮野真守、女性スパイダーマンのグウェン・ステイシー役を悠木碧が担当する。


異次元で活躍するスパイダーマンたちが時空がゆがめられた衝撃で集結し、悪に立ち向かっていくアニメーション作品。本年度アカデミー賞では最優秀長編アニメーションを受賞しました!「ヴェノム」のエンドロール後に特別映像が流れてから気になっていました♪レビューサイトで絶賛されていたIMAX3Dでの鑑賞でした。IMAX3Dで大正解!最先端アニメーションと言ったところ。たしかに映像革命!!今までのアニメーション映画とは全く違う世界が広がっていました。CG+手書きの斬新な映像でドットの使い方や色彩もカラフル。そこにスピード感もサウンドが加わって、とにかく斬新で新鮮な映像でした!映画と言うよりはアートのような芸術を見たような気分。アニメーションでしか出来ない演出ばかりで面白かった♪5人の異なる次元のスパイダーマンが登場しますが、それぞれ個性的なキャラクターでカッコよくもあり可愛くもあり。家族や仲間に支えられながらマイルスがスパイダーマンに成長していく姿や協力して悪に立ち向かう展開は観ていてとても気持ち良かったです。今までの実写版のスパイダーマンよりも本作のスパイダーマンの方が人間味があって共感できる部分が多かった気がします。ストーリーは全体的にまとまっている印象。ですがそれ以上に映像を楽しむだけでも劇場に足を運ぶ価値があります。ぜひIMAX3Dで!!

この作品の評価・・・・★★★★★★★★☆☆(満点は★10)
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グリーンブック

2019年03月05日 20時06分25秒 | 映画評論カ行
製作年:2018年
製作国:アメリカ
日本公開:2019年3月1日
監督:ピーター・ファレリー
出演:ヴィゴ・モーテンセン,マハーシャラ・アリ,リンダ・カーデリーニ
OFFICIAL SITE

1962年、ニューヨークの高級クラブで用心棒を務めるトニー・リップ(ヴィゴ・モーテンセン)は、クラブの改装が終わるまでの間、黒人ピアニストのドクター・シャーリー(マハーシャラ・アリ)の運転手として働くことになる。シャーリーは人種差別が根強く残る南部への演奏ツアーを計画していて、二人は黒人用旅行ガイド「グリーンブック」を頼りに旅立つ。出自も性格も違う彼らは衝突を繰り返すが、少しずつ打ち解けていく。
黒人ピアニストと彼に雇われた白人の用心棒兼運転手が、黒人用旅行ガイド「グリーンブック」を手に人種差別が残るアメリカ南部を巡る人間ドラマ。『はじまりへの旅』などのヴィゴ・モーテンセンと、『ムーンライト』などのマハーシャラ・アリが共演。『メリーに首ったけ』などのピーター・ファレリーが監督を務めた。アカデミー賞の前哨戦の一つとされるトロント国際映画祭で、最高賞の観客賞を獲得した。


人種差別が残るアメリカ南部を舞台に、黒人ピアニストと彼に雇われた白人の用心棒兼運転手の交流を描いた人間ドラマ。本年度アカデミー賞では最優秀作品賞を受賞しました。人種差別という重いテーマなので暗めの作品かと思っていましたが、シンプルで笑える場面もあったりととても丁寧に作られた観やすい作品でした。白人のトニーと、黒人ピアニストのドクター・シャリー。肌の色はもちろんのこと、生い立ちや性格もまるで正反対。最初は話が合わずに対立し合っていた2人でしたが、徐々に互いを認め合い演奏ツアーの旅を続けていきます。グリーンブックという施設ガイドがあったなんて初めて知りました。何度か黒人差別の場面があります辛い場面も多いです。黒人と一緒のトイレは使いたくない。一緒にレストランで食事をしたくない。肌の色が違うだけでここまで差別されなきゃいけないのかと思いますが、この時代はそれが当たり前だった。しかし観終わったあとは何故か爽快感さえ感じました。メインは主人公2人の友情。家族や恋人、親友のために行動できる人間は本当にカッコいいし尊敬します。どんな差別を受けようとも毅然とした態度でいるシャーリーは凄いし、それだけの辛さや孤独があったのだろう。人は環境や人で変われる!最後のシャーリーの勇気ある行動とハグにウルっときました。最後のクリスマスシーンで親戚がトニーに「あのニガーはどうだった?」と尋ね、すぐにトニーは「ニガーって言うな!」と否定します。この旅でトニーの考え方は180度変わりました。そして妻はシャーリーをハグし「手紙をありがとう」と伝えます。感動的な素晴らしい終わり方だと思います!!主役2人のヴィゴ・モーテンセンとマハーシャラ・アリの演技が素晴らしく、それぞれの役の人間性がよく伝わってきました。
派手な演出は無いもののとても素敵な映画に出会えました。

この作品の評価・・・・★★★★★★★★☆☆(満点は★10)
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