股間の解放記

普通の社会人PEKOの、日々思うことをつづっていきます。

インシテミル 7日間のデス・ゲーム

2010年10月28日 01時40分22秒 | 映画評論ア行
製作年 : 2010年
製作国 : 日本
2010年10月16日公開
監督 : 中田秀夫
出演 : 藤原竜也,綾瀬はるか,石原さとみ,阿部力,武田真治,平山あや,石井正則
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フリーターの理久彦は、謎の美女・祥子に紹介された時給11万2000円のアルバイトに参加する。その内容は、暗鬼館という場所で、男女10人が7日間暮らすという心理実験らしい。理久彦が与えられた部屋に入ると、そこには謎の箱があった。その中には火かき棒が入っている。これは武器なのか…? 鬼館のルールでは、誰かが“探偵”になり“犯人”を決めなくてはならないという…。
人気ミステリー作家・米澤穂信の「インシテミル」を『リング』の中田秀夫監督が映画化した。外部から隔絶された密室で起こる殺人事件と、疑心暗鬼に陥っていく人間の狂気を描いている。実験の参加者を演じるのは、藤原竜也、北大路欣也を始めとする実力派俳優たち。犯人がわからない恐怖から、次第に恐慌に陥っていく参加者たちをそれぞれが全力で演じており、さながら演技合戦の様相を見せている。現実離れした内容が、すんなり受け入れられるのは、俳優陣の熱演のおかげだろう。Jホラーの巨匠・中田秀夫監督が見せる恐怖演出もさすがの一言。俳優たちの熱演をさらに引き立て、参加者と同じような疑心暗鬼の世界に観る者を引き込んでいく。

予告を観た感じでは面白そうと思ったけど、なんだか観終わったあとで印象に残らない作品でした。誰が犯人なのかってことが前半で分かってしまってハラハラ感も欠けるし、主催者側の意図もハッキリしない。武田真治が早い段階で捕まってることで「コイツ何か怪しそう!?」と予想できる。殺される人たちも、いかにも殺されそうな人たちが死んでいくし。なにより、ルールが適当すぎて、緊張感が全く伝わってこない。あとからルール説明を付け加えるってどうなのよ!?部屋から出たら即ガードに殺されるかと思いきや、意外とガードもチンタラ動いてるんだな。深夜に見回りする理由も分からない。もっと「まさかコイツが!?」っていう予想できない展開にしてほしかったです。
あんだけ死んでギャーギャー言ってたくせに最後は結局1億円の金を頂く理久彦の心理もよく分からない。そんで社長が生きてたから1億円をポイっっと捨てちゃう理久彦の心理も分からない(笑)

この作品の評価・・・・59点
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ジェニファーズ・ボディ

2010年10月25日 01時00分09秒 | 映画評論サ行
製作年 : 2009年
製作国 : アメリカ
2010年7月30日公開
監督 : カリン・クサマ
出演 : ミーガン・フォックス,アマンダ・セイフライド,ジョニー・シモンズ
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アメリカ中西部の田舎町、デヴィルス・ケトル。学園イチ美しく行動的なジェニファーと内気で地味なニーディは、同じ学校に通う幼なじみで親友同士。ある日二人は、お気に入りバンドのライヴを見る地元のバーに出掛るが、ライヴが盛り上がりを見せる最中、バーが火事になってしまう。二人はなんとか脱出するが、ジェニファーはショックで放心状態になってしまう…。
小さな田舎町で続発する謎の殺人事件、そして、そのたびに美しさを増していくセクシーな女子高生―『トランスフォーマー』シリーズで注目を集め、“世界で最もセクシーな女性”ランキングの常連でもあるミーガン・フォックスの美貌をフィーチャーしたサスペンス・ホラー。彼女の親友を演じる『マンマ・ミーア!』のアマンダ・セイフライドも魅力たっぷりだ。手に汗握るスリリングな展開の中にも、10代の女の子たちのリアルな“生態”をふんだんに盛り込んだ脚本を手掛けたのは、『JUNO/ジュノ』でアカデミー賞脚本賞を受賞したディアブロ・コディ。少女たちの心の奥にある残虐性を、時に笑いを交えて描き出したところはユニークだ。

ミーガン・フォックスのエロさを存分に出した学園ホラー映画。前半から明らかにB級映画っぽいですが、後半に行くにつれてB級感は増していきます(笑)普通の女子高生が儀式によって魔女にされてしまうのだから、なんとも可哀相な少女です。男の子たちを食い殺していくのはいいけど、食べ方がB級映画らしいというか、もう少しリアルな撮り方は出来なかったものか。ワイヤー使ってるのが見え見え。黒い血を吐き出すのも意味が分からなかったし。それにしても、女が豹変すると怖いですね
ホラーとしてもコメディとしても、まだまだの作品でした。

この作品の評価・・・・56点
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時をかける少女

2010年10月21日 01時46分22秒 | 映画評論タ行
製作年 : 2010年
製作国 : 日本
2010年3月13日公開
監督 : 谷口正晃
原作 : 筒井康隆
出演 : 仲里依紗,中尾明慶,安田成美,勝村政信,石丸幹二
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高校卒業を間近に控えた芳山あかりは春からの新生活に対する期待に弾んでいた。そんな中、母・和子が交通事故で昏睡状態に陥る。和子は初恋の人・深町一夫にメッセージを伝えるため、時を越える研究をしていた。あかりは母に代わって1972年にタイム・リープを申し出る。あかりのタイム・リープは成功したかに見えたが、なんと誤って1974年に飛んでしまう!果たしてあかりは深町に出会い、母の想いを伝えることができるのか…?
原作は実写、アニメと幾度も映像化されてきた筒井康隆のSF傑作短編小説。本作は原作小説の“その後”という位置づけだ。主人公・芳山あかりを演じるのは、アニメ版『時をかける少女』で主人公・真琴の声優を務めた仲里依紗。1974年の過去に飛ばされ、現代との違いに戸惑いつつ、たくましく目的を果たそうとする主人公を好演している。周りを固めるキャストは、あかりが恋に落ちる青年・涼太を『ROOKIES-卒業-』での好演が記憶に新しい中尾明慶、母・芳山和子を安田成美、物語のキーパーソン・深町一夫を映画初となる元劇団四季の看板俳優・石丸幹二が演じている。原作やこれまでの映像作品のファンや未見の人にも心に響く上質な青春映画だ。

アニメ版は本当に素晴らしかった!その実写版ということで、どうなんだろ?って思ってましたが、これはこれで良かったです♪
母の代わりに思いを伝えようと過去にタイムスリップする主人公のあかり。母の初恋相手である深町一夫を探し続けるあかりなのだが、それと同時にあかりにも別の思いが募っていく。突然訪れる出会い、そして別れ。誰もが過去に戻ってやり直したいって思う。だけど過去を変えれば未来までもが変わってしまう。止められない時間をあかりは懸命に駆け抜けるわけです。最初はゆっくりというか、のんびりとしたストーリー展開で少々物足りなさも残るが、話が進むにつれてテンポも速くなっていき画面に見入ってしまいました。それと同時に、前半では子供っぽかったあかりが、終盤にいくにつれてあかりも大人っぽく、たくましくなっていく姿が伝わってきました。アニメ版も良いけど、実写版のこっちもなかなかの作品でした☆

この作品の評価・・・・77点
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フィリップ、きみを愛してる!

2010年10月20日 00時40分32秒 | 映画評論ハ行
製作年 : 2009年
製作国 : フランス
2010年3月13日公開
監督・脚本 : グレン・フィカーラ 、 ジョン・レクア
出演 : ジム・キャリー,ユアン・マクレガー,ロドリゴ・サントロ,レスリー・マン
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IQ169の天才詐欺師スティーヴンは、収容された刑務所で心やさしいフィリップに一目ぼれ。彼を幸せにするために詐欺を繰り返すが、再び投獄されてしまう。でも、たった一言「愛してる」と伝えたい一心で、スティーヴンは何度となく脱獄するが、自分も騙されていたと知ったフィリップは彼に会おうとしない。失意に暮れるスティーヴンは、人生を賭けた大勝負に出る…。
ジム・キャリー&ユアン・マクレガー―2大スター競演で贈る男同士のラヴ・コメディ。刑務所内で出会った運命の相手に「愛してる」と伝えるため、詐欺と脱獄を繰り返した男のドラマチックなストーリー。本作は、懲役167年を科せられ、現在も収監されている実在の天才詐欺師の人生を描いたドキュメンタリー小説が原作。劇中で描かれる脱獄エピソードはどれも本人の証言をもとにしていて、どれもが実話だということに驚かされる。妻子を愛する平凡な男から一転、本当の自分として生きるつもりが、愛のためにウソを重ねてしまう主人公とその恋人を演じるのは、ジム・キャリーとユアン・マクレガー。リアルでキュートな二人の共演が見もの。

これがホントに実話なのだから驚きだ。男同士のラブ・コメディ。つまり言っちゃえばゲイ映画。でも、そんなに濃厚な映画ってわけじゃなかったです。ここまで1人の人をずっと愛し続けるスティーブンはある意味、尊敬します!愛する人のためにここまで出来るものなのか!?最後は残念な結果になってしまったけれど、脱獄なんてしなければ幸せになってたのかな?ツッコミ所もありますが実話なのだから仕方無い。まぁジム・キャリーもユアン・マクレガーも演技がお上手で。ジム・キャリーが出てるから、もっと笑えるのかと思いきや純愛映画だったので、ちょっと期待はずれですが色んな愛の形があるんですからゲイ映画っていう固定概念は捨てて、純愛映画と思って観て下さい

この作品の評価・・・・75点
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ハロウィンII

2010年10月19日 21時24分08秒 | 映画評論ハ行
製作年 : 2009年
製作国 : アメリカ
2010年6月19日公開
監督・製作・脚本・音楽監修 : ロブ・ゾンビ
出演 : スカウト・テイラー=コンプトン,タイラー・メイン,マルコム・マクダウェル
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惨殺されたマイヤーズ家で唯一生き残ったローリーは、ストロード家に引き取られて幸せな生活を送っていた。そんなある時、ルーミス医師の本が発売され、自分が殺人鬼マイケル・マイヤーズの妹だと知ってしまう。やけになったローリーは家を飛び出す。しかし、精神病棟から脱走したマイケルが再び現れ、執拗で残忍な殺戮行為が繰り返される…。
鬼才ジョン・カーペンターによるスプラッター映画の金字塔『ハロウィン』をリメイクしたロブ・ゾンビ監督。オリジナルのファンを納得させ、新たなファンをも生み出したリメイク版の続編にあたるのが本作。不死身の殺人鬼、マイケル・マイヤーズによる執拗かつ残忍な殺戮行為を、マイケルの実の妹、ローリーの目を通して描かれる。この恐怖の続編に、前作の主要キャスト陣が再集結。史上最狂の殺戮者マイケルにタイラー・メイン、妹ローリーをスカウト・テイラー=コンプトンが演じるほか、『時計じかけのオレンジ』のマルコム・マクダウェルがマイケルを分析する医師を怪演。ミュージシャンでもあるロブ・ゾンビ監督のこだわりの選曲にも注目だ。

前作が、まぁまぁの出来だったので今回のパート2も期待しました。がっ、前作の続きを描いているのにお粗末さが出てしまってる前作はマイケルの不気味すぎるほどの殺戮が見物だったが、今回はマイケルの人格も素顔も見えてしまって怖さが半減してしまってる気がします。中盤からはローリー視点に描かれていますが、これもなんだか残念。この映画の最大の魅力はマイケルなのに、妹目線にしちゃうのは、どうかなと思います。あそこまで母親を登場させる演出もしつこい。ラスト、ローリーもマイケルと同じ幻想を見ちゃうっていう終わり方もどうだろうか…。
結局マイケルも家族の愛が欲しかっただけの普通の少年だったのだろう…。

この作品の評価・・・・59点
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レギオン

2010年10月15日 12時01分36秒 | 映画評論ヤラワ行
製作年 : 2010年
製作国 : アメリカ
2010年5月22日公開
監督・脚本・製作 : スコット・スチュアート
出演 : ポール・ベタニー,デニス・クエイド,ルーカス・ブラック,ケイト・ウォルシュ
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砂漠の中のダイナーで働くチャーリーは、父親不明の子どもを妊娠していた。12月23日、ダイナーに一人の老婆が現れ、突如チャーリーに襲いかかるが、なんとか撃ち殺す事ができた。その後、ダイナーにミカエルと名乗る男が現れた。彼は人類を滅ぼそうという神の命令に背き、“人類最期の希望”であるチャーリーのお腹の中の子どもを守るためにやって来た天使だったのだ。そしてダイナーでは、怪物と化した人間が次々と襲いかかる…。
本作は、人類に祝福を与えるはずの神と天使が、人類を滅ぼすために襲いかかってくるという、これまでの常識を覆す状況を描いた、アクション・スリラーだ。レギオン(新約聖書に登場する悪霊の名であり、人間を滅ぼすために襲いかかる軍団の名でもある)に襲われる人々を助けるのは、四大天使の一人、大天使ミカエル。ミカエルは神の命令に背き、救世主を救おうとするのだ。ミカエルを演じるのはポール・ベタニー。白皙の美貌は、大天使の役にふさわしい。宗教的イメージに満ちた本作だが、キリスト教の知識がなくとも、十分に楽しめる。歯をむき出して襲いかかる老婆や、手足が伸びるアイスクリーム売りなど、B級ホラー的に楽しめる要素もアリ。

天使vs人類。そんなに興味を引くようなストーリーではない事は観る前から分かってました。B級映画のわりには壮大な物語かと思いきや、そこはやはりB級映画。天使vs人類なのだから世界規模の戦いなのかと思ったら、描かれているのは最初から最後まで寂れた飲食店のみ本当に世の中で大変なことが起きてるのかと疑ってしまうくらい。そして、そんな寂れた飲食店に次々と集まってくるゾンビたち。結局こいつらは何をしたかったのか…いやっ、そもそもこの映画の意図が分からない(笑)場面1つ1つのリアルな映像技術は凄いと思うが、脚本をもうちょい書き直した方がよかったのでは?それに神なら一瞬で人類を滅ぼせそうな気もするが…。
これじゃあ、あの婆さんも報われないぜ(笑)

この作品の評価・・・・55点
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ウルフマン

2010年10月14日 01時58分18秒 | 映画評論ア行
製作年 : 2010年
製作国 : アメリカ
2010年4月23日公開
監督 : ジョー・ジョンストン
出演 : ベニチオ・デル・トロ,アンソニー・ホプキンス,エミリー・ブラント
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19世紀、イギリス・ブラックムーア。舞台俳優のローレンスは兄ベンが行方不明になったと知り、久々に実家の城に帰ってきた。しかし到着早々、無残に引き裂かれたベンの死体が発見される事態に。自ら犯人捜査に乗り出すローレンスだが、謎の狼男に襲われ、自らもウルフマンとなってしまう。満月の夜にウルフマンに変身し、次々と村人を襲うローレンス。その父ジョンはあえてローレンスを凶行に走らせる不可解な行動をとり……。
満月の夜、人間が狂暴な獣人に変身し凶行に走る――そんな誰もが知る狼男をテーマにした1941年製作の古典をリメイクした本作。獰猛なウルフマンとなってしまう男の苦悩と、ウルフマンにまつわる秘密をミステリアスに描いていく。綿密に練られたドラマはスリリングで衝撃的。マイケル・ジャクソンの「スリラー」のPVでも特殊メイクを担当したリック・ベイカーによる、ウルフマンの特殊メイクも見どころの1つだ。出演陣では『チェ』シリーズのベニチオ・デル・トロと『ハンニバル』のアンソニー・ホプキンスという名優2人が親子役で共演。不気味に沈むホプキンス、葛藤と苦悩のデル・トロと、それぞれが見事な演技を見せつけている。

狼男になってしまった主人公の悲劇の物語。つまらなくはないが、先が読めてしまう展開は惜しかった。もう少し新しい要素が欲しかったかな。狼男はCGじゃなくてメイクらしいですね。リアル過ぎるほどで最近の技術って凄いんだなぁって関心しちゃう。満月の夜に人を襲う狼男。人を殺すのは良くないが、狼になってしまったなら仕方無いと思ってしまう(笑)人間達があまりに弱すぎて、ちょっと可愛そうにも思えるけど…。
この時代に今更何で狼男!?と思うけど、まぁこういうジャンルが好きな人にはおススメかもしれません

この作品の評価・・・・66点
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書道ガールズ!!わたしたちの甲子園

2010年10月13日 02時14分18秒 | 映画評論サ行
製作年 : 2010年
製作国 : 日本
2010年5月15日公開
監督 : 猪股隆一
出演 : 成海璃子,山下リオ,桜庭ななみ,高畑充希,小島藤子,金子ノブアキ
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四国中央高校・書道部の部長を務める里子は、書道家である父に認められるため、真剣に書道に取り組んでいる。しかし真剣なあまり、他の部員に厳しすぎるのが玉にキズ。そんなある日、書道部の顧問を務める池澤先生が、校庭に生徒たちを集め、大音量の音楽にのせて大きな書をしたためてみせる。これを見て感激した書道部員の清美は、父が営む文房具店の閉店セールの呼び込みとして、里子たちを巻き込んだ「書道パフォーマンス」を計画する。
書道部の高校生たちが、大きな紙の上で洋楽やJ-POPSにのせて筆を走らせ、書の腕とパフォーマンスを競い合う…。小さな町の女子高生たちが、町おこしのために“書道パフォーマンス甲子園”を始めた実話を描く感動作。舞台となる愛媛県四国中央市は、紙の生産高日本一を誇る“紙の町”。だがこの町も不況に襲われ、女子高生たちの生活にも暗い影を落とし始めていた…。そんな町全体に漂う“やるせなさ”を、若さゆえのポジティブ・パワーにあふれた女子高生たちが、晴れやかに振り払っていく。成海璃子らキャストたちが猛特訓を重ね、本物の“書道ガールズ”も登場する甲子園シーンは見応えアリ。これまでの書道の地味な印象をぶっ飛ばす、“書道パフォーマンス”の魅力を、存分に味わえるはずだ。

“再生”って言葉は奥が深い。バラバラになった部員たちが一致団結して1つの目標に向かって進んで行くお話。よくある青春映画ではありますが、仲間、家族、街など、再生に向かって田舎の女子高生たちが立ち上がる姿は感動しました。しかし、書道を扱ってるだけにどうしても地味な映画になってしまってるのが残念2時間で色々と詰め込んでいるけど地味になってしまってます。もう少し“再生”をメインにして、短くまとめても良かったかなと思います。
ですがラストの書道甲子園シーンはやっぱり感動した!アンジェラアキの曲もピッタリ合ってて、とても良かったです。出演者も相当練習したんだろうな。佳作ではあるけれど、良い作品でした!

この作品の評価・・・・73点
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花のあと

2010年10月08日 22時00分13秒 | 映画評論ハ行
製作年 : 2009年
製作国 : 日本
2010年3月13日公開
監督 : 中西健二
原作 : 藤沢周平
出演 : 北川景子,甲本雅裕,宮尾俊太郎,佐藤めぐみ,市川亀治郎,伊藤歩,柄本明
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東北にある海坂藩。女でありながら男顔負けの剣術の腕を持つ以登は、一度だけ竹刀を交えた藩随一の剣士・江口孫四郎に、一瞬にして熱い恋心を抱く。しかし、以登にも孫四郎にも、ともに家の定めた許嫁がいた。以登はひそかな思いを断ち切って、江戸に留学中の許嫁の帰りを待ち続ける。数か月後、以登のもとに藩命で江戸に向かった孫四郎が自ら命を絶ったという知らせが入る……。
『たそがれ清兵衛』『蝉しぐれ』『武士の一分』など、数々の秀作時代劇の原作者として知られる藤沢周平の同名短編小説を映画化。江戸時代の東北・海坂藩を舞台に、ひそかに思いを寄せていた武士が自ら命を絶ったことを知り、その原因となった相手に敵討ちを果たそうとする女性の姿を描く。剣の達人であるヒロイン・以登を、時代劇初挑戦となる北川景子が熱演。以登が恋心を抱く剣士に、バレエダンサーの宮尾俊太郎が扮するほか、甲本雅裕、市川亀治郎、國村隼らの実力派俳優が脇を固めている。監督は、『青い鳥』などで手堅い演出に定評のある中西健二。北川が半年間にわたる稽古のたまものという、見事な剣さばきを披露しているところが最大の見どころだろう。

たった一度だけ、竹刀を合わせただけの相手に恋をしてしまった女性を描いた本作。北川景子の剣の腕前ってどうなのかなぁと思ってましたが、なかなかの立ち振る舞い。しなやかでありながら、力強さも感じる女流剣士の姿でした。しかし、やはりモデル出身の女優は演技力がもっとあればと思ってしまう。
運命を受け入れながらも運命に逆らう、なんとなく共感できるところが多かったです。女剣士である前に1人の女性としての行動はカッコいい!片桐才助の懐の大きさも素敵。エロおやじかと思ったら、以登を思う気持ちは孫四郎に負けないくらいだろう。
さりげなく静かな感動を与えてくれる藤沢周平作品はやっぱり素敵です!

この作品の評価・・・・73点
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THE LAST MESSAGE 海猿

2010年10月07日 11時22分17秒 | 映画評論サ行
製作年 : 2010年
製作国 : 日本
2010年9月18日公開
監督 : 羽住英一郎
出演 : 伊藤英明,加藤あい,佐藤隆太,加藤雅也,吹石一恵,三浦翔平,濱田岳,香里奈
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大型台風が接近する中、巨大天然ガスプラント“レガリア”で事故が発生。潜水士・仙崎大輔は、設計主任の桜木らと共に施設へ向かう。だが、救出作業の中、突然爆発が起こり、大輔らは施設内に取り残されてしまう。大輔は知り合ったばかりの第七管区の服部とバディを組み、要救助者と共に無事帰還する道を探るのだが…。一方、海上保安庁本庁では、救助の道を探ろうとする海上保安庁と、国益を最優先とする内閣参事官らが対立。焦燥と憔悴に包まれていた。そして、一人息子・大洋とともに大輔の無事を祈る環菜は…。
2004年に劇場用映画として生まれた『海猿』は大ヒットを記録し、翌05年にその続編が連続ドラマ「海猿 EVOLUTION」として放映された。2006年には映画『LIMIT OF LOVE 海猿』が公開。その年の日本映画興行収入NO.1を獲得しシリーズのフィナーレを飾った。しかし、ファンの間で署名運動まで起こるなど続編を望む声が大きくなり、4年の時を経て遂に「海猿」シリーズ完結編が始動することになった。伊藤英明、加藤あい始めキャスト・スタッフ陣が並々ならぬ決意で挑むファイナルプロジェクト。そして、“最後”の「海猿」は3D作品(2D同時公開)として公開。海水が、炎が、血と汗が、そして涙が、まさにスクリーンから飛び出し観る者を大迫力の映像体験に誘う。

海猿の3Dは全く期待出来ないので2Dで鑑賞。シリーズ完結編というだけあって金かけてる感が伝わってきました。2Dとはいえ、迫力があって最後までハラハラしましたが先が読めてしまう展開が残念命を救うんだぁー!というメッセージは伝わるけど誰も死なないっていうのは無理がある。仙崎大輔は相変わらず死にませんね(笑)
レガリアはあそこまで沈めることを拒んでいたのにロシアや韓国に何も言わずにあっさり沈めちゃっていいものか…。
内容としてはパート2とほぼ一緒です。感動もするし迫力もあるしウルっとさせられる場面もありましたが、ちょっと弱いかなと。もう少し物語に新鮮さが欲しかったかなと思います。

この作品の評価・・・・77点
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大奥

2010年10月06日 22時57分04秒 | 映画評論ア行
製作年 : 2010年
製作国 : 日本
2010年10月1日公開
監督 : 金子文紀
原作 : よしながふみ
出演 : 二宮和也,柴咲コウ,堀北真希,大倉忠義,中村蒼,玉木宏,和久井映見,阿部サダヲ
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男だけがかかる謎の疫病が蔓延し、男の数が女の4分の1に減ってしまった江戸時代。そこはすべての要職に女が就き、男は子種をほしがる女に体を売る男女逆転の世界だった。そんな中、一人の女将軍に3000人の美男が仕える大奥に、ひとりの青年が足を踏み入れる。困窮した旗本の実家を救うため、奥勤めを決意した水野祐之進だ。そこで大奥の贅を尽くした煌びやかな表の顔と、才色兼ね備えた男たちが熾烈な争いを繰り広げる裏の闇を目にし、衝撃を受ける水野。しかし彼自身も、やがて権力闘争の渦中に投げ込まれていく…。
“男女の役割が逆転した江戸時代の大奥”という斬新な設定で、大ヒットした よしながふみのコミックを、「嵐」の二宮和也主演で実写映画化。製作にあたり貫かれたのは、原作コミック同様、「綿密な時代考証のもと、男女逆転というたったひとつの嘘を描く」という姿勢。また斬新な設定に説得力を与えるために、生身の人間ドラマにもこだわり、企画から5年の準備期間を経てようやく映画化が実現した。豪華キャストの共演はもちろんのこと、見逃せないのが絢爛豪華な美術やセット。“大奥映画”史上最大の御鈴廊下、各キャラクターをイメージした居室、京都の世界遺産で撮影されたロケシーン、男たちの贅を尽くした衣装、さらに生け花などの細部に至るまで、徹底した演出が施されている。監督は、「木更津キャッツアイ」シリーズ、「流星の絆」を手掛けたヒットメーカー金子文紀。

なんとまぁ、大奥と言うよりはボーイズ・ラブ映画じゃん!最初から最後までほとんど男同士の絡みのシーンばっかり。大奥の要素が全くなかった気がします。吉宗を抱くことによって水野が最後に死ぬのかと思いきや、吉宗は「別の人間をして生きなさい」と言ったりおいおい!大奥のしきたりってもんは、そんなに軽いもんなのか!?なんかジャニーズは死なせませんっていう事務所の圧力を感じました(笑)水野がどうしても軽い男にしか見えず、お信もたくさん抱いてる女性の1人にしか思えませんでした。もっとお信との交流を描いて欲しかった。
確かに男達の妖艶(?)な姿は面白かったけどジャニーズを全面に出す映画は作らないで欲しいですな。

この作品の評価・・・・58点
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フェーズ6

2010年10月02日 00時26分50秒 | 映画評論ハ行
製作年 : 2009年
製作国 : アメリカ
2010年4月24日公開
監督・脚本 : アレックス・パストー,デヴィッド・パストー
出演 : クリス・パイン,ルー・テイラー・プッチ,パイパー・ベラーボ
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兄ブライアンと弟ダニー、ブライアンの恋人ボビー、ダニーの級友ケイトは、世界に蔓延する致死率100%ウイルスの脅威から逃れるため、人のいない海岸へと車を飛ばしていた。しかしその道中で車が故障。4人はやむなく途中で見かけた感染者の父娘の車に同乗し、一旦新薬があるという緊急対応センターに向かうことにする。しかしセンターに新薬はなく、しかもボビーがウイルスに感染してしまい……。
タイトルの「フェーズ6」とは、WHOの定めた最高度の感染症警戒レベルであり、パンデミック警告状態のこと。この作品はそんな世界的に死のウイルスが蔓延するという極限状況の中で、感染を逃れるために車を走らせる4人の男女の姿を、スリリングかつシビアに描いたパニック・スリラーだ。致死率100%というウイルスの恐怖を表現したのはもちろんだが、それ以上に厳しくスクリーン上に映し出されるのは、過酷な現実を前にした人間の“業”とも言うべきもの。身近な人間がウイルスに感染してしまった時、果たしてどうするべきなのか……。酷薄な選択を迫られた人間がその時に見せる感情を、えぐるように見せつけていく。

よくあるゾンビ映画かと思ったら、そうでもない。謎のウイルスが蔓延し人間が次々と死んでいく世界で、僅かな希望を持ちながら安全な土地を探す若者4人の話。死んだらゾンビに…なることはありません!この映画はよくあるゾンビ映画というわけではなく、地獄と化した世界において人間はどう行動するのか、を描いています。“自分だけでも助かりたい”という誰にでもあるであろう気持ち。それは時に家族や友人、恋人までも裏切ることになってしまう。その行動は人それぞれであるから、何が正解というわけではないが、ウイルス感染以上に怖いものです。
普通のマスクだけを付けて感染者に近づいても、感染しない主人公たちも不思議に思っちゃったりしましたが、まぁそこは見なかったことにしよう(笑)
派手なことも起きないので物足りないと言えば物足りないが、人間の本当の怖さを感じるには丁度いい作品だと思います。

この作品の評価・・・・69点
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