股間の解放記

普通の社会人PEKOの、日々思うことをつづっていきます。

ハロウィン KILLS

2022年03月31日 13時17分04秒 | 映画評論ハ行

製作年:2021年
製作国:アメリカ
日本公開:2021年10月29日
監督:デヴィッド・ゴードン・グリーン
出演:ジェイミー・リー・カーティス,ジュディ・グリア,アンディ・マティチャック

映画『ハロウィン KILLS』オフィシャルサイト

2021年10月29日(金)よりTOHOシネマズ 日比谷、渋谷シネクイントほか全国公開|全米No.1大ヒットシリーズ!世界が震撼した究極の《ショッキング・ホラー》。人知を超えた怪力...

映画『ハロウィン KILLS』オフィシャルサイト

 


殺そうとしていたローリー・ストロード(ジェイミー・リー・カーティス)のトラップにはまり、燃え盛る家に閉じ込められたマイケル・マイヤーズ。だが、彼は炎から抜け出し、自身と深い因縁のある街ハドンフィールドで次々と人々を惨殺していく。住民たちはマイケルを倒そうと決起するが、その一方で恐怖に耐え切れずに暴徒と化してしまう者もいた。街が騒然とする中、ローリーは今度こそマイケルと決着をつけようと準備を進めていた。
ジョン・カーペンター監督作『ハロウィン』の続編として2018年に公開された『ハロウィン』の続編。前作で炎に包まれたマイケルが生還し、自身の過去が深く関わる街を恐怖に陥れる。監督に『ボストン ストロング ~ダメな僕だから英雄になれた~』などのデヴィッド・ゴードン・グリーン、キャストには『ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密』などのジェイミー・リー・カーティス、『フランクおじさん』などのジュディ・グリアら、前作のメンバーが結集している

2018年に公開された『ハロウィン』の続編。前作で炎に包まれたマイケルが生還し、再び人々を恐怖のどん底に突き落とします。続編ですが、本当に前作の直後から物語は始まります。炎上する家から登場すマイケル・マイヤーズ。無言で淡々と殺しまくるのは本作でも健在なので何も考えずに楽しめると思います。そして過去の殺害シーンも見せてくれたりと、大盤振る舞い!殴られても刺されても立ち上がるマイケルはもはや人間ではなく不死身のエイリアンとしか思えません(笑)何故皆さん自分から死にに行くような行動を取るのだろうか…。あれだけの人間を殺した殺人鬼なのだから「核兵器もあれば銃社会のアメリカなら遠くからデカい銃で顔を吹っ飛ばせば死ぬのでは?」と疑問に思ってはいけませんよね。マイケルは永遠に不滅です。本作はマイケルの殺戮を描いているのはもちろんのこと、“集団心理”という新鮮なテーマも盛り込まれています。街中で見えない恐怖や噂に囚われパニック状態になる人々。「皆で殺人鬼を倒そう!」という声に賛同する人たちもいれば、精神病患者をマイケル・マイヤーズだと思い込み「殺せ!」と叫び追い詰める人たち。多数派に自然と心を動かされ、よく分からない怒りや不安に巻かれていく人間の怖さは、マイケルとは違った怖さを感じました。
前作からの主人公であったローリーは今回も登場はしましたが、病院でギャーギャー騒いでるだけでした。マイケルは病院にも現れず…。直接対決は次回にお預けでしょうか?マスクは被っているけどマスクをしていないマイケルがコロナにかからない事を祈りましょう。

この作品の評価・・・・★★★★★☆☆☆☆☆(満点は★10)
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ナイトメア・アリー

2022年03月27日 11時56分08秒 | 映画評論ナ行

製作年:2021年
製作国:アメリカ
日本公開:2022年3月25日
監督:ギレルモ・デル・トロ
出演:ブラッドリー・クーパー,ケイト・ブランシェット,トニ・コレット

ナイトメア・アリー|映画|サーチライト・ピクチャーズ

2022年3月25日公開 映画『ナイトメア・アリー』公式サイト。(原題:Nightmare Alley)映画作品の予告映像や試写会ご招待、プレゼントキャンペーンなど、お得な情報が満載!...

サーチライト・ピクチャーズ 公式

 


1939年、カーニバルのショーを観終わったスタントン(ブラッドリー・クーパー)は、マネージャーのクレム(ウィレム・デフォー)に声をかけられる。そこで出会った読心術師のジーナ(トニ・コレット)に気に入られたスタントンは、彼女の仕事を手伝い、そのテクニックを身につけていく。人気者となった彼は一座を離れて活動を始めるが、ある日精神科医を名乗る女性(ケイト・ブランシェット)と出会う。
ウィリアム・リンゼイ・グレシャムの「ナイトメア・アリー 悪夢小路」を原作に描くサスペンス。ショービジネスの世界で成功した野心家の青年の運命が、ある心理学者との出会いによって狂い始める。メガホンを取るのは『シェイプ・オブ・ウォーター』などのギレルモ・デル・トロ。『アメリカン・スナイパー』などのブラッドリー・クーパー、『ブルージャスミン』などのケイト・ブランシェットをはじめ、トニ・コレット、ウィレム・デフォー、リチャード・ジェンキンス、ルーニー・マーラが出演する。

ショービジネスの世界で成功した男に待ち受ける運命を描いたサスペンスミステリー。鬼才ギレルモ・デル・トロ監督の独特の世界観を久しぶりに楽しめました。ダークで不気味な映像とグロいシーン、そして美術セットや奇術装置の数々にワクワクが止まりません。ギレルモ・デル・トロ監督作品は、怪物が登場することが多いですが、本作では分かりやすい目に見える怪物は出てきません。しかし人間の心の奥底に眠っている“怪物”。主人公のスタンこそが怪物なのだと観ていくうちに理解できました。感情丸出しのブラッドリー・クーパー。そして一切の感情を出さないケイト・ブランシェット。この2人の会話にゾクゾクさせられました。読心術を手に入れたスタンが、多くの人々を、世の中を、目に見えないものへの信仰心を利用して、自分の思い通りのまま支配していく。しかし、スタンは超えてはいけない一線を超えてしまったのです。降霊術を始めてしまったスタンの運命。“因果応報”。支配する者からされる者へ。自分が置かれている環境や、出会いによって人格や人生が変わってしまったスタンのように見えましたが、自分の父親にした行いを場面を観ると、彼の中には最初から怪物がいたのかと感じてしまいました。そして彼以上の怪物が世の中にはたくさんいるのだと知って、さらにゾクゾクさせられました。もう少し登場人物たちの過去について詳しく説明が欲しかったところ。そしてちょっと長いかな…

この作品の評価・・・・★★★★★★☆☆☆☆(満点は★10)
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ようこそ映画音響の世界へ

2022年03月24日 16時32分53秒 | 映画評論ヤラワ行

製作年:2019年
製作国:アメリカ
日本公開:2020年8月28日
監督:ミッジ・コスティン
出演:ウォルター・マーチ,ベン・バート,ゲイリー・ライドストローム

映画『ようこそ映画音響の世界へ』オフィシャルサイト

映画『ようこそ映画音響の世界へ』オフィシャルサイト

 


1927年、それまで普通だった無声映画に代わって初めてのトーキー『ジャズ・シンガー』が誕生する。それ以来映画音響は日進月歩し、『キング・コング』『市民ケーン』『鳥』『ゴッドファーザー』などの作品が次々と封切られる。普段は裏方として現場を支える音響技術者たちが、これまで実際に目にしてきた撮影現場での数々の体験や創作活動について語る。
ハリウッドの映画音響の世界に迫るドキュメンタリー。劇中の登場人物のセリフをはじめ、映画音楽や環境音など、映画にまつわるさまざまな音に光を当てる。ジョージ・ルーカス、スティーヴン・スピルバーグ、ソフィア・コッポラ、クリストファー・ノーラン、アルフォンソ・キュアロンら映画監督のほか、『E.T.』『インディ・ジョーンズ/最後の聖戦』でアカデミー賞音響効果編集賞を受賞したベン・バートや、『イングリッシュ・ペイシェント』で第69回アカデミー賞音響賞を受賞したウォルター・マーチらも出演している。

ハリウッドの映画音響の世界に迫るドキュメンタリー。映画音楽や環境音など、映画にまつわるさまざまな音に光を当てる本作。あの名作も、映画館で観たあの作品も。映画館で音が聞こえてくることが当たり前に思ってましたが、こんなに多くの人が携わり、時間と手間がかかっていたなんて驚きました。ルーカス、コッポラ、スピルバーグなど、巨匠と言われる監督たちのこだわりがハンパない。音があることでこれほど映画の素晴らしさが伝わってくることに感動。ルーカス監督が「映画体験の半分は音」と言うように、「スターウォーズ」も「地獄の黙示録」も「マトリックス」も音響があるからこそ世界中で愛される作品になったのだろう。こんなシーンでこんな音を使ってたの!?昔は同じ音の使い回ししてたの!?色々な動物の声をミックスしてたの!?と驚きの連続。無謀だと言われることに挑戦し続けることの大切さ。ゴールが無いからこそ新しい発見だったり、楽しいと思えるのだろう。その時代、時代で映画界を変える仕事をしてきた若者たち。“鳥肌が立ったら成功”だなんて言えることが素敵ですね。今までたくさんの感動をありがとう!とスタッフの方々に言いたい!
映画好きの人は必見の作品かと思います。この作品を観ると、僕も映画好きで良かったと改めて思います。そしてこれからも映画を観続けようと思いました。やっぱり映画って映画館と家じゃ迫力が全然違うよね。映画館で映画を観れることって幸せなことなんだ。これからは音響にも注目して映画を楽しもうと思います。

この作品の評価・・・・★★★★★★★☆☆☆(満点は★10)
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モーリタニアン 黒塗りの記録

2022年03月23日 15時51分18秒 | 映画評論マ行

製作年:2021年
製作国:イギリス
日本公開:2021年10月29日
監督:ケヴィン・マクドナルド
出演:ジョディ・フォスター,タハール・ラヒム,ベネディクト・カンバーバッチ
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映画『モーリタニアン 黒塗りの記録』公式サイト|3月25日(金)BD&DVD発売!

あれから20年…暴かれたアメリカの闇。9.11同時多発テロの首謀者の1人として不当な拘禁された男は米国と闘う。激しい対決の果てに現れた驚愕の...

映画『モーリタニアン 黒塗りの記録』公式サイト|3月25日(金)BD&DVD発売!

 


モーリタニア人のモハメドゥ(タハール・ラヒム)は、アメリカ同時多発テロの容疑者として、キューバにあるアメリカ軍のグアンタナモ基地に収容されていた。彼の弁護を引き受けた弁護士のナンシー・ホランダー(ジョディ・フォスター)とテリー・ダンカン(シェイリーン・ウッドリー)は、真相解明のため調査を開始する。彼らに相対するのは、軍の弁護士であるステュアート中佐(ベネディクト・カンバーバッチ)だった。
モハメドゥ・ウルド・スラヒの著書を原作に描く社会派ドラマ。弁護士たちが、アメリカ軍のグアンタナモ基地で何年も投獄生活を送るモーリタニア人青年の弁護を引き受ける。『ブラック・シー』などのケヴィン・マクドナルドが監督を手掛け、『フライトプラン』などのジョディ・フォスター、『ダイバージェント』シリーズなどのシェイリーン・ウッドリー、『エジソンズ・ゲーム』などのベネディクト・カンバーバッチらが弁護士を演じている。

アメリカ同時多発テロ事件の首謀者の一人と見なされ、14年間ものあいだ収容所での不当な拘留を強いられた実在のモーリタニア人:モハメドゥ・ウルド・スラヒの手記を基にした実録社会派ドラマ。アルカイダに所属していたという事実だけで犯人扱いされて、アメリカ政府から非道な行為を受け続けたモハメドゥ。9.11の後で、実際にこんな事が起きていたなんて衝撃を受けました。3000人もの命を奪ったテロ行為。誰かに罰を与えなければならない。しかし誰でもいいわけではない。冤罪だろうとも1人の人間を死刑にしようとする政府は恐怖でしかない。拘束され、拷問を受け、嘘の自白をさせられても、自死を選ばずに最後まで希望を捨てなかったモハメドゥは本当に強い人だと感じました。そして彼を守ろうとする弁護士のナンシーと、彼に刑罰を与えようとする政府側のスチュアート中佐。対立する2人が真実に辿り着いたときに出した行動に痺れました。アメリカが真実を隠し、アメリカがこの映画を作ったって考えると複雑な気持ちになります。ハッキリした証拠も無いのに何年も拘束して、裁判に勝ったあとでも拘束する政府…。そんなことが許されていいの?非常にリアルな描写で見応えがある作品でした。
正しいことを証明することはそう簡単なことではない。しかし正しい世界でなければならない。平和な世界でなければならない。ウクライナにも1日も早く平和が訪れますように。

この作品の評価・・・・★★★★★★★☆☆☆(満点は★10)
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キャッシュトラック

2022年03月22日 14時43分36秒 | 映画評論カ行

製作年:2021年
製作国:アメリカ/イギリス
日本公開:2021年10月8日
監督:ガイ・リッチー
出演:ジェイソン・ステイサム,ホルト・マッキャラニー,ジェフリー・ドノヴァン
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映画『キャッシュトラック』オフィシャルサイト

ゴールデン・コンビが16年ぶりにタッグを組んだクライム・アクション/主演:ジェイソン・ステイサム/監督:ガイ・リッチー

映画『キャッシュトラック』オフィシャルサイト

 


現金輸送専門の警備会社フォルティコ・セキュリティ社でキャッシュトラック(現金輸送車)の警備員として雇われた“H”ことパトリック・ヒル(ジェイソン・ステイサム)。彼は選び抜かれた猛者たちの中では地味な存在だったが、強盗に襲われた際に驚異的な戦闘スキルを見せる。その後再び強盗に遭遇した際には、Hの顔を見た襲撃犯たちが金も奪わずに逃げだす。同僚たちが彼の素性をいぶかしむ中、大金が集まる機会を狙った強奪計画が進んでいた。
『リボルバー』などのガイ・リッチー監督とジェイソン・ステイサムが再び組んだクライムアクション。フレンチノワール『ブルー・レクイエム』をベースに、現金輸送会社に雇われた新人警備員をめぐるストーリーが展開。ジェイソンのほか、『アウトポスト』などのスコット・イーストウッド、『ホワイト・スペース』などのホルト・マッキャラニー、ドラマシリーズ「バーン・ノーティス 元スパイの逆襲」などのジェフリー・ドノヴァン、『ホワイト・ライズ』などのジョシュ・ハートネットらが共演する。

「ブルー・レクイエム」というフランス映画のリメイクだそうです。ジェイソン・ステイサムのアクション映画は定期的に観たくなる。これよ!これ!これぞステイサム!って雰囲気の映画です。ていうかステイサムってこんな役しか最近やってなくない?
現金輸送の警備員をしているステイサム演じる主人公と、大金を狙う悪党たちの攻防を描いたアクション映画!…と思ってましたが、意外と奥が深いスタイリッシュな復讐劇でした。そして重めの内容。前半は主人公Hの視点から。後半は強盗の視点から物語は描かれています。前半の謎も後半で明らかになっていき、命懸けの駆け引きはとても面白い。ガイ・リッチー監督らしさ全開のアクションシーンは見応え十分で、気持ち良いほどバンバン人が死んでいく。王道のアクション映画だけど、最後まで普通に楽しめました。2度も瀕死の重傷を負っておきながら見事に復活したステイサムの無双っぷりが好き(笑)ステイサムお得意の肉弾戦が無くて銃撃戦ばかりなのは、ステイサムもお歳だからなのかな?悪党役のスコット・イーストウッドが良い味出してる。ジョシュ・ハートネット久しぶりに見た気がする。

この作品の評価・・・・★★★★★★☆☆☆☆(満点は★10)
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子供はわかってあげない

2022年03月21日 18時40分30秒 | 映画評論カ行

製作年:2020年
製作国:日本
日本公開:2021年8月20日
監督:沖田修一
出演:上白石萌歌,細田佳央太,千葉雄大,古舘寛治,斉藤由貴,豊川悦司
OGPイメージ

映画『子供はわかってあげない』|大ヒット上映中!

数々の賞を受賞した傑作コミックを沖田修一監督が待望の映画化!出演:上白石萌歌 細田佳央太 うっかり元気になるひと夏の冒険。大ヒット上映中!

映画『子供はわかってあげない』|大ヒット上映中!

 


ひょんなことから仲良くなった水泳部員の朔田美波(上白石萌歌)と書道部員の「もじくん」こと門司昭平(細田佳央太)は、突然送られてきた「謎のお札」をきっかけに、幼い頃に別れた美波の実の父親を探すことに。もじくんの兄(千葉雄大)の協力を得て実父・藁谷友充(豊川悦司)の居所を探し出した美波は、家族に内緒で父を訪ねる。再会した父の怪しげな雰囲気に戸惑う美波だったが、夏休みをともに過ごし…。
モーニングで連載され「マンガ大賞2015」の2位に選出された田島列島のコミックを実写映画化。高校生たちのひと夏の冒険を描く。ヒロインを『羊と鋼の森』などの上白石萌歌、相手役を『町田くんの世界』などの細田佳央太が演じ、『スマホを落としただけなのに』シリーズなどの千葉雄大をはじめ、古舘寛治、斉藤由貴、豊川悦司らが共演。『南極料理人』などの沖田修一がメガホンを取った。

高校生たちのひと夏を描いた作品。冒頭のアニメ映像で「あれ?これ本編で合ってる?」って思いましたが合ってました。そしてこのアニメが意外と面白かった(笑)全編に渡ってほのぼのしたストーリー。ヒロインが本当の父親に会いにいくのですが、その父親の怪しげな行動に戸惑いながらも成長していきます。日常生活のちょっとした幸せを切り取ったような感じ。イメージや外見だけじゃ相手のことは分からない。実際に顔を見合わせて話してみれば意外と良い人だって事ってよくある。それは家族もそうだし、好きな人もそう。美波がひと夏で大きく成長した姿が印象的でした。出てくる人たちが皆さん見事に良い人だし、宗教ネタで何かあるかと思いきや大きな事件も起きないし、全体的には淡々としていて約2時間半は長すぎるかなと思いました。こういうほのぼのした雰囲気の映画が好きな人には良いでしょう。実の父親とあんなに打ち解けた美波だけど、育ての父親はそれを知ったらどう思うのだろうか…。
上白石萌歌の水着姿よりも豊川悦司の水着姿の方がインパクト大でした。

この作品の評価・・・・★★★★★☆☆☆☆☆(満点は★10)
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アダム&アダム

2022年03月20日 17時06分10秒 | 映画評論ア行

製作年:2022年
製作国:アメリカ
日本公開:2022年3月11日
監督:ショーン・レヴィ
出演:ライアン・レイノルズ,マーク・ラファロ,ジェニファー・ガーナー

2050年、戦闘機パイロットのアダム・リード(ライアン・レイノルズ)は、タイムトラベル技術の発明を防ぎ未来の世界を救うというミッションに挑む。成功の鍵を握る2018年を目指すアダムだったが、予期せぬ事態により2022年の世界にたどり着いてしまう。そこで出会ったのは、いじめに悩む12歳の自分自身だった。子供の自分から怪しまれながらも、二人のアダムは力を合わせ、世界を救うため強大な悪の存在に立ち向かう。
『フリー・ガイ』のライアン・レイノルズとショーン・レヴィ監督が再び組んだSFアドベンチャー。2050年の世界から過去へタイムトラベルした戦闘機パイロットが12歳の自分と出会い、強大な敵から世界を救うため共に戦う。共演には『アベンジャーズ/エンドゲーム』などのマーク・ラファロとゾーイ・サルダナ、『YESデー ~ダメって言っちゃダメな日~』などのジェニファー・ガーナーのほか、ウォーカー・スコーベル、キャサリン・キーナー、アレックス・マラリ・Jrらが名を連ねる。

大人になった主人公アダムと、少年の主人公アダム。2人のアダムが時空を超えて強大な敵から世界を救う物語。ライアン・レイノルズ,マーク・ラファロ,ゾーイ・サルダナが出てるからアベンジャーズ感がすごい(笑)最後まで既視感を感じさせるネタやシーン満載のタイムワープ映画ではありましたが、時空を超えた主人公同士の掛け合いや、成長、親子の絆は感動しました。中年になったアダムと、少年のアダムのやり取りは面白かった。どちらもちょっとウザいクセがあるキャラでした。しかし肝心のSF設定が詰めが甘い。SFの説明が弱いのです。2050年の未来は『ターミネーター』の方がマシに思えるくらい大変らしいが、そんな描写は全く無いので本当なのか分からない。そもそもタイムワープという凄い技術を無かったことにするのは、良いのかな?大人のアダムが、過去に戻って少年アダム会うけど、少年アダム時代には大人アダムにあった記憶は無い。こういう部分を気にし始めたらキリがないのだけど…やっぱり気になる。ローラが退場するシーンは、見せ方によっては感動的なシーンになりそうだけど、意外とあっさりでした。ハラハラドキドキのSFアクションを期待していたので、ちょっと肩透かしを食らいました。

この作品の評価・・・・★★★★★☆☆☆☆☆(満点は★10)
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ドライブ・マイ・カー

2022年03月17日 13時58分56秒 | 映画評論タ行

製作年:2021年
製作国:日本
日本公開:2021年8月20日
監督:濱口竜介
出演:西島秀俊,三浦透子,霧島れいか,安部聡子,岡田将生
OGPイメージ

映画『ドライブ・マイ・カー』公式サイト

映画『ドライブ・マイ・カー』公式サイト

 


脚本家である妻の音(霧島れいか)と幸せな日々を過ごしていた舞台俳優兼演出家の家福悠介(西島秀俊)だが、妻はある秘密を残したまま突然この世から消える。2年後、悠介はある演劇祭で演出を担当することになり、愛車のサーブで広島に向かう。口数の少ない専属ドライバーの渡利みさき(三浦透子)と時間を共有するうちに悠介は、それまで目を向けようとしなかったあることに気づかされる。
村上春樹の短編小説を原作に描くヒューマンドラマ。妻を失い喪失感を抱えながら生きる主人公が、ある女性との出会いをきっかけに新たな一歩を踏み出す。『寝ても覚めても』などの濱口竜介が監督と脚本を手掛け、『きのう何食べた?』シリーズなどの西島秀俊が主人公、歌手で『21世紀の女の子』などで女優としても活動する三浦透子がヒロインを演じ、『運命じゃない人』などの霧島れいかや、『さんかく窓の外側は夜』などの岡田将生らが共演する。

約3時間の鑑賞。観終わりました。第94回アカデミー賞にもノミネートされている本作。作品賞に日本映画がノミネートされたのは史上初の快挙です。村上春樹の短編小説を原作に描くヒューマンドラマ。妻を失い喪失感を抱えながら生きる主人公と、彼の専属ドライバーの女性との交流が描かれています。テーマは人間の喪失と再生。舞台上での表現や、詩的な描写もあるものの、それほど難しい話ではありませんでした。愛する人を失った時の悲しみ。そして相手とどう向き合うか。誰もが経験したことがあり、いつかは経験するであろうことを淡々と丁寧に描いています。本音を伝えられたらどんなに楽なことだろう。でも本音を伝えることで大切なものが崩れてしまうことを怖さ。見て見ぬふりをすることは簡単だけど、それが後々になって後悔へと繋がっていってしまう切なさ…。劇中の「僕は、正しく傷つくべきだった」というセリフに共感してしまった。相手の心なんて分かるはずがないけれど、自分の心は努力次第でどうにでも出来る。目を背けることなく自分自身を見つめ直すことの大切さを感じました。
でも「死人に口なし」じゃないけど、悠介もみさきも、残された側から見た視点であって、事実はどうなのか分からない。みさきの過去もきちんと見せてくれないと感情移入できない。
俳優陣の演技は素晴らしかったしメッセージ性は伝わってきたけど、村上春樹ファンじゃない僕には、どっぷりはハマらなかった3時間でございました。観る人を選ぶ映画だと思います。
でも日本映画初のアカデミー賞作品賞を期待しています!

この作品の評価・・・・★★★★★★☆☆☆☆(満点は★10)
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Summer of 85

2022年03月16日 15時23分43秒 | 映画評論サ行

製作年:2020年
製作国:フランス・ベルギー
日本公開:2021年8月20日
監督:フランソワ・オゾン
出演:バンジャマン・ヴォワザン,フェリックス・ルフェーヴル
OGPイメージ

映画『Summer of 85』公式サイト

【絶賛公開中】フランソワ・オゾン監督、原点回帰で新境地!少年たちの刹那の恋に魂が震えるピュア・ラブストーリー

映画『Summer of 85』公式サイト

 


16歳のアレックス(フェリックス・ルフェーヴル)はヨットに乗り単独で沖に出るものの、嵐に遭遇して転覆してしまう。18歳のダヴィド(バンジャマン・ヴォワザン)が彼を助けたことから二人は距離を縮めていき、次第に恋愛感情が芽生える。アレックスは初めて恋を知り、二人は互いに深い絆で結ばれるが、ダヴィドの不慮の事故によって恋は突然終わりを告げる。
エイダン・チェンバーズの小説「おれの墓で踊れ」を原作に描くラブストーリー。1985年の夏を舞台に、二人の少年の恋模様が映し出される。『グレース・オブ・ゴッド 告発の時』などのフランソワ・オゾンが監督と脚本を手掛け、オーディションで選ばれたフェリックス・ルフェーヴルとバンジャマン・ヴォワザンが主人公を演じ、『歓びのトスカーナ』などのヴァレリア・ブルーニ・テデスキ、『背徳と貴婦人』などのメルヴィル・プポーらが共演する。

1985年の夏を舞台に、二人の少年の甘酸っぱい恋模様を描いた本作。ヨットが転覆したことがキッカケで出会ったアレックスとダヴィド。友達のはずだった2人の関係は、徐々にそれ以上になっていくのです。美しい自然の映像と、美しい少年たちがピッタリ合う。運命だと感じてラブラブする時期もあれば、相手のちょっとした言動で嫉妬して溝が生まれてしまうこともある。初恋、ひと夏の恋に限らず、人生って出会いと別れの繰り返しなんだよなぁと改めて考えさせれました。僕も無意識に相手に自分の理想を押し付けていて、理想通りにいかないと勝手にイライラしてしまっていることがあるかもしれない。恋人に「飽きた」と言われてしまうことの辛さ。自分のせいで恋人が死んでしまい、「あなたが殺したのよ」と言われてしまう辛さ。辛く苦しい過去を変えることは出来ないけれど、2人が過ごした思い出は決して消えることはなく、かけがえのない時間として残り続ける。悩んだ末にアレックスが出した答えが、未来へ向けた前向きなものであって良かった。再びヨットで海に出たアレックスと青年が付き合うのか!?と思ってしまいましたが…(笑)
ただし、こういう映画って今までも観たことがあるんですよ。素敵な作品ではあるけれど内容的には割と普通だったかなと思います。フランス映画らしい作品でした。

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マリグナント 狂暴な悪夢

2022年03月15日 20時18分11秒 | 映画評論マ行

製作年:2021年
製作国:アメリカ
日本公開:2021年11月12日
監督:ジェームズ・ワン
出演:アナベル・ウォーリス,マディー・ハッソン,ジョージ・ヤング
OGPイメージ

映画『マリグナント 狂暴な悪夢』| 大ヒット上映中!

映画『マリグナント 狂暴な悪夢』公式サイト。『死霊館』『ソウ』シリーズ、ジェームズ・ワン監督最新作!『マリグナント 狂暴な悪夢』11月12日...

映画『マリグナント 狂暴な悪夢』| 大ヒット上映中!

 


マディソンは、あるときから目の前で殺人を目撃するという悪夢を見るようになる。超人的な能力で次々と犠牲者を殺めていく漆黒の殺人鬼による夢の中の殺人事件が、ついに現実世界でも起きてしまう。人が殺されるたびに、殺人現場を疑似体験するようになったマディソンに魔の手が忍び寄る。
『アクアマン』などのジェームズ・ワンが製作と監督などを手掛けるホラー。殺人鬼による犯行現場を目撃するという悪夢に悩まされる主人公に、魔の手がのびる。『スカイスクレイパー』などのエリック・マクレオド、『死霊館 悪魔のせいなら、無罪。』などのジャドソン・スコットらが製作総指揮を担当。『アナベル 死霊館の人形』などのアナベル・ウォーリス、『アイ・ソー・ザ・ライト』などのマディー・ハッソン、ジョージ・ヤング、ミコール・ブリアナ・ホワイトらが出演する。

ホラー映画界の鬼才ジェームズ・ワンが手掛けた作品。殺人鬼の犯行現場を目撃する悪夢に悩まされる主人公に襲い掛かる恐怖を描く。「いつものあるある展開のホラーかぁ」と油断して観始めたら見事に裏切られました。前半のよく分からない展開からの、後半にいくにつれて明らかになっていく本当の恐怖…。悪夢?二重人格?そんな単純な話では無かった。斬新な設定で伏線回収が上手い!!ホラー映画でもあり、モンスター映画でもあり、「ワイルドスピード」並のスピード感があるアクションシーンに目が離せません。視覚的な恐怖と、精神的な恐怖が同時に襲ってくる感覚は新鮮でした。
何か起きそうで起きないシーン、そしてまさかの展開も面白い。妹の車が崖っぷちに停車した時は絶対落ちると思ってしまったし、イケメン刑事も殺人鬼を追いかけてあんな地下深くまで一人で行ったら絶対死ぬと思った。あの人があんなところに監禁されてるのもビックリ!
まだまだジェームズ・ワンの腕は落ちてないようですね。今後も期待しています!!

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キャンディマン

2022年03月12日 11時47分53秒 | 映画評論カ行

製作年:2021年
製作国:アメリカ
日本公開:2021年10月15日
監督:ニア・ダコスタ
出演:ヤーヤ・アブドゥル=マティーン二世,テヨナ・パリス
キャンディマン 公式サイト

アメリカ・シカゴの公営住宅「カブリーニ=グリーン」。そこでは鏡の前で5回その名を唱えると、右手がかぎ爪の殺人鬼“キャンディマン”が現れ、殺されるという都市伝説が語り継がれていた。老朽化した団地が取り壊されてから10年後、新設された高級コンドミニアムに画家のアンソニー(ヤーヤ・アブドゥル=マティーン二世)が恋人と引っ越してくる。創作活動のためにキャンディマンの謎を調べていた際、彼は公営住宅に住んでいた人から伝説に隠された悲しい話を聞かされる。
作家クライヴ・バーカーの小説「禁じられた場所」を原作とするカルトホラーを、『ゲット・アウト』『アス』などのジョーダン・ピール製作・脚本により新たに映画化。鏡に向かって5回名前を唱えると現れるという伝説の殺人鬼“キャンディマン”の恐怖を描く。監督は『ヘヴィ・ドライヴ』などのニア・ダコスタ。キャンディマン伝説に魅せられていく主人公を『シカゴ7裁判』などのヤーヤ・アブドゥル=マティーン二世、彼を支える恋人をドラマ「ワンダヴィジョン」などのテヨナ・パリスが演じる。

鏡に向かって5回名前を唱えると現れるという伝説の殺人鬼“キャンディマン”の恐怖を描いた作品。シカゴ引っ越してきた芸術家の黒人青年が、創作活動の一環として同地に伝わる伝説の殺人鬼:キャンディマンについて調べ始める。そして、かぎ爪を持ったキャンディマンによって市民が惨殺される事件が発生するホラー映画。過去のリメイク?続編?らしいですが独特の雰囲気を持っている黒人殺人鬼キャンディマンは初見でした。ただ怖い殺人鬼なわけではなく、キャンディマンの誕生秘話や悲劇があったりと、黒人差別問題を感じさせる描写もあり、メッセージ性は強めの作品だと思いました。でも、やたらと白人殺害シーンが多いのは、黒人差別の恨み節全開といった印象。5回唱えただけであんな簡単にキャンディマンが登場して殺しにきたらキリがない気もする…。そしてラストは5回唱えるルール無視でキャンディマンが白人警官を殺しまくるって何でよ。
登場人物の関係性がちょっと分かりづらい部分もありました。人間同士のゴタゴタ話よりもキャンディマンがもっと暴れてほしかったなと思います。

この作品の評価・・・・★★★★★☆☆☆☆☆(満点は★10)
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THE BATMAN-ザ・バットマン-

2022年03月11日 19時46分37秒 | 映画評論サ行

製作年:2021年
製作国:アメリカ
日本公開:2022年3月11日
監督:マット・リーヴス
出演:ロバート・パティンソン,コリン・ファレル,ポール・ダノ,ゾーイ・クラヴィッツ
OGPイメージ

映画『THE BATMAN-ザ・バットマン-』公式サイト。大ヒット上映中!

大ヒット上映中!映画『THE BATMAN-ザ・バットマン-』公式サイト。世界74カ国で初登場No.1!

ワーナー・ブラザース映画

 


両親を殺害されたブルース・ウェイン(ロバート・パティンソン)は探偵となり、夜は黒いマスク姿でゴッサム・シティの犯罪者を懲らしめていた。しかし、権力者を標的にした連続殺人事件の犯人として名乗り出たリドラーが、警察やブルースを挑発。そして、政府の陰謀やブルースに関する過去の悪事などが暴かれていく。
『トワイライト』シリーズなどのロバート・パティンソンが、DCコミックスが原作のキャラクター「バットマン」ことブルース・ウェインを演じるサスペンスアクション。ゴッサム・シティで探偵をしているブルースが、知能犯リドラーの挑発的な攻撃に苦悩しながらも戦いを繰り広げる。監督を務めるのは『猿の惑星』シリーズなどのマット・リーヴス。コリン・ファレル、ポール・ダノ、ゾーイ・クラヴィッツなどが共演者として脇を固める。

ロバート・パティンソンがバットマンを演じたサスペンスアクション超大作。「バットマン」と言えばクリストファー・ノーラン監督のイメージが強いので、新たなキャストで製作することは、かなりのプレッシャーがあったであろう。ノーラン版はヒーローが派手なアクションをする印象でしたが、本作はどちらかと言えばサスペンス寄り。ノーラン版3部作よりも現代社会に合わせた作りになっています。バットマンが探偵のようなことをして事件解決に挑んだり、自分の過去と向き合い苦悩する姿が描かれているので、「バットマンも普通の人間なんだ」と感じさせる演出は親近感が湧いて良かったと思います。“過去の罪の償い”“正義”“復讐”など、サスペンスミステリー作品としても楽しめました。今回のバットマンは正義と復讐心の両方をを持ち合わせているからこそ心の脆さ危うさ弱さがあって人間味を感じられた。嘘を暴こうとするリドラーも復讐心を抱えながらもそれが正義に感じてしまった。悪い大人たちと世の中に絶望して、自分が世の中を変えてやろうと考えたリドラーも気持ちが分からなくもない。正義と悪の違いとは何なのか…
ただし、内容のわりには3時間は長すぎたと思いました。アクションよりもドラマ性に重きを置いたせいもあるかもしれないのか、楽しみにしていたアクションシーンが少なめ。夜の暗いシーンが多すぎるせいか、何をしているのかハッキリ見えなかったシーンもあった。もっと謎解きを見たかったし、あっさり答えを言っちゃうバットマンには笑えた。キャットウーマンは必要だったかな?謎の殺人犯“リドラー”との対決を期待していたのですが、リドラーがなかなか登場しない…。やっとリドラーが登場したかと思ったら、それほど強敵感が無い。まぁ続編があるのなら、これから面白くなっていくかもしれませんが。

ていうかコリン・ファレル!全然気付かなった!

この作品の評価・・・・★★★★★★☆☆☆☆(満点は★10)
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クーリエ:最高機密の運び屋

2022年03月10日 14時49分01秒 | 映画評論カ行

製作年:2021年
製作国:イギリス,アメリカ
日本公開:2021年9月23日
監督:ドミニク・クック
出演:ベネディクト・カンバーバッチ,メラーブ・ニニッゼ,レイチェル・ブロズナハン
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映画『クーリエ:最高機密の運び屋』公式サイト|9.23[木・祝]ROADSHOW|2021.11.22ブルーレイ&DVD発売!

2021.11.22ブルーレイ&DVD発売!|ベネディクト・カンバーバッチ主演最新作! 米・ソ全面核戦争目前、スパイにスカウトされた英国人セ...

映画『クーリエ:最高機密の運び屋』公式サイト|9.23[木・祝]ROADSHOW|2021.11.22ブルーレイ&DVD発売!

 


1962年10月。ソ連がキューバに核ミサイル基地を建設していることが明るみになり、対立状態にあったアメリカとソ連は衝突寸前に陥る。このキューバ危機を回避するために、アメリカ中央情報局CIAとイギリス情報局秘密情報部MI6はスパイの経験など皆無だったイギリス人セールスマンのグレヴィル・ウィンにある諜報(ちょうほう)活動を依頼する。それはモスクワに飛びソ連軍参謀本部情報総局GRUの高官と接触を重ね、彼から得た機密情報を西側に持ち帰るというものだった。
『エジソンズ・ゲーム』などのベネディクト・カンバーバッチ主演によるサスペンス。セールスマンだった男が諜報活動に携わることになり、アメリカとソ連が全面衝突寸前に陥った「キューバ危機」を回避しようとする。メガホンを取るのは『追想』などのドミニク・クック。『ジュピターズ・ムーン』などのメラーブ・ニニッゼ、『アイム・ユア・ウーマン』などのレイチェル・ブロズナハン、『もう終わりにしよう。』などのジェシー・バックリーらが出演する

「キューバ危機」を回避しようと諜報活動に携わった男の命懸けの運命を描いた実話を基にした物語。キューバ危機について詳しく知らず、歴史モノに疎い僕でも、非常に見応えがあって見入ってしまいました。舞台はキューバ危機前のイギリスとモスクワ。民間人でありながらソ連側と接触を重ねたグレヴィル。5,000以上ものソ連の軍事機密を西側に流したペンコフスキー。ハラハラドキドキする展開は少ないけれど、2人のスパイに起きる出来事にジワジワと恐怖が襲ってくるような緊張感高まるストーリー。普通のセールスマンだったグレヴィルが国同士の核戦争の危機に巻き込まれていく展開は、本当にこれが実話なのかと疑ってしまうくらいの怖さを感じました。米ソの対立。人間たちの争い。裏切り。「平和な世界を作りたい」「愛する家族を守りたい」誰もが願うことが、これほどまでに難しいことなのだと感じました。そんな中でも“信じること”“信念を貫くこと”を決して忘れなかったグレヴィルたちはカッコ良かった。グレヴィルとペンコフスキーとの間に芽生えていった厚い絆に感動させられました。グレヴィルの解放までに1年半もかかったことに驚きました。国や権力でさえも、友情や家族の絆だけは壊せなかった。後半に激やせするベネディクト・カンバーバッチの演技がとにかく素晴らしかった。「007」のようなド派手なスパイアクションも良いけど、こういう静かで重みのあるスパイ映画も好きです。

ウクライナへの侵攻のニュース。そして本作の鑑賞。ソ連からロシアになっても、あの国は何も変わっていないのだと実感しました。

“我々のような平凡な人間から世界は変わるのかもしれない”

いま世界で起きていることを他人事とは思ってはいけない。平和について考えさせられる作品でした。

この作品の評価・・・・★★★★★★★☆☆☆(満点は★10)
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DUNE/デューン 砂の惑星

2022年03月09日 18時55分52秒 | 映画評論タ行

製作年:2020年
製作国:アメリカ
日本公開:2021年10月15日
監督:ドゥニ・ヴィルヌーヴ
出演:ティモシー・シャラメ,レベッカ・ファーガソン,オスカー・アイザック
OGPイメージ

映画『DUNE/デューン 砂の惑星』公式サイト | デジタル先行配信/ブルーレイ&DVDリリース

映画『DUNE/デューン 砂の惑星』公式サイト。12.22デジタル先行配信/3.2ブルーレイ&DVDリリース

ワーナー・ブラザース映画

 


人類が地球以外の惑星に移り住み宇宙帝国を築いた未来。皇帝の命により、抗老化作用のある秘薬「メランジ」が生産される砂の惑星デューンを統治することになったレト・アトレイデス公爵(オスカー・アイザック)は、妻ジェシカ(レベッカ・ファーガソン)、息子ポール(ティモシー・シャラメ)と共にデューンに乗り込む。しかし、メランジの採掘権を持つ宿敵ハルコンネン家と皇帝がたくらむ陰謀により、アトレイデス公爵は殺害されてしまう。逃げ延びたポールは原住民フレメンの中に身を隠し、やがて帝国に対して革命を決意する。
『スター・ウォーズ』シリーズなど数多くのSF作品に影響を与えたというフランク・ハーバートの小説を、『ブレードランナー 2049』などのドゥニ・ヴィルヌーヴ監督が映画化。宇宙を支配する力を持つ秘薬の生産地で、デューンと呼ばれる惑星を舞台に繰り広げられる覇権争いを描く。主人公を『君の名前で僕を呼んで』などのティモシー・シャラメが演じ、『ライフ』などのレベッカ・ファーガソン、『ライフ・イットセルフ 未来に続く物語』などのオスカー・アイザックのほか、ジョシュ・ブローリン、ハビエル・バルデムらが共演する。

フランク・ハーバートの小説を、『ブレードランナー 2049』などのドゥニ・ヴィルヌーヴ監督が映画化したSF超大作。難解な話だと聞いていたので、あらすじサイトを見ながら鑑賞。おかげでよく分かりました。映画館で情報無しに観たら理解できなかった自信ある!(笑)でも映像の美しさは映画館で観る価値ありそうですね。2時間半で相当な製作費であることは間違いない。ティモシー・シャラメは男の僕から見ても「お美しい顔をしてらっしゃる…」と思ってしまった。ジェイソン・モモアは、いつアクアマンに変身するのか妙にワクワクしてしまった。そして『アベンジャーズ』の最強の敵サノスを演じたジョシュ・ブローリンまで出演してるから、もう色んな感情がごちゃ混ぜです。
肝心のストーリーですが、登場人物の多さと関係性に分かりづらい部分もありますが、壮大な宇宙をテーマにして民族同士の戦いを描いています。大切な人を守る者。自分の権力を誇示する者。裏切る者。様々な思惑が交差していて飽きる事なく最後まで楽しめましたが、内容の割には2時間半は長すぎた。アクションにスピード感が無く、盛り上がる場面も特に無い。宇宙が舞台なのに剣で戦うっていう古典的な戦い方に違和感を感じてしまった。そして今後も続編があると思うと、それほど期待できないシリーズになりそうな予感。早くパート2を公開してくれないと内容忘れちゃうよ!

この作品の評価・・・・★★★★★★☆☆☆☆(満点は★10)
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劇場版 ルパンの娘

2022年03月08日 22時42分04秒 | 映画評論ヤラワ行

製作年:2021年
製作国:日本
日本公開:2021年10月15日
監督:武内英樹
出演:深田恭子,瀬戸康史,橋本環奈,小沢真珠,栗原類,観月ありさ,渡部篤郎
『劇場版 ルパンの娘』公式サイト

泥棒一家“Lの一族”の娘として生まれた三雲華(深田恭子)と警察一家の息子の桜庭和馬(瀬戸康史)は、娘の杏(小畑乃々)を連れて遅めの新婚旅行でディーベンブルク王国を訪れる。しかし、そこで最後の大仕事のためにやって来た華の家族と遭遇。あきれる華だったが、杏が誘拐され、犯人からあるお宝を交換条件として要求される。さらに、死んだとされていた一族のひとり、三雲玲(観月ありさ)が現れる。
深田恭子と瀬戸康史が演じる、泥棒一家の娘と警察一家の息子の禁断の恋をコミカルに描いたドラマシリーズの劇場版。二人の新婚旅行先で、泥棒一家“Lの一族”が最後のお宝奪取に臨む。共演は橋本環奈や小沢真珠、栗原類、どんぐり、渡部篤郎らドラマ版の出演者をはじめ、劇場版キャストとして観月ありさ、岡田義徳が共演する。監督を『テルマエ・ロマエ』『翔んで埼玉』シリーズなどの武内英樹が務める。


ドラマ版のパート1、パート2に続き、ついに映画化してしまった「ルパンの娘」。ドラマ版からのファンなので期待して鑑賞開始。このシリーズの魅力である茶番劇が映画版でも健在でした。オールスターキャストで、アクションも満載!良い意味でくだらない内容。何も考えずに観るには良いでしょう。三雲家の秘密が描かれていたり、家族の絆も見せてくれます。本作では華の過去が描かれているのですが、まさかそんな事だったとは驚きでした。そして玲役を演じた観月ありさがぶっ飛んでて面白かったです。前半のドタバタ騒動劇は相変わらずで楽しめましたが、後半になると感動的な展開が続きます。一般的な映画であったら、ここで泣いてしまいそうですが、良い話なのにどうしても泣けない。どうしても「これは、最高の茶番劇でユルさ全開のルパンの娘なんだ!」という感情が邪魔してしまって泣けなかったのは僕だけでしょうか?(笑)完結編だったせいか、色々と詰め込み過ぎ感があったし、ミュージカルシーンも多すぎた気がします。でもお決まりのパターンで安定はしている内容。映画館で観る程ではない内容だったけど、普通に楽しめました。おちゃのこさいさいやー!

この作品の評価・・・・★★★★★★☆☆☆☆(満点は★10)
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