製作年:2022年
製作国:スウェーデン/ドイツ/フランス/イギリス
日本公開:2023年2月23日
監督:リューベン・オストルンド
出演:ハリス・ディキンソン,チャールビ・ディーン,ウディ・ハレルソン
モデルでインフルエンサーのヤヤは、恋人である男性モデルのカールと共に豪華客船のクルーズ旅行に招待される。リッチでクセの強い乗客はゴージャスな船旅を堪能し、客室乗務員は彼らから高額のチップをもらおうと笑顔を振りまきながら要望に応えていたが、ある夜に船が難破する。さらに海賊に襲われ、無人島に流れ着いた乗員乗客たちが食料、水、そしてSNSのない状況にあえぐ中、トイレ清掃員が圧倒的なサバイバル能力を発揮する。
第75回カンヌ国際映画祭でパルムドールを受賞したコメディー。難破した豪華客船の乗客と乗員たちが漂着した無人島でサバイバル生活を送るうちに、思わぬ逆転現象が生じる。監督は『ザ・スクエア 思いやりの聖域』などのリューベン・オストルンド。『ブルックリンの片隅で』などのハリス・ディキンソン、『ドント・スリープ 蘇る悪夢』などのチャールビ・ディーンのほか、ドリー・デ・レオン、ウディ・ハレルソンらが出演する。
豪華客船が沈没し、無人島に流れ着いた乗員乗客たち。サバイバル生活が始まり思わぬ逆転現象が起きていくお話。予告編を観て面白そうと思いましたし、本年度アカデミー賞でも主要部門にノミネートされています。
ストーリーとしては予想していたものとは違っていました。そうじゃない感、これじゃない感。まず、カールが面倒くさい男なのは理解した。無人島でのサバイバル生活がどう展開していくのかワクワク期待していましたが、なかなか船が沈没しない(笑)まだかまだかと期待しているのに、印象に残るのはゲロとクソばかり…。前半のカールとヤヤのやり取りであったり、船内での乗員や乗客のトークに何か伏線があるのかと思っていたら、そうでもない。ゲロもクソも何の伏線でも無いとしたら逆に怖い。
格差社会、差別問題、社会風刺。皮肉がたっぷり入っているのは観ていて面白かったですし、無人島に流れ着いてからの立場が逆転していく展開も予想通りではありますが楽しめました。誰でもあんな状況に陥ったら、地位も、お金も、高価な時計も無意味になる。人間の欲とは恐ろしい。男・女・地位・金…使える武器は何でも使う。しかし全てを手にしてもキャプテンになれるわけじゃない。無人島でのシーンに時間をもっと尺を使ってくれたら良かったと思います。というか展開が無さ過ぎる。最後も…えっここで終わり?モヤモヤが残る終わり方だったが、最初から最後までカールの立場が全くといっていいほど逆転しないのは演出は良かったです。
ヤヤ役の女優チャールビ・ディーンさん、亡くなったんですね。お綺麗な方でした。
この作品の評価・・・・★★★★★☆☆☆☆☆(満点は★10)