股間の解放記

普通の社会人PEKOの、日々思うことをつづっていきます。

37セカンズ

2020年05月29日 16時22分20秒 | 映画評論サ行

製作年:2019年
製作国:日本
日本公開:2020年2月7日
監督:HIKARI
出演:佳山明,神野三鈴,大東駿介,渡辺真起子,熊篠慶彦,板谷由夏
映画「37seconds」公式サイト

23歳の貴田ユマ(佳山明)は、生まれたときに37秒間呼吸が止まったため、手足を自由に動かすことができない。親友で漫画家のゴーストライターをしているが、自分の作品を出せないことに複雑な気持ちを抱いていた。ユマは、過保護な母・恭子(神野三鈴)のもとで閉ざされた生活を送っている。
手足が不自由な主人公が外の世界へ飛び出す姿を描き、第69回ベルリン国際映画祭パノラマ部門最高賞(観客賞)などを受賞したヒューマンドラマ。障害者の主人公が成長していく過程が描かれる。監督はアメリカで映画を学び、本作で長編デビューを果たしたHIKARI。主演をオーディションで選ばれた実際に障害のある佳山明が務め、神野三鈴、大東駿介、渡辺真起子、渋川清彦、板谷由夏らが脇を固める。

生まれたときに37秒呼吸が止まったために障害を持って生まれた少女の成長を描いた物語。ドキュメンタリーを観ているような障害者の生活と苦労が描かれていてとても考えさせられました。障害者の“性”に関してもこういう現実あるのだと。障害者というだけで、見た目だけで判断されてしまう世の中で、色んなことが制限されてしまう主人公のユマ。周りに縛られることなく女性としてお洒落もしたいし恋もしたい。自分の好きなことをして好きなように生きていたいと思い始めた彼女は、母親の元から離れようとします。自由になりたいユマと、過保護な母親…それぞれの気持ちが理解できるからこそ切ない。外の世界に1人で飛び出したからこそ、人の優しさであったり、人それぞれの想いというものをユマは気付いたのかもしれません。「もし私が先に生まれてたら、ユカさんが私みたいになってたかもしれない。でも、私でよかった…」こんな言葉が言えるユマは本当に強くて優しい人間だと感じました。実際に手足が不自由な佳山明さんの演技は胸にグッとくるものがありました。
気になったのは介護士の男性との関係に何か進展があるのかと思いましたが何もなく。介護士がタイにまで同行してくれのは不思議でした。
障害を持つということ、障害者を家族に持つことについて考えさせられました。障害を持ってるからと同情したり憐れんだりしながら観るのではなく、ただただ前向きに日々を生きることの素晴らしさを教えてくれる映画でした。

この作品の評価・・・・★★★★★★★☆☆☆(満点は★10)
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フラクチャード

2020年05月28日 18時22分49秒 | 映画評論ハ行

製作年:2019年
製作国:アメリカ
日本公開:2019年10月11日
監督:ブラッド・アンダーソン
出演:サム・ワーシントン ,リリー・レーブ ,スティーブン・トボロウスキー

レイと妻ジョアンは、旅行中に転落事故に遭った娘ペリーを連れて救急外来を訪れる。ペリーは念のためCT検査を受けることになり、ジョアンに付き添われて別室に移動する。レイは検査の終了を待つうちに居眠りしてしまうが、目を覚ますと妻子の姿がない。必死で2人を捜すレイは、病院が何か隠しているのではと疑い始め……。
「マシニスト」のブラッド・アンダーソン監督が、「アバター」のサム・ワーシントン主演で描いたサスペンススリラー。共演は「マイ・ビューティフル・デイズ」のリリー・レーブ、「ガーフィールド」のスティーブン・トボロウスキー。Netflixで2019年10月11日から配信。

事故に遭った娘を連れて病院に行った主人公が、院内で忽然と姿を消した妻子を探すサスペンススリラー。病院関係者は明らかに怪しい人たちばかり…。皆が口裏を合わせるかのように嘘の証言をする展開は観ている側も恐怖を感じました。そこまで広くもない病院内で、どうやって謎と恐怖を加速させていくのかと期待しましたが、使い古された設定であり新鮮さは感じられませんでした。序盤の方でオチがなんとなく予想がついてしまい、予想通りに話が進むもんだから逆に驚きました(笑)しかし主演のサム・ワーシントンの迫真の演技はなかなか良かった!自分の脳は自分で良いように書き換えられてしまうものなのか…怖くもあり切なくもあり。救いようがないラストがもう後味悪い…。
娘ちゃんは可愛いすぎる!オチが予想がつくとは言ったけど、それでも俳優の演技力と、二転三転する内容の不気味さで最後まで飽きずに、それなりに楽しめました。

この作品の評価・・・・★★★★★★☆☆☆☆(満点は★10)
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ハーフ・オブ・イット: 面白いのはこれから

2020年05月23日 14時28分35秒 | 映画評論ハ行

製作年:2020年
製作国:アメリカ
日本公開:2020年5月1日
監督:アリス・ウー
出演:リア・ルイス,ダニエル・ディーマー,アレクシス・レミール

アメフト男子に頼まれて、ラブレターを代筆することになった成績優秀なエリー。お陰で彼との友情は芽生えたけれど、彼と同じ女の子が好きな心の内はかなり複雑...。
2020年5月1日配信開始のNetflix作品。監督は『素顔の私を見つめて』のアリス・ウー。主人公の境遇はアリス・ウー監督自身の話から組み立てられたという。トライベッカ映画祭2020では最優秀作品賞を獲得した。

成績優秀でクラスメイトたちの宿題の代筆もしているエリー。しかし彼女はクラスで馴染めていない。そんなある日、男子に頼まれてラブレターを代筆することになったエリーの青春を描いた本作。10代特有の甘酸っぱい気持ちとか悩み、若者たちの成長過程が分かりやすく丁寧に描かれていて素敵な映画でした。容姿端麗でも、友達が多くても、頭が良くても…人には誰にだって弱い面があるもの。でもその弱い面や本音を言ったら今まで築き上げてきた全てが崩れてしまう…。とにかく空気を読まなければいけない…。エリー、アスター、ポール、それぞれの気持ちにとても共感できました。
ポールのアスターへの気持ち、エリーのアスターへの気持ち、ポールのエリーへの気持ち。一方通行の三角関係がもどかしい。それぞれの想いの結末はハッピーエンドとは言えないけれど、皆が未来へ向かって歩き出そうと前を向いたラストはとても気持ちが良かったです。3人の数年後の姿が気になります!劇中の映画の中のシーンで列車に乗る恋人を追いかけるシーンを、列車に乗るエリーを追いかけるポールの姿が再現したシーンがとても素敵でした。エリーのお父さんも素敵な人でした♪
LGBTのことも扱ってはいますが性別関係なく、人が人を愛することの素晴らしさを教えてくれる作品でした。

この作品の評価・・・・★★★★★★★☆☆☆(満点は★10)
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盲目のメロディ~インド式殺人狂騒曲~

2020年05月22日 20時14分31秒 | 映画評論マ行

製作年:2018年
製作国:インド
日本公開:2019年11月15日
監督:シュリラーム・ラガヴァン
出演:アーユシュマーン・クラーナー,タブー,ラーディカー・アープテー
映画「盲目のメロディ~インド式殺人狂騒曲~」

目が見えないふりをしているピアニストのアーカーシュ(アーユシュマーン・クラーナー)は、演奏の依頼を受けて大スターのプラモードの豪邸を訪ね、妻シミー(タブー)と不倫相手がプラモードを殺害する現場を目撃してしまう。何も見えていないように装いその場を切り抜けたアーカーシュの前に現れた男は警察署長で、現場にいた犯人だった。
盲目を偽るピアニストが殺人現場に遭遇したことで起こる騒動を描くインド発のブラックコメディー。『エージェント・ヴィノッド 最強のスパイ』などのシュリラーム・ラガヴァン監督がフランスの短編映画から着想を得て製作された。絶妙なコメディーセンスを披露したアーユシュマーン・クラーナーをはじめ、『その名にちなんで』などのタブー、『パッドマン 5億人の女性を救った男』などのラーディカー・アープテーらが出演。

盲目だと偽っていたピアニストの主人公が、殺人現場を目撃してしまったことから始まる騒動を描いたブラックユーモアたっぷりのインド映画。予測不能とは、まさにこの事。優勢に立ったと思ったら、次の場面では劣勢に立たされ、さらに次の場面では優勢に立ったりと、全く予想がつかない展開の連続で最後まで楽しめました。盲目だと偽って生計を立てていた主人公のアーカーシュは殺人現場を目撃してしまったことから命を狙われることになります。登場人物たちは皆嘘をついていると言っていいほど誰も信用ができない。仲間になったと思ったら裏切ったり。目に見えることだけが全てじゃない。真実の裏を見ないと本当の真実には見えてこない。恋愛も同じ。相手の本当の気持ちを知ろうとしなければ、相手を傷つけてしまう。“恋は盲目”とはよく言ったものです。予測不能な展開が続き、ラストは「おぉ!そこに繋がるのか!」と思わず拍手してしまいました。そして空き缶で終わる切なさも感じるラスト…カッコいいじゃねぇかボリウッド!!時折入るアーカーシュのピアノ演奏シーンも映画と合っていて素敵でした!
盲目のフリをしながら行動するアーカーシュの姿が見事であり面白い!!シミーのスクリーム姿も面白かった!!しかし観終わって思うことは盲目をフリをするもんじゃないなと(笑)

この作品の評価・・・・★★★★★★★★☆☆(満点は★10)
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EXIT

2020年05月20日 17時12分02秒 | 映画評論ア行

製作年:2018年
製作国:韓国
日本公開:2019年11月22日
監督:イ・サングン
出演:チョ・ジョンソク,ユナ,コ・ドゥシム,パク・イナン
映画『EXIT イグジット』 公式サイト

母親の古希を祝う会場で、大学時代に好きだった山岳部の後輩ウィジュ(ユナ)と再会した無職の青年ヨンナム(チョ・ジョンソク)は、すっかり浮かれていた。一方街では有毒ガスが発生し、道行く人々が次々と倒れ大混乱に陥る。やがてガスは上昇し、ヨンナムたちがいる会場も危険な状態になる。ヨンナムとウィジュは、命綱なしで地上数百メートルにおよぶ高層ビル群を飛び移り、ガスがまんえんした街から脱出しようとする。
高層ビル群を舞台にしたサバイバルパニック。有毒ガスが街に広がる中、危機を回避しようと奮闘する人々を映し出す。監督と脚本をイ・サングン、製作を『ベテラン』などの監督を担当したリュ・スンワンが担当。『あの日、兄貴が灯した光』などのチョ・ジョンソク、『ラブレイン』シリーズなどのユナが主演を務める。

有毒ガスが撒かれた街中で、高層ビルから脱出を試みる人々を描いたサバイバルパニック映画。ビルから脱出する映画は今までもたくさんありました。真面目なアクション映画かと思いきや、コメディ色が強め。冴えない無職の青年ヨンナムが緊急事態になるとスーパーマンになったかのように危険を次々と回避するのはよくある設定。いくらクライミングが得意とは言ってもご都合主義なシーンが多かったです。とは言ってもヒロインの女性ウィジュとのアクションシーンはドキドキハラハラでした。主人公たちやその親戚たちだけを映しているので、街中がどういう状況になっているのかは分からず。実際のところ街中が死体の山だろうとは思うけど、そこはコメディ色が強いために映さないのだろう。個人的にはグロいシーンも欲しかったところ。途中までは良い流れだったとは思うがドローンが登場してからは、さらにご都合主義な展開になってしまってリアリティに欠けました。ドローンの紐から落ちてからクレーンに登ってるまでの流れが一切見せていないので、どうやって2人が助かったのか疑問に感じました…。最後はヨンナムが立派な男になってくれたのが唯一の救いでしょう。気軽に楽しめるアクション映画でした。
コロナウイルスも雨が降って流れてくれたらいいな…

この作品の評価・・・・★★★★★☆☆☆☆☆(満点は★10)
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決算!忠臣蔵

2020年05月19日 00時57分21秒 | 映画評論カ行

製作年:2019年
製作国:日本
日本公開:2019年11月22日
監督:中村義洋
出演:堤真一,岡村隆史,濱田岳,横山裕,妻夫木聡,石原さとみ,阿部サダヲ
映画『決算!忠臣蔵』公式サイト

1701年、赤穂藩藩主・浅野内匠頭が江戸城・松之廊下で刃傷騒ぎを起こし、浅野家お取り潰しと内匠頭の即日切腹が決まる。筆頭家老・大石内蔵助(堤真一)はお家再興のために幕府へ働きかけるが、その思いは断たれてしまう。江戸の庶民たちは吉良上野介へのあだ討ちを熱望するが、討入りするにも多額のお金が必要だった。
忠臣蔵で知られる大石内蔵助が記した決算書を基に、討入り計画の実像に迫る山本博文の著作を実写映画化。予算内で討入りを成し遂げようとする家老と勘定方の奮闘を描く。大石を『孤高のメス』などの堤真一、大石を支え続ける勘定方をお笑いコンビ「ナインティナイン」の岡村隆史が演じる。『殿、利息でござる!』などの中村義洋がメガホンを取った。

有名な忠臣蔵の話を、大石内蔵助が記した決算書を基に討入り計画の実像に迫る本作。限られたお金の中で仇討ちをしようとする赤穂浪士たちを描いています。忠臣蔵と言えば討入りが有名ですが、本作では“お金”に焦点が当てられています。新しい視点であり斬新で新鮮!仇討ちだって旅費だって装備品だって結局はお金がかかるもの。当時のお金が現代のレートで表示されるのでとても分かりやすいです。そしてその経費の額に驚かされます。電車もバスも無い時代に移動費だけで数百万もかかるのかとビックリしました。そして残金を考えもせず散財してしまう人間はいつの時代にもいるのだと思いました。
しかしお金のことばかり描かれているので展開があまりなく少々退屈に感じてしまいました。「ここが見せ場!」と言えるシーンが無い。やっぱり忠臣蔵と言えば殺陣のシーンを期待してしまう欲しがりな自分。仇討ちにいくまでが長く感じてしまった。まぁコメディっぽく気軽に観れて勉強にもなる映画でした。笑えるほどではなかったけど…。てか大石内蔵助って本当にこんな人だったのか!?

この作品の評価・・・・★★★★★☆☆☆☆☆(満点は★10)
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メランコリック

2020年05月16日 17時10分28秒 | 映画評論マ行

製作年:2018年
製作国:日本
日本公開:2019年8月3日
監督:田中征爾
出演:皆川暢二,磯崎義知,吉田芽吹,羽田真
メランコリック 公式サイト

名門大学を卒業したがさえない毎日を過ごしていた和彦(皆川暢二)は、ある夜偶然訪れた銭湯で高校の同級生・百合と再会する。そこでアルバイトを始めた和彦は、その銭湯が営業を終えた後、風呂場を「人を殺す場所」として貸し出していることを知る。そして同僚の松本(磯崎義知)は殺し屋だった。
深夜に人が殺される銭湯を舞台にしたサスペンスコメディー。第31回東京国際映画祭日本映画スプラッシュ部門で監督賞、第21回ウディネ・ファーイースト映画祭でホワイト・マルベリー賞に輝いた。本作で長編デビューを飾った田中征爾、主人公を演じた皆川暢二、本作にも出演した俳優でタクティカル・アーツ・ディレクターとしても活動している磯崎義知が立ち上げたユニット One Goose が製作。

いわゆるインディーズ映画というのかな?銭湯でアルバイトを始めた青年が危ない世界に巻き込まれていく物語。銭湯を殺害現場にするという発想は確かに合理的なのかも。殺してもすぐに洗い流せるし、死体は燃やせばいい。なんて感心してしまいました。頭は良いけど人生うまくいかずコミュニケーションも苦手な和彦。怪しい過去を持っていて直感で行動する松本。対照的な2人の掛け合いは合わなそうで実は息が合ってるように見えました。人を殺すことはダメ!ダメなんだけど和彦や松本が悪い奴じゃないことは確か。地獄のような日常から抜け出せて2人が普通の幸せを少しだけ手に入れた終わり方はとても良かったです。しかしツッコミどころも幾つか。これだけの人が失踪して殺されていて、田中と東も死んだのに警察は何をしているのか?和彦と松本にも捜査の手がいってるはず…。田中には仲間がいないのだろうか?和彦たちがその仲間たちから復讐されてもおかしくない!松本、撃たれてるのにそんなにすぐ動けるものか?てか銭湯で殺された人たちが殺される理由は何?
低予算なのは分かるし、有名な俳優も出てきませんが、監督の次回作も期待したい映画でした。アクションシーンはカッコ良かった!!!

この作品の評価・・・・★★★★★☆☆☆☆☆(満点は★10)
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エイス・グレード 世界でいちばんクールな私へ

2020年05月15日 23時10分55秒 | 映画評論ア行

製作年:2018年
製作国:アメリカ
日本公開:2019年9月20日
監督:ボー・バーナム
出演:エルシー・フィッシャー,ジョシュ・ハミルトン,エミリー・ロビンソン
映画『エイス・グレード』公式サイト

中学校卒業を1週間後に控える中、クラスで最も無口な子に選ばれてしまったケイラ(エルシー・フィッシャー)は、高校生活が始まる前に不器用でおとなしい自分を変えようと決意し、クラスメートとSNSを通じて仲良くなろうとする。しかし、思いを寄せている男子にはどうアプローチすればいいかわからず、人気者のケネディには冷たくされ、お節介な父親にイライラしていた。
インディペンデント・スピリット賞や放送映画批評家協会賞などの賞レースを席巻した青春ドラマ。中学校卒業を迎える少女が、高校入学に向けて自分を変えようとする。監督は、本作でニューヨーク映画批評家協会賞新人監督賞を受賞したボー・バーナム。放送映画批評家協会賞若手俳優賞を受賞したエルシー・フィッシャーをはじめ、『ダークスカイズ』などのジョシュ・ハミルトンらが出演。ジェネレーションZと呼ばれる現代の若者が抱える葛藤が映し出される。

クラスで最も無口な子に選ばれるほど学校で馴染めずにいる主人公が、自分を変えようと奮闘するお話。クラスの人気者と仲良くなろうとしたり、友達の前では気丈に作り笑顔で振舞ってみても、好きな男の子の前では動揺してしまったり、おせっかいな父親にイライラしたり。自分を変えたいのにどうすればいいのか分からない。自分を変えたいとか勇気が欲しいという前に、今この場をどう乗り切るかってことを先に考えてしまうケイラ…わかる!!すごいわかる!!(笑)仲が良いとは言えないクラスメイトの誕生日会でどうすればいいか分からない。先輩に誘われて出掛けたはいいけれど何を話せばいいのか分からない。こんなふうになりたいという理想はあるのに、現実の自分はそれが出来ない。出来ない自分に苛立ち、そしてまた強がって嘘で塗り固めた自分を作り上げてしまう。僕もそんな時期があったからすごくケイラの気持ちがわかるのです!10代だからというわけではなく、大人になってもこういう事ってあるなぁと共感してしまいました。
ケイラが劇中で言うセリフ「自分らしく生きることは、人に合わせないこと」この言葉が印象的でした。周りの評価を気にして人気者になっても、素敵な恋人を作ってもそれは本当の自分じゃないのです。ケイラはそれを分かっていたからこそ自分の殻を破ることができたのです。お父さんの優しさもまた心が温まりました。ほんの少しの勇気を持って一歩踏み出せば世界はきっと良い美しいものになる。学校や会社で自分の居場所に悩んでいる人に観て欲しい素敵な映画でした。主演のエルシー・フィッシャーちゃんの演技が素晴らしかったです!

この作品の評価・・・・★★★★★★★☆☆☆(満点は★10)
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蜜蜂と遠雷

2020年05月14日 22時25分51秒 | 映画評論マ行

製作年:2019年
製作国:日本
日本公開:2019年10月4日
監督:石川慶
出演:松岡茉優,松坂桃李,森崎ウィン,鈴鹿央士,斉藤由貴,鹿賀丈史
映画『蜜蜂と遠雷』公式サイト

優勝者が後に有名なコンクールで優勝するというジンクスで注目される芳ヶ江国際ピアノコンクールに挑む栄伝亜夜(松岡茉優)、高島明石(松坂桃李)、マサル・カルロス・レヴィ・アナトール(森崎ウィン)、風間塵(鈴鹿央士)。長年ピアノから遠さがっていた亜夜、年齢制限ギリギリの明石、優勝候補のマサル、謎めいた少年・塵は、それぞれの思いを胸にステージに上がる。
直木賞と本屋大賞をダブル受賞した恩田陸の小説を実写映画化。若手ピアニストの登竜門とされる国際ピアノコンクールを舞台に、4人のピアニストたちの葛藤と成長を描く。キャストには『勝手にふるえてろ』などの松岡茉優、『娼年』などの松坂桃李、『レディ・プレイヤー1』などの森崎ウィン、オーディションで抜てきされた鈴鹿央士らが集結。『愚行録』などの石川慶がメガホンを取った。

若手ピアニストの登竜門と言われる国際ピアノコンクールを舞台に4人のピアニストたちの葛藤を描いた本作。天才であり努力家である彼らが抱えるそれぞれの闇、トラウマ、壁が描かれています。互いに切磋琢磨して頂点を狙う演奏シーンは圧巻です!ピアノに詳しくない僕でも凄いと思えるほど。演奏シーンが多めです。しかしストーリーとしては単調で、正直言ってクラシックに詳しくない人間からすると眠くなるような展開でした。楽器を演奏したことがある人、クラシック音楽に興味がある人以外は受け付けない映画かもしれません。幼少期のトラウマ、貧乏だけど音楽を楽しむ少年、完璧にこだわる青年、最後のチャンスに懸ける青年。演奏シーンを減らしてでも4人それぞれの背景や葛藤がもっと深く描かれていれば良かったと思います。何なら互いに嫌がらせをして蹴落とすくらいの展開があっても…いやっ原作を無視しちゃダメですよね(笑)松岡茉優の演奏シーンでの表現力、良かったです。だからこそラストの結果発表のテロップが…!?ってなりました。

この作品の評価・・・・★★★★☆☆☆☆☆☆(満点は★10)
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シークレット・スーパースター

2020年05月13日 22時16分18秒 | 映画評論サ行

製作年:2017年
製作国:インド
日本公開:2019年8月9日
監督:アドヴェイト・チャンダン
出演:ザイラー・ワシーム,メヘル・ヴィジュ,ラージ・アルジュン,アーミル・カーン
映画『シークレット・スーパースター』公式サイト

インド最大の音楽賞のステージで歌うことを目指す14歳の少女、インシア(ザイラー・ワシーム)。しかし彼女の父はそんな夢がかなうわけがないと、彼女が歌うことを禁じる。それでも諦められないインシアは、顔を隠して歌っている姿を撮った動画をひそかにYouTubeにアップロードする。その歌声は、瞬く間に人々の心をつかむ。そして彼女は、落ち目のプロデューサーであるシャクティ・クマール(アーミル・カーン)と出会う。
『きっと、うまくいく』などのアーミル・カーンが製作・出演したドラマ。YouTuberの少女が、音楽プロデューサーと組んで夢に向かって突き進む。メガホンを取るのは、アーミルの元マネージャーで本作が監督デビュー作となったアドヴェイト・チャンダン。『ダンガル きっと、つよくなる』でアーミルがふんした父親の娘を演じたザイラー・ワシームをはじめ、メヘル・ヴィジュらが共演した。

この映画のことは知りませんでしたが「月曜から夜ふかし」で桐谷さんがおススメしていたのでレンタルして観ることに。歌手になることを夢見る少女が顔を隠してYouTubeしたことから始まるシンデレラストーリー。久しぶりに映画を観て泣いてしまいました。音楽賞のステージで歌うことを夢見る少女インシアには多くの困難が待ち構えていました。1人の女の子がスターになるまでのサクセスストーリー…そんな単純な話ではありません。DV、体罰、男尊社会…我慢すること、諦めることが当たり前だと思っていた現実。ギターを壊されてもパソコンを奪われても、夢を諦めずに突き進むインシア。自分の力で乗り越えようとする姿に純粋に感動しました。インシアだけでなく、同じクラスの同級生、シャクティ、そしてお母さん、皆が今のままじゃダメなんだと気付き変わろうとする姿にもただただ感動してしまいました。パソコンを直そうとする弟くんに涙腺が…。空港でのシーン、そしてラストステージでのスピーチに涙腺が崩壊しました。世界一のお母さん…”この言葉に今まで辛いシーンを見させられた僕も救われました。夢を追いかける娘と、娘を支える母のベタなストーリーだけど、個々の話がバランスよく丁寧に描かれていて観ていて気持ちがいいのです。
インドの男尊女卑社会はこんなにも酷いのかと驚かされました。“生まれてくる子が女の子なら堕ろしてくれ…”こんなことを平気で言える人間がいるなんて信じられません。全ての女性の人権が守られる日がくることを願います。誰もが皆、シークレット・スーパースター なのですから。

この作品の評価・・・・★★★★★★★★★☆(満点は★10)
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T-34 レジェンド・オブ・ウォー

2020年05月12日 21時46分05秒 | 映画評論タ行

製作年:2018年
製作国:ロシア
日本公開:2019年10月25日
監督:アレクセイ・シドロフ
出演:アレクサンドル・ペトロフ,イリーナ・スタルシェンバウム,ヴィツェンツ・キーファー
映画『T-34 レジェンド・オブ・ウォー』オフィシャルサイト

第2次世界大戦中、ソ連の新米士官イヴシュキンは初出撃で健闘したが敗れ、ナチスドイツの捕虜になってしまう。彼が戦車の指揮官であることがわかると、ナチスの戦車戦演習のためにソ連軍の戦車T-34を操縦するよう命じられる。戦車の整備と演習の準備期間をもらったイヴシュキンは、捕虜仲間たちと隊を組む。
『戦火のナージャ』などのニキータ・ミハルコフ監督が製作を務めた戦車アクション。ナチスドイツの捕虜収容所を舞台に、ソ連の捕虜兵たちがナチスに抵抗する姿を描く。『アトラクション 制圧』で共演したアレクサンドル・ペトロフとイリーナ・スタルシェンバウムらが出演。本物のソ連製戦車T-34を使用し、役者が自ら操縦した。

ナチスドイツの捕虜となった兵士たちが戦車を使って決死の脱出を試みるアクション作品。ロシアでは歴代興行収入を塗り替える記録的大ヒットしたそうです。
戦車の知識が全くありませんが撮影には本物のソ連製戦車T-34を使用しており、迫力満点のアクションがシーンの連続でした。戦車同士の至近距離での撃ち合いはハラハラドキドキ!男たちの敵を倒す執念や熱い友情。一瞬ですが恋愛要素も詰め込まれています。
しかしスローモーションだったり、VFXを駆使した弾丸が飛び交うシーンはエンターテインメントとしては面白いが、戦争映画としてはリアリティに欠けていて演出が拙い。展開もご都合主義な部分が多め。これと比べるとハリウッドの戦争映画の方が迫力も演出も上手いと改めて思います。戦争映画を観ているというよりはゲームをしているような感覚で観れる作品だと思います。イェーガー大佐は意外と良い奴でした(笑)

この作品の評価・・・・★★★★★★☆☆☆☆(満点は★10)
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哭声/コクソン

2020年05月11日 15時30分32秒 | 映画評論カ行

製作年:2016年
製作国:韓国
日本公開:2017年3月11日
監督:ナ・ホンジン
出演:クァク・ドウォン,ファン・ジョンミン,國村隼,チョン・ウヒ

警察官ジョング(クァク・ドウォン)が妻と娘と暮らす平和な村に正体不明のよそ者(國村隼)が住み着いて以来、住人たちは彼のうわさをささやいていた。やがて、村で突然村人が自分の家族を手にかける事件が発生する。犯人には、濁った目と湿疹でただれた肌という共通点があり……。
『アシュラ』などのクァク・ドウォンが主演を飾り、『チェイサー』『哀しき獣』などのナ・ホンジン監督と組んで放つ異色サスペンス。とある田舎の村に一人のよそ者が出現したのをきっかけに凶悪な殺人事件が頻発し、人々が混沌の中に突き落とされるさまを描く。『華麗なるリベンジ』などのファン・ジョンミンをはじめ、日本からベテラン國村隼が参加。

平和な村に突然現れたよそ者が住み着いて以来、不気味な殺人事件が頻発し、人々が絶望へと突き落とされていくさまを描いた本作。よそ者役で國村隼さんが出演されていて、その不気味な存在感と演技に圧倒されました。白目をむいた加害者の不気味な姿や、殺人現場や動物の殺戮シーンにリアリティがあって、冒頭から最後まで重い空気が漂う映画でした。犯人は誰なのか?悪霊は何なのか?見えてこない出口に主人公は振り回されていきますが、後半にいくにつれて宗教色が強くなっていき、観ている側が置いてけぼりにされてしまいました。誰の言うことが正しくて間違っているのかが説明不足。悪霊と言われる女の出番が少なすぎて、悪霊と言われてもピンとこない。悪霊や祈祷というのは日本人にとってはあまりピンとこないのも感情移入が出来なかった原因の一つかな。俳優や監督の熱量、韓国映画の底力は伝わってくるものの、オチが全然スッキリしないので「つまり、どういうこと??」と疑問が残りました。

この作品の評価・・・・★★★★☆☆☆☆☆☆(満点は★10)
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映画 すみっコぐらし とびだす絵本とひみつのコ

2020年05月09日 23時31分15秒 | 映画評論サ行

製作年:2019年
製作国:日本
日本公開:2019年11月8日
監督:まんきゅう
声の出演:井ノ原快彦,本上まなみ
『映画 すみっコぐらし とびだす絵本とひみつのコ』公式サイト

「喫茶すみっコ」にやってきたすみっコたちが、地下室で発見したとびだす絵本を見ていると、仕掛けが動き始めて絵本の中に吸い込まれてしまう。絵本の世界ですみっコたちは、自分が誰かわからないひよこ? と出会い、ひよこ? の家を捜すことにする。
たれぱんだ、アフロ犬、リラックマなどのキャラクターで知られるサンエックスによるすみっコぐらしの劇場版アニメ。寒がりで人見知りのしろくまをはじめ、ぺんぎん?、とんかつたちが、絵本の世界に迷い込む。監督を『アイドルマスター』シリーズなどのまんきゅう、ナレーションを井ノ原快彦、本上まなみが務める。

昨年、話題になっていたので65分という短さもあって観てみることに。すみっコぐらしというキャラクターを全く知りませんでしたが、ハッキリ言えば子供向けの映画でした。そして子供に見せたい映画。仲間を思いやる気持ち、困っている相手を助ける気持ち、相手のために何かをしてあげる気持ち。物語は、世界は1つに繋がっている。暮らしている場所が違っていても、すみっコたちのように優しい気持ちで行動に移せることって人間界でもなかなか出来るもんじゃない。でもこういうことが人として一番大切なことだと改めて考えさせられました。
しかし有名な童話を流すだけの話がずっと続く展開は退屈に感じてしまいました。泣けるほどではなかったですが、キャラクターたちは可愛くてほのぼのしていて良い話でした。

この作品の評価・・・・★★★★★☆☆☆☆☆(満点は★10)
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チャーリーズ・エンジェル

2020年05月08日 22時24分43秒 | 映画評論タ行

製作年:2019年
製作国:アメリカ
日本公開:2020年2月21日
監督:エリザベス・バンクス
出演:クリステン・スチュワート,ナオミ・スコット,エラ・バリンズカ
映画『チャーリーズ・エンジェル』 | オフィシャルサイト|

チャーリーズ・エンジェルは、国際機密企業チャーリー・タウンゼント社で特別な訓練を受け、世界各地で平和を守る任務を遂行する女性エージェントの組織。あるとき、自分が開発した新エネルギー源カリストの軍事利用を知った天才プログラマーのエレーナ(ナオミ・スコット)は、チャーリーズ・エンジェルに調査を依頼する。組織の司令塔ボスレー(エリザベス・バンクス)は、変装と潜入の達人サビーナ(クリステン・スチュワート)、武器の扱いが得意な元MI6のジェーン(エラ・バリンスカ)と共にエレーナのもとに向かう。
世界的にヒットした『チャーリーズ・エンジェル』シリーズのリブート版。国際的な探偵エージェンシーに所属する女性たちの活躍が描かれる。『ピッチ・パーフェクト2』などのエリザベス・バンクスが監督を務める。『アクトレス ~女たちの舞台~』などのクリステン・スチュワート、『アラジン』などのナオミ・スコットのほか、エラ・バリンズカらが出演。前シリーズに出演していたドリュー・バリモアが製作総指揮を担当している。

キャメロン・ディアス主演で大ヒットした『チャーリーズ・エンジェル』シリーズのリブート版。一応続編という位置付けですが前作が2003年公開なので17年ぶりです。「トワイライト~初恋~」のクリステン・スチュワート、「アラジン」のジャスミン役も記憶に新しいナオミ・スコット、これがハリウッド映画初出演となるエラ・バリンスカの美の共演が楽しめます。女性たちが活躍するアクションシーンは男性とはまた違った美しさや格好良さがあって良かったのですが、常に苦戦しているような戦い方はチャーリーズ・エンジェルらしさが無い。ストーリーとしては過去2作と比べて新鮮味に欠けてましたし、展開はよくあるパターンで、ただただ敵と戦っているだけ。前作のようなコメディ要素もお色気要素も弱い。スカッとするような爽快感も控えめなのです。
やっぱりキャメロン・ディアス、ドリュー・バリモア、ルーシー・リューの3人と比べてると本作の3人には華が無いというかバランスが悪い。3人のうち2人は元からエンジェルなのですが、ナオミ・スコット演じるエレーナだけは最初はプログラマーなのです。そのせいか、3人で一致団結して敵を倒すという空気になるのが遅く感じました。まぁ女性が悪を倒すという展開は分かりやすくて何も考えずに観るぶんには楽しめる作品だと思います。どちらかと言えば女性向きの映画かな。

この作品の評価・・・・★★★★★☆☆☆☆☆(満点は★10)
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記憶にございません!

2020年05月04日 16時02分38秒 | 映画評論カ行

製作年:2019年
製作国:日本
日本公開:2019年9月13日
監督:三谷幸喜
出演:中井貴一,ディーン・フジオカ,石田ゆり子,草刈正雄,佐藤浩市,小池栄子
映画『記憶にございません!』公式サイト

病院のベッドで目覚めた男(中井貴一)は一切の記憶がなく、病院を抜け出して見たテレビで、自分が国民から石を投げられるほど嫌われている総理大臣の黒田啓介だと知る。国政の混乱を避けるため、記憶喪失になったことを国民や家族には知らせず、真実を知る3人の秘書官に支えられながら日々の公務をこなす中、アメリカの大統領が来日する。
『ザ・マジックアワー』などの三谷幸喜がメガホンを取った政界コメディー。国民から全く支持されていない総理大臣が記憶喪失になったことから起こる騒動を描く。主人公の総理大臣を、三谷監督作『ステキな金縛り』などに出演してきた中井貴一。『海を駆ける』などのディーン・フジオカ、『マチネの終わりに』などの石田ゆり子、『体操しようよ』などの草刈正雄、『64-ロクヨン-』シリーズなどの佐藤浩市らが出演する。

支持率が最悪の総理大臣が記憶喪失になったことから起こる騒動を描いた本作。主役級の豪華な俳優が勢揃いしています。三谷ワールド全開のドタバタコメディ。まぁまぁ面白いしテンポが良くて、配役も上手い。飽きずに最後まで観れました。政治献金や政治スキャンダルなど、次々と巻き起こる問題に総理と秘書官たちがどうやって切り抜けていくのかが見どころ。しかし個人的には笑えるほどではなかったです。記憶喪失後の総理よりも、記憶喪失前のワガママ総理の方が面白そうでもっと見たかったです。
中井貴一の総理役も、小池栄子の踊りも良かったのだけど総括すると普通の面白さ。最近の三谷作品って安定感はあるけど傑作とまではいかないし駄作でもない作品が多いのです。「THE有頂天ホテル」のような傑作をもう一度期待したい!天海祐希を見つけられなかったのが心残り…

この作品の評価・・・・★★★★★☆☆☆☆☆(満点は★10)
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