股間の解放記

普通の社会人PEKOの、日々思うことをつづっていきます。

レイニーデイ・イン・ニューヨーク

2021年01月23日 12時56分07秒 | 映画評論ヤラワ行

製作年:2019年
製作国:アメリカ
日本公開:2020年7月3日
監督:ウディ・アレン
出演:ティモシー・シャラメ,エル・ファニング,セレーナ・ゴメス,ジュード・ロウ
映画『レイニーデイ・イン・ニューヨーク』公式サイト

学校の課題として著名な映画監督ローランド・ポラード(リーヴ・シュレイバー)のインタビューをマンハッタンですることになった大学生のアシュレー(エル・ファニング)。彼女と恋人のギャツビー(ティモシー・シャラメ)は、それを機に週末をマンハッタンで楽しむことに。ニューヨーカーのギャツビーは、アリゾナ生まれのアシュレーに街を案内しようと張り切るが、ポラードに新作の試写に誘われた彼女が約束をキャンセルするなど、次々と予想もしていなかった出来事が起きる。
マンハッタンが舞台のロマンチックコメディー。甘いひとときを過ごそうとする若いカップルに、次から次へと思わぬ事態が巻き起こる。監督と脚本を務めるのは『女と男の観覧車』などのウディ・アレン。『君の名前で僕を呼んで』などのティモシー・シャラメ、『マレフィセント』シリーズなどのエル・ファニング、『ゲッタウェイ スーパースネーク』などのセレーナ・ゴメスのほか、ジュード・ロウ、ディエゴ・ルナらが出演する。


マンハッタンを舞台にしたウディ・アレン監督が描くロマンティックコメディー。ティモシー・シャラメもエル・ファニングも美男美女ですから、そりゃあ絵になりますね。晴れのシーンでも雨に打たれるシーンでも素敵なシーンに見えるから不思議です。最初から最後までほぼ全てのシーンが幻想的で素敵なのです。ニューヨークで甘いひとときを過ごそうとするアシュレーとギャツビー。しかし2人は、ふとしたキッカケとハプニングによって少しずつすれ違い始めます。好きな人はいるけど、目の前にあるキラキラしたものであったり、憧れていたもの、チャンスを追いかけてしまい周りが見えなくなってしまう気持ち。そういう気持ちって誰にでもあるだろうし若いなら尚更そう思ってしまうだろう。色んな夢を見て、色んな現実を見て、気付くこともあれば気付かないこともあるだろう。ギャツビーのすぐに動揺して失敗してしまうところは男性っぽくて共感できてしまう。逆にアシュレーの「彼氏はいません」と平気で嘘をついてしまうところに女性の怖さを感じました(笑)多くの経験をして人は大人になっていくのだろうと、ウディ・アレン監督からのメッセージを感じました。最後は「えっ、結局そっちなの!?」と驚きでしたがギャツビーが幸せになれて良かったです。あと、お母さんの告白は意外でした(笑)
全体的に少々あっさりと作られているので物足りなさも若干…。あー、雨の日のニューヨークに行きたくなった!

この作品の評価・・・・★★★★★☆☆☆☆☆(満点は★10)
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記憶の夜

2021年01月22日 11時24分42秒 | 映画評論カ行

製作年:2017年
製作国:韓国
日本公開:2018年2月21日
監督:チャン・ハンジュン
出演:キム・ムヨル,カン・ハヌル,ナ・ヨンヒ,ムン・ソングン

新しい家に引っ越して来た日の夜、正体不明の暴漢に拉致された兄ユソク。誘拐されたユソクは、19日後に記憶を失ったまま帰宅する。だが、大好きだった自慢の兄の何かがおかしい…。兄の身に何が起こったのか? 弟のジンソクは真実を探リ始めるうちに、衝撃的な事実が判明する…。
『7人の追撃者』などのキム・ムヨルらが出演したサスペンス。誘拐から生還した兄の様子が以前とは違うことに気づいた青年が、その謎に迫っていく。監督と脚本を務めるのは『吹けよ春風』などのチャン・ハンジュン。『空と風と星の詩人 ~尹東柱(ユン・ドンジュ)の生涯~』などのカン・ハヌル、『ソウル・コンパニオン/肉体の虜』などのナ・ヨンヒ、『教授とわたし、そして映画』などのムン・ソングンらが共演する。

Netflixのおススメで出てきたので鑑賞。いやぁ韓国映画って凄いですよホントに。こんな脚本と演出をよく思いつくなぁとクオリティの高さに感心してしまう。帰ってきた誘拐された兄…しかし何か様子がおかしい。疑い始めた弟のジンソクは衝撃の事実を知ることになるのです。ホラー、サスペンス、ミステリー。とにかく誰も信じられない先が読めない展開は最後までハラハラドキドキさせられました。これは誰も予想できないよ!!少女が襲ってくるシーンは、ビビり過ぎて大声出してしまった(笑)前半は怖さ、後半は切なさを感じる映画。韓国社会が抱える貧困層の問題も描いていています。人生って幸せから、たった一度のキッカケでどん底まで落ちてしまう。そこから這い上がることは難しい。だからこそ、どんな事をしてでも幸せに戻るためのキッカケが欲しいと思ってしまうもの。負の連鎖は多くの人を巻き込んでしまう。孤独から抜け出すことが難しいことを、この映画は語っています。
伏線が散りばめられているが最後に全て回収される演出は見事!誰も救われない、観ると気分が落ち込むであろう作品ですが、観客をどん底まで突き落としてくるところ胸糞悪い演出が韓国映画の好きなとこなんです。見応え十分の作品でした!

この作品の評価・・・・★★★★★★★★☆☆(満点は★10)
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ぐらんぶる

2021年01月21日 14時55分46秒 | 映画評論カ行

製作年:2020年
製作国:日本
日本公開:2020年8月7日
監督:英勉
出演:竜星涼,犬飼貴丈,与田祐希,朝比奈彩,小倉優香,石川恋,高嶋政宏
映画『ぐらんぶる』公式サイト。

伊織(竜星涼)は、青い海に囲まれた離島にある伊豆大学に入学し、気さくな仲間やかわいい女子と大学生活をエンジョイすることだけを夢見ていた。だがオリエンテーション当日の朝、大勢の人が集まった大学の講堂で、伊織は記憶がないまま素っ裸で目を覚まし、自分と同じ状況の耕平(犬飼貴丈)出会う。
原作・井上堅二、漫画・吉岡公威のコミックを実写映画化した学園コメディー。楽しいキャンパスライフを夢見ていた主人公たちの青春の日々を描く。『獣電戦隊キョウリュウジャー』シリーズなどの竜星涼と『仮面ライダービルド』シリーズなどの犬飼貴丈が主演を務め、『あさひなぐ』などの英勉監督がメガホンを取る。乃木坂46の与田祐希をはじめ朝比奈彩、小倉優香、石川恋、高嶋政宏らが共演。

スキューバダイビングサークルにひょんなことから入部してしまった若者たちの青春を描いた本作。最初から最後まで竜星涼も犬飼貴丈もずっと裸なので服を着てる姿の方が違和感を感じてしまいました。大学生活を、青春を謳歌しようとする若者たちの姿を描いているのですが、小ネタが見事に全て滑っていて一度も笑えませんでした…。ここまで滑り倒してくるのは逆に見事!なんだろうなぁ、ギャーギャーうるさいだけで大声出して騒いで笑いを取りにいくような演出が個人的に好きではない。似たようなシーンが多いし、悪い人が出てこないのも、話の盛り上がりに欠ける原因の1つかも。中身が無い…
唯一の救いは海の中が見れたことくらいでしょうか。でも期待していたよりも綺麗な海ではなかった…。昨日「海底47m」を鑑賞したせいかサメが出てきそうで妙な感覚がありました(笑)イケメンの裸を堪能したい人にはおススメです。竜星涼は足が長い!Vamos!

この作品の評価・・・・★★★★☆☆☆☆☆☆(満点は★10)
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海底47m 古代マヤの死の迷宮

2021年01月20日 17時50分51秒 | 映画評論カ行

製作年:2019年
製作国:イギリス/アメリカ
日本公開:2020年7月23日
監督:ヨハネス・ロバーツ
出演:ソフィー・ネリッセ,コリーヌ・フォックス,ブリアンヌ・チュー
映画『海底47m古代マヤの死の迷宮』 公式サイト

消極的な性格の女子高生ミア(ソフィー・ネリッセ)は、義理の姉妹になったサーシャ(コリーン・フォックス)となじめずにいた。ミアの父親は娘たちが親しくなれるよう策を練り、週末に2人で船中からサメを鑑賞するツアーに参加するよう勧める。ツアーに参加したミアとサーシャを、友人のアレクサとニコールが海底洞窟を探索するケーブダイビングに誘う。
人食いザメの恐怖を描くパニックスリラー『海底47m』シリーズ第2弾。4人の女子高生が、海底洞窟へのダイビングの最中に巨大な人食いホホジロザメに遭遇する様子を描く。前作に続きヨハネス・ロバーツが監督を務め、『ギリーは幸せになる』などのソフィー・ネリッセが主人公を演じる。ジェイミー・フォックスの娘コリーン・フォックスや、シルヴェスター・スタローンの娘システィーン・スタローンらも出演している。

人食いザメに襲われる恐怖を描いたパニックスリラーの第2弾。続編という位置づけですが前作とは話は繋がっておりません。"47m”は関係ありません(笑)今回も軽い気持ちで海底に行ってしまった若者たちの恐怖を描いています。前作と同様にお決まりの展開の連続で新鮮味はありませんが、こういう映画を観ると海底遺跡に行くのは控えておこうと思ってしまいます(笑)ありがちな襲われ方ですが、それでもやっぱりハラハラドキドキさせられたのは確かです。「後ろ!後ろだよ!!」と叫びたくなる場面が何度も。助かりそうな人が助かって、食われそうな人が食われるのはお約束で安心です。しかしながら、今回のサメはCG感が出てましたが前作もこんな感じだったっけ?目が退化した代わりに聴力が発達してるサメだと分かっているはずなのに、何故に女子たちはベラベラ喋ったりキャーキャー声出しちゃうの?潜水艇のガラスのところにいたのに次のシーンでは潜水艇から離れたところにいる不思議…。
海底で逃げ惑うシーンよりも、ラストシーンの海上でのパニックの方が怖いしドキドキしちゃいました。いじめっ子が最後に食われるのかと期待してしまった僕は酷い奴です…。
ツッコミどころはありますが今回もサメ映画のツボは押さえてあるので良しとしましょう!

この作品の評価・・・・★★★★★☆☆☆☆☆(満点は★10)
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ザ・プロム

2021年01月19日 23時04分41秒 | 映画評論サ行

製作年:2020年
製作国:アメリカ
日本公開:2020年12月11日
監督:ライアン・マーフィー
出演:メリル・ストリープ,ニコール・キッドマン,ジェームズ・コーデン

ニューヨークで舞台に立つディーディー(メリル・ストリープ)とバリー(ジェームズ・コーデン)は、かつて一世を風靡した俳優だったが、新作ブロードウェイミュージカルの大失敗により、役者生命の危機に陥る。一方、インディアナ州の田舎町では恋人同士の女子高生エマ(ジョー・エレン・ペルマン)とアリッサ(アリアナ・デボース)が、女性カップルのプロム参加を問題視された上に参加を禁止され、落ち込んでいた。
ドラマ「Glee」シリーズなどを手掛けた、ライアン・マーフィーによるミュージカル。名誉挽回を狙う元人気舞台俳優二人と、プロム参加を目指す女子高生カップルが、目的達成のために奮闘する。『マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙』などのメリル・ストリープや『めぐりあう時間たち』などのニコール・キッドマン、カップルを演じるアリアナ・デボースやジョー・エレン・ペルマンをはじめ、ジェームズ・コーデンやキーガン=マイケル・キーらが共演する。

人気回復を狙う俳優たちと、レズビアンであることでプロムに参加出来ない女子高生の交流を描いたミュージカル。ニコール・キッドマンや70代のメリル・ストリープのキレッキレの見事な踊りを観れただけでも満足です(笑)女子カップルを演じたアリアナ・デボースとジョー・エレン・ペルマンも十分に魅力的なんだけど、大女優のメリル・ストリープとニコール・キッドマンのキャラの濃さ、美貌、抜群の存在感が全て持って行った感があります。
LGBTを描いた映画は今までもたくさんありますし、この映画も分かりやすい内容でストレートなメッセージが伝わってきます。個性的だけど憎めない、むしろ好きなキャラクターがたくさんいました。エマはLGBTというだけで差別され、普通じゃないと言われてしまう。それでも"自分は自分”。自分を偽らずに自分らしく生きていこう前を向くエマの姿に勇気をもらいます。周囲が理解してくれて皆で踊るシーンは、ライトの当て方であったりセットの作りが観ていてとても楽しませてくれます。ただし、あんなにLGBTを拒絶していた人たちが、急に心変わりして「私が間違ってたわ!」と踊りだす場面が幾つかあったのはご都合主義だなと思ってしまいました。まぁミュージカル映画ですから、これぐらい押し切った展開が良いのかな。脚本にもう少し深みがあれば良かったなと思いますが、王道の映画で音楽は良いし歌もダンスも良かったです。

この作品の評価・・・・★★★★★★☆☆☆☆(満点は★10)
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スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け

2021年01月16日 16時53分07秒 | 映画評論サ行

製作年:2019年
製作国:アメリカ
日本公開:2019年12月20日
監督:J・J・エイブラムス
出演:デイジー・リドリー,アダム・ドライヴァー,ジョン・ボイエガ
スター・ウォーズ|STAR WARS|公式サイト

スカイウォーカー家のカイロ・レン(アダム・ドライヴァー)は祖父のダース・ベイダーを崇拝し、その遺志を継承するため銀河を掌中に収める。一方伝説のジェダイ、ルーク・スカイウォーカーの強い思いを受け継いだレイ(デイジー・リドリー)はフォースを覚醒させる。光と闇のフォースをめぐって、二人の運命は最終決戦に委ねられる。
1977年公開の第1作以来、世界の人々を魅了し続けている超大作シリーズの完結編。レイ、カイロ・レン、レイア・オーガナ、ポー・ダメロンをはじめとするキャラクターたちを待つ運命が、壮大なスケールで描かれる。監督と脚本を担当するのは『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』などのJ・J・エイブラムス。デイジー・リドリー、ジョン・ボイエガ、ビリー・ディー・ウィリアムズらが出演する。

1977年から続いた大ヒットシリーズの完結編。今までの作品も観てきましたが、そこまで思い入れのないスター・ウォーズ。でも最後なのでとりあえず鑑賞。予備知識は必要でしょう。銀河を征服しようとするカイロ・レンと銀河の平和を守ろうとするレイの最終対決を描いた本作。2人それぞれが抱える使命感や孤独感を描きながら物語が進んでいきます。アクションシーンは相変わらずスピード感があります。まぁ楽しめましたが、完結編というわりにはスケールが小さいような…。完結させなければいけないせいか、トントン拍子で話が進んでいって新鮮味や感動、ワクワク感が弱かった気がします。よくある展開が続いて、戦闘シーンも今までと似たようなシーンばかり。パルパティーンっていつのまにラスボスになったんだ!?フォースって魔法みたいな扱いで良いの?何十年も続いたシリーズの終わり方がこれはちょっと納できないかな。レイってこんなに落ち着きがない子だったっけ?(笑)
結果的には旧3部作の4-6,新3部作の1-3の出来と比べたら劣るシリーズ新3部作になってしまったが、スタッフも相当なプレッシャーの中で作っただろう。何はともあれ完結したことはお疲れさまでした!フォースと共にあらんことを!

この作品の評価・・・・★★★★★☆☆☆☆☆(満点は★10)
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思い、思われ、ふり、ふられ

2021年01月15日 16時49分38秒 | 映画評論ア行

製作年:2020年
製作国:日本
日本公開:2020年8月14日
監督:三木孝浩
出演:浜辺美波,北村匠海,福本莉子,赤楚衛二,古川雄輝,戸田菜穂
映画『思い、思われ、ふり、ふられ』公式サイト

恋愛に対して積極的で社交的だが自分の気持ちをうまく表現できない朱里(浜辺美波)、恋愛に消極的で自分に自信のない由奈(福本莉子)、朱里の義理の弟・理央(北村匠海)、由奈の幼なじみの和臣(赤楚衛二)は、同じマンションで暮らし、同じ高校に通っている。由奈は理央に憧れていて、理央は姉の朱里に好意を抱いていた。
咲坂伊緒のコミックを原作にした青春ラブストーリー。同じマンションに暮らしている高校生たちの恋の行方を描く。メガホンを取るのは『フォルトゥナの瞳』などの三木孝浩。『君の膵臓をたべたい』で共演した浜辺美波と北村匠海、『センセイ君主』などの福本莉子、『仮面ライダービルド』シリーズで仮面ライダークローズを演じた赤楚衛二らが出演する。

同じマンションに住む高校生たちの恋愛模様を描いた青春ラブストーリー。『君の膵臓をたべたい』コンビの浜辺美波と北村匠海は相性が良い感じ!北村匠海の指で「しっー」はカッコ良すぎでしょ。由奈役の福本莉子ちゃんは透明感があって気になってしまう存在でした。乾役の赤楚衛二くんは最近テレビでよく見るけどイケメンだなぁ。皆さん演技が上手。この映画には美男美女しか登場しないので、一般人が言ったらバカにされそうな台詞も許されます(笑)おじさんの私が観ると、こっちが恥ずかしくなってしまう展開ばかり。それと同時に「こんなキュンキュンする青春を送りたかった!」と嫉妬してしまいました。
よくある高校生の恋愛物語かと思っていましたが、好きって言いたい…好きって言えない…素直になれない…優しさが時には仇になってしまったり、優しさのせいで誰かを傷付けてしまったりする展開は大人が観ても共感できるようなストーリーになっていました。クラスメイトが兄弟になってしまったことから始まる"思い、思われ、ふり、ふられ”。すれ違いばかりの4人それぞれの気持ちや恋愛模様がバランスよく2時間の中で描かれていたと思います。みんなが幸せになる方法ってあると思う!それぞれの複雑な家族関係も描かれていて、甘ったるい恋愛映画になっていないのも好印象。子供も大変だけど、大人もまた色々と大変なんだよなぁと大人目線で考えてしまいました。
乾くんがおススメしていた映画「アバウトタイム」。乾くん良いセンスしてる!!僕も個人的におススメです(笑)

この作品の評価・・・・★★★★★★☆☆☆☆(満点は★10)
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ハニーボーイ

2021年01月12日 22時13分01秒 | 映画評論ハ行

製作年:2019年
製作国:アメリカ
日本公開:2020年8月7日
監督:アルマ・ハレル
出演:シャイア・ラブーフ,ルーカス・ヘッジズ,ノア・ジュープ
映画『ハニーボーイ』 公式サイト

飲酒運転で事故を起こしたハリウッドの若きトップスター、オーティス(ルーカス・ヘッジズ)は更生施設で治療中にPTSDの兆候を指摘される。原因を探るため今までの思い出を尋ねられた彼は、父のことを思い出す。10年前、子役として家計を支えていた12歳のオーティス(ノア・ジュープ)は、感情の不安定な父ジェームズ(シャイア・ラブーフ)に振り回される日々に苦しんでいた。そんな彼を心配する保護観察員や隣家に住む少女らとの交流を通じ、オーティスは少しずつ成長していく。
ハリウッドの人気子役がトラブルメーカーの父親との複雑な関係に葛藤しながらも、さまざまな人々との出会いを経て成長していく人間ドラマ。主人公の少年期を『クワイエット・プレイス』シリーズなどのノア・ジュープ、10年後の青年期を『マンチェスター・バイ・ザ・シー』などのルーカス・ヘッジズが演じる。息子を振り回してしまう父親には『ザ・ピーナッツバター・ファルコン』などのシャイア・ラブーフがふんし、自身の少年時代の経験を基に脚本を手掛けた。


人気子役の少年と、働かないトラブルメーカーの父親との関係を描いた人間ドラマ。父親役がシャイア・ラブーフとは途中まで気付きませんでした。というかシャイア・ラブーフの自伝的映画なんですねこれ。どんだけ壮絶な人生を送っていたのよ!!
血の繋がった親子なのに上手く繋がれない。働かない、暴力を振るう、子供の金を使い込む…こんな父親のことを素直に好きになれるわけがない。でも、12歳のオーティスにとっては父親は父親。傍にいてくれることが不思議と安心できるのかもしれない。トラウマを抱えて大人になってしまったオーティスにとっては、父親のことを許せないのだろうけど、その反面、許してしまう部分もあるのだろう。嫌いだけど嫌われたくない。好きじゃないけど好きでいたい。親子って不思議で複雑だ…。そして親の影響力って凄く大きいんだなと思いました。くそったれな父親のジェームズなんだけど不器用ながらもオーティスを愛そうとする姿にちょっと可愛いなと思ってしまいました。周囲が「間違ってる」とか「変だろ」とか思っていても本当のことは本人たちしか分からないのだろう。でも子供にタバコやマリファナはダメでしょ(笑)最後のシーンで、父親をバイクの後ろに乗せて走るオーティスの笑顔に心が救われました。少年の成長、そして色んな親子の形があるのだと考えさせられる映画でした。
子役のノア・ジュープ君は可愛くて演技が上手い!今後の活躍が楽しみです!シャイア・ラブーフも色々騒動を起こしてきたけど、頑張っていただきたい!

この作品の評価・・・・★★★★★☆☆☆☆☆(満点は★10)
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新感染半島 ファイナル・ステージ

2021年01月07日 13時12分42秒 | 映画評論サ行

製作年:2020年
製作国:韓国
日本公開:2021年1月1日
監督:ヨン・サンホ
出演:カン・ドンウォン,イ・ジョンヒョン,クォン・ヘヒョ,キム・ミンジェ
映画『新 感染半島 ファイナル・ステージ』 公式サイト

「半島」を襲ったパンデミックから4年。香港に逃れた元軍人のジョンソク(カン・ドンウォン)は、任務のために半島に戻ってくる。その任務とは、3日以内に大金を積んだトラックを回収し、半島を脱出するというもの。ジョンソクと仲間はウイルスにより凶暴化した人間たちから逃れ、トラックを回収。しかし民兵集団に襲撃され、トラックも奪われてしまう。
韓国発のパニックホラー『新感染 ファイナル・エクスプレス』の4年後を描いた続編。パンデミックを逃れて香港に渡っていた元軍人の主人公が、ある任務のために「半島」に戻りサバイバルを繰り広げる。監督は前作のヨン・サンホが続投。『華麗なるリベンジ』などのカン・ドンウォンが元軍人を演じ、ドラマ「輪舞曲 ~RONDO~」などのイ・ジョンヒョンや『それから』などのクォン・ヘヒョらが共演する。

2021年映画館での初鑑賞作品。あの惨劇から4年後の韓国を舞台に、再びゾンビたちとの死闘が描かれています。今回は元軍人の主人公が大金が残されている半島に戻り、再び脱出を試みるという物語。前作が予想以上の面白さだったので今回も期待していましたが、なんだか物足りなさを感じる仕上がりでした。今回は"人間vs人間”というような印象で、ゾンビがオマケのような扱いに感じてしまうのが残念。ストーリーの半分くらいはゾンビと関係ない話になっている(笑)前作は列車の中という身近で密室のシチュエーションだからこそ、恐怖が増したり新鮮さがあって楽しめたのに、今回のような半島に既にいると知っているゾンビと戦うというのが新鮮味が無いのです。カーチェイスのシーンは多めですが暗くて何をしているのか分かりづらい。そしてCGの粗さが目立つ。「車がそんな動きしないでしょ~」って感じる場面が多々あった。ゾンビたちとのゲームももう少し面白くできたのでは?
アクションシーンの多さに誤魔化されて、人間ドラマもほとんど無く弱い。前作のような親子愛が本作でも欲しかった。
駄作とまではいかないし最後まで飽きることはないが、スピード感ある普通のアクション映画って感じでした。それにしてもカン・ドンウォンってめちゃくちゃ美しい顔してるんだな(笑)

この作品の評価・・・・★★★★★☆☆☆☆☆(満点は★10)
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ヒルビリー・エレジー -郷愁の哀歌-

2021年01月06日 21時10分16秒 | 映画評論ハ行

製作年:2020年
製作国:アメリカ
日本公開:2020年11月24日
監督:ロン・ハワード
出演:エイミー・アダムス,グレン・クローズ,ガブリエル・バッソ,ヘイリー・ベネット

イェール大学に通い、望んでいた職業に就こうとしていたJ・D・ヴァンス(ガブリエル・バッソ)。だが、その矢先に家族の問題が持ち上がり、消し去ってしまいたい思い出しかなかった故郷に戻らざるを得なくなってしまう。故郷で薬物依存症に苦しんでいる母親のベヴ(エイミー・アダムス)と向き合う中で、小さかった自分を育ててくれた明朗で聡明だった祖母マモーウ(グレン・クローズ)のことを思い出すヴァンス。自分のルーツを尋ねながら、やがて彼はかねてから抱いていた夢をかなえようとする。
J・D・ヴァンスの回顧録を原作にしたヒューマンドラマ。つらい思い出しかない故郷に戻った青年が、問題を抱えた母との再会などを通じて自身を見つめ直す。メガホンを取るのは『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』などのロン・ハワード。『アメリカン・ハッスル』などのエイミー・アダムス、『天才作家の妻 -40年目の真実-』などのグレン・クローズをはじめ、ガブリエル・バッソ、ヘイリー・ベネット、フリーダ・ピントらが出演する。

巨匠ロン・ハワードが描く、実在するJ・D・ヴァンスの回顧録を原作にした親子の物語。2021年1本目の鑑賞作品です。自分の夢と、家族の生活の狭間で苦しむヴァンス。彼の家族は様々な問題を抱えていました。アメリカの低所得者の家庭。お金も無ければ仕事も無い。薬物依存も犯罪も犯してしまう。自分勝手でワガママばかり言う母親のせいで、ヴァンスの人生は上手くいかない…。「子供は親を選べない。でも自分次第で人生はどうにでも変えられる」という言葉がが、まさにその通りだと感じる映画でした。でも、どれだけ嫌いでも、どれだけ憎くても血の繋がった家族を見捨てることはできないものなのか…。母親の身勝手な行動に観ていてイライラしましたが、人間ってみんな弱い生き物だなと考えさせられる映画でもありました。お母さんもおばあちゃんも強く見せていて本当は弱い部分だってあるんだな。辛いときに支えてくれるのもまた、家族なのだろう。
最後にヴァンスの努力が報われたことが救いでした。おばあちゃんの肝っ玉ぶりが好きです(笑)おばあちゃんがいたからヴァンスも強くいられたのかな。
おばあちゃん役のグレン・クローズの怪演が見事で、完全に主演のエイミー・アダムスよりも目立っていました。エイミー・アダムスもグレン・クローズもオスカー獲ったことが無いから意外だわ!

この作品の評価・・・・★★★★★☆☆☆☆☆(満点は★10)
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ワースト映画 2020

2021年01月02日 12時53分59秒 | 年間・半期 映画ランキング




毎年恒例の
ワースト映画2020 
の発表です

第10位 ミッドナイト・スカイ

リリー・ブルックス=ダルトンの小説 「世界の終わりの天文台」を原作に描くSF。人類滅亡の危機にさらされた地球と、地球に帰還しようとする宇宙船を背景に物語が展開する。『オーシャンズ』シリーズなどのジョージ・クルーニーが監督・製作・主演を務め、『博士と彼女のセオリー』などのフェリシティ・ジョーンズや、『グリンゴ/最強の悪運男』などのデヴィッド・オイェロウォらが共演している。

第9位 哭声/コクソン

『アシュラ』などのクァク・ドウォンが主演を飾り、『チェイサー』『哀しき獣』などのナ・ホンジン監督と組んで放つ異色サスペンス。とある田舎の村に一人のよそ者が出現したのをきっかけに凶悪な殺人事件が頻発し、人々が混沌の中に突き落とされるさまを描く。『華麗なるリベンジ』などのファン・ジョンミンをはじめ、日本からベテラン國村隼が参加。

第8位 PLAY 25年分のラストシーン

13歳からホームビデオを撮りためた主人公の25年を、実際に起こった出来事と共に描いたヒューマンドラマ。主人公が過去と向き合い、新たな一歩を踏み出す。主演をコメディアンのマックス・ブーブリルが務め、アントニー・マルシアーノ監督と共同で脚本も担当した。共演は『令嬢ジョンキエール -愛と復讐の果てに-』などのアリス・イザーズ、『カミーユ、恋はふたたび』などのノエミ・ルヴォウスキーら。

第7位 マチネの終わりに

芥川賞作家・平野啓一郎の小説を原作にした恋愛ドラマ。日本、パリ、ニューヨークを舞台に、共に40代の男女が惹(ひ)かれ合う姿を描く。『そして父になる』などの福山雅治と『北の零年』などの石田ゆり子らが出演。メガホンを取るのは、福山が出演したドラマシリーズ「ガリレオ」や『容疑者Xの献身』などの西谷弘。

第6位 アナベル 死霊博物館

『死霊館』シリーズのスピンオフ第3弾。超常現象研究家夫妻の家で保管されていた呪いの人形アナベルの封印が解かれる。ウォーレン夫妻をおなじみのパトリック・ウィルソンとヴェラ・ファーミガ、彼らの娘を『gifted/ギフテッド』などのマッケナ・グレイスが演じる。シリーズに携ってきたジェームズ・ワンが製作を務め、『アナベル』シリーズの脚本を担当してきたゲイリー・ドーベルマンがメガホンを取った。

第5位 デッド・ドント・ダイ

『パターソン』などのジム・ジャームッシュが監督を務めたゾンビコメディー。町にあふれ返ったゾンビと戦う人々を描く。ジャームッシュ監督作『ブロークン・フラワーズ』などに出演してきたビル・マーレイをはじめ、『スター・ウォーズ』シリーズなどのアダム・ドライヴァー、『少年は残酷な弓を射る』などのティルダ・スウィントン、『ボーイズ・ドント・クライ』などのクロエ・セヴィニーらが共演する。

第4位 東京喰種 トーキョーグール【S】

石田スイのコミックを実写化したアクションホラーの第2弾。人間を捕食する種族・喰種(グール)とのハーフの大学生の戦いを描く。前作に引き続いて主人公を演じるのは、『犬猿』などの窪田正孝。『ディアスポリス』シリーズなどの松田翔太と『桜ノ雨』の山本舞香が、キャストとして新たに参加。人類と喰種の共存をめぐる濃密なドラマが展開する。

第3位 犬鳴村

『呪怨』シリーズなどの清水崇監督が、福岡県の有名な心霊スポットを舞台に描くホラー。霊が見えるヒロインが、次々と発生する奇妙な出来事の真相を突き止めようと奔走する。主演を『ダンスウィズミー』などの三吉彩花が務める。『戦慄迷宮3D THE SHOCK LABYRINTH』『貞子3D2』などを手掛けてきた保坂大輔が清水監督と共同で脚本を担当した。

第2位 キャッツ

大ヒットミュージカル「キャッツ」を実写映画化。ミュージカル映画『レ・ミゼラブル』などのトム・フーパーが監督を務め、猫たちの姿を生き生きと描く。『ワン チャンス』などのジェームズ・コーデン、英国ロイヤル・バレエ団のプリンシパルダンサー、フランチェスカ・ヘイワードをはじめ、『ドリームガールズ』などのジェニファー・ハドソン、『007』シリーズなどのジュディ・デンチ、世界的シンガーのテイラー・スウィフトらが出演した。

第1位 海獣の子供

「リトル・フォレスト」などで知られる五十嵐大介のコミックを、『鉄コン筋クリート』などのSTUDIO4℃の制作でアニメ映画化。居場所がない14歳の少女と不思議な兄弟の交流を描く。声の出演に『うさぎドロップ』などの芦田愛菜をはじめ、石橋陽彩、浦上晟周、稲垣吾郎らが集結。監督を『宇宙兄弟#0(ナンバー・ゼロ)』などの渡辺歩、音楽を久石譲が担当している。

というわけで2020年のワースト映画は

終始、理解不能な展開で魅了してくれた「海獣の子供」でした!
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2020年 年間映画ランキング

2021年01月01日 10時14分42秒 | 年間・半期 映画ランキング






お待たせいたしました

映画ランキング2020

発表でございます。



 上半期: 98作品
(映画館:14作品  試写会:7作品  DVD:59作品 動画配信:18作品)
 下半期: 75作品
(映画館:13作品  試写会:7作品  DVD:44作品 動画配信:11作品)
  年間: 173作品
(映画館:27作品  試写会:14作品  DVD:103作品 動画配信:29作品)



今年は173作品。少し盛り返してきましたが200作品超えは、やっぱり難しい…。今年は新型コロナウイルスの影響で映画業界も大打撃を受けました(鬼滅の刃は別として…)。特に洋画は続々と公開延期が決定し、映画館での鑑賞数も過去最低となりました。観たかった作品が来年以降に公開延期になってしまい、映画ファンとしては寂しいところ。来年はコロナが収まって映画館が賑わうことを期待したいです。


2005年                  未集計
2006年  189作品(上半期:104 下半期:085)
2007年  192作品(上半期:092 下半期:100)
2008年  181作品(上半期:100 下半期:081)
2009年  166作品(上半期:075 下半期:091)
2010年  142作品(上半期:064 下半期:078)
2011年  211作品(上半期:111 下半期:100)
2012年  207作品(上半期:106 下半期:101)
2013年  239作品(上半期:117 下半期:122)
2014年  250作品(上半期:139 下半期:111)
2015年  234作品(上半期:122 下半期:112)
2016年  187作品(上半期:097 下半期:090)
2017年  169作品(上半期:089 下半期:080)
2018年  164作品(上半期:083 下半期:081)
2019年  155作品(上半期:072 下半期:083)
2020年  173作品(上半期:098 下半期:075)

それでは2020年の年間ランキング!BEST20の発表です!

第20位 透明人間

『ゲット・アウト』や『パージ』シリーズなどのジェイソン・ブラムが製作を担当したサスペンス。自殺した恋人が透明人間になって自分に近づいていると感じる女性の恐怖を描く。メガホンを取るのは『アップグレード』などのリー・ワネル。『アス』などのエリザベス・モス、『ファースター 怒りの銃弾』などのオリヴァー・ジャクソン=コーエン、『キリング・グラウンド』などのハリエット・ダイアーのほか、オルディス・ホッジ、ストーム・リードらが出演する。

第19位 架空OL日記

芸人のバカリズムがOLを装ってつづっていたブログを書籍化した「架空OL日記」を基にした、2017年放送のドラマの映画版。銀行勤めのOLたちの日常を、独特のユーモアを交えながら描く。ドラマ版に続きバカリズムが主演と脚本、住田崇が監督を務める。同僚役の夏帆、臼田あさ美、佐藤玲、山田真歩、三浦透子が続投し、『新聞記者』などのシム・ウンギョンをはじめ、石橋菜津美、志田未来、坂井真紀が新たに参加する。

第18位 ミッドサマー

長編デビュー作『へレディタリー/継承』で注目されたアリ・アスターが監督と脚本を務めた異色ミステリー。スウェーデンの奥地を訪れた大学生たちが遭遇する悪夢を映し出す。ヒロインを『ファイティング・ファミリー』などのフローレンス・ピューが演じ、『ローズの秘密の頁(ぺージ)』などのジャック・レイナー、『メイズ・ランナー』シリーズなどのウィル・ポールターらが共演。

第17位 37セカンズ

手足が不自由な主人公が外の世界へ飛び出す姿を描き、第69回ベルリン国際映画祭パノラマ部門最高賞(観客賞)などを受賞したヒューマンドラマ。障害者の主人公が成長していく過程が描かれる。監督はアメリカで映画を学び、本作で長編デビューを果たしたHIKARI。主演をオーディションで選ばれた実際に障害のある佳山明が務め、神野三鈴、大東駿介、渡辺真起子、渋川清彦、板谷由夏らが脇を固める。

第16位 罪の声

かつて日本を震撼(しんかん)させた事件をモチーフにした塩田武士の小説を映画化。昭和の未解決事件をめぐる二人の男の運命を映し出す。『ミュージアム』や『銀魂』シリーズなどの小栗旬と、『引っ越し大名!』などの星野源が主人公を演じる。星野が出演したドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」の演出と脚本を担当した土井裕泰と野木亜紀子が監督と脚本を務めた。

第15位 ステップ

プロデューサーとしても活動している山田孝之を主演に迎え、重松清の小説を映画化。妻に先立たれた主人公が、男手一つで娘を育てる10年間の軌跡を描く。オーディションで選ばれた中野翠咲、白鳥玉季、田中里念が主人公の娘の2歳から12歳までを演じ、國村隼、余貴美子、広末涼子、伊藤沙莉、川栄李奈らが共演。山田と『荒川アンダー ザ ブリッジ』シリーズなどで組んだ飯塚健がメガホンを取った。

第14位 エイス・グレード 世界でいちばんクールな私へ

インディペンデント・スピリット賞や放送映画批評家協会賞などの賞レースを席巻した青春ドラマ。中学校卒業を迎える少女が、高校入学に向けて自分を変えようとする。監督は、本作でニューヨーク映画批評家協会賞新人監督賞を受賞したボー・バーナム。放送映画批評家協会賞若手俳優賞を受賞したエルシー・フィッシャーをはじめ、『ダークスカイズ』などのジョシュ・ハミルトンらが出演。ジェネレーションZと呼ばれる現代の若者が抱える葛藤が映し出される。

第13位 his

『愛がなんだ』などの今泉力哉が監督を務め、同性カップルが周囲の理解を得るため奔走する姿を描いた人間ドラマ。LGBTQの人々が直面する社会の偏見や法的問題が盛り込まれている。ドラマ「偽装不倫」などの宮沢氷魚と、今泉監督作『アイネクライネナハトムジーク』などの藤原季節のほか、松本若菜、松本穂香、鈴木慶一、根岸季衣、堀部圭亮、戸田恵子らが出演。

第12位 MOTHER マザー

実際に起きた祖父母殺害事件をベースに、社会の底辺で生きる母親と息子を取り巻く過酷な現実を描いた人間ドラマ。『新聞記者』などに携わってきた河村光庸が企画・製作を手掛け、『タロウのバカ』などの大森立嗣が監督を務めた。社会の闇へ落ちていくシングルマザーを長澤まさみ、内縁の夫を阿部サダヲ、息子を演技未経験ながら初めてのオーディションで選出された奥平大兼が演じるほか、夏帆、仲野太賀らが共演。

第11位 黒い司法 0%からの奇跡

えん罪で死刑宣告された被告人の容疑を晴らそうとする弁護士の奮闘を描いた人間ドラマ。ブライアン・スティーヴンソンのノンフィクションを、『ショート・ターム』などのデスティン・ダニエル・クレットン監督が映画化した。主人公を『クリード』シリーズなどのマイケル・B・ジョーダン、死刑囚を『ジャンゴ 繋がれざる者』などのジェイミー・フォックス、主人公の協力者を『ルーム』などのブリー・ラーソンが演じる。


いよいよ年間トップ10です


第10位 彼の見つめる先に

ダニエル・ヒベイロ監督が手掛けた短編作を、自身が再びメガホンを取って長編映画にした青春ドラマ。目が見えない若者が恋を知り、少しずつ大人になっていく姿を描写する。主演に抜てきされたのは、舞台やテレビシリーズなどに出演してきたジュレルメ・ロボ。ファビオ・アウディ、テス・アモリン、ルシア・ホマノらが共演している。

第9位 ミッドナイトスワン

『神と人との間』などの内田英治が企画、監督、脚本、原作を手掛けたヒューマンドラマ。養育費を当てにして育児放棄された少女を預かるトランスジェンダーの主人公が、次第に彼女と心を通わせていく。『台風家族』などの草なぎ剛、『ジャンクション29』などの田中俊介、『太陽の坐る場所』などの水川あさみのほか、服部樹咲、佐藤江梨子、平山祐介、根岸季衣、田口トモロヲ、真飛聖らが出演する。

第8位 存在のない子供たち

『キャラメル』などのナディーン・ラバキー監督が、中東の社会問題に切り込んだドラマ。主人公の少年が、さまざまな困難に向き合う姿を描く。ラバキー監督も出演するほか、ゼイン・アル・ラフィーア、ヨルダノス・シフェラウ、ボルワティフ・トレジャー・バンコレらが出演。第71回カンヌ国際映画祭で審査員賞を受賞したほか、第91回アカデミー賞外国語映画賞にノミネートされた。

第7位 盲目のメロディ~インド式殺人狂騒曲~ 

盲目を偽るピアニストが殺人現場に遭遇したことで起こる騒動を描くインド発のブラックコメディー。『エージェント・ヴィノッド 最強のスパイ』などのシュリラーム・ラガヴァン監督がフランスの短編映画から着想を得て製作された。絶妙なコメディーセンスを披露したアーユシュマーン・クラーナーをはじめ、『その名にちなんで』などのタブー、『パッドマン 5億人の女性を救った男』などのラーディカー・アープテーらが出演。

第6位 パラサイト 半地下の家族

『母なる証明』などのポン・ジュノが監督を務め、第72回カンヌ国際映画祭でパルムドールを受賞した人間ドラマ。裕福な家族と貧しい家族の出会いから始まる物語を描く。ポン・ジュノ監督作『グエムル -漢江の怪物-』などのソン・ガンホをはじめ、『新感染 ファイナル・エクスプレス』などのチェ・ウシク、『最後まで行く』などのイ・ソンギュンらが出演。

第5位 Fukushima 50(フクシマフィフティ)

多くの関係者への取材を基に書かれた門田隆将のノンフィクション「死の淵を見た男 吉田昌郎と福島第一原発」を実写映画化。世界を震撼(しんかん)させた東日本大震災による福島第一原子力発電所事故発生以降も現場に残り、日本の危機を救おうとした作業員たちを描く。『64-ロクヨン-』シリーズなどの佐藤浩市、『明日の記憶』などの渡辺謙らが出演。『沈まぬ太陽』などの若松節朗がメガホンを取り、ドラマシリーズ「沈まぬ太陽」などの前川洋一が脚本を務めた。

第4位 娘は戦場で生まれた

シリアのワアド・アル=カデブ監督が自身や周囲の人々の生活と、シリアの現状を記録したドキュメンタリー。死と隣り合わせの中で営まれる日常を映し出す。共同で監督を務めたのは、ドキュメンタリーなどを手掛けてきたエドワード・ワッツ。カンヌ国際映画祭など各国の賞レースを席巻した。

第3位 幼い依頼人

韓国で実際に起こった虐待死事件に基づくサスペンス。出世だけを望んできた弁護士が、10歳の少女のために奔走する。『エクストリーム・ジョブ』などのイ・ドンフィが弁護士、『母なる復讐』などのユソンが継母、子役のチェ・ミョンビンが少女を演じる。『私は王である!』などのチャン・ギュソンがメガホンを取った。

第2位 ジョジョ・ラビット

『マイティ・ソー バトルロイヤル』などのタイカ・ワイティティ監督がメガホンを取り、第2次世界大戦下のドイツを舞台に描くヒューマンドラマ。ヒトラーを空想上の友人に持つ少年の日常をコミカルに映し出す。『真珠の耳飾りの少女』などのスカーレット・ヨハンソンや『スリー・ビルボード』などのサム・ロックウェルらが共演。ワイティティ監督がヒトラーを演じている。

第1位 シークレット・スーパースター

『きっと、うまくいく』などのアーミル・カーンが製作・出演したドラマ。YouTuberの少女が、音楽プロデューサーと組んで夢に向かって突き進む。メガホンを取るのは、アーミルの元マネージャーで本作が監督デビュー作となったアドヴェイト・チャンダン。『ダンガル きっと、つよくなる』でアーミルがふんした父親の娘を演じたザイラー・ワシームをはじめ、メヘル・ヴィジュらが共演した。


というわけで2020年の年間1位はシークレット・スーパースター
に決定しました!インド映画が初の年間1位!多くのメッセージが込められた素晴らしい作品でした!
来年もたくさん観ます。頑張ります。
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