股間の解放記

普通の社会人PEKOの、日々思うことをつづっていきます。

名も無き世界のエンドロール

2021年06月30日 17時51分28秒 | 映画評論ナ行

製作年:2021年
製作国:日本
日本公開:2021年1月29日
監督:佐藤祐市
出演:岩田剛典,新田真剣佑,山田杏奈,中村アン,石丸謙二郎,大友康平
映画「名も無き世界のエンドロール」大ヒット上映中

共に親のいない幼なじみのキダ(岩田剛典)とマコト(新田真剣佑)は、自分たちと同じ境遇にある転校生ヨッチも交えて支え合いながら成長していく。だが、20歳になったときに直面した事件が原因で彼らの人生は大きく狂ってしまう。その後、キダは裏の社会で殺人もいとわない交渉屋として暗躍し、マコトは彼の力を借りながら表の社会で貿易会社社長として成功をつかむ。やがて2人は、10年もの歳月を費やして立てた計画を遂行する。
第25回小説すばる新人賞を受賞した行成薫の「名も無き世界のエンドロール」を原作にしたサスペンス。表と裏の社会でのし上がった幼なじみの青年たちの運命が描かれる。監督は『ストロベリーナイト』シリーズなどの佐藤祐市。『去年の冬、きみと別れ』『パーフェクトワールド 君といる奇跡』などの岩田剛典、『OVER DRIVE』『サヨナラまでの30分』などの新田真剣佑らが出演する。

幼馴染の青年たちが長い歳月をかけた計画を実行しようとする物語。中盤までは説明不足な展開が続きます。しかし中盤から、計画の全貌が明らかになっていきクライマックスを迎えます。プロポーズ大作戦を頑張って成功させようとする切ないラブストーリーだと思っていましたが全然違いました。ネタバレになっちゃうのでオチは書きませんが、切なくて暗いドラマでした。固い友情で結ばれた3人が欲しかったのは普通の幸せ、普通の愛だったのに…こんな人生になってしまうとは…。学生時代の場面と、大人になった場面を交互に見せる演出によって徐々に話の全貌が明らかになっていく展開はとても面白かったです。まぁ途中でオチに気付いてしまったのは残念。“ラスト20分の衝撃”というキャッチコピーに期待すると肩透かしを食らうかも。
展開としてはなかなか良く出来ているが、キダが裏社会でどう這い上がっていったのか。マコトが表社会でどう這い上がっていったのか。その過程がカットされているのが勿体ない。そこを描いていればもっと重厚なドラマになったかもしれない。

この作品の評価・・・・★★★★★☆☆☆☆☆(満点は★10)
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あの頃。

2021年06月28日 17時53分11秒 | 映画評論ア行

製作年:2020年
製作国:日本
日本公開:2021年2月19日
監督:今泉力哉
出演:松坂桃李,仲野太賀,山中崇,若葉竜也,芹澤興人,コカドケンタロウ
映画『あの頃。』公式サイト

大学院受験に落ち、恋人もおらず、金もない劔(松坂桃李)。どん底の生活を送る中、松浦亜弥の「桃色片想い」のミュージックビデオを目にしたのがきっかけで、ハロー!プロジェクトのアイドルたちの熱狂的なファンになりオタ活に没頭する。藤本美貴推しで、プライドが高くてひねくれたコズミン(仲野太賀)をはじめとするオタク仲間と「恋愛研究会。」を結成し、トークイベントやライブの開催、学園祭でのアイドルの啓蒙活動に励む劔。だが仲間たちは、アイドルよりも大切なものを見つけて散り散りになっていく。
劔樹人の自伝的青春コミックエッセイ「あの頃。男子かしまし物語」を原作にしたドラマ。さえない日々を送る青年が、アイドルにハマり、オタクたちと出会い、青春を謳歌(おうか)する。監督は『mellow メロウ』などの今泉力哉。『娼年』などの松坂桃李、『生きちゃった』などの仲野太賀、『燕 Yan』などの山中崇のほか、若葉竜也、芹澤興人、コカドケンタロウ、大下ヒロト、木口健太らが出演する。

さえない日々を送る青年が、アイドルにハマったことで青春を謳歌する物語。僕自身も10代の頃にハロプロを聴いていた世代なので、曲や映像が流れると当時のことを思い出しました。モーニング娘。の人気だったり松浦亜弥の可愛さを懐かしく感じました。これこそが観ている人それぞれに蘇ってくる“あの頃”なのだろう。淡々とした日々を送っていく主人公の劔が出会ってしまったアイドルという存在。何かに夢中になったり、同じ趣味を持つ仲間同士でワイワイすることって楽しいんだよね。そんな出会いから新しい価値観や生き方が生まれて、人生が楽しくなっていくもの。突っ走っていた青春時代の楽しかった“あの頃”って大人になっても忘れることはない。出会いがあれば別れもあって、昔はあんなことがあったねと笑って話せることこそが本当の幸せなのかもしれない。でもこの映画を観ると、もしかして人生のピークって10代の頃なのかと感じてしまう…まぁ大人は大人で楽しいけどさ(笑)それと、松浦亜弥役の子は後ろ姿だけで、顔を映さないほうが良かったかも…。全体的にメッセージ性は伝わってきましたが、ノリや笑いのツボはあまり合わなかったので、ちょっと退屈でした。ハロヲタや何かにハマっていた人は共感できるかも。
映画を観終わるとハロプロの曲を久しぶりに聴きたくなってしまう不思議。アヤヤなんて今見ると、まさに完璧なアイドルだったなと思う。そして「恋ING」は名曲だ。やっぱりつんく♂って天才だ。

この作品の評価・・・・★★★★★☆☆☆☆☆(満点は★10)
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さんかく窓の外側は夜

2021年06月26日 17時08分11秒 | 映画評論サ行

製作年:2020年
製作国:日本
日本公開:2021年1月22日
監督:森ガキ侑大
出演:岡田将生,志尊淳,平手友梨奈,滝藤賢一,マキタスポーツ,筒井道隆
映画『さんかく窓の外側は夜』公式サイト

幼いころから霊が見える特異体質に悩む書店員の三角康介(志尊淳)は、除霊師の冷川理人(岡田将生)に能力を見い出され彼の助手になる。コンビを組んだ二人はさまざまな依頼を受けて除霊作業に関わる中、刑事の半澤(滝藤賢一)から1年前に起きた連続殺人事件について相談される。調査に乗り出して間もなく遺体を発見するが、その遺体には呪いがかけられていた。真相を追ううちに、二人は死んだ殺人犯の声を耳にする。
漫画家ヤマシタトモコによるミステリーコミックを、岡田将生と志尊淳の主演で実写映画化。霊をはらうことができる除霊師と、霊が見える書店員がコンビを組み、連続殺人事件に挑む。物語の鍵を握るヒロインに平手友梨奈がふんし、滝藤賢一、マキタスポーツ、新納慎也、桜井ユキ、和久井映見、筒井道隆らが共演。『おじいちゃん、死んじゃったって。』などの森ガキ侑大が監督を務め、『本能寺ホテル』などの相沢友子が脚本を手掛けた。

霊を払うことができる青年と霊が見える青年が連続殺人事件の謎に挑むミステリー。幽霊系のような宗教系のようなスピリチュアル系のような映画。まとめると全体的に中途半端。死体のグロさや幽霊の怖さはなかなかでした。ホラーが苦手な人は観ないほうがいいかも。
連続殺人事件の犯人探しをするのかなと思っていましたが、自身の過去や見えない敵との戦いは、どうしても怖さに欠ける。そして説明不足な点が多い。中盤から登場する宗教団体と主人公たちとの関係性が説明不足であり、話が色々と入り組んでいて分かりづらい。貯金箱の描き方が雑です。呪いで人を殺すっていうのは、やはりピンとこない。過去の人と会話したぐらいで事件解決しちゃうの??半澤の奥さんがどうして死ななかったの??これなら霊と戦うホラー仕立てにしたほうが良かったかも。3人が過去と対峙して光を求めて戦う展開は良かったけど、何よりも北川景子の無駄使いです。続編あるような終わり方だけど観ないかな…

この作品の評価・・・・★★★★☆☆☆☆☆☆(満点は★10)
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約束のネバーランド

2021年06月22日 17時50分13秒 | 映画評論ヤラワ行

製作年:2020年
製作国:日本
日本公開:2020年12月18日
監督:平川雄一朗
出演:浜辺美波,城桧吏,板垣李光人,渡辺直美,北川景子
映画『約束のネバーランド』公式サイト

「グレイス=フィールドハウス」という児童養護施設でママと呼ばれるイザベラのもと、幸せに暮らしていたエマ(浜辺美波)、レイ(城桧吏)、ノーマン(板垣李光人)は、里親に引き取られる年齢になり外の世界で生活することを望んでいた。ある日、施設を出るコニーに忘れ物を渡そうと近づいてはならない門に向かったエマとノーマンは、コニーが鬼に献上する食料として出荷されるのを目撃する。ここは鬼のための食用児を育てる施設だった。
白井カイウ、出水ぽすかのベストセラーコミックを映画化したサスペンス。自分たちが鬼の食料になると知った子供たちが、決死の脱出に挑む。メガホンを取るのは『春待つ僕ら』などの平川雄一朗。『賭ケグルイ』シリーズなどの浜辺美波、『万引き家族』などの城桧吏、ドラマ「神酒クリニックで乾杯を」などの板垣李光人らが出演する。

鬼の食料として生かされていたと知った子供だちの決死の脱出劇を描いた本作。原作漫画を読んでいないので、どこまで忠実に再現しているのか分かりませんが、全体的に説明不足すぎてスッキリしませんでした。登場人物たちの人物背景描写が薄すぎる!三田佳子は何者なのよ!松坂桃李は何者なのよ!鬼は何者なのよ!そしてレイ役の男の子の棒演技が気になるところ。鬼がいっぱいいるはずの外の世界で子供たちが簡単に脱獄できてしまうのも緊迫感が無くて違和感が…。ママが近くにいるかもしれないし盗聴されているかもしれないのに、あんなに大声で喋ってて大丈夫なのかなと思ってしまいました。北川景子と渡辺直美のキャラは見ていて面白かったです。
これって続編あるのでしょうか??その後が気になる…

この作品の評価・・・・★★★★☆☆☆☆☆☆(満点は★10)
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ザ・ハント

2021年06月20日 15時08分42秒 | 映画評論サ行

製作年:2020年
製作国:アメリカ
日本公開:2020年10月30日
監督:クレイグ・ゾベル
出演:ベティ・ギルピン,ヒラリー・スワンク,アイク・バリンホルツ
映画ザ・ハント 公式サイト

広々とした森の中で12人の男女が目覚めると巨大な木箱があり、中には1匹の豚と数多くの武器が入っていた。状況が飲み込めないまま何者かに銃撃された彼らは武器を手に逃げ惑う中、あるうわさが本当であったことに気付く。それは、「マナーゲート」と呼ばれる一部の富裕層によるスポーツ感覚の「一般市民狩り」だった。一方、狩られる側の1人であるクリスタル(ベティ・ギルピン)が反撃を開始する。
富裕層が娯楽目的で行う人間狩りを描いたバイオレンススリラー。標的として集められた男女のサバイバルを、アメリカ社会への風刺を盛り込み活写する。『ゲット・アウト』など数々のヒット作を送り出してきたジェイソン・ブラムが製作、『コンプライアンス 服従の心理』などのクレイグ・ゾベルが監督を務めた。オスカー女優のヒラリー・スワンク、ドラマシリーズ「GLOW:ゴージャス・レディ・オブ・レスリング」などのベティ・ギルピン、『パロアルト・ストーリー』などのエマ・ロバーツらが出演する。

富裕層が人間狩りをするという衝撃的な内容のバイオレンススリラー。銃乱射事件の影響で全米では公開延期になったり、トランプ大統領が批判したりと、色々と話題になった本作。森に集められた12人の男女。「マナーゲート」と呼ばれる謎の組織から突如として銃撃されて一人、また一人と殺されていきます。それは富裕層による娯楽目的の人間狩りだったのです…。
昔、何かの映画で観たことがあるような展開ですが話のネタとしては嫌いじゃないです。主役だと思っていた人がいきなり殺されたのには驚かされました(笑)12人の男女がいたにもかかわらず、序盤でほとんどが死んでしまうので、期待しているようなサバイバル感が弱いのが残念。それに加えて、狩られる側の1人であるクリスタルが強すぎて、抜群の安心感があるのも逆効果かもしれない。狩るvs狩られるの描写が意外と少なかったのは残念でしたが、社会風刺のメッセージは伝わってきました。ウサギと亀の話、上流層と庶民層、リベラル派と保守派の対立であったり、嘘がいつのまにか事実になってしまう恐怖…。バイオレンススリラー映画から社会派映画に変わっていく展開はなかなか楽しめました。コメディ要素は必要なかったかな?

この作品の評価・・・・★★★★★☆☆☆☆☆(満点は★10)
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RUN/ラン

2021年06月19日 01時23分10秒 | 映画評論ヤラワ行

製作年:2020年
製作国:アメリカ
日本公開:2021年6月18日
監督:アニーシュ・チャガンティ
出演:サラ・ポールソン,キーラ・アレン,パット・ヒーリー,サラ・ソーン
映画『RUN/ラン』公式サイト

生まれつきの病気で車椅子生活を送る17歳のクロエ(キーラ・アレン)は、大学への進学を望んでおり、自立しようと頑張っていた。そんな中、自身の体調や食事を細やかに気遣い、進学の夢を後押しする母親ダイアン(サラ・ポールソン)が差し出す薬が危険なものであることを知り、彼女は母に不信感を抱く。クロエは過剰なまでに自分を管理するダイアンから逃れようとするが、その先には想像を絶する試練と、思いも寄らぬ事実が待ち受けていた。
娘を溺愛する母親の愛情が狂気へと変貌するサイコスリラー。生まれながらの病気で車椅子生活を余儀なくされている娘と、彼女に病的な愛情を注ぐ母親の危うい関係を描く。『search/サーチ』などのアニーシュ・チャガンティが監督・脚本、同作でも組んだセヴ・オハニアンが製作・脚本を担当。母親に疑念を抱く娘をオーディションで選出されたキーラ・アレン、娘への愛を暴走させていく母親をドラマシリーズ「アメリカン・ホラー・ストーリー」などのサラ・ポールソンが演じる。

過保護すぎる母親の愛情が狂気に変わっていくサイコスリラー。『search/サーチ』のアニーシュ・チャガンティ監督がメガホンを取っているのですから観ないわけない!90分という比較的短い上映時間の中で描いているコミュニティはコンパクトながらも観客の気を緩ませない演出の連続は見事でした!コーラを買って劇場に入ったのに飲むのを忘れるほど(笑)ここでネタバレをしてしまうとこれから観る人をガッカリさせてしまうので細かい事は言いません。
生まれつきの病気で車椅子生活を送るクロエにとっては母親のダイアンのサポートが必要。「私のために何でもしてくれる優しいママ…」と思っていたクロエでしたが、ある事がキッカケで不信感抱き始めるのです。考えてみたらあれもこれもおかしい…。見たことがない薬…インターネットは繋がらない…。歪んだ母親の愛情とはこれほどに怖いのか。相手のことを想った一方的な愛情は、ただの押しつけになってしまう。殺したいという感情よりも、守りたい感情のほうが時には恐ろしいのかもしれないと感じました。話が展開していくにつれて少しずつゾクゾクさせられていく演出。そして音響で恐怖を増幅させる演出も上手い!個人的には「search/サーチ」超えはなりませんでしたが、とても楽しめました。
そしてラストシーンでは別の意味での恐怖を感じました。ラストのクロエの台詞が怖くもあり爽快でもありました。
母親役のサラ・ポールソンの顔面ドアップは怖すぎる!娘役のキーラ・アレンは可愛い!

この作品の評価・・・・★★★★★★★☆☆☆(満点は★10)
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はちどり

2021年06月16日 18時12分03秒 | 映画評論ハ行

製作年:2018年
製作国:韓国/アメリカ
日本公開:2020年6月20日
監督:キム・ボラ
出演:パク・ジフ,キム・セビョク,チョン・インギ,イ・スンヨン
映画『はちどり』公式サイト

驚異的な経済成長に沸く1994年の韓国、ソウル。14歳のウニは、両親、姉、兄と集合団地で生活している。小さな店の経営に追われる両親は子供たちと向き合う余裕がなく、兄は父に期待されている重圧から親の目を盗んでウニに暴力を振るっていた。自分に関心のない大人に囲まれ孤独感を募らせるウニは、通っている漢文塾で不思議な雰囲気を持つ女性教師ヨンジと出会う。
1990年代のソウルを舞台に、思春期の少女の心情と家族の関係を描いた人間ドラマ。男性が優位な社会で鬱屈した思いを抱える少女が、ある女性と出会って成長していく。パク・ジフ、『ひと夏のファンタジア』などのキム・セビョクをはじめ、イ・スンヨン、チョン・インギらが出演。本作で初めて長編のメガホンを取ったキム・ボラ監督の少女時代がベースになっている。

1994年の韓国。孤立する少女の葛藤と成長の物語。淡々とした描写の中で、14歳のウニの孤独が丁寧に繊細に描かれていました。家庭の中にも居場所が無い…友達との関係も上手くいかない…恋愛もどうすればいいのか分からない…。自分を必要をしてほしいと思う一方で、誰からも必要とされていないんじゃないかという不安。ウニを見ていると「自分もそんな事を思っていた時期があったなぁ」と懐かしく思えてしまいました。
何もかもが上手くいかないと思っていたウニにとって、女性教師のヨンジは大きな存在だっただろう。“自分の気持ちをストレートに伝えることの大切さ”“相手に伝えられるうちに伝えておくことの大切さ”。遠回りはしたけど、ヨンジと出会ったことで友達や家族との関係に少し変化が出てきたことはウニは少しだけ救われたと思います。辛い出来事がキッカケで人は変わることだってある。
派手さはないが、考えさせれる映画。10代の頃に観ていればもっと色々考えさせられたかもしれない。ウニ役の女の子、すごく演技が上手かった!今後に期待!

この作品の評価・・・・★★★★★★☆☆☆☆(満点は★10)
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るろうに剣心 最終章 The Beginning

2021年06月08日 00時39分29秒 | 映画評論ヤラワ行

製作年:2020年
製作国:日本
日本公開:2021年6月4日
監督:大友啓史
出演:佐藤健,有村架純,高橋一生,村上虹郎,安藤政信,北村一輝,江口洋介
映画『るろうに剣心 最終章 The Final/The Beginning』公式サイト

動乱の幕末。緋村剣心は、倒幕派・長州藩のリーダー桂小五郎のもと暗殺者として暗躍。血も涙もない最強の人斬り・緋村抜刀斎(ひむらばっとうさい)と恐れられていた。ある夜、緋村は助けた若い女・雪代巴(ゆきしろともえ)に人斬りの現場を見られ、口封じのため側に置くことに。その後、幕府の追手から逃れるため巴とともに農村へと身を隠すが、そこで、人を斬ることの正義に迷い、本当の幸せを見出していく。しかし、ある日突然、巴は姿を消してしまう。<十字傷>に秘められた真実がついに明らかになる−
和月伸宏の人気コミックを監督の大友啓史と主演の佐藤健で映画化したシリーズの最終章となる2部作の第2弾で、主人公・緋村剣心の原点を描いたアクション大作。幕末を舞台に倒幕派の影の暗殺者として名をはせた緋村抜刀斎こと剣心の左頬に刻まれた十字傷の謎、不殺(ころさず)の誓いを立てた理由などが明かされる。佐藤をはじめ、妻の雪代巴を有村架純、桂小五郎を高橋一生が演じるほか、村上虹郎、安藤政信、北村一輝、江口洋介などが出演する。

大ヒットシリーズの最終章となる2部作の第2弾。本作でるろ剣シリーズも見納めです。実は2年くらい前に試写会で本作を鑑賞したのですが、うる覚えだったので改めて映画館で観てきました。
緋村剣心の原点を描いており、左頬に刻まれた十字傷の謎も明らかになります。殺陣のアクションシーンは相変わらず迫力とスピード感が凄いが、本作はアクションよりもストーリー重視。今までのシリーズの中でも人間ドラマがメインだが、静かで美しくて切ない作品に仕上がっていました。幕末動乱下の中で巴という女性と出会い、冷酷非道な剣心が少しずつ優しさや痛みを覚えていく姿はとても素敵でした。長州藩vs新選組、そして抜刀斎の戦いに幕末の混乱が伝わってきます。皆が命懸けで誰かのために、世の中を変えるために剣を抜く姿は、観ていてとてもカッコ良かったです。
剣心の過去を知れたことはとても良かった。しかし正直言えば、ザ・ファイナルよりもザ・ビギニングを先に公開しても良かったのではと思う。予告編でネタバレし過ぎのような気がした。個人的にはザ・ファイナルの方が楽しめました。しかしこのラストが1作目の冒頭に繋がるのかと思うとゾクゾクしました!本作を観たことで1作目の冒頭の剣心を見る目が変わった。多くの傷を背負って戦っているのだと…。るろ剣シリーズありがとう!

この作品の評価・・・・★★★★★★★☆☆☆(満点は★10)
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アオラレ

2021年06月02日 13時59分11秒 | 映画評論ア行

製作年:2020年
製作国:アメリカ
日本公開:2021年5月28日
監督:デリック・ボルテ
出演:ラッセル・クロウ,カレン・ピストリアス,ガブリエル・ベイトマン
映画『アオラレ』 | 大ヒット上映中

寝坊した美容師のレイチェル(カレン・ピストリアス)は、息子のカイル(ガブリエル・ベイトマン)を学校へ送りながら職場に向かう途中、大渋滞に巻き込まれてしまう。いら立つ彼女は、信号が青になっても発進しない前の車にクラクションを鳴らして追い越すと、ドライバーの男(ラッセル・クロウ)は後をつけてきて謝罪を要求する。彼女がそれを拒否し、息子を学校に送り届けガソリンスタンドに寄ると、先ほどの男に尾行されていることに気付く。やがて、レイチェルは男の狂信的な行動に追い詰められていく。
運転中のささいなトラブルが思いも寄らぬ事態へと発展するサスペンススリラー。信号で言い合いになった見知らぬ男から、執拗(しつよう)に追跡されるシングルマザーの恐怖を描く。あおり運転をエスカレートさせる謎の男をオスカー俳優ラッセル・クロウが演じ、『スロウ・ウェスト』などのカレン・ピストリアス、『チャイルド・プレイ』などのガブリエル・ベイトマンのほか、ジミ・シンプソン、オースティン・マッケンジーらが出演。『幸せがおカネで買えるワケ』などのデリック・ボルテがメガホンを取った。

たった一回のクラクションが最悪のあおり運転に発展していくサスペンススリラー。タイトルと予告CMの「あおってんじゃねぇ!」からしてB級映画かと思っていましたが、予想以上にハラハラドキドキの展開が続き休む暇がありませんでした。アカデミー賞俳優のラッセル・クロウのサイコパス感がハンパない!!このご時世、皆が様々な悩みや怒りを抱えながら生きていて、他人のちょっとした行動に対して怒りをぶつけてしまう事は誰にでもあると思う。それが最悪の事態になるなんて…。身近に潜む恐怖とはこの事だ。ラッセル・クロウ演じる男の執拗っぷりは見事しか言いようがない。カーチェイスのシーンや、クラッシュシーンなど迫力が凄い!!携帯電話や位置情報を使った演出も楽しかったです。皆さん運転マナーは守りましょう!!ラストがあっさりだったけど90分で上手くまとまってました。
被害者であるレイチェルだけど、彼女のせいで無関係の人がたくさん死んでる事実を忘れてはいけない(笑)。気になったのは、あれだけの騒動を起こして、最後は人を殺したのに「もう帰っていいですよ」って警察はすぐに帰してくれるものなのかな?しかも自分の運転って(笑)

この作品の評価・・・・★★★★★★☆☆☆☆(満点は★10)
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