股間の解放記

普通の社会人PEKOの、日々思うことをつづっていきます。

今日も嫌がらせ弁当

2019年12月28日 15時53分41秒 | 映画評論カ行
製作年:2019年
製作国:日本
日本公開:2019年6月28日
監督:塚本連平
出演:篠原涼子,芳根京子,松井玲奈,佐藤寛太,岡田義徳,村上知子,佐藤隆太
公式サイト「今日も嫌がらせ弁当」

八丈島で暮らすシングルマザーの持丸かおり(篠原涼子)の次女、双葉(芳根京子)は、高校生になると生意気な態度をとったり、母親を無視したりするようになる。かおりはそんな娘に対抗して、彼女の嫌がる「キャラ弁」を作る。やがてその弁当は、母を煙たがる娘へのメッセージになっていく。
反抗期を迎えた高校生の娘に、卒業まで弁当を作り続けた母親のブログを基にしたエッセイを映画化。母親を『アンフェア』シリーズなどの篠原涼子、娘をNHKの連続テレビ小説「べっぴんさん」などの芳根京子が演じる。元SKE48の松井玲奈、劇団EXILEの佐藤寛太、『ROOKIES』シリーズなどの佐藤隆太らが共演。『レオン』、ドラマシリーズ「特命係長 只野仁」などの演出を務めた塚本連平がメガホンを取った。

八丈島を舞台に、反抗期の娘に卒業まで弁当を作り続けた母親の姿を描いた物語。母と娘の壮絶な微笑ましい毎日のバトルが面白かったです。娘の反抗期の気持ちも理解できるし、母親の気持ちも分かる。本当は相手のことを想って素直になりたいのだけど、色んな気持ちが邪魔をして強がってしまう。互いが譲らずにぶつかりあうことが出来るのが親子。切磋琢磨してこそ親子の絆って強く深くなるのだと改めて感じました。キャラ弁を作って娘に嫌がらせをするなんて可愛いじゃないか!(笑)最初は嫌がっていた娘も徐々に心を開いていき、好きな男子に弁当を渡すために双葉はかおりに作り方を教えてもらう。しかしあえなく玉砕…。再び双葉は自分の殻に閉じこもってしまうのですが、そんな時にかおりが脳梗塞で倒れてしまいます。かおりは病院を抜け出してでも卒業式を迎えた双葉のために最後にキャラ弁を作ります。反抗的な態度を取っても、口では嫌いと言っても、親子の絆ってそう簡単には切れない。最後のキャラ弁は凄いというか豪華というか、もう芸術です。ちょっとウルっとさせられました。そして長女の若葉がいてくれたおかげで2人の関係が上手くいったってのもある。感謝の気持ちや、一生懸命な気持ちって色んな伝え方があるんだなと思いました。不器用でも想い続けていれば必ず相手に届く!今年最後、素敵な作品を観れて良かったです♪八丈島の美しい自然を見に行きたくなりました。

この作品の評価・・・・★★★★★★★☆☆☆(満点は★10)
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Diner ダイナー

2019年12月27日 17時58分51秒 | 映画評論タ行
製作年:2019年
製作国:日本
日本公開:2019年7月5日
監督:蜷川実花
出演:藤原竜也,玉城ティナ,窪田正孝,本郷奏多,武田真治,真矢ミキ,奥田瑛二
映画『Diner ダイナー』オフィシャルサイト

孤独な女性オオバカナコは、怪しいサイトのアルバイトに手を染めたことでどん底に陥り、とあるダイナーにウエイトレスとして売られてしまう。重い鉄の扉を開けると強烈な色彩が広がるその店の店主は、以前は殺し屋だった天才シェフのボンベロ(藤原竜也)。そこは、凶悪な殺し屋たちが次から次へと現れる、殺し屋専用のダイナーだった。
『さくらん』『ヘルタースケルター』などの蜷川実花がメガホンを取り、藤原竜也が元殺し屋の天才シェフを演じるサスペンス。ある女性がウエイトレスとして身売りされた殺し屋専用のダイナーを舞台に、店主と店を訪れる凶悪な殺し屋たちの異様な世界を描き出す。原作は『「超」怖い話』シリーズなどが映画化されたホラー作家で、監督としても活動している平山夢明の第13回大藪春彦賞受賞作。

元殺し屋の天才シェフがいる殺し屋専用のダイナーを舞台に繰り広げられるサスペンス。主役級の豪華俳優陣が多数出演しているにもかかわらず、こんなに中身の無いストーリーにしてしまったのは残念。藤原竜也って台詞ちょっと聞き取りづらいんだよねぇ。ストーリーを楽しむよりも蜷川ワールドの色彩を楽しむだけの作品。クセの強いキャラクターたちがどんどん登場しますが、殺し屋たちの背景や関係もざっくりとしか描かれていないし、ダイナーの設定も中途半端。何を伝えたいのか分かりませんでした。無駄にアクションシーンはお金をかけているのが伝わりますが、マトリックスのような演出と至近距離で撃ちあいしても死なない演出は観ていて冷めましたね…あの大爆発で生き残れるのか??料理も美味しそうでないし、ファミレスで出てきそうなレベルの見た目。カナコとボンベロのキスは何だったのか…いつのまに2人はそういう仲に!?色々と安っぽさが目立っていた作品でした。

この作品の評価・・・・★★☆☆☆☆☆☆☆☆(満点は★10)
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チャイルド・プレイ

2019年12月22日 18時33分49秒 | 映画評論タ行
製作年:2019年
製作国:アメリカ
日本公開:2019年7月19日
監督:ラース・クレヴバーグ
出演:オーブリー・プラザ,ガブリエル・ベイトマン,マーク・ハミル
映画『チャイルド・プレイ』公式サイト

引っ越し直後で近所に友達がいない少年、アンディ(ガブリエル・ベイトマン)は、誕生日に母親(オーブリー・プラザ)からバディ人形をもらう。その人形は最先端テクノロジー企業・カスラン社の新商品で、音声認識やセンサー付きカメラなど高度な機能を備えていた。人形は“チャッキー”と名乗り、アンディに一番の親友だと話し掛ける。しかしこの人形は欠陥品だった。
名作ホラーに登場した殺人人形チャッキーの恐怖が再び描かれたホラー。引っ越したばかりの少年に贈られた人形が、高性能のAIによって機械を操り、人々を襲撃する。チャッキーの声を『スター・ウォーズ』シリーズのルーク・スカイウォーカー役でおなじみのマーク・ハミルが担当し、少年を『ライト/オフ』などのガブリエル・ベイトマンが演じる。

ついにチャッキーもAI搭載の時代に入りました。設定に関しては現代らしくて良いと思います。今までのチャッキーは多少は可愛い顔をしていましたが、本作でのチャッキーの顔は怖め…。自分で学習して記憶する能力もあれば、遠隔操作する能力を持っていて、なかなかの強敵。アンディを独占するためならどんな手段でもするチャッキーの執念は恐ろしかった。ただし、猫を殺された時点でアンディはチャッキーを退治するのかなと思いきや、その後も一緒に行動するのは違和感でした。結局、チャッキーの暴走は呪いが乗り移ったわけでもなく人間が腹いせにシステムをいじったせいというのは過去のシリーズ作品との関係が全く無く、これなら「チャイルド・プレイ」と名乗らなくてもいいのでは?せっかく新しい設定なのだからもう少し凝った内容にしてくれたら良かったです。殺し方は結構グロいシーンもあるのでご注意を。実際にあの顔の人形が売られてても怖くて買いたくないな(笑)

この作品の評価・・・・★★★★★☆☆☆☆☆(満点は★10)
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僕たちは希望という名の列車に乗った

2019年12月20日 18時06分06秒 | 映画評論ハ行
製作年:2018年
製作国:ドイツ
日本公開:2019年5月17日
監督:ラース・クラウメ
出演:レオナルト・シャイヒャー,トム・グラメンツ,レナ・クレンク
映画「僕たちは希望という名の列車に乗った」

1956年、東ドイツの高校生テオとクルトは、列車に乗って訪問した西ベルリンの映画館で、ハンガリーの民衆蜂起のニュースを見る。クラスの中心メンバーの彼らはクラスメートに声を掛け、ハンガリー市民に哀悼の意を表し、授業中に2分間の黙とうを実施した。だがその行為は、社会主義国家への謀反と見なされる。
『アイヒマンを追え! ナチスがもっとも畏れた男』などのラース・クラウメ監督が、旧東ドイツの高校生たちの実話を基に描く青春ドラマ。政治のタブーに踏み込んだ若者たちが、究極の選択を迫られる。レオナルト・シャイヒャー、トム・グラメンツ、ヨナス・ダスラーをはじめ、『あの日のように抱きしめて』などのロナルト・ツェアフェルトや、『コッホ先生と僕らの革命』などのブルクハルト・クラウスナーらが共演。

旧東ドイツの高校生たちを描いた実話を基にした作品。ハンガリーの民衆蜂起で犠牲となった市民に対する哀悼の意を黙祷で示した高校生たちと、その行為を国家の反逆者として決めつけ首謀者を探し出そうとする政府との攻防戦。政府当局の執拗な調査によって悩み葛藤する高校生たちの姿が丁寧に描かれています。自分の意思を貫こうとしても、大人たちの弾圧は容赦ない。様々な汚い手を使って子どもたちを追い込んでいきます。時には仲間内でも疑心暗鬼なり、信用すら出来なくなっていきます。希望を持ち続けることは、これ程までに大変なことなのかと思い知らされました。高校生と政府の対立の中には、恋愛要素であったり家族との関係も描かれており、それがまた共感できて物語に厚みを出しています。勇気ある行動とラストシーンの生徒たちの清々しい笑顔に感動しました。将来の安定を取るか、仲間を取るか、愛を取るか、友情を取るか、家族を取るか…様々な選択肢からこれが正しいと自分の人生を自分で決めた高校生たちは本当にかっこよかった。エリックだけはちょっと可哀想でしたが…。
希望を持ち続けることの大切さと、仲間を信じることの大切さを学べる素敵な作品でした。その後の彼らや家族がどんな人生を送ったのか気になります。当時の社会情勢を知っていればもっと感動できたと思います。

この作品の評価・・・・★★★★★★★☆☆☆(満点は★10)
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ペット2

2019年12月19日 18時19分31秒 | 映画評論ハ行
製作年:2019年
製作国:アメリカ
日本公開:2019年7月26日
監督:クリス・ルノー
声の出演:設楽統,日村勇紀,佐藤栞里,永作博美,伊藤沙莉,内藤剛志
映画『ペット2』 公式サイト

ニューヨーク、マンハッタン。テリア犬のマックスは、相棒の大型犬デュークと共に飼い主のケイティのもとで暮らしていた。赤ちゃんのリアムが生まれたことでより一層にぎやかな日々を送る中、全員で旅行に行くことになる。そこで出会った真面目で堂々とした農場犬ルースターから大切なものを守ることを学び、リアムとの絆を育んでいくマックス。一方ニューヨークでは、ポメラニアンのギジェットがマックスから預かったおもちゃをなくし、ウサギのスノーボールはシーズー犬のデイジーに頼まれてホワイトタイガーの赤ちゃんを救い出そうとしていた。
飼い主たちの知らないペットの姿を描いたアニメ『ペット』の続編。前作にも登場したくせ者ぞろいのペットたちが、またしても騒動を起こす。監督は『怪盗グルー』シリーズなどのクリス・ルノー、共同監督はジョナサン・デル・ヴァル、脚本は『イースターラビットのキャンディ工場』などのブライアン・リンチ。日本語版ボイスキャストとして、前作と同様にバナナマンの設楽統と日村勇紀をはじめ、佐藤栞里、永作博美らが参加する。

飼い主たちの知らないペットたちの姿を描いたシリーズ2作目。前作と同様、ペットたちの裏の顔がとても面白くて楽しめます。マックスがリアムが生まれたことで頼もしいお兄さんのように成長していく姿が素敵でした。ストーリーとしては話がいろいろと広げすぎたように感じてまとまり感が弱いかなと思います。3つの話が並行して進んでいきますが、そのせいか1つ1つの話が弱くなっている。マックスたちは数日間の田舎暮らしで特に大きな事件が起きるわけでもなく。ギジェットはマックスから預かったボールを猫軍団から奪還する話。スノーボールは悪徳サーカス団からトラを助ける話。悪党だけど車で轢くのは子供に見せていいのだろうか…。何を軸にしたいのかブレブレなかんじ。マックスとリアムの交流をメインで深く描いてくれた方が良かったかもしれません。可もなく不可もなくいったところ。前作以上に子供向けでした。

この作品の評価・・・・★★★★★☆☆☆☆☆(満点は★10)
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パピヨン

2019年12月18日 11時57分19秒 | 映画評論ハ行
製作年:2017年
製作国:アメリカ/セルビア/モンテネグロ/マルタ
日本公開:2019年6月21日
監督:マイケル・ノアー
出演:チャーリー・ハナム,ラミ・マレック,イヴ・ヒューソン
映画『パピヨン』公式サイト|6月21日(金)ロードショー

胸にチョウの入れ墨があることから「パピヨン」と呼ばれる金庫破りの男(チャーリー・ハナム)は、身に覚えのない殺人罪で終身刑を宣告され、南米ギアナの絶海の孤島にある監獄に入れられる。厳しい強制労働と看守たちの暴虐に、脱獄を決意したパピヨンは、紙幣偽造で逮捕されたドガ(ラミ・マレック)に目をつけ、ドガの身を守ることを条件に逃亡費用を稼ごうとする。
作家アンリ・シャリエールの実体験に基づく小説を映画化した脱獄映画『パピヨン』をリメイク。孤島に送られた終身刑囚の脱獄劇を描く。監督は、第31回東京国際映画祭審査委員特別賞を受賞した『氷の季節』などのマイケル・ノアー。主人公を『パシフィック・リム』などのチャーリー・ハナムが演じ、『ボヘミアン・ラプソディ』などのラミ・マレックらが共演した。

実話を基にした男たちの脱獄劇を描いた本作。1973年に公開された『パピヨン』のリメイク作です。チャーリー・ハナムとラミ・マレック、泥だらけの汚い恰好なのにイケメン臭が溢れ出ている姿に「こんな美しい囚人いないだろ!?」とツッコミたくなる。脱獄を描いてはいますが派手な脱獄劇やアクションは無く、人間が持つ欲望や希望が地味ながらリアルに見せていて、これはこれでとても見応えがありました。何度失敗しようとも何年経とうとも自由を求めて困難に立ち向かっていくパピヨンとドガの決意は凄かった。殺されてもおかしくない状況でも友を信じて友を助けてからのラストシーンの別れは切なかったです。男の友情は素敵ですね。目を覆いたくなるような暴力や裏切りが横行していた、あの時代の収容所。これを小説として世界に発表したアンリ・シャリエールの勇気は後世に語り継がれるだろう。旧作の「パピヨン」は観ていませんが、ドガがどれだけの大金持ちだったのかが少々気になるところでした

この作品の評価・・・・★★★★★★☆☆☆☆(満点は★10)
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ギョウザウルス

2019年12月17日 16時05分15秒 | 国内旅々
宇都宮へ日帰り旅行に行ってきました

餃子像にお参りしてから出発


目的はずっと行ってみたかった大谷資料館!大谷石の採掘場跡地につくられた大谷石にまつわる巨大地下空間です


の前に、施設の向かいにあるROCKSIDE MARKETでランチ♪


お店の看板メニューであるガレットを食す。益子町のそば粉を使っていてとても美味しい♪


さていよいよ大谷資料館へ入場
受付横にある資料展示室には昔の採掘や石の運搬に使われた道具などが展示されています


階段を下りていくと巨大な石の空間が!ライトアップされていて神秘的です!!








アート作品の展示もされていて、この空間とマッチしていて素敵でした




この場所で結婚式も開かれたそうで


過去には映画やドラマ、ミュージックPVでも多く使われたそうです


世界的歌姫エンヤが歌った場所


GLAY「SOUL LOVE」のPVがこの場所だったとは!!


JUJU「明日がくるなら with JAY'ED」のPVもこの場所だったとは!!


大谷資料館から徒歩10分くらいのところには日本最古の石仏がある大谷寺があります


弘法大師により開かれたお寺であり、本堂の中には平安時代に弘法大師により作られたとされる大谷観音が祀られています。大谷観音は約1,200年以上前の日本最古の石仏で国の重要文化財にも登録されています。その他にも平安時代や鎌倉時代に作られた石仏や縄文時代の人骨も展示されており、一見の価値はあります!
※残念ながら撮影NGでした


境内には白ヘビもいます。頭を撫でると願いが叶うそうで、年末ジャンボ1等当選をお願いしときました


大谷寺からすぐのところには大谷公園があります。こちらにあるのが高さ27mの大きな平和観音戦没者の慰霊と世界平和の祈念を目的に建てられた観音様だそうです


体が冷えたので帰りには宇都宮駅近くの天然温泉ザ・グランドスパ南大門
様々な種類のお風呂があり岩盤浴もあるので時間を忘れてくつろいでしまいます


夕飯はやっぱり餃子です、まずは青源


小葱と味噌だれで食べる餃子は美味しい!!


そして定番のみんみんをハシゴ


こちらは皮がモチモチしていて定番で安定の美味しさ♪


食後はレモン牛乳


身も心も満足の宇都宮の旅でした
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居眠り磐音

2019年12月15日 16時43分26秒 | 映画評論ア行
製作年:2019年
製作国:日本
日本公開:2019年5月17日
監督:本木克英
出演:松坂桃李,木村文乃,芳根京子,柄本佑,杉野遥亮,谷原章介,中村梅雀,柄本明
OFFICIAL SITE

豊後関前藩の坂崎磐音(松坂桃李)と小林琴平、河井慎之輔は、幼なじみだった。磐音が琴平の妹・奈緒との祝言を控えていたある日、事件が起こり、磐音は二人の幼なじみを失う。奈緒を置いて関前を去り、江戸で浪人として生活することになった磐音は、昼はうなぎ割き、夜は両替商の用心棒として働き始める。
佐伯泰英の小説シリーズを、『娼年』などの松坂桃李の主演で映画化した時代劇。普段は人情に厚く穏やかな主人公が、「居眠り剣法」でさっそうと悪を斬る。『超高速!参勤交代』シリーズなどの本木克英が監督を務め、脚本をドラマ「ちかえもん」などの藤本有紀が手掛ける。

時代劇はあまり観ないのですが、気になっていたので鑑賞。幼馴染たちの死別、愛する人との別れ…波乱万丈な人生を送る磐音。おっとりした優しさと、剣を持ったときの真剣さの2面性がとても素敵で魅力的に見えました。人としての悲しみも強さも持ち合わせた磐音が運命に立ち向かい悪と戦っていく姿はカッコいいし、その中にも切なさを感じる。殺陣のシーンも何度観ても良かったです。真面目な展開の中にもコミカルなシーンもあるので重すぎず軽すぎずといったところ。運命に翻弄された男女の切ない演出が印象的。奈緒が簡単に花魁になれたのはちょっと気になりましたが…。続編があれば観たいところ。僕のように時代劇をあまり観ない人でも楽しめる作品でした。

この作品の評価・・・・★★★★★★☆☆☆☆(満点は★10)
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きみと、波にのれたら

2019年12月14日 10時51分12秒 | 映画評論カ行
製作年:2019年
製作国:日本
日本公開:2019年6月21日
監督:湯浅政明
声の出演:片寄涼太,川栄李奈,松本穂香,伊藤健太郎
OFFICIAL SITE

大学入学と同時に引っ越してきた向水ひな子は、サーフィンが大好きで波乗りは得意だが、将来が不安だった。ある日ひな子は、火事騒ぎで消防士の雛罌粟港と出会い、波乗り初心者の彼とサーフィンを楽しむうちに、互いに特別な感情を抱くようになる。
アニメ「四畳半神話大系」や『夜は短し歩けよ乙女』などの湯浅政明が監督を務めた長編アニメ。サーフィンが大好きな女子大生と消防士の青年の恋を描く。脚本は『映画 「聲の形」』などの吉田玲子、音楽は『夜は短し歩けよ乙女』も担当した大島ミチル。ボイスキャストに『兄に愛されすぎて困ってます』などの片寄涼太、『恋のしずく』などの川栄李奈らが名を連ねた。

サーフィン好きな女子大生と、事故で死んだ消防士の青年の恋を描いたアニメーション作品。ありえない設定でありえない展開が多く、そして曲が鬱陶しい。GENERATIONSの主題歌をこれでもかと何度も出してくるので、そこは映画オリジナルの曲にすれば良かったと思います。それから、港の声が棒だったのも少々気になりました。恋をした時の純粋な気持ちや、恋人を突然失った時の喪失感はよく伝わってきたと思います。主人公2人がイチャイチャし過ぎて、おじさんにはちょっとキツかったですが…。スナメリの浮き輪に水入れて手つなぎで歩くのは重すぎて無理でしょう(笑)花火を打ち上げてたバカ野郎たちは、あれほどの火災でよく死なずに済んだかと感心してしまいました。過剰な演出が目立ってしまってましたが、恋愛映画としては悪くはなかったと思います。小さい頃に助けた少年が実は今の彼氏だったことや、彼氏の1年前のメッセージが流れるシーンは素敵でした。
ハッピーエンドではなかったけど、爽やかな映画でした。どちらにせよ若い人向けなのは間違いない。

この作品の評価・・・・★★★★★☆☆☆☆☆(満点は★10)
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空母いぶき

2019年12月13日 15時00分49秒 | 映画評論カ行
製作年:2019年
製作国:日本
日本公開:2019年5月24日
監督:若松節朗
出演:西島秀俊,佐々木蔵之介,本田翼,高嶋政宏,戸次重幸,玉木宏,佐藤浩市
OFFICIAL SITE

20XX年。日本最南端沖で国籍不明の漁船20隻が発砲を開始し、波留間群島の一部を占領して海上保安庁の隊員を捕らえる。日本政府は、航空機搭載護衛艦いぶきをメインにした艦隊を派遣。お互いをライバルとして意識してきた航空自衛隊出身のいぶきの艦長・秋津竜太(西島秀俊)と海上自衛隊出身の副長・新波歳也(佐々木蔵之介)は、この未曽有の事態を収束しようとする。
「沈黙の艦隊」「ジパング」などのかわぐちかいじのコミックを原作にしたミリタリーサスペンス。波留間群島の一部占領を受け、現場に向かう航空機搭載護衛艦の乗組員の運命を多角的に映し出す。監督は『沈まぬ太陽』などの若松節朗。『MOZU』シリーズなどの西島秀俊、『超高速!参勤交代』シリーズなどの佐々木蔵之介らが出演。日本の置かれている状況を反映したドラマに引き込まれる。

日本を守るため護衛艦いぶきの乗組員の死闘を描いたサスペンスアクション。架空の国がミサイルを撃って攻めてくる設定ですが、どうしても北〇鮮を思い出してしまうのが仕方ない。平和ボケしている現代人だからこそ、いつ隣国が戦争を仕掛けてきてもおかしくないということを肝に銘じておかなければならない。そんな事に気付かせてくれる映画でした。海上での戦闘シーンはなかなか見応えがありました。ミサイルを迎撃したり魚雷を回避したりと、危機一髪の連続です!自衛隊非協力にしてはよく描けていると思いました(笑)
しかしながら中井貴一演じるコンビニ店長のドタバタや、編集長の明太子おにぎり話は、この映画に全く必要が無く、せっかくの緊張感が途切れてしまって残念でした。自衛隊だけを描いてくれていれば、もっと話に入っていけたように思えます。護衛艦長の「いてまえ~」は失笑。そもそも敵国の正体が全く説明なかったのもモヤモヤが残りました。終わり方も、死人を出してまで頑張って戦い抜いたのに終わり方があれじゃ、なんだかなぁ(笑)そして相変わらず、本田翼の棒読み演技…
何はともあれ、現場第一線で日本を守ってくださっている海上保安庁の皆さま、お勤めご苦労様です。戦争、自衛隊、日本、平和を考えるには良い映画だと思います。

この作品の評価・・・・★★★★★★☆☆☆☆(満点は★10)
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A GHOST STORY/ア・ゴースト・ストーリー

2019年12月12日 13時49分51秒 | 映画評論ア行
製作年:2017年
製作国:アメリカ
日本公開:2018年11月17日
監督:デヴィッド・ロウリー
出演:ケイシー・アフレック,ルーニー・マーラ
OFFICIAL SITE

若夫婦のC(ケイシー・アフレック)とM(ルーニー・マーラ)は田舎町の小さな家で幸せに暮らしていたが、ある日Cが交通事故で急死してしまう。病院で夫の遺体を確認したMは遺体にシーツをかぶせてその場を後にするが、死んだはずのCはシーツをかぶった状態で起き上がり、Mと暮らしていたわが家へ向かう。幽霊になったCは、自分の存在に気付かず悲しみに暮れるMを見守り続ける。
事故死した男が幽霊になって残された妻を見守る姿を描いたファンタジー。シーツ姿の幽霊としてさまよい続ける夫を『マンチェスター・バイ・ザ・シー』などのケイシー・アフレック、彼の妻を『キャロル』などのルーニー・マーラが演じる。メガホンを取るのは、二人と『セインツ -約束の果て-』で組んだデヴィッド・ロウリー監督。

事故で死んだ夫が幽霊になって妻を見守るファンタジー。顔も見えないシーツ姿なのにケイシー・アフレック自身がきちんと演じているのが贅沢。愛する妻を残して死んでしまったことへの後悔と、傍にいるのに何もできない切なさが画面から伝わってきます。この幽霊は喋ることはできない、物を掴んで投げることができる、他の幽霊と会話はできる、一瞬で時間軸をワープする等の能力を持っているみたいで。そんな姿が時に可愛くも見えました。台詞はほとんどなく、静かに静かに時間だけが流れていく映画でした。それでもこの後どうなってしまうのか気になるのが不思議。妻が家を出ていき、家が解体され、そこに高層ビルが建ち…居場所さえ失ってしまった幽霊がさらに切なく見えてしまいました。シーツを被っていて無表情なのに感情の変化が伝わってくるのが面白い。幽霊だって人間と同じように傷つくのだろう。あのメモには何が書かれていたのだろうか…。最後はハッピーエンドのような気がしました。
ホラーではないし、ラブストーリーでもファンタジーでもないような新しいジャンルに思えました。でもちょっと眠くなりました(笑)

この作品の評価・・・・★★★★★★☆☆☆☆(満点は★10)
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泣くな赤鬼

2019年12月11日 13時33分55秒 | 映画評論ナ行
製作年:2019年
製作国:日本
日本公開:2019年6月14日
監督:兼重淳
出演:堤真一,柳楽優弥,川栄李奈,竜星涼,堀家一希,キムラ緑子,麻生祐未
OFFICIAL SITE

城南工業野球部の監督を務め、鬼のように厳しい指導と陽に焼けた赤い顔から赤鬼先生の異名を持つ小渕隆(堤真一)は、甲子園出場目前まで部を導くが、惜しくもかなわなかった。それから10年、小渕は50代になり野球への情熱も衰えていた。ある日病院を訪れた彼は、教え子だった斎藤智之(柳楽優弥)と再会する。そこで、野球のセンスに恵まれながらも高校を中退した彼が結婚し家庭を築いている一方、末期ガンで余命半年だと知る。
作家・重松清の短編集「せんせい。」に収められた一編を原作にしたヒューマンドラマ。高校野球部の監督だった教師と教え子の再会を描く。メガホンを取るのは『キセキ -あの日のソビト-』などの兼重淳。『クライマーズ・ハイ』などの堤真一、『ディストラクション・ベイビーズ』などの柳楽優弥、『恋のしずく』などの川栄李奈らが共演した。

余命僅かな教え子と、その教師の絆を描いた本作。野球のセンスがありながらも教師である小渕に反抗的な態度を取り高校を中退した智之。10年後に病院で再会した2人だったが、智之は余命半年と告げられていた。堤真一を始め、柳楽優弥や川栄李奈など俳優たちの繊細な演技力が素晴らしかったです!若気の至りだったり反抗期だったり、不良がカッコいいと思う10代の頃の感情って誰しもがあると思います。誰もが間違えたり失敗したりして大人になっていく。それが遠回りだったとしても、何年経とうが、人生はやり直しが出来るのだと考えさせられる作品でした。人間はいつか必ず死ぬ。だからこそ、やり残したことを生きているうちにしなければ後悔してしまうだろう。「あの時、ああしていれば。あの時、こっちの道を選択していれば。」なんてこと、よくある(笑)赤鬼先生のような真っすぐにぶつかってきてくれる先生がいたら良いな。「本気だから叱るんだ!」という言葉がグサッときました。
シンプルなストーリーでありながら、人と人との繋がりを丁寧に描かれた良作でした。野球経験者の人にはさらに感動できる作品だと思います。

この作品の評価・・・・★★★★★★★☆☆☆(満点は★10)
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ぴーち施設長

2019年12月10日 12時51分32秒 | 国内旅々
今回は福島県の大内宿に行ってきました


江戸時代に会津若松市と日光今市を結ぶ重要な道の宿場町として栄えた大内宿。現在も江戸時代の面影そのままに茅葺屋根の民家が街道沿いに建ち並び、昭和56年には国選定重要伝統的建造物郡保存地区に指定されています。

会津若松駅ではあかべぇがお出迎え


この子を見るのも何度目だろうか


会津鉄道に乗って向かいます


車体にはゆるキャラたちがラッピングされてます


途中の芦ノ牧温泉駅では猫駅長がお出迎え


猫駅長は撮影NGだそうで…残念




そして大内宿の最寄り駅、湯野上温泉駅に到着


駅前には足湯もありますよー


駅前からバスで20分ほどで大内宿に到着!30軒以上の茅葺き屋根の民家が立ち並んでいます










見晴台からの景色。良い景色。


誰かが作った雪だるまと1枚


ランチは三澤屋さんで大内宿名物のねぎそば


箸の代わりにネギで食べるのは初体験!ネギの風味が食べるたびに広がって美味しい♪


天ぷらも温かくて美味しい♪


栃の実ともち米を合わせてつくったお餅・栃餅も美味しいよ♪


あっという間の2時間で大内宿を満喫できました


帰りは会津若松駅の駅前にある温泉でのんびり。岩盤浴が破格の190円!


夕飯は郡山駅でソースカツ丼を


クソ寒かったけど楽しい旅でした
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町田くんの世界

2019年12月05日 14時13分51秒 | 映画評論マ行
製作年:2019年
製作国:日本
日本公開:2019年6月7日
監督:石井裕也
出演:細田佳央太,関水渚,岩田剛典,高畑充希,前田敦子,太賀,池松壮亮,戸田恵梨香
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町田くん(細田佳央太)は運動や勉強が不得意で見た目も目立たないが、困っている人を見過ごすことのできない優しい性格で、接する人たちの世界を変える不思議な力の持ち主だった。ある日、町田くんの世界が一変してしまう出来事が起こる。
『舟を編む』などの石井裕也監督が、第20回手塚治虫文化賞新生賞を受賞した安藤ゆきの漫画を映画化した青春ストーリー。優しい男の子の日常が覆る出来事が描かれる。主演は、1,000人を超える応募者の中からオーディションで選ばれた細田佳央太と関水渚。岩田剛典、高畑充希、前田敦子、太賀、池松壮亮、戸田恵梨香、佐藤浩市、北村有起哉、松嶋菜々子といった俳優たちが共演している。また全編を35ミリフィルムで撮影した。

優しい男の子の日常を描いた本作。主役の2人は素人からオーディションで選んだそうです。町田くんの淡々としていて天然でいて優しくて良い人すぎる人柄によって周囲の人々を明るくしていくお話。現実にこんな良い人に会ったことないけど、真っすぐで正直すぎる町田くんみたいな男子が本当は1番モテるのかもしれない。空回りしている町田くんに、猪原と同様にちょっとイライラするところもありましたし、全ての話が上手くいきすぎているところも気になりました。それでも、町田くんの気遣いや優しさが世の中を変えていく展開は観ていてとても気持ちが良かったです。
しかし…ラスト20分で急降下…。町田くんが風船で空に舞い、猪原さんも空に舞い、風船が割れて地上へ落下。相当な高度から落ちたにもかかわらず学校のプールに落ちてかすり傷も無い。CGバレバレの映像に青ざめてしまいました。今まで猪原さんの夢オチだったから、これも夢オチであってほしいと願ったのですが、まさかの現実でした。メリーポピンズ?高校生役が厳しい人も数人いましたね。佐藤浩市、松島菜々子、戸田恵理香はもっと出演時間増やしてほしかったかも。
なんか色々と勿体ない作品でした。

この作品の評価・・・・★★★★☆☆☆☆☆☆(満点は★10)
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新聞記者

2019年12月04日 11時25分54秒 | 映画評論サ行
製作年:2019年
製作国:日本
日本公開:2019年6月28日
監督:藤井道人
出演:シム・ウンギョン,松坂桃李,本田翼,西田尚美,高橋和也,田中哲司
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東都新聞の記者・吉岡(シム・ウンギョン)は、大学新設計画にまつわる極秘情報の匿名FAXを受け取り、調査を始める。日本人の父と韓国人の母を持ち、アメリカで育った吉岡はある思いから日本の新聞社に在職していた。かたや内閣情報調査室官僚の杉原(松坂桃李)は、国民に尽くすという信念と、現実の任務の間で葛藤する。
東京新聞記者・望月衣塑子の著書を原案にしたサスペンスドラマ。国家の闇を追う記者と若手エリート官僚が、それぞれの正義を貫こうとする。『怪しい彼女』『操作された都市』などのシム・ウンギョンと、『娼年』『孤狼の血』などの松坂桃李が共演。『オー!ファーザー』『デイアンドナイト』などの藤井道人がメガホンを取る。

国家の極秘情報を追う新聞記者と、国家の情報を裏で操作する官僚。2人の正義と葛藤を描いた本作。実際の内閣府はこんな面倒な作業をする機関は無いでしょう。しかし妙にリアルな空気が漂い、緊張感もある物語がなかなか見応えがあります。こんな事が政治の世界で繰り広げられているとしたら…嘘に嘘を重ねて邪魔な人間は闇に葬ってしまうのだから人間というのは残酷で卑怯な生き物だ。もちろんフィクションなのだが、どこかノンフィクションに思えてしまう部分もありました。記者と官僚、それぞれに信念と立場があるからこそ、そこに苦しみがあって葛藤があってどうやっても上手くいかないこともある。勇気を出してそれを乗り越えた先に光が見えてくるのだろうか。
監視されているはずなのに吉岡と杉原が堂々と会っているにも少し違和感がありましたし、大学建設の極秘書類が普通に引き出しに入っていたのも違和感でした。ラストの杉原の口元は何を語っていたのだろうか?正義と安定か…どちらを選んだのかは誰にもわからない…

この作品の評価・・・・★★★★★☆☆☆☆☆(満点は★10)
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