社民党 京都府連合 野崎靖仁 副主席語録
社会民主党 中央規律委員 野崎靖仁、55歳。
日々の思いを綴ります。
 



景気拡大期が「いざなぎ景気」を超え、
戦後最大となることが確実になりました。

景気のネーミングは日本の神話に由来し、
「神武景気」「岩戸景気」「いざなぎ景気」と、
時代をさかのぼる形で名づけられています。

「神武以来の好景気」という語感は理解できますが、
(神武天皇の御世は好景気だったのでしょうか?)
「天岩戸」や「国生み」になると、
現実とは遠い出来事に感じてしまいます。

戦後の高度成長期というのは、ある意味、
現実感覚を離れた時代だったのかもしれません。

「格差社会」が指摘され、低所得で働くことを余儀なくされる
「ワーキング・プア」が問題となる中、
「戦後最大の好景気」と言われても、
神話以上に現実離れしたものとしか思えません。

たかき屋に のぼりてみれば 煙立つ
民のかまどは にぎわひにけり

仁徳天皇の御製とされる歌です。

仁徳天皇が高殿から民の様子を見ると、
食事時であるにもかかわらす、炊事の煙が見えません。
民の困窮を察した帝は、三年間、年貢などの課役を免除します。

三年後、民は豊かになり、
再び高殿から様子を見ると、炊事の煙が上っています。
民は天皇の徳を讃えるようになりました。

この歌は、その情景を詠んだものとされています。

今回の景気は、
おそらく「神代景気」とでも名づけられるのでしょう。

しかし、『古事記』や『日本書紀』からネタを探すよりも、
仁徳天皇のように、人々の生活を心配する方が先です。

警察・消防に続き、天皇を礼賛する。
左翼の割には、左翼らしからぬ内容になりました。

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