花と緑を追いかけて

山を愛し、花を愛し、旅と
映画とパソコンと、好奇心も
いっぱいの主婦の日記です

映画「海街diary」と、鎌倉の大正ロマンと鎌倉文学を訪ねて(2)

2015年07月05日 | 鎌倉散策
連日の雨模様に、中々歩く機会がありません。
アウトドァー派の私は心身ともに固まって、肩こり腰痛に悩まされ、胃腸の調子までイマイチです


月末と月初めの週は趣味の会の集まりもなく、お墓の件や外壁工事の件での打ち合わせもあり
友人との約束もできず・・・

雨の中、一人で家にいるのも淋しくて、小雨を見計らって駅前のシネマまで傘をさして歩いて行き、
鎌倉を舞台にした映画「海街diary」を観てきました。、


”鎌倉で暮らす、幸(綾瀬はるか)、佳乃(長澤まさみ)、千佳(夏帆)。
そんな彼女たちのもとに、15年前に姿を消した父親が亡くなったという知らせが届く。
葬儀が執り行われる山形へと向かった三人は、そこで父とほかの女性の間に生まれた
異母妹すず(広瀬すず)と対面する。

身寄りがいなくなった今後の生活を前にしながらも、気丈かつ毅然と振る舞おうとするすず。
その姿を見た長女幸は、彼女に鎌倉で自分たちと一緒に暮らさないかと持ち掛ける。
こうして鎌倉での生活がスタートするが……”


美しい鎌倉の四季を通じて、次第に心を通わせていく美人3姉妹と、中学生の健気な異母妹すずの
本当の家族になっていく1年が淡々と綴られていきます。

何気ない場面でもジンワリと涙が出ました


天然ボケのイメージが強い綾瀬はるかさんが、しっかり者で多少ユーズーのきかない・・・
それでもすずを一番心配している長女を熱演。

お酒が好きで男運も悪い、信用組合勤務の次女役の長澤まさみさんのスタイルの良さに感動!
ほんわかとした雰囲気で場を和ませる、スポーツ店で働く三女夏帆さんの存在感が良かったですね。

そして何と言っても一番は広瀬すずさん演じる主人公の、きらりと光る気丈な健気さが心打ちます。
今後の活躍が楽しみな女優さんですね。

鎌倉名物のシラス丼、シラストースト、アジフライ、アジの南蛮漬け、シーフードカレー、ちくわカレー
そして梅酒造り・・・
それらを食べ、飲んでみたくなるような映画でした。

家族とは、一緒に食卓を囲んで同じものを食べ、季節の行事をこなして
心が通うようになるものなのですね


そしてロケ地になった場所も、殆どが知っている場所でした。
4姉妹が住む祖母が残した古い日本家屋は、江ノ電の「極楽寺駅」周辺に建つらしい・・・

関東の駅100選にも選ばれたこの駅がふんだんに出てきます葬儀や法事が行なわれる場面は「極楽寺」境内


4姉妹が浜辺で戯れるシーンも多々出てきます。
由比ガ浜や材木座海岸、七里ヶ浜や稲村ケ崎など見覚えある浜辺ばかりでした。

こちらは稲村ヶ埼から見た江ノ島幸とすずが思いのたけを叫ぶ衣張山からの眺め


すずがジュニアサッカーのチームメイトの風太に連れられて、自転車で走る桜のトンネルの場面が美しくて
「あれはどこだろう?、桜で有名な高級住宅地のハイランドにしては家が見えない」と気になり調べてみました。

ナント、沼津の愛鷹広域公園でした。
ロケ地の詳しい情報はこちらでどうぞ
パート1・パート2・パート3・パート4と全部が見られます。

迫力満点の外国映画が好きで、日本映画はあまり観なかったのですが・・・
今の私は、大好きな鎌倉が舞台の淡々とした中にも温かみが感じられる
是枝裕和監督の映画に心癒されました。


              

6月27日に歩いた「鎌倉の大正ロマンと鎌倉文学を訪ねて」の後半をご紹介いたします。

「文学館」を出てすぐに見えてきたのが鎌倉市長谷子ども会館(旧諸戸邸)


この建物は、鎌倉に残る明治期の建造物として非常に貴重な存在です。

明治期の建物は、それ以降の建物と比較して外観の造形が華やかなのが特徴ですが、
この建物はその中でも秀逸なものと高く評価されているようです。

甘縄神明神社(長谷)

この辺りの豪族、染谷太郎時忠が創建した鎌倉最古の神社
創設は8世紀初めだそうです。平城京の時代


正面の階段を登りお参りしました。
御祭神は「天照大御神」

神社の前には大きな洋館が・・・


加賀谷邸は和洋折衷のお宅で、まだ家族がお住いのようでした。


この説明板を読んで失礼しました。

そしてその右奥が「川端康成邸」です。


1968年、日本人として初めての「ノーベル文学賞」を受賞。
1972年4月16日、逗子マリーナのマンションでガス自殺しました(72歳)

私たちはそのままバス通りに出て、長谷寺近くのお店で各自ランチにするつもりでしたが
土曜日のアジサイ寺近くとあって、凄い人出

コンビニでお弁当を購入して甘縄神明神社に戻り、静かな境内で食べました

「鎌倉彫工芸館」
江ノ電の「和田塚駅」近くのギャラリーでは鎌倉彫の製品の展示販売をしておりました。


土曜日の午後には鎌倉彫の職人が在館し、質問に答えてくれるようです。

リーダーが前もって予約をしていたそうで、私たちは2Fの会議室でビデオを見て
鎌倉彫の説明を受けました。


鎌倉彫は木地造りから始まって、彫りも漆塗りも手間暇かかる細かい作業の連続
物によって違いますが、30㎝位のお盆で一ヶ月から1.5ヶ月くらいかかるそうです。
お高いはずですね~

800年の歴史を誇る伝統工芸・・・

原料の木は桂の木だそうですが、これがなかなか手に入らなくなったとか
そして漆は中国産が殆どだそうです。

「川喜多映画記念館」
和田塚駅から一駅だけ江ノ電に乗り、鎌倉駅に出ました。

これがラッシュ時の通勤電車よりも混んでいて
必死で乗りましたわ

やはりまだまだアジサイ目当ての観光客が殺到し、小町通りも仲間の姿を見失うような大賑わいでした。


この日最後の目的地「川喜多映画記念館」です。

川喜多長政はヨーロッパ映画を日本に紹介した映画事業家。

昭和3年に「東和商事」を設立し、社員だった「かしこ」と結婚。
妻とともに「自由を我等に」「巴里祭」「会議は踊る」などを紹介しました。


1994年、かしこの遺志によって川喜多邸は鎌倉市に寄贈され、川喜多映画記念館として再建。
2010年4月1日開館となりました。
 
館内には映画資料が展示され、映画の上映も行われています。詳しい情報はこちらでどうぞ


私たちも200円を払って中に入りました。

この日の催しは、昔懐かしいスターたちのパネル写真がズラリと展示されていました。
「原節子や田中絹代の全盛期はあまり知らないわ」Sさんとそんな話をしながら見学

そして前日のNHKの朝の番組に出ていた岸恵子さんの話になりました。
「82歳とは思えない若さと美しさにビックリ」

「映画はあまり観ていないけど、その後の作家としての活躍は印象的ね」
「今度の小説は68歳の女性と50代の男性の恋物語だそうよ」etc・・・

取りあえずワンゲルの会としての鎌倉散策はここで解散となりました。
混んでいる鎌倉を避けて、懇親会は横浜でするらしい


私はSさんと乗換駅の大船で下車し、2人でお寿司をつまみ、を飲んで帰りました。

雨は降りませんでしたが、梅雨空の中歩いたこの日の歩数は15000歩・・・
生ビールがとにかく美味しかったです

コメント (24)
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