猫のキキとヒゲおじさんのあんじゃあない毎日

『あんじゃあない』って、心配ない、大丈夫っていう群馬の言葉、いい歳こいたキキとおヒゲのどうってことない前橋の暮らしです

3回目のワクチン接種はモデルナ、焼売の皮が葉っぱですが副反応のせいではありません。「十六本堰下流…」は関口梨昌翁です

2022-03-09 07:39:11 | あんじゃあない毎日

アセビが咲き始めました。群馬では「おちゃの木」って呼び方をする地域もあります。春の花です。

 前日の買い出しで買い忘れたものがあって、開店と同時にJAファーマーズ朝日町店へ入りました。風は凪いでいて、気温も普通に戻っていました。でも曇り空、なんとなく気重です。

 お天道さんが遊びに来ないのでCOCOはまん丸になって昼寝してました。昨日は新型コロナの3回目のワクチン接種を予約していました。1回目は去年の6月15日、2回目は7月8日、それからちょうど8ヶ月の間隔をあけて3回目です。この8ヶ月という間隔は、2回目接種の昨年秋の初めに専門家の意見に基づき「適正な間隔」として政府が示した間隔です。

 1回目と2回目の接種を受けたソレイユ朝日クリニックが今回はやらないので、城東町4丁目の山下医院で接種してもらいました。「鎮痛剤と解熱剤は?」と看護師さんに問われて「要りません」とお答えしました。多少の熱や痛みは我慢できます。食道がんの手術で盛大な副反応に遭遇していますんで、もうたまげません。

 「あの、県庁にお勤めだったサトウさん?」、接種後の待機をしてたら声をかけられました。○○さんとか、▽▽さんとかのお名前を出されていましたので、どちらかで夜のお店をしておられた方らしいですが、思い出せませんでした。申し訳ありません。ほんと、忘れてしまったことが多いです。今年もう喜寿を迎えますので。ということで、接種を終えました。

 

 接種を済ませてからユキ子さんに車を出してもらって荷物の発送にクロネコヤマトの営業所へ行きました。猫の足跡をたどって歩いて行ったら、PUDOのボックスにぶつかっちまいました。店の入り口へ案内してくれないのです。


それから、水の流れの戻った広瀬川を眺めに行きました。柳橋の下流です。なんとなく、春めいてきた気がするから不思議です。

 

    十六本堰下流の広瀬川あたり その12
  第12回は『関口梨昌翁』です。

 下大島町は梨の名産地だってことは前回書きました。いつごろからそうなったのかというと、江戸時代の末頃から明治の初めにかけてこの地の梨生産の基礎がつくられたのです。

 関口長左衛門(1808~1872)、この人が大島梨の礎を築いた人、「梨昌翁」と呼ばれ、梨栽培の技術革新をした人なのです。この地の農家に生まれた長左衛門は、「梨木の伝」という書物を手に入れ、1830年(文政13年)ごろから梨栽培を始め、村民への普及にも努めたと伝えられています。そして、栽培法に研究を重ね、背丈よりも少し高い棚を作り、その棚に枝を誘引して八方に張らせる「棚作り」の方法を考案しました。収量増に大きく寄与する画期的な栽培法は、現在の梨栽培でも使われています。(画像は下大島果樹組合HPからお借りしました)

 長左衛門は群馬県内だけでなく、遠く三重や岡山からも招請され梨栽培の技術指導を行ったのだそうです。その後、明治の中頃に流行し梨栽培に深刻な打撃を与えた赤星病・黒星病の駆除と、病気に強い品種改良の先頭に立ったのは長左衛門の孫の長太郎。現在の大島梨は、梨昌翁とその遺志を継いだ人たちの努力の結晶のようです。写真は幸水です。(この写真も下大島果樹組合HPからです)

 
下大島町に来迎寺という寺院があります。その境内に、関口長左衛門(梨昌翁)の顕彰碑があります。その前には、翁の功績を刻んだ新しい碑もあります。昔、小学生の長男の夏休みの課題学習のテーマに「関口梨昌翁」を押し付けました。地元の永明小学校では「関口梨昌翁略伝」という副読本を使って郷土学習をさせていると聞いています。下大島果樹組合のHPにも、その功績は掲載されています

 ナシの水キムチです。梨の栽培はできませんが、料理はいくつか知っています。その中で一番好きなのはこれ、まだ20歳のころに在日韓国人に教えてもらった乳酸発酵食品です。とにかく、素敵な食べ物です。


朝日新聞群馬県版に連載していたコラムで紹介した大島梨も水キムチの話になりました。夏になったらぜひ作ってみてくださいな。
気に入らない藩士や城下の人を刑場で斬首や磔にして権威を守った殿様よりも、村人ととしてたつきの道を切り拓き、200年の後も多くの人々から「梨昌翁」の愛称で呼ばれる爺さまの方がが私は好き、尊敬もします。第12回はこれでおしまい。

 

  広瀬川を眺めていたら、昼ご飯を食べようってことになりました。国道17号の厩橋南詰の上流側の川岸にある「ル・ココン(Cafe Le Cocon)」に寄りました。おしゃれな小さなカフェです。

  ガレット(季節の野菜)をいただいて、デザートにクレープとなりました。どちらもおいしかったです。ユキ子さんは喜んでいました。

 

 家に戻って休息してたら、ネコが訪ねてきてCOCOに挨拶していました。写真は来訪してきた猫ではありません。

  山猫館書房店主で俳句作家、通称「ネコさん」の水野眞由美さんでした。こないだ句集を紹介したら早速二人の方が山猫館書房を訪ねてくださったとのこと、皆さんへの感謝の気持ちを伝えに来てくれました。第三句集「草の罠」について「浅川マキやジミー・スミス、ベン・ウェブスターなど、あたかもJAZZが流れてきそうな素敵な句…」とコメントを寄せてくださった藻素さんはじめ、お訪ねくださった方、本当にありがとうございました。

 眞由美さんの顔のイラストは、2002年に刊行された著書「猫も歩けば」のカバーからお借りしました。ですから、二十年前のネコさんです。今も大して変わりませんが…

 


てなことがあって夕食の支度です。面白い下ごしらえ、小松菜の葉先だけを茹でて水切りしているところです。春キャベツとフキノトウも茹でてあります。右上は粗みじん切りのタマネギに軽く塩してます。下は根生姜のすりおろし、何作るんでしょうかね。3回目のワクチンがモデルナだったんで副反応でおかしくなったのではとユキ子さんが怯えてましたけど、そんなことないです。正常にやってます。

 
肉団子見たのが26個、出来上がりが右の写真、小松菜の葉と春キャベツの葉を皮代わりにしたフキノトウ入りのシュウマイなんです。でも、粉の皮使わないからシュウマイとは言えないのでしょうけどお許しください。年寄りは肉も野菜も食べないと生きていけませんので。


蒸し器で蒸して、これが出来上がりです。緑の焼売です。ユキ子さんの両親へもお届けしました。評価は聞いておりません。

  
ツミナと卵のスープです。ウルイと芽キャベツとトマトのサラダは味噌マヨネーズです。そして小松菜の葉柄と舞茸のニンニク炒めです。決して無駄には致しません、野菜いっぱいの夕食になりました。 

 

3月8日の体温  7:30 36.5℃  14:00 36.6℃  22:30 36.7
 3月9日  7:30  体温 36.4℃  血圧 最高108 最低61

 

 ヒゲおじさんの連れ合いのユキ子こと三代目若柳吉駒でございます。
毎年春に開催しております美登利会舞踊公演は今年で78回目を迎えることができました。美登利会舞踊公演にあわせて、三代目若柳吉駒リサイタルも開催いたします。
 第78回美登利会 期日 4月10日(開演午後1時30分)
         会場 昌賢学園前橋ホール(市民文化会館)大ホール
         入場料 2000円
 三代目若柳吉駒リサイタル
         司会とお話 葛西聖司(伝統芸能解説者)
         長唄 四季折々 三代目若柳吉駒
         長唄 供奴 中村鷹之資(特別出演 歌舞伎俳優
)
         長唄 丁稚
            唄   今藤政貴
            三味線 杵屋栄八郎
            囃子  堅田新十郎

会員一同、これまで以上に精進を重ね、精一杯つとめさせていただきますので、なに程よろしくお願い申し上げます。

第77回美登利会と三代目吉駒リサイタルの舞台はこちらでご覧になれます
第76回美登利会と三代目吉駒襲名リサイタルの舞台はこちらでご覧いただけます

お稽古場は前橋市城東町、詳しくはこちらをご覧ください。