猫のキキとヒゲおじさんのあんじゃあない毎日

『あんじゃあない』って、心配ない、大丈夫っていう群馬の言葉、いい歳こいたキキとおヒゲのどうってことない前橋の暮らしです

喉の検査は引き続き「経過観察」で、下川町の湯傳堀で満開の桜見物、極楽寺経由で凱旋しました。

2022-03-31 07:28:51 | あんじゃあない毎日

満開のソメイヨシノ、もう満開を迎えていました。前橋の一番南、下川町の湯傳堀のソメイヨシノです。


下川町が誕生したのは1980年のこと、県が進めた下川住宅団地が出来上がり、人々の暮らしが始まった頃でした。湯傳掘は、亀里や新堀などの田んぼの水を利根川に排出するための排水路、団地ができる前からありました。団地造成と一緒に水路の整備が行われ、その水路際の傾斜面にソメイヨシノが植えられたのです。今から45年ほど前のことでした。

 
大きく育ったソメイヨシノは、もう更新期に入っていて、一部で若木への植え替えが始められていました。初めてここの桜を見たのは1990年ごろだったと記憶しています。前橋南部で一番の桜です。


満開の桜を眺められて、ほっとしていました。もしかすると、眺めることができなかったかもしれない桜ですから…

 

 
昨日のことです。「帰ってきたらブラッシングしてあげるね」、陽だまりで毛づくろいしているCOCOに声をかけて出かけたのが9時半前でした。行った先は、緑の麦畑に浮かぶ前橋赤十字病院、耳鼻咽喉科で喉の腫瘍の定期検査と診察を受けに来たんです。「変わりないです、よかったですね。次は5月に検査の予定を入れておきます」、この3年間、私の喉の腫瘍を診つづけてくれたH医師、4月からは別な病院へ移るのだそうです。長いことありがとうございました。


麦の丈は20cmを超えています。一面の緑になりました。私の喉の腫瘍は食道がんの検査過程で見つかり、検査の結果「ガン」判定が出ました。ところが、食道がんの術前化学療法と手術を終えた後の検査で、「ガン」判定が覆され、微細手術による精密検査までしたのですが、ずっと経過観察が続いています。「ガンの二歩手前とでも言うのかな…」とH医師は言っていました。

 
田んぼの畔にはスミレも咲いていました。ツクシも顔を出していました。検査結果が良好ならばお花見して行くことにしていましたので、さてどこへ行こうかなって、それで、下川町の湯傳堀のソメイヨシノを訪ねたのです。

 

 
下川町の手前で、雪解けで歌舞伎芝居の隈取りみたいになった浅間山が春霞の中に浮かんでいました。菜園には大根の白い花が咲いていました。3年前の今ごろは手術を前に「たくさん食べて、運動して、しっかり体力をつけておいてください」という主治医の指示で、限界近い体力作りに励んでいたんです。


それで3年前、手術前には体重70㎏を超していました。見た目すごく元気そうなんで、「もうすっかりよろしいのですか?」なんて言われて、もしかすると死んじまうかもしれないのにってクサっていたんです。だから、花を見るのも「これで見納め…」って気持ちで見てました。今もそういう気持ちがあります。

 
極楽寺に立ち寄りました。下川淵の古い寺院です。極楽寺の周りには濠が巡っています。「環濠」です。夏には蓮の花も見られます。下川淵地域には「環濠集落」と呼ばれる屋敷掘を巡らした宅地の遺構が残されています。極楽寺の濠もそういう環濠の一つだと思います。山門と堀端のソメイヨシノは年老いていました。

 
代わりに真っ白な花の桜が濠に枝垂れていました。フナバラヨシノではないみたい、なんという桜か私には分かりません。まだ咲き始め、美しい花なので、もう一度見に来たいです。見納めにしたくないです。受診とと花見で20㎞以上を走りました。

 

 
家に戻ってから青井食堂へ遅い昼食に出かけました。のんびりしてから、カキナをもらった帰り道、白井屋ホテルでタルトを買ったら、クレソンの白い花がいっぱい咲いていました。東和銀行本店の裏では、カツラの木の芽吹きが神秘的に輝いていました。街の中の自然美です。

 
それから、朝約束したCOCOのブラッシングです。好きなんです、COCOはブラッシングが。グルーミンググローブ見せると駆け寄ってきちゃいます。いっぱい抜け毛がとれました。きれいになったからいいでしょと言わんばかりに食卓に乗っちまって、「ダメ!」の一言で下りましたけど…。いよいよ明日は体重測定です。

 

  
夕食は湯だめのうどん、鶏肉とカキナとシメジの汁です。それと、春ネギ、カキナの蕾、鶏皮の酢味噌添え、そしてカキナの唐辛子炒めです。青井食堂でもらったカキナをたくさんいただきました。

 それから、鶏の鍬焼き、写真撮らずに半分食べちゃいました。「治療の必要がない」という検査結果はなによりなんです。だから、一番好きなもの作ってと考えたらうどんになりました。「もう心配ないのでしょう?」ってよく言われます。でもね、心配も悩みもない暮らしってきっと楽しくないだろうなって思っています。この花にまた会えたって歓びがあるだけ得した気分で暮らしています。5月には、内臓中心に全身検査と喉の検査を受けます。

 

3月30日の体温  7:30 36.5℃  13:00 36.5℃  22:00 36.8℃
 3月31日  7:20  体温 36.7℃  血圧 最高118 最低67

 

 ヒゲおじさんの連れ合いのユキ子こと三代目若柳吉駒でございます。
毎年春に開催しております美登利会舞踊公演は今年で78回目を迎えることができました。美登利会舞踊公演にあわせて、三代目若柳吉駒リサイタルも開催いたします。
 第78回美登利会 期日 4月10日(開演午後1時30分)
         会場 昌賢学園前橋ホール(市民文化会館)大ホール
         入場料 2000円
 三代目若柳吉駒リサイタル
         司会とお話 葛西聖司(伝統芸能解説者)
         長唄 四季折々 三代目若柳吉駒
         長唄 供奴 中村鷹之資(特別出演 歌舞伎俳優
)
         長唄 丁稚 三代目若柳吉駒
            唄   今藤政貴
            三味線 杵屋栄八郎
            囃子  堅田新十郎

会員一同、これまで以上に精進を重ね、精一杯つとめさせていただきますので、なに程よろしくお願い申し上げます。なお、30日の上毛新聞に長沢しろうさんの「第78回直派若柳流美登利会に寄せて」との御寄稿が掲載されましたのでご覧くださいませ。