猫のキキとヒゲおじさんのあんじゃあない毎日

『あんじゃあない』って、心配ない、大丈夫っていう群馬の言葉、いい歳こいたキキとおヒゲのどうってことない前橋の暮らしです

大晦日は、特別企画「2019年の猫」です。この一年の間に出会った猫、そのごく一部に登場してもらいます…

2019-12-31 07:33:20 | あんじゃあない毎日

広瀬河畔の木立の中の太陽の鐘です。すっかりこのまちになじんでくれたみたいです。
今日は大みそか、夜には前橋市民が集まってこの鐘を鳴らすんです。
一人では撞けません。力合わせて、一緒になって撞きます。
前橋の街の一年を見守り続けてきてくれた鐘の音を、私は遠くから聞き耳立てて聴きます。
2019年が終わります。

   30日の私の大事な仕事は、玄関先の柱に松飾を付けることから始まります。それから、吉駒の稽古場の神棚をきれいにして、神札を新しいものと入れ替えます。神宮大麻他に、総社神社、熊野神社、大蓮寺の弁財天、相模の寒川神社、高尾山、伏見稲荷のお札を祀ります。御神酒、水、米、塩を進ぜて、餅も飾ります。
それから、こないだDroitの前のキントキ金物センターで頂いてきた三枝の松(大王松)を京都東山の永観堂の三鈷の松に見立てて、お守りを作りました。松の葉を指輪ほどの大きさに丸めてつくります。いろんな皆さんに差し上げるんです。
私がここに住み着く前から敷地内にあった稲荷の祠は、ユキ子さんが掃除して御神酒と水を進ぜてくれました。

 

 <そいでは、本日のメイン企画「2019年の猫」をご覧ください。オレは、柴田ケイコさんが描いた酒飲みおじさん猫です。ハルナメガネからココンちへ来たんです…>

   

銀の鈴をつけているのは住吉町2丁目の猫、旧小柳町の通りにサクラソウが咲き始めているのを教えてくれたのは、1月15日のことです。次のはいつも遊んでくれる千代田町5丁目の顔見知り猫です。2月11日も遊んでました。三匹目のは、2月27日に自転車で前橋ミナミ眼科へ受診に行ったとき、途中の朝倉町で<どこ行くの?>って声をかけてきた猫です。そして、4匹目は、亀泉霊園の両親の墓所を尋ねる途中で出会った上泉猫です。

   

3月15日、散歩の途中で出会って遊んでくれた城東町5丁目の猫です。二匹目は二度目の「術前化学治療」を終えて退院してきた翌日、<仮出所かい…>って声かけてくれた千代田町5丁目の顔見知り猫です。三匹目は蝶ネクタイしている猫、三河町で4月14日に出会いました。4匹目は4月12日、運動のために自転車で45分間の走行をした帰り道、国領町で遊んでくれた猫です。そして、三ヶ月の入院生活、猫たちに会うことはありませんでした。

   

退院直後の7月20日、Droitで退院後のトレーニングの打ち合わせをするために、街に出たときに出会った猫です。最初のは、旧榎町の出世稲荷近くで暮らしているロン毛の猫です。鮨屋「いわまる」に変わりがないことを教えてくれたんです。二匹目は城東町4丁目の顔見知り猫、三匹目は中央前橋駅近くの窓猫です。みんな久しぶりのごあいさつでした。4匹目は日吉町の黒猫です。8月の末に出会って退院報告をしたら、<ずいぶん痩せたね…>って心配してくれたんです。

   

9月の初めに我が家の部屋の中まで侵入してきたヤモリです。猫ではありません。
ひっくり返ってこちょこちょをねだっているのは国領町の顔見知り猫、9月17日のことです。上毛電の線路の脇にいるのは、うちの町内の猫、10月7日のことです。危ないですからマネしないでくださいね。そして、塀の上の三匹は三河町の猫、10月19日です。

   最初のは、本町2丁目会館で暮らしている地域猫のかいちゃんです。よく遊んでくれます。そして、Nさんが保護して一緒に暮らしているウメとチクワです。二匹は元気してるかな…、Nさんが送ってくれた写真です。

   そして、こないだ私の膝に載ってくれたバロンです。おしまいは、わが家の増築とメンテナンス工事を引き受けてくれている野口組の国領町の事務所で暮らしている「社長猫」と、「社長秘書猫」です。

 <おヒゲは毎日のように猫に出会っています。というより、誰もが出会っているはずなのですが気づいていない、おヒゲは気づくんです。おヒゲの数少ないとりえの一つです。2019年、おヒゲが出会った猫の中から、21匹に登場してもらいました。それと、まだ会ってないNさんちのウメとチクワにも特別出演してもらいました。
来年もいろんな猫に出会うとおもいます。

  のぼりくだりのこの世の階段猫ばかり

前の方はまど・みちおさんの詩からお借りしました。猫のキキです、来年もよろしく…>

 

   

今日の正月料理づくりは、海の幸で遊んでました。甘エビです。鬼がラ焼きとマリネになります。ホタテ貝柱です。黄身焼きになりました。ヒラメを昆布締めにしてます。そして、カキは時雨煮となりました。岩神町の養田鮮魚店にもあいさつに行ってきました。

   田作りでしょ、菜花の煮びたし、そして銀杏です。これで、正月料理の作業はほぼ終わりました。今日は器に詰める仕事が待っています。

 夕食は、Hさんが、なんとなんと、ふぐちりのセット届けてくれました。ごちそうさまでした。
おいしく頂いて、〆にひも川を煮ました。黄身焼きで残った卵白をとじて…

 

 今年は、たくさんの皆さんに心配をかけてしましました。そして、皆さんに支えられて暮らしてきた一年でした。本当にありがとうございました。心から御礼申し上げます。

皆さま、どうぞよい年をお迎えください!
私は、今年のようにご心配をかけることのないよう努めてまいりますんで、お見限りなきようよろしく願います。

 

 直派若柳流の若柳吉駒でございます。

来春の美登利会は第77回を迎えますが、4月12日開催予定で準備を進めております。
これからも、初代と二代目の遺志と教えをしっかりと守り、精進に努めてまいりますので、末永くご贔屓いただきたくお願い申し上げます。

第76回美登利会と三代目若柳吉駒襲名リサイタルの舞台は、こちらでご覧になれます

お稽古場は前橋市城東町、詳しくはこちらをご覧ください


私の食道がんとユキ子さんの三代目吉駒襲名とが重って、まっことあわただしい一年でした。たくさんの皆さんに支えられての年越です。感謝あるのみです…

2019-12-30 07:50:03 | あんじゃあない毎日

2019年もあと2日です。大変だった一年が終わります。ほっとしています。
大手術しました。一年の三分の一近くを病院で過ごした一年でした。でも、生きています。
分かっているのは、病が癒えたかどうかではなく、確かに生きているってことです。すごく素敵なことです。

昨日の、日が落ちてからの夕焼けです。きれいなグラデーションでした。

 日が落ちて行った時です。俳句の世界に近づいたかな…

  卵黄を掻き解き掻き解く冬夕焼け  中村草田男

夕陽を見ながら、今年一年、私の身に起きた私的な大事件を振り返っていました。

そうなんです、今年は不思議な一年でした。ヤギカフェでお茶した帰りに中央イベント広場で見た日が沈んだ後の空も不思議でした。
1月9日に加藤外科内科医院で受けた検診の胃カメラ検査で異常が発見されました。18日、副院長から「食道がんです、専門医の診察が必要です」と告知されました。それで、済生会病院の西田院長に相談したら、前橋赤十字病院の外科を薦められました。そして、前橋赤十字病院の外科の患者になり、以来、ずっと治療生活が続いてきたんです。

正確な検査をしてくれた加藤外科内科医院と、食道がん治療にあたってくれた前橋赤十字病院の医療スタッフの皆さんに、あらためて、心からの感謝を申し上げます。ありがとうございました。

 

昨日の正月料理作りは、朝食後の海老しんじょづくりから始まりました。それから貝柱を刻んで、角田養鶏の平飼い鶏の初卵と合わせてミキサーで攪拌し、伊達巻を焼きました。一年に一度しかしない作業ですけど、うまく行きました。

  ミックスピクルス(ロマネスコ、パプリカ、セロリ)、酢レンコンも仕込みました。ここまでが午前中です。

 それから、焙煎館にコーヒー豆を買いに行って、ついでにシャトアで昼食のパンも買いました。「良かったですね、お元気になられて…」、「いえ、まだまだなんですよ…」、そうなんです、リンゴパンのシャトアのママはじめ、みんなに心配をかけてしまった一年だったんです。

黒田人形店に寄り道して、干支飾りを見物してきたんです。黒田さんには、連れ戻り人形のシルクちゃんからお世話になりっぱなしでした。ありがとうございました。

 花こうで、松飾を分けてもらいました。水仙の花がきれいでした。今日、これから飾ります。神棚の神札も新しくします。

  

そいで、家に戻って、椎茸の海老しんじょを炊いて、がめ煮作って、二日がかりでもどした身欠きにしんの有馬煮も作りました。がめ煮は、福岡の郷土料理、一般的には炒り鶏と呼ばれています。小津安二郎の「東京物語」では、がめ煮として登場していましたいね。

 

これはDroitの鈴木トレーナーが今年の最終日に私に下さった「身体の通信簿」の最初のページです。退院して、Droitへ通うようになった8月初めの私の体重は62.3㎏でしたが、9月中旬まで減少傾向が続いていたんです。
入院中の3ヵ月は腸瘻(小腸に管で直接栄養液を注入する)で強制的に栄養供給されていたのが、退院して、口から食べ物で栄養を摂る普通の生活にもどりました。がんにおかされた食道を切除し、その代わりに、胃袋を細く整形して上に引き上げ、食道の代用とする手術を受けたので、胃のサイズが小さくなっています。それに、空腹感や満腹感などの感覚、食べ物を飲み込むことへの抵抗、食べたものの胃からの逆流など、いろんな障害がありました。心配した主治医は腸瘻による栄養補給と、栄養剤の使用を薦めてくれましたけど、私は自分で作った食べ物で克服する道を選びました。その結果、主治医が心配した、後遺症の体重減少が起きました。でも、9月末で体重減少は抑えられたんです。良かったです。

60㎏程度は、標準体重の範囲です。もう、心配なさげ、きちんと食べて、きちんと運動していけば、現在の体重が維持できそうだと、Droitの鈴木トレーナーは評価してくれました。

  前橋赤十字病院への入院は三回でした。1回目(2月13日~24日)と2回目(3月18日~28日)は、「術前化学治療」という手術を前提に、投薬によってがんを小さくする入院治療でした。そして、4月19日に三度目の入院で、22日に手術、その後術後入院が7月18日まで続きました。
入院のお供は、黒田人形店で選んでもらったドイツ生まれのシルクちゃん、伯母さんが冠動脈弁膜症の手術をしたとき連れ帰り人形としてちゃんと役目を果たした女の子なんです。ずっと、私のそばにいてくれました。二回目の入院の前の日には、前橋の街の河津桜を見物して歩いていました。

 

手術のための入院を控えた4月7日には、ユキ子さんが伯母さんの跡を継いで三代目吉駒を襲名し、第76回美登利会とともに「三代目若柳吉駒襲名リサイタル」を開催しました。写真は、二代目も着た衣装で清元「卯の花」を舞う三代目吉駒です。リサイタルでは、三世花柳寿楽さんがお祝いの舞を、古典芸能解説者の葛西清司さんが舞台解説をしてくださいました。襲名に当たって、舞踊関係者をはじめ大勢の皆さまのお世話になりました。本当にありがとうございました。これからも皆様のお力添えに感謝して、精進に励むと申しております。
まあ、重なるときはこういうものなんですよね…

 

 グミの花が満開の日に三度目の入院をしました。
手術は「成功」とのことでしたが、11時間以上かかったと後で聞きました。大変だったみたいです。心配されていた術中術後の合併症は全くありませんでした。医療スタッフの皆さんのおかげです。感謝しています。
でも、「術後せん妄」っていう後遺症にしばらく悩まされました。幻覚や幻聴、不安に襲われました。これから抜け出すのに一番効果があったと感じているのは、就寝前にユキ子さんに本を読み聞かせしてもらったことでした。「事実」をしっかり把握する作業だったんです。
次の後遺症は、「縫合不全」でした。食道切除手術をした5人に一人ぐらいが、この後遺症になるらしいです。これが原因で、長期にわたる腸瘻による栄養供給と入院が続きました。

 その間、5月21日に初めて外出許可をもらって日帰りで自宅へ戻りました。病院の周りの朝倉田んぼは麦秋を迎えていました。この外出許可の前に、主治医に相談したんです。Droitのパーソナル・レッスンを院内で受けたいって。私が、生きる気力を取り戻したんです。それで、週に二回、鈴木トレーナーが病室に見舞いに通ってくれるようになりました。

 縫合不全が治ったのが7月10日ごろ、食事を食べる訓練を大急ぎでやってもらって、7月18日に退院したんです。91日間の入院でした。写真は退院の日に、病室を共にしてくれたキキの写真とシルクちゃんと撮った記念写真です。

 退院後、8月からDroitのスタディオへ、週二回のトレーニングに通うようになりました。47.6㎏だった筋肉量は、体重減少にかかわらず49.6㎏まで増えてくれました。月に400gです。少しみたいに思われるかもしれませんが、筋肉量って、簡単には増えないんですよ。代わりに、体脂肪量は12㎏が8.4㎏まで減ってくれました。多少の体重減少を覚悟して、体脂肪を減らして筋肉量は減らないように食生活に気を付け、鈴木トレーナーの指導を受けてきたんです。良い結果が得られたと感じています。
身体機能面でも、身体のバランスがとれるようになりましたし、上肢と下肢の筋力もともに向上しているって評価をもらえました。何よりも、40回のトレーニング、一回も休まずに通えたってのがすごくうれしいです。退院後、体調不良に見舞わられることがなかったんです。

こんな一年でした。いろんな皆さんの応援で、なんとか年が越せます。ありがたいことです。

 

 <おヒゲにとっても、ユキ子さんにとってもとても大ごとな一年だったんです。でもね、大ごとでも、笑って暮らせることができたんだから、仕合せだったんです。おヒゲは、術後せん妄に見舞わられていた時には「これまでかな」って思ったみたいなんですけど、ユキ子さんの読み聞かせ聴きながら、「自分の健康は自分で作らねば…」って気力を取り戻したみたいなんです。生きているっていろいろありますよね、いろいろあって人生なんですよね…>、とキキが申しております。

   夕食は、正月料理の食材の半端を使いました。矢切ネギと鶏皮の醤油炒め、ブロッコリーの茎とジャガイモのコショウ炒め、そして、海老団子と野菜のうま煮でした。野菜いっぱいでおいしかったです。

今日は、この一年の私的な出来事を振り返りましたけど、私の食道がん治療と、ユキ子さんの三代目吉駒襲名が重なっちまった慌ただしい一年でした。来年は、落ち着いてほしいなって願っています。

 

 直派若柳流の若柳吉駒でございます。

来春の美登利会は第77回を迎えますが、4月12日開催予定で準備を進めております。
これからも、初代と二代目の遺志と教えをしっかりと守り、精進に努めてまいりますので、末永くご贔屓いただきたくお願い申し上げます。

第76回美登利会と三代目若柳吉駒襲名リサイタルの舞台は、こちらでご覧になれます

お稽古場は前橋市城東町、詳しくはこちらをご覧ください


雪の赤城山を眺め、正月料理の支度の合間にお札を受けに総社神社へ、友来りて、楽しき年末です。

2019-12-29 07:20:34 | あんじゃあない毎日

朝、窓から外を見ると、赤城山の鍋割が粉砂糖を振りかけられたみたいになってました。
ブログをアップしてから、朝食前に近くの市営住宅の外階段の4階と5階の間の踊り場へ行ってみました。
赤城山がうっすらと雪化粧してました。この時の気温は2℃を下回ってました。寒かったです。

ほんと、粉砂糖を振りかけたみたいです。後方の峰はまだ雪が降っているみたいでした。

  子持山も雪化粧してました。
榛名山も。左から、相馬岳、榛名富士、二ッ岳、三つの峰が雪をうっすらとかむって寒そうにしてます。写真を拡大してみたら、榛名富士山頂のロープウエー駅が見えていました。
朝飯前の、冷たい山並み見物でした。

 わが家の納戸の増築工事、基礎のコンクリート打設を終えて、年内の作業を仕舞ったみたいです。きれいに片付けられています、ありがたいことです。

 

JAファーマーズの開店を待って、買い出しに行きました。隣のこども公園は、学校が冬休みの土曜日でしたから、寒さものかわ、家族連れが早くからやってきていました。木立の向こうには雪の鍋割です。

 買い物から帰って、二日前から水に浸けて戻してきていた紫花豆を煮始めました。まずはあく抜きです。4回煮こぼして、水替えしてあく抜きです。それから茹でるんです。6時間から8時間はかかります。それから、大根や人参を刻んだり、昆布と削り節で出汁取りしたり、昼過ぎの作業の準備をしてました。

 昼過ぎ、ユキ子さんの車で総社神社に神札をいただきに出かけました。総社神社はもうすっかり正月を迎える準備が出来上がっていました。社の杜を見渡したのですが、ワカケホンセイインコの緑色の姿が見られませんでした。いなくなってしまったのかな…

  帰り道、群馬大橋を渡って間もなくのところで、花が咲いている木を見っけました。ちょうど信号待ちになったので、窓を開けて写真を撮りました。四季咲きの桜みたいです、冷たい風の中できれいに花咲いてました。
前橋駅の中にある「ぺスカ」で昼食、マルゲリータとハチミツのかかったフォルマッジョを食べました。おいしかったです。今年は、お昼に甘いものを平気で食べるようになりました。

 

   

 午後は正月料理を作ってました。豚ヒレ肉で紅茶ブタを煮て、大根と人参で紅白なます、福島は立子山の凍み豆腐を煮て、叩きごぼうを甘酢に漬けて、塩カズノコの塩抜き作業を始めて…

もちろん、黒豆と花豆も夜には煮あがりました。
今日も作業は続きます。伊達巻を焼くのからスタートしましょうか…

作業している間に、「住所教えて!」って電話、東京住まいのYさんが前橋に来たついでだって寄ってくれました。そいで、「元気そうなんで安心しました!」だって。マナティーさんも来ました。宇和で獲れた無農薬のレモン、ダイダイ、ミカンと一緒に「御荘牡蠣」というブランド牡蠣を届けてくれました。

  そうそう、東京からは日暮里の「中野屋」の佃煮がとどきました。若き日に2年ほど谷中で暮らしてたんです。懐かしい中野屋です。年末で総菜づくりをしませんので、すごく助かります。ただし、しょっぱいので、気を付けていただきます。

 

   夕食には、マナティーさんから頂いた御荘の生ガキ、添えたレモンも瀬戸内産無農薬です。それから、別な方から頂いてあった小鯛の昆布締めを使って野菜たっぷりのカルバッチョ、そしてほうれん草のスパゲティーはアンチョビ風味です。
正月料理の合間にしては、いただき物のおかげで豪華になりました。

今日は、朝からせっせと働きます。花こうに松飾をもらいに行ったり、焙煎館へコーヒー、まだ買い物も残っているんです。

 

 直派若柳流の若柳吉駒でございます。

来春の美登利会は第77回を迎えますが、4月12日開催予定で準備を進めております。
これからも、初代と二代目の遺志と教えをしっかりと守り、精進に努めてまいりますので、末永くご贔屓いただきたくお願い申し上げます。

第76回美登利会と三代目若柳吉駒襲名リサイタルの舞台は、こちらでご覧になれます

お稽古場は前橋市城東町、詳しくはこちらをご覧ください


冷たい水滴浴びながら赤城山にかかった虹を見た日、「いま、前橋がおもしろい」を読みながらの「芽吹きぶらぶら」は最終回です。

2019-12-28 07:35:13 | 芽吹きぶらぶら

冬の虹です。昨日の11半ごろ、Droitへ今年最後のトレーニングへ向かうときのことです。上毛電鉄の踏切で気付いたんです。虹だ! 虹が出てる…

 朝からおかしな天気だったんです。窓からは日が差し込んできていて、青空が広がっていました。でも、外に出ると、顔に冷たいものが当たるんです。雪でなく、氷でもなく、水滴、冷たい水滴なんです。強い北風に運ばれてきた雪が、解けて水滴になって落ちてきているみたいです。赤城山はしっかりと雪雲の中でした。JAファーマーズへ買い出しに行った時からそうだったんです。
前橋地方気象台が発表している気象データでは、前橋の降水量はゼロです。でも、屋根や道は濡れていました。
そして、赤城山のふもと、すごく低い位置に虹がかかって見えたんです。

 

 

正月料理の制作も始まりました。イカ人参漬け込みました。福島の郷土料理、福島生まれの父が大好きだったんです。作り方はこちらです
金柑のシロップ煮も作りました。

   レイコさんに頂いた乾椎茸を水に漬けました。すごく大きなのなんで、丸一日かけて戻します。銀杏の殻むきもしました。木曜日の夕方から水に漬けて戻している紫花豆の水替えをしました。あと一日水に漬けときます。

  前日に仕込んだポン酢は、濾して、瓶詰にして冷蔵庫に保存しました。ここまでが、午前中、Droitへ行く前にした作業です。濡れた道をたどって行ったDroitの広瀬川シルクスタディオ、8月から5か月、週二回、合計40回のトレーニングを受けたんです。予定日、一日たりとも休みませんでした。

 鈴木トレーナーから、「身体の通信簿」をもらいました。うれしかったです。
入院中は、時々下痢をしたり、急な血圧低下に見舞われたり、けっこう体調不良がありました。退院後のことで一番心配してたのはもちろん病気の再発と後遺症の深刻化です。それと同じぐらい気にしてたのが、体調維持でした。40回のレッスンを一度も休まずに通い切ったことが、ものすごくうれしいです。小学生の時の皆勤賞よりも感動しています。通信簿の中身については後程…

 

 芽吹きぶらぶら 最終回
 東京で配られた冊子「いま、前橋がいおもしろい。」を読みながら…
 東京で開かれたイベントはこちらの記事を見てください

 実は、このシリーズ書き始めてから、大胡で暮らしている知人のMさんに会ったら、「前橋モデルはいいけどさ、中心市街地のことだろ、オレんとこみたいな周辺にはあまりご利益ねえんじゃない?」って言うんです。それなんで、前橋という都市が周辺部まで含めて大きな一体性の持つことの大切さや、Green&Rilaxに出てくる「知的産業のオフィス機能が郊外に拡散」って話もしたんです。でも「でもなぁ~」なんです。地場の農産物供給や郊外が文化やレクリエーションに果たす大きな役割についても話しました。それでも「どうせ主役でねえんだいね、田舎は…」なんです。
こう言いながら、彼は「また話聞かせてな…」って…

こういう話になるのは、周辺部で暮らしている市民にとって中心市街地が遠い存在、身近でないものになっているからなのだと思うんです。まち中の人と話す機会もあんましないんです。

冊子の中に、「人とつながる 街とつながる 居場所の計画」というタイトルで、まちなか遊休地再開発計画の構想が示されています。建築家の平田晃久さんと、空間をメディアとしてとらえたアクチュアルコミュニケーションデザインの専門家・谷川じゅんじさんが、計画をけん引してくれています。

前橋の街が「賑わい」とともに失ったものは、人と人を結び付ける力だと思います。街はその力を取り戻さない限り、周辺部で暮らす市民に振り向いてもらうことはできない気がします。今、人と人とのつながり会うことのできる場所をつくろうとするプロジェクトが動き始めているんです。
Мさん、もう少し進んで来て、具体的な様子が理解できるようになったら、また会ってお話します、聞いてください。

それから「データで読む、前橋。」にこういうのがありました。

  自動運転バスの実験や、新しい都市交通のサービスに関する取り組みで、前橋は先駆的な都市だって言うんです。こういわれてもあまり実感はないと思うのですが、山本龍市長になってから、前橋市のITC活用への挑戦は、他所の都市を明らかに凌駕しています。

元総務庁事務次官の桜井俊さんも、前橋のICTによるまちづくりの先駆性を評価してくれています。この分野でも、新しいことが始まろうとしているのです。
「ICTって何よ?」ですか? 「I」は、「情報(infomation)」のIです、「C」は「通信(communication)」のCです、そして「T」は「技術(technology)」、つまり、「情報・通信技術」の総称です。ICTによるまちづくりって、さまざまな情報・通信技術の中から利用可能なものを見っけて地域社会としてうまいこと使っていくことだって考えればいいんです。

 目下、この本を読んでいます。「コミュニティーと都市の未来」(吉原直樹著 ちくま新書)です。吉原さんは都市社会学が専門、横浜国立大学教授です。最近、地域のコミュニティーの崩壊が大きな地域問題として浮かび上がってきています。都市では「町内会」や「自治会」の維持が難しくなってきているのは珍しくないのです。農村部では、地域の超高齢化で「限界集落」のように共同生活の維持そのものが成立しない事例が出てきています。そういう中で、吉原さんは、従来の人と人とのつながりに代わって、さまざまなICTの新技術でつながった人々が、衰退して行く都市の来m、ユニティーを変えてゆく可能性を、この本で探っています。Mさんへの答え探しで読み始めた本です。
ICTは、地域社会の在り方そのものを変える可能性も秘めているようです。

JINSのCEO、田中仁さんの「前橋のこれから。」への一言です。前橋の街は変わろうとしています。新しい魅力を持とうとしています。新しいプレイヤーが集まってきています。楽しみです。
田中仁さんの言葉で、13回にわたった「芽吹きぶらぶら。」をおしまいにします。

お付き合いいただきありがとうございました。
MDCのみなさん、前橋エージェンシーのスタッフのみなさん、冊子「いま、前橋がおもしろい。」を勝手読みしちゃったことをお許しくださいな。虹を見た日に最終回が書けて良かったです。

 

Droitで通信簿もらって、青井食堂でラーメン食べて、それから岩神町の養田鮮魚店に注文しといた正月料理用の食材を取りに行きました。広瀬川の相生橋から赤城山の方角を見たら、赤城山は雪雲に包まれていました。霙みたいなんが顔に当たります。

  それでも日が照っているものですから、白菜を拡げて日に当ててる家がありました。濡れると思うけどな…。スズメたちは少し寒そうに身体を膨らませてました。

  養田鮮魚店から千代田町4丁目の平野屋米穀店へ回りました。ご主人自慢の丹波黒豆を分けてもらいに寄ったんです。「上手に煮てくださいね」っておかみさんに言われちゃいました。近くの店には門松が飾られて、雲は北から南へ勢いよく流れて行ってました。

 養田さんちから運んできた本身欠きにしんひと箱を洗って水に漬け込みました。少なくとも丸一日は水に漬けときます。戻り具合を見て、伸ばすかもしれません。
養田さんからは、他に、塩カズノコ、冷凍甘エビ、冷凍貝柱、などを運んできました。

  平野屋さんの丹波黒豆は、すぐに煮汁を作って煮立て、その中に漬け込みました。12時間ほどで戻ると思うのですが、様子で伸ばすかもしれません。

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 突然ですが、お久しぶりのキキです。

前にききの料理教室で花豆と黒豆のおいしい煮方をやってますので、参考にしてください。
「おヒゲの黒豆の煮方です。+黒豆ご飯の炊き方」  ⇒こちらです
「花豆をふっくらと煮る方法」  ⇒こちらです

皆さん、病み上がりのおヒゲもやる気になってよかったです。

 

 夕方、ユキ子さんの両親へ届けた夕食のおかずです。写真は、昔伊勢崎にあった料亭「大津屋」で使ってた漆器の弁当箱に盛り込んだ一人前です。このほかに、野菜いっぱいの汁を別の器で届けました。

   

矢切ネギのぬた、サバの味噌煮、ホウボウと甘エビの刺身、野菜汁(ホウボウの頭と中落で獲った出汁です)の4品、お届けしたのも同じです。サバの味噌煮、何年ぶりに作ったのかな…、おいしいな…

 

 直派若柳流の若柳吉駒でございます。

来春の美登利会は第77回を迎えますが、4月12日開催予定で準備を進めております。
これからも、初代と二代目の遺志と教えをしっかりと守り、精進に努めてまいりますので、末永くご贔屓いただきたくお願い申し上げます。

第76回美登利会と三代目若柳吉駒襲名リサイタルの舞台は、こちらでご覧になれます

お稽古場は前橋市城東町、詳しくはこちらをご覧ください

 

 


Xmasが過ぎると正月の支度がスタート、「芽吹きぶらぶら」は前橋モデルに参画している素敵な皆さんの紹介です。私は、岩神町の風呂川沿いで、メジロをはじめ鳥たちに遊んでもらってました。

2019-12-27 07:52:53 | 芽吹きぶらぶら

Xmasが過ぎて、おしゃれな店のガラスのドアには、ネズミのイラスト付きの『Happy New Year』の絵びらが貼られました。

 諏訪橋の袂には、松飾りの露店が出ました。まだ品物がそろっていないみたい、開いたばかりみたいです。街は正月に向けて突進を始めたみたいです。

これはダイダイ(橙)です。和歌山県産です。正月の飾り用に葉付きのものが売られてたんですけど、買い込んだ私は飾りものにはしておきません。

  果汁を絞って、煮切ったみりんと醤油と合わせて、昆布と削り節入れて、正月用のポン酢を仕込みました。香りのよい橙のポン酢です。

  クリスマスの夕には、花豆を水に漬け込みました。大きな花豆なので、48時間水に浸けて戻します。煮る作業は今日の夕方から始めます。イカ人参に使うスルメを刻みました。刻んだスルメを買って使えばいいじゃないのって言わないでください。スルメ刻むと、正月料理に取り掛かったって気持ちになれるんです。
姉さんに、「正月料理やります。器届けてください」ってショートメールしたら、「もう恭一さんのは味わえないかと思っていました」って返事が返ってきました。恭一さんは死んだわけではありません。料理もできないほど後遺症に悩んでいるわけではありません。今の体力と気力の許す範囲で作業します。姉さんは、なんとも言葉の使い方が特異です。

 

 芽吹きぶらぶら第12回
 東京で配られた冊子「いま、前橋がおもしろい」を読みながら…
 東京で開かれたイベントは、こちらの記事を見てください

前橋ビジョン『芽吹く。』の策定作業に始まり、SHIROIYA HOTELの改装、GRASSA、なか又、カツカミなどの店舗新築、そして、これらに続く、これからの様々な取り組みに、すごいみなさんが参加してくれているんです。冊子「いま、前橋がおもしろい。」には、その中から21人の皆さんが紹介されています。国籍も、専門分野もさまざまな、個性豊かな多彩なクリエーターです。



これだけのみなさんが、一地方都市のプロジェクトに一斉に参画した事例を私は知りません。初めて見る光景なんです。生きていてよかったなって思います。病から立ち直ることがなければ、このみなさんたちが前橋の街で取り組む一つ一つの仕事を、この目で見、身体で感じることはできなかったんです。
まだ始まったばかりの「前橋モデル」、もう少しは見続けることができる幸せを手に入れてすごくうれしいのです。期待しています。

Green&Relaxを推進する前橋商工会議所の吉岡慧治さんの「前橋のこれから。」です。気合が入っています。

「前橋モデル」は、紹介されている多彩な応援団と、地元の前橋市民と、そして前橋市の行政がきっちりと手を携えて進めて行かなくちゃいけないんです。山本龍市長は、この冊子が配布された東京のイベントで「前橋のとりえは自由度の高さ、市民を信頼して任せている」と発言しています。「市民主権の地方自治」を目指している市長なんです。「前橋モデル」についても、しっかりと受け止めてくれているようです。

ついでなんで、もう一つ紹介しときます。

前橋ビジョンの策定段階から「前橋モデル」をサポートし続けている集団(一般社団法人)です。
いろんなことをやっています。最近は、しののめ信用金庫と企業誘致や移住促進などで協力するための包括連携協定を結んだりしています。こちらのニュースをご覧ください。まちなかエージェンシーは、店舗開発なんかのプロデュース、Maebashi Design Schoolなんかの人材育成事業、COMM簿運営等まちなかの拠点づくり、前橋芽吹くフェスなどのイベントの開催、前橋まちなか新聞の刊行などの広報事業、早い話、何でもやる「まちづくり会社」なんです。その多彩さについてはホームページで確認してください。すご~く素敵なスタッフたちですよ。

今回の「芽吹きぶらぶら」は、前橋モデルを支えて活動している皆さんを紹介しました。明日は、いよいよ最終回になります。

 

 午後、養田鮮魚店へ魚を買いに行きました。ヒラメが群れを成していましたけど、ヒラメは止しました。寒かったんで温かい夕食にしたくなったんです。

  風呂川です。誰も摘まなかった渋柿が完熟を通り越して、一部は腐り始めています。もう鳥も食べないのかなと思って、しばらく見ていました。近くの木の梢にスズメがやってきました。でも、柿の木に移ることなく、飛び去りました。

来ました、来ました、メジロです。メジロはまっすぐに柿の木の枝にとまりました。

 食べてますね、熟柿をしっかり啄ばんでいます。くちばしを差し込んで柔らかな果肉を吸い込むみたいにして食べてますね。メジロです。うれしいです、鳥に出会うととにかくうれしいです。
もっと来ないかなとみてたんですけど、来たのはこの一羽だけでした。

それから、風呂川沿いの小道を広瀬川の柳原制水門まで辿りました。向こうに見えているのはクスノキですね。クスノキとその向こうにあるケヤキの木から鳥たちの元気な鳴き声が聞こえてきます。

  ムクドリですね。あちこちの枝にばらばらに止まってます。呼び交わす声がにぎやかです。次の写真はキジバトです。これも鳴き続けてます。

 オナガノ群れが飛んできました。クスノキに吸い込まれるように入って行きました。一羽だけ、近くの電線にとまりました。ピントが合ってない写真ですみません。岩神町のこの辺りは、いつ来ても鳥に出会います。大きなクスノキやケヤキの木があるからだと思います。シジュウカラの姿も見かけたのですが、写真に撮ることができませんでした。

 

 中央前橋駅の対岸の柳の木の葉が三分の一以下になっていました。この数日でずいぶん散りました。間もなく枝だけの柳になります。

    

養田さんではタイと殻付きの活きカキを買ったんです。活きカキはそのまま、紅葉おろしとポン酢少々でいただきました。鯛の頭は兜焼きに、身の方は鯛チリ鍋でいただきました。正月料理に取り組み始めたので、今日からは夕食にあまり手間をかけられません。その前においしいものをって思ったんです。おいしく頂きました。鯛の鯛もちゃんと取れました。

今日は、今年最後のDroitです。前橋赤十字病院を退院してから5か月の間、週二回のトレーニングを一回も休まずに通うことができました。体調管理がとても上手になったんですね、我ながら感心しているんです。褒めてもらえるかな…

 夕焼けなんですが、残念なことに夕方から小雨が降り始めちゃいました。
夕陽の代わりに、上毛電鉄の電車のヘッドライトでお許しを。当然、卵掻き解きではありません。

 

 直派若柳流の若柳吉駒でございます。

来春の美登利会は第77回を迎えますが、4月12日開催予定で準備を進めております。
これからも、初代と二代目の遺志と教えをしっかりと守り、精進に努めてまいりますので、末永くご贔屓いただきたくお願い申し上げます。

第76回美登利会と三代目若柳吉駒襲名リサイタルの舞台は、こちらでご覧になれます

お稽古場は前橋市城東町、詳しくはこちらをご覧ください


大林剛郎著「都市は文化でよみがえる」(集英社新書)の終章で「前橋モデル」が取り上げられています。「芽吹きぶらぶら」はGreen&Relax…

2019-12-26 07:19:09 | 芽吹きぶらぶら

友人のTさんが教えてくれたんです。「『前橋モデル』が、もう本に載ってますよ。『住みよい街とは「文化を感じる街」である』っていう先進的な取り組み事例として取り上げられていますよ!」
早速、知らせてもらった書籍を手に入れてみたら、「終章 文化都市の未来を考える ━前橋・大阪」で取り上げられていました。前橋は、住みやすさと創造性が共存する都市へ向かって歩み始めていることを評価してくれています。
そして、「『デザイン』が都市再生の戦略ならば、それに対応した戦術、つまりテーマは『グリーン&リラックス』です。立地的には東京に近く利便性もあるが、田舎のようなリラックスできる環境も身近に感じられる。それによって将来的にはĪT企業のサテライトオフィスなどの誘致なども可能になる…」って紹介されているんです。グリーン&リラックス…

 この本は集英社新書の「都市は文化でよみがえる」大林剛郎著です。著者は、公益法人大林財団理事長、(株)大林組会長で、ニューヨーク近代美術館のインターナショナル・カウンシル・メンバーを務めるなど、経済界だけでなく、現代美術の世界でも著名な人物です。2019年10月22日、本当につい最近に初版が刊行された最新刊の本です。
この書籍は、アートと都市の関係に焦点を当てて、日本の金沢、ドイツのエムシャー川流域、スペインのビルバオ、フランスのナントなどの事例を検討し、香港、岡山・瀬戸内での取り組みを紹介しています。そして、前橋、大阪なんです。日本の世界の都市の文化による地域振興の事例の一つに「前橋モデル」がとりあげられています。

今、私たちの前橋は、今までにない注目を集めています。いろいろな目がこのまちに注がれているのです。

そうか、「グリーン&リラックス」か、朝食後、銀行で預金を引き出し、コンビニで代金支払いを済ませると、大林さんの本に出てきた戦術のことが気になりました。ちょうど、現在解体工事中の旧前橋赤十字病院の近くにいたんです。それで、大好きな樹のことも思い出しました。大きなクスノキです。

 どなたかの私有地で暮らしているクスノキです。美しい形をしています。いえ、形なんかよりも、このクスノキには20羽ほどの一群のオナガが暮らしています。真冬も餌に困ることのない住まいです。眺めていると、にぎやかな声が聞こえます。そして、出入りする鳥の姿が小さな点となって見えるんです。ほっとする樹です。生命を感じさせてくれる木です。
私が物心ついたのは、天川松並木の入り口にある前橋藩刑場跡のほど近くに作らた戦災住宅でした。そこから、町へ歩いて行くときは、両毛線の線路端を歩きました。このクスノキは線路端の小道からも見えました。「もうすぐ新町の日赤だよ」って、遠目に教えてくれた樹なんです。そのころから、ずば抜けてでかかった!

  マックのある国道50号の信号、赤城山が見えていました。この信号を渡って少し行くと、前橋キリスト教会があります。その駐車場にも大好きな木がいます。泰山木です。大きな真っ白な花を咲かせる泰山木です。前橋だと6月の後半に咲いてくれます。

 実が落ちていました。泰山木は、花の後も面白いのです。不思議な形の実がなります。実はとっても規則正しく並んだ模様です。熟すと種は真っ赤になります。落ちていた実は、もう種がなくなっていました。花から実、そして種に、半年も楽しませてくれるのですが、難点はただ一つ、花も実も手の届かない高いところに咲き、実ります。見るのに苦労します。それも楽しいのです。

 そして、前橋こども公園の広瀬川河畔の木立です。いろんな樹種が混ざっています。それがいいんです。たくさんの鳥が集まります。毎日眺めている木立です。
わが家の近くのグリーンのベストスリーです。

久しぶりで猫を膝に載せました。いえ、乗ってくれたって方が正しいと思います。
バロンです。雄、1歳ほどらしいです。しょうがないちょっとだけ付き合ってあげるかってな感じで乗ってくれたんです。そいで、なでなでされていました。柔らかな毛並みです。

 <ねえ、こんなことしていていいの…。「芽吹きぶらぶら」で、グリーン&リラックス紹介するんじゃないの、リラックスしすぎだよ、やることやってからにしなよ!>、だそうです。

 

 「めぶきぶらぶら」第11回
 東京で配られた冊子「いま、前橋がおもしろい」を読みながら…
 東京で開かれたイベントは、こちらの記事を見てください

今日は、さっきの大林さんの本に出てくる戦術「グリーン&リラックス」について、冊子がどのように書いているか見ていただきます。




これは、最初に書いてある通り、前橋ビジョン「めぶく。」を踏まえて、「前橋市アーバンデザイン」と並行して前橋商工会議所が地元の経済界の意見をくみ取ってまとめた街の方向性に関する提案なのだそうです。前橋のまち中を魅力あるものにするためのテーマ、それがグリーン&リラックスなんです。



目的はね、「前橋に暮らす人々が、より良い暮らしを手に入れること」だというのです。商工会議所が取りまとめた提案ですけど、「活性化」とか「賑わい」とかいう今まで使われていた言葉が使われていません。提案されている前橋の都市のイメージは「森の中の街」です。そして、「リラックスできる緑の創出に注力して…」と書かれているのです。鳥たちが聞いたら喜ぶと思います。私もうんとうれしいです…

 今日も、太陽の鐘が暮らしている木立の脇を通りました。毎日見ています。それだけのことなのですが、いいです。すごく。

千代田通から見える諏訪橋の柳の風景も好きです。今、半分ほど葉が散りました。間もなく、正月を迎えると葉がなくなります。みんな散っちゃいます。でも三月には、花芽が吹いてきます、ボブな猫の尻尾のような雄花のつぼみが出てきます。それが咲いて散ると、若芽が吹きます、若柳です。6月の風に梢が鳴ります、青嵐です。夏は大きな日陰を作ってくれます。木々は、私の暮らしを導いてくれます。迷いを消してくれます。

グリーン&リラックス、いろんな皆さんに受け入れてもらえる気がします。大林剛郎さんの本にも取り上げられたグリーン&リラックスです。

今日の「芽吹きぶらぶら」は、ここまでです。明日に続きます。

 

 帰りに、桃木橋を渡りました。この橋の下流側の東の袂には、大きな柳の木があって風情ある橋の風景だったんです。年老いて、いなくなりましたけど、思い出に残っています。今は、西側が素敵です。手前から遅咲きの白い花を咲かせる桜、ヒマラヤ杉、メタセコイア、そして榎かな…、どれも大木とは言えませんがそこそこの大きさの木です。

 いつも鳥が群れています。昨日は、ムクドリの群れがいました。あとから、からすがやってきました。せり出した枝の下の川面ではカルガモが泳いでいます。こないだヒヨドリが水浴してたのもここの木立です。
樹木はヒトのためだけを考えて植えないでほしいな…。少しでいいから、鳥や虫たちのことも考えてほしいなといつも思っています。それともう一つ、昔からこのまちあたりでよく見かけた木にしてほしいな、外来種はできるだけ避けて…

 

   

夕食は、東京から帰ってくる吉駒を待ちました。少し遅くなりました。スープはミネストローネ(セロリ、人参、ジャガイモ、サツマイモ、ブロッコリーの茎を入れて)、サラダはレタス、二十日大根、トマト、芽キャベツです。そしてハンバーク、付け合わせはブロッコリー、カブ、人参、芽キャベツのソテーです。そして食後に、ドイツの菓子パン・シュトレーンデス。クリスマスだってんでいただいたんです。甘いですね、でもおいしいです。

  それからこれもいただき物なんですけど、日本グルミ、オニグルミっていうのですか、あれですね。殻割って、実を取り出すの大変だったと思うんです、こんなにたくさん。ありがとうございます。正月料理を一品増やします。

 

  そして昨日の夕焼け、卵黄を掻き解いた夕焼けになっていませんね。そのせいかな、今朝はドン曇りだよ。
でも一枚目、よく見てください、飛び去るカラスのすぐ後ろ、飛行機雲の残骸が」残っていました。

 

 直派若柳流の若柳吉駒でございます。

来春の美登利会は第77回を迎えますが、4月12日開催予定で準備を進めております。
これからも、初代と二代目の遺志と教えをしっかりと守り、精進に努めてまいりますので、末永くご贔屓いただきたくお願い申し上げます。

第76回美登利会と三代目若柳吉駒襲名リサイタルの舞台は、こちらでご覧になれます

お稽古場は前橋市城東町、詳しくはこちらをご覧ください


前橋駅前通の欅並木も散って、駅北口再開発着工も間近、「芽吹きぶらぶら」第10回は新しいアーバンデザインへの取り組み…

2019-12-25 07:33:54 | 芽吹きぶらぶら

東京で開催された前橋の都市創生をテーマにしたイベントで配られた冊子「いま、前橋がおもしろい」の中の「最先端のアーバンデザインが始まっています。」の冒頭部分です。前橋の街の俯瞰図が描かれています。
昨日までアップしてきた「芽吹きぶらぶら」の第1回から第9回は、この冊子に出てきている前橋の中心市街地の最近の変化を「散歩」しながら見ていただいてきました。変化の波がスタートしてるんだなって思っていただきたかったんです。そして…
ここからは、先の話、これからの前橋なんです。
冊子では、前橋ビジョン「芽吹く。」を拠り所にした新しい動きとして、アーバンデザインへの取り組みが始まっていることを紹介しています。

 

 昨日の昼前、前橋駅の南へ行きました。その時に通った駅前通り、ケヤキ並木の葉はみんな散っていました。この通りでも、変化が起き始めています。出たついでに見てきました。

  国道50号と前橋駅前通りが交差する五差路の北西の角、以前、協栄生命ビルがあったところには新しいビルが建っています。一階は焼き肉店、二階から上は賃貸マンションです。聞くところによると、オープンしてすぐに満室になったそうです。
前橋駅近く、ユーアイホテル跡を中心とするところには新しいビジネスホテルがオープンしました。この辺りは12階建て前後のマンションやホテルが集積しています。
前橋駅前通りというと、以前は事務所系の賃貸ビルが中心でした。最近つくられるのは、居住系と宿泊・サービス系の建物です。変化してきています。

前橋駅前からは、上毛倉庫の屋根越しに赤城山が見えます。私が子どものころとほとんど変わらない眺めです。すごいですね、駅前で70年風景が維持されてきているんです。驚きです。

 駅前広場の東側はほとんどが空き地に見えますが、「JR前橋駅北口地区第一種市街地再開発事業」という民間主体の再開発が始まろうとしているんです。用途は、共同住宅(マンション)、店舗、子育て支援施設、駐車場、地上27階・地下1階建て、高さ94mの高層建築が計画されているんです。建築主はファーストコーポレーション(株)と東京建物(株)の2社でつくる施工者組織です。

  現場では、今、駅前交番を移転させるための新しい交番建物の建築工事が行われています。再開発ビルの方は、すでに地質調査等は終わっていて、着工を待っている状態です。2022年には、一般住宅128戸、サービス付き高齢者住宅80戸、特別養護老人ホーム80床等をもつ高層建築が完成予定なんです。どんな建物かなとお思いの皆さん、こちらで完成予想図が見られます。

前橋の街は加速度的に変化をして行きそうです。

 

 芽吹きぶらぶら第10回
 東京で配られた冊子「いま、前橋がおもしろい。」を読みながら…

 この冊子が配られた東京のイベントはこちらの記事を参照して…

 第10回は、前橋ビジョンを具体化するための動きについて冊子に書かれていることを見ていただきます。駅前通りの変化を見ていただいてお判りいただけたと思いますが、都市の風景を変化させる主体は民間事業者の再開発事業や建物建設なんです。そのことを前提として、今、前橋のアーバンデザインがスタートしています。冊子をご覧ください。

これを読むと、なんかお話だけって思う人もいるのかもしれません。いつもまち中をうろついている私みたいな暮らしをしている人間には、すごく現実味があります。じゃあ、具体的には何が始まるの…、ですね。
アーバンデザインを支えて、具体的な仕事に結び付けて行くための組織がちゃんと作られました。前橋デザインコミッション(略称:MDC)という組織です。前橋市内の企業経営者らによって、12月1日に一般社団法人として設立されました。これから、多くの市民や企業に参加・出資を呼び掛けながら、国の「都市再生推進法人」の指定を目指すと言っています。そして、来春からは、前橋市が民間主体のまちづくりの指針として定める「市アーバンデザイン」に沿った都市の姿を目指す仕事をスタートさせるってことなんです。
MDCが何をしようとするのかが冊子に書かれています。ご覧ください。

民間主体で、このような組織がつくられるのは、全国的にも極めて珍しいことみたいです。それで、「前橋モデル」なんて言われるようになってきているんですね。この「いま、前橋がおもしろい」という冊子もMDCが発行しています。
「すべてを行政任せにしない」、これはとっても良いことです。山本龍市長もいつも言っています。「リーダーひとりでは変革できません。市民の力が必要なのです」って。民間と行政の新しい関係も育ってきているのです。

「芽吹きぶらぶら」第10回は、前橋アーバンデザインでした。第11回へ続きます。

 

 昨日は風が冷たかったです。通りがかった道端で、三裂の葉のカエデがきれいに紅葉してました。

 冷蔵庫に保存していた栗を茹でて、ユキ子さんの両親へお届けしました。近くの空き地の草々がきれい、種をすっかり飛ばし切った風草の枯れ穂が風に倒されそうになっていました。

 吉駒が東京でお客さまと会食してくるというので、独り飯の夕食です。ネギの青葉たっぷり玉子焼きの甘酢あんかけ、いただき物の焼き豚と人参葉とブロッコリーの醤油炒め、ほうれん草の汁、おみ漬け、十六穀飯の定食です。栄養学的には合格点だと思うのですが…

 そうそう、姉が私が育った日吉町の家の庭に咲いた椿の花を切って届けてくれました。自分で壺に挿してみました。こんなんでいいのかな…

 

  昨日の夕陽です。

 卵黄を掻き解き掻き解く冬夕焼け 中村草田男

卵黄掻き解いた夕焼けになっているかな、今一つかな、しばらく夕日が撮れた日は掲載してみます。
板倉院長さん、藻素さん、いかがでしょうか?

 

 直派若柳流の若柳吉駒でございます。

来春の美登利会は第77回を迎えますが、4月12日開催予定で準備を進めております。
これからも、初代と二代目の遺志と教えをしっかりと守り、精進に努めてまいりますので、末永くご贔屓いただきたくお願い申し上げます。

第76回美登利会と三代目若柳吉駒襲名リサイタルの舞台は、こちらでご覧になれます

お稽古場は前橋市城東町、詳しくはこちらをご覧ください


鍋割が粉をふいた日は、キントキで大王松をもらって、「いま、前橋がおもしろい」片手の「芽吹きぶらぶら」は前橋文学館からオリオン通りへ

2019-12-24 07:47:41 | 芽吹きぶらぶら

昨日の午前11時過ぎ、Droitへトレーニングの指導を受けに行くときに、上毛電鉄の踏切から見た風景です。緑の顔の電車の後方に、雪が少しだけ積もっている赤城山の鍋割が雲の中から姿を現していました。

 藻素さんが、「粉が吹いて ちょうど食べごろ 赤城山」って句を添えて「雨も上がり、今朝は赤城山がきれいに見えます。」とコメントを送ってくれたのを見た9時半過ぎ、自転車屋へアシスト付自転車を押して行った時の踏み切りでは、赤城山は雲の中でした。そうなんです、アシスト付自転車の前輪がパンク、後輪もちょいとおかしいので、辻岡サイクルに修理に出したんです。

  自転車を辻岡さんに預けて、家に戻って冷蔵庫に保存しておいた栗の皮をむきました。写真は渋皮をむく前、鬼皮だけとったところです。甘露煮にすることにしたんです。いろいろ考えたんですけど、まともに正月料理作ることにしました。プラン作って、購入先ごとに食材を書き出して、今週の金曜あたりから作業を開始するつもりです。プランに入れ忘れた栗の甘露煮は先に作っちまおうってことにしました。

 で、二階に上がってDroitへ行く支度しながら外を見たら、あれッ…

鍋割が粉をふいた干し柿みたいになってました。藻素さんの句の通りの姿です。

 

  昨日のDroitは、いつものSさんでなく、代表の池田道成さん、体幹の筋肉の望ましい使い方の指導を受けました。直ぐにできるようにならないと思いますけど、少しずつ近づきます。
お向かいのキントキ金物センターで大王松の枝を無料で配っていました。京都東山の永観堂という寺院に「三鈷(さんこ)の松」と呼ばれている松の木があります。「葉先が三つに分かれている珍しい松の古木。三鈷は知恵、慈悲、まごころを表す。この松の葉を持っていると三つの福に授かるといわれる」って観光ガイドブックに書かれています。日本の松は葉が二枚ですけど、米松系の松は三枚のが多いです。大王松も三枚です、永観堂の三鈷の松と一緒です。一枝もらってきて、お守り作ってお年玉と一緒にみんなに配ることにしました。

なんか得した気分で、ぶらぶらとまいりましょうか…

 

 芽吹きぶらぶら 第9回
  東京で配られた「いま、前橋がおもしろい」を読みながら…

この冊子が配られた東京のイベントはこちらの記事を参照して…

「太陽の鐘から広瀬川を上ると、朔太郎ファンの集まる『前橋文学館』」と、冊子の「まちなか散歩」は書いていますけど、前橋文学館には朔太郎ファンだけでなく、詩や文学、演劇や音楽、いろいろなアートが好きな皆さんが集まってきています。文学館も多彩な活動をしていますよ。前橋文学館のホームページをぜひご覧ください。

冊子「いま前橋がおもしろい」の末尾の「前橋のこれから。」に、館長の萩原朔美さんの一言が載っています。

 

萩原朔美さんは、寺山修司が主宰した劇団「天井桟敷」で役者兼演出家してたんです。その後に映像作家、エッセイストとして活躍され、多摩美術大学で仕事され…

 「書を捨てよ、町へ出よう」は、私が少し長めの学生生活を続けていた1969年、萩原朔美さんの演出で注目を集めた作品です。原作は、今も角川文庫から出ています。
「新たな安らかな寝室としてのまちをつくる。其れが前橋。」、朔美さんの言葉です。しっかり受け止めて、よく考えます。私が、まちのことを話すときに「活性化」という言葉を使うのをやめてから14年が経ちます。でも、まだ「寝室」にまでは辿り着いていません。辿り着けるかな…

 前橋文学館の近くを歩いていると、窓猫に会えます。何軒かの店や住まいのガラス戸の中でのんびりしている猫の姿が見られます。昨日も、日向で眠る黒白に会いました。

 

   冊子の「まちなか散歩」は、前橋文学館からオリオン通りへ向かいます。「近くのオリオン通りには連日長蛇の列の「ラーメン二郎」、その隣には親子で営む低温調理で揚げたトンカツ屋「大野屋」がぞくぞくおーぷんした。」って書いてあります。オリオン通りの名前は、今は時間駐車場になっているところにオリオン座って映画館があったのです。最盛期には70㎜フィルムの映写機も装備されてました。「風と共に去りぬ」とか「南太平洋」なんかを観られたんです。で、そのオリオン座がなくなって、通りは過半がシャッターが下りたままになってしまいました。国からやってきた県庁の偉いさんの肝いりで「パレットタウン」なんて名前の共同店舗も作られたけど、さっぱりで、続きませんでした。

  そんな通りに再び灯を点すきっかけとなったのはこの二軒かな…。
左は、ミュージックパブ「Ruby Tuesday」、そういや、まちなかエージェンシーのYさんはこの二階でシェアハウスやってたんじゃなかったけな…。それから右のスイスブランドのONシューズの販売もしている「Gスポーツ」です。この二軒が開店してから様子が変わってきた気がするのです、オリオン通の。今は、大野屋の向かいの空き店舗でも内装工事が始まっています。

 

  それで、なぜか駅前のケヤキ並木通りに行って、「赤城和牛の熟成肉とワインを楽しめる『炭火焼ワインパルLOM』も人気だ」って。うん、物知りな人に聞いたらさ、「いい肉使ってるよ」ってはなしです。

 そして、FM群馬近くの若宮町にある「13COFFEE ROASTERS」が地図上で紹介されているんです。

「ゆったりとした時間の流れの中に、強烈な個性のスタートアップたちが続々と入り乱れた良い意味でのカオス。このまちの持つオーラをぜひ一度味わってみて欲しい。」と、冊子の「まちなか散歩」は結んでいます。散歩はおしまいです。

散歩は第9回でおしまいですが、「芽吹きぶらぶら」はもう少し続けさせてください。

 

 こうしてまち中歩いていて、最近つくづく思うことがあるんです。平日の昼頃に、小さな子を連れて歩いている若い女性の姿を見るようになったんです。この写真は、文学館と隣のマンションの間の通路、向こうは広瀬川なんです。
しばらく前までは、こういうお散歩姿を見ることはなかった気がします。中心市街地に賃貸マンションや分譲マンションがつくられるようになってからの変化です。普通の暮らしの姿にも出会える街になってきているんです。

  で、遅い昼食の後は辻岡に自転車を取りに行って、それから正月料理の食材を岩神町の養田鮮魚店へ注文して、街で出会った人と立ち話して、ひろ子でお茶して、JAファーマーズ朝日町店で産直ならではの葉付き人参を手に入れて、家に戻るころには自転車のランプが点灯してました。

  東京から吉駒が戻ってくるのを待って、矢切ネギの第2夜をしました。でも、前菜はネギでなく、養田さんちで買ってきたシラウオのポン酢和えとこはだの酢漬けです。

   

ネギ料理は4品。青葉だけ使ったネギの玉子焼き、脇に添えてあるのは出来立ての栗の甘露煮で崩れちゃったのです。二品目は、ネギの牛肉巻きです。三品目はネギの天ぷら、4センチほどの長さに筒切りして大きいまま揚げています、一緒は人参の葉です。四品目はネギをとろとろに煮た汁です、貝柱の出汁を使いました。
いちばんおいしかったのはトロトロネギの汁かな…

「明日は、ネギ夜の第3夜ですが…」と言ったら、「明日は、東京でお客様と食事をしてから帰ってきます」と吉駒に逃げられちゃいました。どうしよう、第3夜は止すか…


中村草田男の「冬の水…」の句から広瀬川へ、ヒヨドリの水浴びに驚いて、「芽吹きぶらぶら」第8回は岡本太郎の太陽の鐘…

2019-12-23 07:06:12 | 芽吹きぶらぶら

木曜日に前橋ミナミ眼科を受診したとき、板倉院長さんが『中村草田男句集 炎熱』(フランス堂文庫)をプレゼントしてくれました。で、読み始めているんです。

  卵黄を掻き解き掻き解く冬夕焼

いいですね、夕焼けみたいな。でも、ここんとこ天気悪くて、昨日も夕方から雨なんです。

 冬の水一枝の影も欺かず

そうだ、水を見に行こう。吉駒は東京の稽古場へ、用事のない私の日曜日、まずは広瀬川の水を眺めに出かけたんです。曇り空の下、流れの穏やかな冬水は川岸の葉の落ちた木々の影を映していました。

  桃木橋から下流を眺めました。水は澄んでいます。少ない冬水は川底も見せてくれています。柳の葉がたくさん沈んでいます。

突然、静かだった水面の一か所が水しぶきをあげたんです。なんだろう、あわててシャッターを押しました。水面で鳥がもがいています、しぶきをあげて羽を忙しく動かしているんです…

そして、水面から勢いよく川にせり出している木の枝目指して飛び立ちました。ヒヨドリです。
ヒヨドリの水浴びなんですね、驚きました。水は冷たくないのかな。こんなどん曇り、気温も7℃ほど、それでも水浴するんですね、ヒヨドリは。

    この記事、昨夜下書き段階から手違いで《公開》してしまいました。その結果、
    23日朝更新のはずの記事が22日夜から公開されてしまいました。このため、
    校正前の誤植の多い記事をご覧になった皆さん悪しからずお許しください。
    なお、記事の日付は、校正後に変更しました。

 

 芽吹きぶらぶら 第8回
  東京で配られた「いま、前橋がおもしろい」を読みながら…

この冊子が配られた東京のイベントはこちらの記事を参照して…

  でね、冊子の「まちなか散歩」を書いているまちなかエージェンシーのスタッフは、馬場川通りを抜けると「西武デパート(注:西友系のリビンの別館)だったビルをリノベーションしたリノベーションしてできた前橋アーツが登場。街角に美術館がある立地は前橋のアートへの距離感を感じさせる。」とアーツ前橋を紹介しています。アーツ前橋のについてはこちらのホームページをご覧ください
来年の2月8日からは、「前橋の美術 ーとなりのビジュツー」が開催されます。前回は、野村たかあきさんも出展したんだいね、今回はどんな皆さんの作品に出会えるのかな…、楽しみです。この展覧会のFBのホームはこちらです
お天気さえよければ、アーツ前橋の前の通りからは赤城山が遠望できるんですよ。
その千代田通を北へ、広瀬川に向かって歩いて行きます。

「広瀬川に向かうと、原生林のような茂みが現れる。岡本太郎の作品「太陽の鐘」が静かにその威容を誇っている。この鐘は前橋ビジョン”芽吹く。”の象徴として2018年3月に設置されたという。」と「まちなか散歩」は書いています。ここで、冊子の「データで読む、前橋」から…

 前橋市は市の面積(311.59㎢)の実に1/5を森林が占めているんです。赤城山の山麓だもんね。太陽の鐘の設置に当たって、設計を担当した藤本壮介さんは、鐘は前から前橋にあった、ずっとここにいたみたいにしてくれるって言って、前橋あたりによく生えている植物で覆われた小さな丘の上で鐘が暮らせるようにしてくれたんです。

 「気に入ってるかい?」って聞くと、「気に入ってらいね…」、だいぶ前橋言葉も覚えてくれたみたいなんです。今日も、Droitへトレーニングへ行くときも挨拶してくんです。太陽の鐘がここで暮らしているわけは、美術手帳のこちらの記事を読んでください。

   それでね、太陽の鐘からお知らせがあるんですよ。聞いてやってください。
「オレはさ、鐘だからみんなが撞いてくれるとちゃんとすてきな音色が出せるんだぜ。でもさ、普段はアーツ作品として保護されてて鳴らさないことになってるんだ。でも、12月31日の大みそかの夜だけはさ特別に、みんなで撞いてくれるんだよ。誰でも撞けるらしいぜ、予約もいらないって言ってるぜ。くわしいことは右の2枚の写真をポップアップして読んでな。鐘撞の問い合わせはさ、前橋市役所の未来の芽創造課のシティープロモーション係(027‐898‐6513)だよ。前橋市役所って面白いセクションがあらいね…」

というわけで、今回の散歩は太陽の鐘までです。
冊子には、「前橋モデルを支える地域に根付いた力。」の一つとして「太陽の会」というグループが紹介されています。名前の素は「太陽の鐘」なんですよ。

前橋ビジョンでスタートした地域創生の前橋モデルは、単なるプランやおしゃべりではないんです。ちゃんとそれを担う市民が、グループを作り、法人を創設し、新しい団体組織を結成して、具体化をスタートさせているんです。太陽の鐘の設置についても、太陽の会が大きな役割を果たしました。太陽の会のホームページはこちらです。

今日の「芽吹きぶらぶら」第8回は太陽の会を紹介しておしまいにして、第9回へつづきます。

 

 結局、昨日は赤城山が姿を見せてくれないまま、夕方からは雨が降り出しました。気温も下がってきていました。今朝は、雨があがってます。どうやらお日さまが見られそう。夕方には、卵黄を掻き解いたような夕焼けが見られるかもしれません。

  吉駒が千葉の人からネギをプレゼントされました。「矢切ネギ」という名のブランドネギです。長さはゆうに1mあります。白いところが40㎝ほど、ものすごくきれいなネギです。触ってみたら、とっても柔らかそう、青い葉の部分も半分は食べられそうです。で、昨夜は1人1本でネギ夕食とすることにしました。
白い部分は4㎝ほどの長さの筒切りにして、その半分を縦に六割りしました。それと青い葉の部分はみじん切りにして水にさらして下ごしらえです。

はい、出来上がりは、「ヒゲおじさん特製の矢切ネギ定食」です。これで、1本ですよ。

   けんちん汁には矢切ネギの青い葉のみじん切りをたっぷり載せて、小鉢はネギぬた、そしてネギ豚の醤油炒めです。おまけのサラダは大豆とオータムポエムです。
ネギ豚の醤油炒めは、厚切りの群馬産黒豚の肩ロースを短冊に切って、醤油と酒で下味をつけ、フライパンでしっかり焼いて、縦に切ったネギとさっと炒め合わせて煮詰めておいた醤油とみりんをかけまわしたら出来上がり、皿に盛ってみじん切りのネギの青葉をトッピングして、フライパンに残った焼き汁を上からかけて、七味唐辛子で風味付けしたんです。
柔らかくて、すごくおいしいネギです。とりあえず昨夜は三品、今夜も何か考えねばと思っています。

 

 直派若柳流の若柳吉駒でございます。

来春の美登利会は第77回を迎えますが、4月12日開催予定で準備を進めております。
これからも、初代と二代目の遺志と教えをしっかりと守り、精進に努めてまいりますので、末永くご贔屓いただきたくお願い申し上げます。

第76回美登利会と三代目若柳吉駒襲名リサイタルの舞台は、こちらでご覧になれます

お稽古場は前橋市城東町、詳しくはこちらをご覧ください


正月料理どうしよう、それとあのことどうしたものか、考え事しながらプラタナスの実で遊んだり、猫のかいちゃんを撫でたりしてました

2019-12-22 08:03:10 | あんじゃあない毎日

プラタナスの実、もうほとんど種を飛ばしてしまって、芯だけみたいになってましたけど、少しだけ綿毛をつけた種が残っていました。種を掌に乗せて、ふっと息を吹きかけると種が飛んで行きました。

  県民会館の東側にある日吉公園の大きなプラタナスです。私の記憶では、ここが群馬大学学芸学部であった時からこのプラタナスの木はここにいた気がします。そばに体育館がありました。遠い記憶です。

 枯れた葉も、種を飛ばしてしまった実も、地上にあまり落ちていません。公園愛護会の皆さんがきれいに落ち葉かきをして、ポリ袋に詰めて並べてありました。だから、探してやっと見つけた実なんです。
キキが元気だったころ、種を飛ばしちまったプラタナスの実を持ち帰ると、一緒にサッカーごっこをして遊んでくれました。ちょっと前の記憶です。

 

ボケの花に出会いました。早いですね…

  たくさんの実をつけたマユミの木も見ました。欅の枝に並んでいるスズメたちの姿も見ました。初冬の風景です。

今日は、連載「芽吹きぶらぶら」はお休みさせていただきます。ごめんなさい。

 

   山形県東根市の「文四郎麩」のおし麩です。水でもどして、食べやすい大きさに切って、水をしっかり絞って、卵液につけて、油で揚げます。それを煮汁で煮ます。あげ麩の煮ものです。おいしいです。大好きな煮ものです。今の私にはとても良い食べ物です。
金沢の麩もいいですが、東根の文四郎麩はとってもいいです。ホームページはこちらです。

 季節の野菜、レンコンの有馬煮も炊きました。
正月料理どうしようかなって考えながら総菜作っていました。去年と同じレベルでやるのは少し無理みたいな気がします。どこまで縮めるか、まだ決めかねています。養田鮮魚店の若旦那からは早めに注文出してって言われているのですが。

   

今年の正月料理です。食道がんが見つかる前、自覚症状もなくて元気だったんです。かまぼこ以外は、全部自分で作ったものです。鮮魚以外の食材のほとんどは、前橋を中心とする群馬産です。私の家の分、姉の家の分、ユキ子さんの両親へお届けする分、お友だちにおすそ分けする分も、作ってきました。
去年の12月の記録を見ながら、思案投げ首なんです。でも、出来る範囲でやろうと思っています。来週には、父の故郷福島のイカ人参や干し大根と昆布の醤油漬けを手始めに作業を始めます。

食材のリストアップを急がねば…

 もう一つ、決めなくてはならないことに迫られています。こっちは、えいやッ!って決めちゃおうと思ってますが、その前に人に会いに出かけました。河津桜の葉が黄色くなって散り残っていました。枝には早くもつぼみが用意されています。春の支度なんですね。

  空き地で猫に出会いました。ちらっとこっちを振り返ってはくれたんですけど、ずっと向こうの方ばかり見ています。気を付けてみていたら、遠くに別の白黒の猫がいました。

 

 たいした用でなかったんですぐすみました。帰り道に出会ったニワナナカマド、きれいですね、他の木の葉が散るころに紅葉するんですね。

本町2丁目会館の前を通ったら、かいちゃんが丸くなって寝てました。青いビニールシートに包まれているのはかいちゃんの寝室、中には毛布が敷き込まれています。

 声を掛けたら起きてくれました。個座布団を枕にして寝てたんですね。しばらくこちょこちょしてあげてきました。年末を迎えて、遊んでくれる人が少なくなっているのかもしれません。なかなかやめていいよって言ってくれませんでした。

 

 すき焼き用の上等な牛肉をいただいたので、息子を呼んですき焼きで我が家の忘年会をしました。下仁田ネギもいただき物がありましたし、鶏卵もレイコさんが新鮮なのを届けてくれたので、いただき物ですごい豪華なすき焼きとなりました。

   箸休めに用意したのは、イカと野菜のサラダ、イトヨリのなます、それと山形のおみ漬けです。たくさん食べたんで、そっくり返って休みました。

忘年会しながら、今年は忘れてしまってはいけないことの方が多い年だったなと一人考えてました。

 

 直派若柳流の若柳吉駒でございます。

来春の美登利会は第77回を迎えますが、4月12日開催予定で準備を進めております。
これからも、初代と二代目の遺志と教えをしっかりと守り、精進に努めてまいりますので、末永くご贔屓いただきたくお願い申し上げます。

第76回美登利会と三代目若柳吉駒襲名リサイタルの舞台は、こちらでご覧になれます

お稽古場は前橋市城東町、詳しくはこちらをご覧ください