先日、主人の甥っ子一家がやってきた。
この甥は幼い頃、母親が美容院を開業していて、
おばあちゃんがバスで通って、娘の子どもである幼子の世話をしていた事があった。
おばあちゃんの痴呆が進んで、今ではなく、昔の時間の中で生きているような時があった。
それは、孫の世話をしに、バスで娘の家まで通っていた頃のことだった。
「あんた車で行くなら,わたしをのっけってってよ」
なんて言う事があったし、「バス賃あったかな」なんて事も言っていた。
みていて、その時の思い出の中で生きているような気がした。
我等は、恐らく,おばあちゃんがとても楽しく時間を過ごした時ではなかったか、と思った。
ほんとの事は分からないけど、活き活きしていた。
そのおばあちゃんが亡くなったのは今年の1月5日。
そして甥っ子の娘が生まれたのは丁度そのすぐ後だ。
今回お母さんに重湯を食べさせられているそのあかちゃんの姿を見た時、「似ている」と思った。
亡くなるちょっと前のおばあちゃんの姿である。
特養でご飯を待っているおばあちゃんだ。
お粥が重なるからか、生まれ変わりか、なんて思ってしまった。
お産の時、産道でくるくる回っていたらしい。
最後には鉗子で引っ張り出されたとか。
ひなたちゃんは足の力がとても強い。
どこかにおばあちゃんの生命力の強さが遺伝しているかも。
おばあちゃんの強い遺伝子が伝われば、それはいい。
なんかアスリートになりそう。
甥っ子の職場では将来レスリングの吉田沙織と言われているらしい。
どうなりますやら。
甥っ子はともかく,目を細めて娘を見ていました。
良かったね。無事に生まれて。