イタグレカンちゃん逝く。

8月18日早朝、カンちゃんは息を引き取りました。

深夜２時半にまだ、息をしていることを確認し、

私はカンちゃんの横のソファで眠り込んでしまいました。

起きた時にはすでに死後硬直で硬くなっていました。

薄い布団を被せてあったけれど、カンちゃんはその上で

冷たくなっていました。

亡くなる4日前から、全く食べ物を口にせず、水は飲むものの、

それでも吐いていました。１週間前には心配で、我らもあまり

食べない牛肉を食べさせて元気を回復できればと思ったものの、

帰省していた上の息子一家の布団の上で吐いてしまいました。

おばあちゃんが亡くなった時と同じです。

おばあちゃんがご飯を食べることが出来なくなり

流動食にしても吐くようになり、亡くなったのは

それからまもなくでした。

カンちゃんは最後までフラフラしながら自分で外に行き、

おしっこをし、騒ぎもしないで、見事な往生でした。

カンちゃんは生前は朝起きた時から、いつもわたしと一緒でした。

私が起き出し、ベッドから出ると、カンちゃんも

同時にベッドから降り、一緒に階下に行きます。

そして外にシッコに行きます。

畑が好きで、私が UVカット乳液を顔に塗り、長袖の仕事着に着替えると

嬉しそうにソワソワします。我らのところでは敷地内自由に

出来るけれど、それでもなぜか畑に行くのが好きでした。

寺のネコのユキちゃんとも仲良しです。

炎天下だと、木陰を探して座っています。少し前は気がつくと、ビニールハウスに入ってゴロンと寝てました。

ハウスの果菜はとうに畑に植えられてなく、

広々としてました。

昨日、久々お天気になり、ネギ畑の雑草をやっつけていました。いつもだったら

カンちゃんがトコトコやってきて、その辺でこっちを見ています。来ない、居ない。とっても変です。

カンちゃんがかなり弱って寝てばかりになった時、私はカンちゃんを撫ぜながら

「ありがとうね」と繰り返した。

亡くなった日の朝、久しぶりにアキちゃんがやって来た。アキちゃんは知っているのだろうか。

仲良しだったアキとカン。アキちゃんありがとうね。

あっという間の１０年間だった。

郵便屋さんありがとう。

カンちゃんは赤いバイクの郵便屋さんが来ると燃えるらしく全速力で追っかけた。

迷惑かけるなあ、と思いつつ、いい運動になるなあ、と

心は揺れた。すみませんでした。

暑い夏の盛りと、冷える冬以外、カンちゃんは買い物に行く私の車の助手席

に乗る。

そして買い物の帰り、家までの道を走る。

みんなに貧乏くさいお尻、と言われてたけど、

私はこの貧乏くさいお尻が大好きだった。

外の外来者に向かって吠える時、私が後ろにいると

お尻がブリットして尻尾が立つ。笑えるほど可愛い。

冬はこたつ犬のカンちゃん。

少し弱って来たのか、この春から私のベッドに入ってくるようになった。

そうなると、本当に寝起きが一緒で、畑にはついてくる、

庫裡のお風呂に行くと

出るまでお風呂の外の庫裡の台所で待っている。

自分はクールであると思っているけど、なんか時々泣けてくる。

みなさま本当にお世話になりました。

ありがとうございました。

カンちゃんは犬のソクの近くに埋めました。