こんにちは江崎遊子です。

ちょっと言ってもいいですか。

映画「ジョーカー」その2

2020年07月27日 | お山の映画館
昨日のブログで
主人公の自分の悪行を「負の自己実現」と言ったけど、
考えてみると、ジョーカーと言うのは強力な仮面だと
気が付いた。マイケルジャクソンの白い顔も
強力な仮面かも知れない。
どっちにしても、違和感がある。

自分のことで言えば、
この歳になったら、仮面が剥げてきて
ある意味、楽になっている。
言いたいことを言えることはラッキーだと思っているけど 
誰かに迷惑がかかっているかも知れないと自覚しなくちゃね。

「ザ・マスター」観ました。
かなり以前観たのに、初めて観たみたいだった。
色々考えさせられる映画だけど、好きな映画では無い。
カルト、と言うのかなあ、新興宗教と言うのか。
微妙なズレがどっか気持ち悪いのは確か。
バランス感覚はどうしたら持っていられるのか。
考えちゃいました。
でも、こう言う映画を作るアメリカ映画界は懐が広い。
このところ、「ジョーカー」のお陰でフォアキンフェニックス週間です。
WOWOWでほぼ録画しておいたけど、
2作でもうお腹いっぱいかも。濃いんですもん。





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「ジョーカー」観ました。

2020年07月27日 | お山の映画館
この所、雨で運動不足のイタリアングレイハウンドのカンちゃんが早朝3時ごろ起こしに来る。
仕方ないので、10時ごろに寝るように心がけている。
そうすれば5時間は眠れる。

映画鑑賞は早朝がいい。
子育て中も、まだ子供たちが起きない早朝に
どうしても観たい映画は見ていた。
未だ子育て中と言うこと?

「ジョーカー」を観る前に「容疑者フォアキンフェニックス」と言う
なぜかケイシーアフレックが撮影したと言うドキュメンタリーを観ていた。
その時のフォアキンはちょっと太ってお腹が出ていた。
カッコつけないフォアキンが映像の中に居た。
ジョーカーの前の準備運動だったかも。

映画をみながら、フォアキンの暗い表情に不快さを感じていた。
どう考えても、ラブコメに出られそうもない暗い存在感がある。
映画の中で主役でなくても、印象が強く残るタイプである。

映画はよくできていた。
ジョーカーが走る場面が多いけど、走り方が脳裏に焼きつく。
80キロから60キロに体重を落として映画に臨んだと書いてある。
走り方にその効果は出ていた。

我等は、良く変わりたいと言う欲求がある。
河合隼雄の言葉だったか、曹洞宗の内山興正の言葉だったか
自己実現と言う言葉がある。
私たちは様々な仮面を被って生きて行くけれど、仮面を取り払った時、
自分に出会うとも言う。
この映画をみていて、「負の自己実現」とでも言うのか
赤いスーツを着て、ピエロのメーキャップをし、階段を下りながら
ダンスをする場面が凄い。そこで流れるロックがいい。
一種の開放感にブルっとくる。圧巻の場面だ。
そして同時に泣きそうだった。人間存在の悲しみといったら大袈裟かなあ。
ジョーカーがマイケルジャクソンにも見えた。

後でこの映画の音楽が知りたくなり調べた。
階段の場面で流れたのは小児虐待で刑務所に入った
グラムロックのゲイリーグリッターのRock and Roll part2
と言う曲だった。この曲を使ったことに対する批判もあったらしい。
タイトルバックで流れるフランクシナトラの「 Send in Clowns」がいいし、
シナトラの力が抜けた頃の歌い方のような気がする。
シナトラの「 Tha's Life」もいい。
クリームの「 White Room」も懐かしい。
なぜか、あとを引く映画である。
この映画の監督が「ハングオーバー!」シリーズの監督とは驚き。

避けて通りたいホアキンが出ている「ザ、マスター」と言う映画。
以前見たけどもう一度見てみよう。
私だって、この歳になって、少し大人にはなってるでしょう。
シンドイ映画だったけど、こう言う映画にマトモに取り組む俳優は
凄いなあ、とその感性に驚く。
ヒィリップシーモアホフマンが出ているんだよね。
もうこの世にいなくてとても残念だけど、
ホフマン好きだったのである。
ホアキンさん俳優やってて良かったね。
「ジョーカー」は多分代表作になるだろうね。
何かわからないけど、シビれました。


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晴耕雨読と言うけれど。

2020年07月21日 | エンターテインメント
雨が続きます。
この季節、なぜか読書とならない。
ハードディスクに貯めた映画があって、雨で外に出られない時は
映画鑑賞でしょ。
そうは言いつつ、カッパを着て草むしりと言うのもある。
カッパで草むしりも嫌いではない。土が湿っているので草は抜きやすい。
ドロドロになって雨の中の作業って、やってる感があるのである。
草が伸びてくると、風通しが悪くなるし、小動物が姿を隠しやすくなる。
このところ、タヌキかアナグマにトマトを食べられている。
彼らのレストランでは困るのである。

さて、「愛の不時着」のヒロイン、ソンチェジンが出ている「私の頭の中の消しゴム」
を、netflixで見てみた。
またしても純愛ではないか。
北朝鮮と韓国の壁、と言うのは男女の愛の障害としては最も強力な感じと思っていたけど、
若くしてアルツハイマーになるなんて、これまた強烈な愛の障害だ。
純愛には障壁が必須アイテムなんだと思ったね。
純愛はもうういいや。私向きではないと思った。

「ニューヨーク、最高の訳あり物件」と言う映画が面白かった。
ドイツの女性監督マーガレーテ・フォン・トロックの作品だ。
ネタバレしてしまうけど。観たい人はここから読まないで。
お盛んなリッチなおじさんが、現在若いモデルにご執心で、
振られた女性と、元々妻が広いアパートの一室に同居すると言う話だ。
要はアパートを売って、慰謝料として折半しろと言うのだろう。

純愛とはかけ離れている生な現実感がある。
元妻と元々妻のやりとりも面白かったけど、そこに元々妻の娘親子が登場して
物語が展開する。
元々妻は文学博士で、文学は「愛と復讐」と娘に言い聞かせてきた、
元々妻にとって、男への復讐は元妻と元々妻が仲良くなることだと思っている節があった。
元妻はファッションブランドを立ち上げる元ファッションモデル。
まだ現実を受け入れ難く、愛の幻想にに縛られている。
そう言う苦しさもよく描かれていた。
観ながら、女性監督だろうな、と思っていたけどやはりそうだった。

二人の関係性を娘が上手く変えていく。
お互いに辛辣な言葉のバトルがあるのは当然だよね。
その辺が面白い。
結局、最後は男は若いモデルと破局。よくある話だ。
種族保存の法則は我等を熱く異性に向かわせるけれど、
熱が冷めたら、友達関係になるべきかもね。
時折、映画を見ていて、若く熱かったあの頃はとうに終わっちゃったと思うけど
今がいい。そう思う。
たまたま、何かの加減で隣に旦那というおっさんが一人いる。それだけでラッキーかもね。

日本映画の「新聞記者」というのを WOWOWで放送した。
これも面白かった。
日本の女優に全部出演を断られたと言う。
松坂桃李君のことはあまり好きではなかったけど、
この映画に出たことで、私の中では評価が上がったね。
あのシムウンギョンさんで返ってよかった気がする。
妙なリアル感が伝わるのだ。
今まで、政府批判、特にタイムリーな話題なので
日本でこう言う映画が出てきたのは、心底嬉しかった。
アメリカはやるんだよね。ウォーターゲート事件もそうだし
反権力映画は割合すぐ作る。しかし、映画界で頑張っていても
黒人差別は全く改善されてない所など、
権力側はそう簡単に変わらないんだろうね。
黒人とネイティブアメリカンは殺してもいい、と言われてたんだよ。
根が深いね。

でも、やっぱり私は嬉しいな。「新聞記者」を観てそう言う思いが前面に出たね。
映画自体とても良くできていた。夕飯の後で普通は眠くなるけど、姿勢を正して
集中した。ありがとうと言いたい。
いやー、映画は面白いなあ。


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韓国ドラマ「愛の不時着」観てしまった。

2020年07月09日 | エンターテインメント
事の起こりは、羽鳥モーニングショーで「愛の不時着」が話題になった事である。
それを観ていて、旦那がこのドラマ見てみたいと言い出した。
そんな時、全くいいタイミングで娘夫婦が関東からやって来た。
このご時世、県外ナンバーは肩身がせまいと言うものの、無事到着した。

娘は引越しを済ませたばかりで、コロナに対する不安もある中、
寺で生まれた猫の菊千代とユキちゃんの子供を貰いにやって来たのである。
婿殿の仕事もあり、一泊で忙しく帰っていった。
しかし、旦那は大事なところを見逃さなかった。
娘の婿にお願いして、Netflixの彼らの契約に入れてもらったのである。
Netflixに契約すれば、映画やドラマが沢山見られるらしい
やったー!私のパソコンでも見られるようにしてくれた。

で、突然韓国ドラマ「愛の不時着」の鑑賞が始まった。
全16話である。中国ドラマで全83話というのも見たけれど
それは時間的に放映に間があったのである。
「愛の不時着」はあろうことか一気に見られる状況である。



実は韓国ドラマを見るのは初体験。
普段 NBAを観ているので、韓流ドラマにハマる隙はなかった。

いやいやいや、旦那も私も一気に観てしまった。
旦那はこのところ、版画の新作を創ったりと個展は9月までないけれど
悠々といいペースで版画を作っていた。
「全部見ないと、仕事ができない。まさかハマるとは」と言っていた。
私も果菜の植え付けなど畑仕事がひと段落で、あとは雑草との戦いである。
時間があると言えばある。

しかし参ったなあ。
主人公の二人が素敵。
男優の顔を見ているだけでいい気分、と言うのは若い頃のキムタク以来かも。
設定がずるい。今が北朝鮮の軍人だけど、元ピアニストですって。

おばさんはこれだけで行ってまいました。
戦っても強い、ヒロインを徹底的に守る。
バイクに乗っての銃撃戦では仮面ライダーみたいだった。
思わず一人で拍手してしまった。

気がつくと、ねっとりした濡れ場は一度もなく、
アメリカ映画なんかその辺すごいから、俳優はキスシーンもベッドシーンもそれはそれはお上手。
なんて可愛い二人なんだろう。何度もあった目に涙を浮かべて見つめ合うシーン。
これにキュンと来ちゃうのである。しかも昭和の初めか、と思わせるようなぎこちないキスシーン。

それに脇役もいい。私が狂言回しと言っていたチョ少佐。
この人が一人でドラマを締めてくれた。
北朝鮮のことも悪く書いていない。
占い師とか、リ中隊長の部下たち、北朝鮮の女性など
ユーモアに溢れていた。
全体に何か可愛さがあった。
キムチの国だけあって、強くて元気があり粘り強い。
お茶漬け、干し飯、災害大国の日本と何か違う。
日本の女性たちが韓流ドラマにハマるのもうなづける様な気がした。
それにしても主役のリジョンヒョクを演じていた俳優の顔がいい。
日本にファンクラブがあるみたい。
入ろうかなあ。男前でも美人でもしばらくすれば飽きると言われるけど、
しばらくは癒されそう。

私たちがそれぞれの部屋にこもってドラマに夢中になっている姿を
今、帰省中の息子はどんな風に見ていたのだろう。
今日から平常に戻りました。
畑の草取りしなければ。
いやー、面白かった。
でもねえ、現実にあの様な男の人は居ないと若い女性に言いたい。
そうは言っても、夢は持つだろうね。

まだ、我らが横浜にいた頃、家に鍵をかけない主義の旦那だけど
ある夜、私が「あなたがいるから安心して寝られる」と言ったら
「俺も怖いんだよ」と言われ、怖いんかあと思うと、その晩、中々寝付かれなかった。
私は自分が強くなるしかない、自分を守るのは自分なんだと
その後も何度かそんな思いにとらわれたのでした。念の為。


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