1月に浄土真宗の佐野明弘さん、2月の25、26日に曹洞宗の櫛谷宗則さんに来て頂いて
今年の勉強会は終わった。
仏教には布教という概念がないみたいだ。
勉強会でお話を聞く度に、布教は難しいと痛感する。とても難しい。
難しくてもお話を聞くしかない。お隣の和尚さんが曹洞宗の内山老師に師事して修行して来た人なので
よろみ村に暮らすようになって、道元の正法眼蔵を軽く読んで来た。
佛道?これって日本語なの?アメリカンナイズされて来た戦後生まれの我等には
遠い国の言葉のようだった。
お二人の宗派が違うとはいえ、お坊さんとしての生き様そのものが言葉を借りて伝わって来るような気がした。
有り難いのは、勉強会の後には、なにかしら、脳の中を涼やかな風が吹き抜けるような感じがあることだ。
佐野さんの勉強会は毎年あり、櫛谷宗則さんは2年おきだ。
今回、毎年このお二人に来て頂くのが我等にとって,ベストではと思った。
贅沢だろうか。
お話を聞いても,どんどん忘れてしまうわたしである。
1日目に,迂闊にもうたた寝してしまったので、次の日、朝5時に起きて
内山老師の正法眼蔵意解という本を取り出して読んだ。
30年もほんの少し読んできた正法眼蔵である。
慣れない言葉を内山老師が分かり易く解説している。
積み重なった何か大切なものが自分の中にあるような気がして来た。
2日目,確かにわたしは勉強会のその場にいた。
お陰で、宗則さんの言葉が頭の中を流れて行く。
いい時間だった。勉強会は有り難いと心底思った2日間でした。
さて、寺の3男が気を利かせ持って来てくれた漫画がある。
寺の次男が買い集めた漫画である。
この冬、『項羽と劉邦』にはまった事を知っていたので持って来てくれたのだ。
おー、『キングダム』20冊?
絵をみて、読めるかな,とちょっと躊躇したけれど
1冊手に取って開くと,もう止らなくなった。
どうやら,秦の始皇帝が中国を統一する話みたいだった。
項羽と劉邦が秦を破る前の話である。慣れ親しんだ地名が出て来るではないか。
漫画は戦闘シーンばかりだ。漫画ってあっと言う間に読めてしまう。
あの兵馬俑にしろ,万里の長城にしろ、改めて大国中国に敬意を評してしまったこの冬でした。