ネコのミモロのJAPAN TRAVEL (Mimoro the cat:JAPAN TRAVEL)

「京都観光おもてなし大使」のライターとネコのミモロが、京都の情報や暮らし、グルメなどをご紹介。心和む雑誌のようなブログ

東山の氏子町を巡行する「粟田神社」の剣鉾と神輿。町には、鉾飾りも公開。

2016-10-12 | 祭事・神事・風習

年に1度の「粟田神社」のお祭りに、ミモロは、もうワクワク。
  「だって、大修理が完了したピカピカのお神輿や、鈴の音が素敵な剣鉾が町にでるんだよ~」と、神輿会とおそろいの法被姿で出かけました。

神輿が境内から町へ出る頃、すでに剣鉾は、氏子町を清めるために、先行しています。
「あ、剣鉾、三条通に戻ってきた~」 

ミモロは、沿道で偶然再会したお友達といっしょに剣鉾を見物することに。
「わ~カッコイイ~」剣鉾が連なり通りを進む景色は、何度見ても、感動します。

「あ、なんかいい匂いがする…」沿道では、神輿や剣鉾のみなさんをおもてなしする食べ物や飲み物が用意されています。
「どうぞ、食べてください~」「え、ミモロも食べていいの?」「はい、どうぞ~」
「では、遠慮なく~」見物だけのミモロなのに、御餅のおもてなしを頂きます。

さて、祭りの期間中は、氏子町の各所にその町が保有する剣鉾のお披露目も行われています。
     
特別の飾り方、また特別の御餅など、町ごとに異なる飾りは、見る価値十分。
「すごい~文化財みたいだね~」とミモロ。
そう、これは、「祇園祭」の町会所と同じもの。「祇園祭」もそれぞれの町が、山や鉾を持っていて、それを会所に飾ります。その規模が小さいだけでなのです。

「祇園祭」の「八坂神社」と、この「粟田神社」の神紋は、実はとても似ています。
きゅうりの輪切りのような模様と巴の組み合わせ。この2つの神社の関わりはとても深く、かつて戦乱で「祇園祭」が「八坂神社」でできなかったときに、「粟田神社」が替わって行ったこともあるそう。ご祭神も両方とも、素戔嗚尊です。「粟田神社」の神事には、「八坂神社」の神職さんも出席します。

「粟田神社」の祭りには、「祇園祭」の原型を見ることができるのです。

「あ、神輿もやってきた~」三条通を神輿が進み、いよいよ見せ場のひとつ「青蓮院」へ入る時刻が迫りました。
 

神仏習合の長い歴史が、明治維新の廃仏毀釈により、神仏が分離する時代の波を迎えます。そのとき、「粟田神社」にお祀りされていた本地仏の「薬師如来」と「十二神将」を「青蓮院」にお預けしてお祀りしていただくことに。それにより、歴史ある仏像を、破壊の危険から守ることができたのです。

現在も、その仏像は、「青蓮院」に祀られていて、年に1回、「粟田神社」の祭りの時に、「どう、元気?おかわりありませんか?」と、粟田神社の神様がご機嫌伺いに訪れるのです。それが、この行事のはじまりだそう。

神輿が入るのは、皇室関係者しか入れない「勅使門」。この時だけ開門されます。
急な階段を神輿が上ってゆきます。今回、屋根には鳳凰が付いたため、高さは20センチ高くなり、門にぶつからないか、みんな心配していました。「門傷つけたら大変や~」とヒヤヒヤ。周囲に枝を延ばす大楠は、一部、神輿のためにカットされたとか。
見物人も応援します。無事に神輿が「青蓮院」に入ったとき、大きな拍手が沸き起こりました。

さて、「青蓮院」の中では、東伏見ご門跡による御加持が行われます。


「青蓮院」に入れるのは、最少人数。ミモロたちは、門の前の階段でしばし休憩となります。


神輿は、それから再び氏子町を巡ります。白川沿いから「古川町商店街」も。
 

「あ、剣鉾の鈴の音が聞こえる~」
 

夕方まで、氏子町を剣鉾と神輿を追いかけて過ごしたミモロ。
やがて神社に戻った神輿は、還幸祭で、今年の祭りを納めます。


15日は、「例大祭」が10時から行われ、抹茶の接待や舞楽の奉納があります。こちらにもぜひ~。

「あ~今年のお祭りも終わちゃった~。でも22日は、「時代祭」と「鞍馬の火祭り」がある」とミモロ。
本当に、京都は祭りやイベントが目白押し。「う~忙しい…どうしよう…」といいながらも、うれしくて顔がにやけているミモロでした。


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