ネコのミモロのJAPAN TRAVEL (Mimoro the cat:JAPAN TRAVEL)

京都在住の旅ジャーナリストとネコのミモロが、京都の伝統と新しさをはじめ、注目のお店などをご紹介。心和む雑誌のようなブログ

国宝などを修復する表具刷毛の老舗。その技術を使った高級コスメブラシの「化粧筆 元祖 ふじや」。

2014-07-28 | 老舗

「祇園祭」が、京都の町に響くころ、ミモロは、縁結びで知られる「保昌山」へ見学途中、1軒のお店の前に止まりました。
  
「なんかすごく歴史があるお店みたい…」ミモロは、好奇心旺盛…「あのーこんばんは〜」と、お店の中へ進みます。

「はい、どうぞ中でよく見てください…」と、
お店の中央部に座るご店主。店の棚には、たくさんの種類の刷毛が並んでいます。
「刷毛屋さんなんだ〜でも、なんかふつうの化粧筆屋さんと違う雰囲気…」

店には、「本家 御表具刷毛師」と大きく描かれたのれんが下がっています。
 
この店は、もともと「藤井松華堂」という創業200年という表具用の打刷毛の製作をする老舗です。

明治時代のガイドブック「都の魁」にも、この店舗の様子が紹介される、当時注目のお店。
創業以来、現在の場所で店を営んでいらっしゃいます。京都の老舗といわれるところでも、実は、創業以来同じ場所にある店は、それほど多くないのです。
現在のご店主は、5代目の藤井源一郎さん。
「おや、可愛いお客さん…」と、ミモロのことを温かく迎えてくれました。

表具用の打刷毛というのは、書画などを表具するときに、裏打ち紙の上から、トントンと軽く叩きながら、紙と紙を密着させて。強度と高めるときに使われる刷毛だとか。まさに表具師さんが使うプロ仕様の刷毛。現在も、国宝、重要文化財の書画修復に用いられている表具刷毛で、それを作っているのは、今やここだけだそう。
「こんな大きいの〜」とてもミモロが持てる大きさと重さではありません。「なんかすごく硬い毛…」使われる毛は、南洋産のシュロの一種。それを刷毛にするまでには、熟練の技が必要なのだそう。
ミモロより大きな刷毛。持ち手の柄の部分も漆仕上げの美しさ…。「この刷毛は、アメリカのボストン美術館やメトロポリタン美術館、英国の大英博物館などでも使用されているんですよ…」と、藤井さん。平成10年には、国の選定保存技術保持者に認定されていらっしゃいます。

そんなすぐれた刷毛づくりの技は、女性たちの化粧筆にと活かされて、お店も「化粧筆 元祖 ふじや」と名乗り、一般向けの販売を始めました。店の棚には、様々な化粧筆が並びます。
 
平べったい形の化粧筆は、舞妓さん、芸妓さんをはじめ、歌舞伎、時代劇の役者さんたちが、おしろいを塗るのに使うもの。
「これで、綺麗な襟足なんか塗るんだね…でも、ミモロ、使えない…」と…ちょっとさびしそう。
「これもお化粧に使うんでしょ…」細かい部分に使用するさまざまなサイズの筆が…。

「ミモロちゃんなら、こっちの筆がいいかも…」
最近ニーズの高いのが、パウダーファンデーションに使うソフトな感触の化粧ブラシ。サイズもいろいろ揃っています。
「どうですか…」「うん、気持ちいい〜」「ちょっとくすぐったいけど…」
この化粧筆は、「熊野筆」。「え〜クマの筆?クマの毛なの?」とミモロ。
違います!江戸時代から筆の産地で知られる広島県の熊野町で生産されている筆のこと。使われるのは、最高級のリスやヤギの毛。非常にソフトな肌触りと使いやすい適度なコシが特徴。「世界の有名メイクアップアーティストも、この筆をつかっているんですよ…」と。「へえ〜日本の伝統技術が、ここでも世界に認められてるんだ〜」と、日本のネコであることが、ちょっぴり誇らしいミモロです。

お店には、化粧筆の他、オリジナルの和小物もいろいろあります。
  
「なんかカワイイものがいっぱい…」と、ミモロは夢中で見ています。「おみやげにいいかも…」いろいろ見て回るミモロは、ご店主は、優しく見守ってくださいました。

大丸百貨店の南側、ホテル日航プリンセスの東側にお店はあります。ぜひ、一度覗いてみてください。お気に入りの化粧筆が見つかるかも…。

*「化粧筆 元祖 ふじや」京都市下京区東洞院高辻上ル 075−351−2834 9:00〜18:00 不定休






人気ブログランキングへ
ブログを見たら、金魚のクリックお忘れなく…ミモロ
コメント (1) |  トラックバック (0) | 

地域の人たちが楽しむ夏のイベント。「粟田神社」のビアガーデン。京都暮らし4年目で、お友達もいっぱい

2014-07-27 | イベント

京都の大きなお祭りの「祇園祭」も後祭を終えました。ミモロは、今度は、地域のイベントで大忙し…。
「ミモロちゃん、26日は、行くでしょ?」と、ミモロの住む岡崎エリアを歩き、顔見知りに出会うと、必ず聞かれていました。「うん、もちろん行くよ〜」と、お返事します。地域のみんなが楽しみにしていたのは、氏神様「粟田神社」の夏恒例のビアガーデンです。
まだ、お日様が明るい夕方18時。ミモロは、浴衣姿で「粟田神社」の石段を上ります。

「わ〜もうたくさん人が来てる…」ビアガーデンのスタートは、18時ですが、すでに境内には、地元の人たちが家族連れや仲間同士で盛り上がっています。
「ミモロちゃんいらっしゃ〜」佐々貴宮司さんと崇敬会会長の前田さん。もちろんミモロのお友達です。「楽しんでいってね〜」とお二人の笑顔に迎えられて、境内に設置されたテーブルへ。

この神社の「ビアガーデン」は、すでに10年くらい続いているそう。ミモロが京都暮らしを始めた夏は、まだ顔見知りがいなくて、ミモロは、この中に入ってゆくことができませんでした。でも、もう4回目の夏…ご近所には、お友達も増えて、すっかりミモロは、地域に溶け込んでいます。

「ミモロちゃん、こっち、こっち…」と、先に来てテーブルをミモロたちのために確保してくれたお友達も…。
時間がたつと、境内中のテーブルは、ほぼ満席状態に…。
「えーっとまずは、飲み物と食べ物確保しなくちゃ…」あらかじめ購入していたビール引換券をもって、売店へ。
「はい、生ビール、こぼさないようにね」「はい…こぼれちゃうから、ちょっとここで飲んじゃおう…」ミモロは、売店で、ビールをゴクリ…。ネコには、アルコールの年齢制限がないので、大丈夫!
続いて、婦人会の人たちが、用意してくれたさまざまなおつまみや焼きそばなどのところへ。
「何にしようかな…」
テーブルにいるお友達の分まで、いろいろ買い込むミモロです。

「ミモロちゃん、そんなに食べるの?」と。「うん、みんなで食べるの〜」と、せっせと買った焼きそばやから揚げなどをテーブルへ運びます。この神社では、年間、さまざまなイベントや祭事が地域の人たちのために開催されます。その時、外部からの出店や屋台はなく、食べ物や飲み物関係は、すべて氏子の人たちが用意するのです。「みんな大変だよね〜でも、すごく温かい感じ…」。このビアガーデンには、もちろん観光客も参加できます。近くのホテルに宿泊している外国人観光客の姿もちらほら…。でも、あくまで、地元の氏子さんのためのイベント。知った人たちが、ワイワイ楽しむ感じ。だから、ミモロも京都暮らしを始めたばかりのころは、仲間に入れなかったのです。
でも、もうミモロは、お友達がたくさん。境内を歩いていると「ミモロちゃん、来てたんだ〜」「ミモロちゃん、こんばんは〜」と、いろんな人から声をかけられるように…。

こういうイベントには、必ず地域の政治家さんたちが、次々に…。「ミモロ、選挙権ないけど…」
     
「席ある?あっちにみんなでいるから、そこに来たら…」と、粟田神社の大祭の剣鋒組のみなさん。揃いTシャツ姿で決めてました。

「みんなに挨拶してから、のどか渇いちゃった…」と、ビールでのどを潤します。



「さぁお料理食べましょ!」「うんあ〜ん」と、ミモロは、甘えて食べさてもらっています。
  
テーブルで近所のお友達たちと、ビールや料理を楽しみます。「わーたこ焼きありがとう…」親しいお友達が、差し入れてくれたたこ焼き…「これも美味しいね〜」と、ホホばるミモロ。

「お外で、みんなで食べると美味しいねー。ちょっと暑いけど、全然平気…」さすが7月1番の暑さを記録した日で、日中の暑さは、まさに猛烈。でも、夕方になると、空気は、まだ暑いものの、冷えたビールやお友達との会話で、暑さも忘れます。

神社の拝殿が、この夜は、ステージに…。沖縄舞踊やフラダンスなどを鑑賞しながら、夏の夜を過ごします。


「そろそろカラオケ大会じゃないの〜」拝殿は、カラオケステージに…。お友達の恵子さんが、昨年に続き登場。ミモロたちも応援を…。
  
恵子さんの「お祭マンボ」は、大好評。やんやの喝采を受けていました。

「ミモロちゃんも歌わないの…」「う〜ん、じゃー」と、なんとミモロもカラオケに初エントリー。
次々にエントリーした人の名前が呼ばれます。「はい、次はネコのミモロさん…」「わーミモロちゃんの番だよ…」
ミモロは、ドキドキしながら拝殿のステージへ。「ミモロでーす、鉄腕アトム歌いまーす」と、ミモロは、元気いっぱいに鉄腕アトムを熱唱…「ミモロちゃん、上手…」と拍手を…。
「もうドキドキしちゃった〜でも楽しかった…」と、初カラオケに挑戦してミモロ。ほっとして、またビールを…。

カラオケ大会のフィナーレは、粟田神社の神輿組の方々のステージで…。
みんなから、大きな拍手を…。

夜21時過ぎ、楽しかったビアガーデンもおしまいに…。

「楽しかったね〜」と、ミモロは、お友達といっしょの夜に大感激…「また、来年も来ようね〜」と。楽しい夜の興奮冷めやらぬミモロたちでした。




人気ブログランキングへ
ブログを見たら、金魚をクリックしてね、ミモロより
コメント (3) |  トラックバック (0) | 

錦市場を通る神輿。祇園祭もいよいよ大詰め「還幸祭」の神輿巡行

2014-07-26 | 祭事・神事・風習

24日、祇園祭の後祭の山鉾巡行が終わった夜。四条寺町の御旅所にいらした3基の神輿が、再び、八坂神社に戻られる「還幸祭」が行われました。ミモロは、今年は、錦市場のお友達のお店の前、御神輿を迎えることに・・・・。

夕方6時ごろ、ミモロは、錦市場に到着しました。この時間、すでにほとんどのお店は、閉店時間を迎えて、昼間は、観光客やお買い物客で、にぎわう錦市場も、ひっそりとしていました。

 
お友達のお店は、人気の魚屋さん。昼間は、たくさん魚が並ぶ店先も、すっかり御片付けが済んで、「もうなんにもない…」と、魚好きのミモロはがっかり。神輿が来るまで、シャッターが半分閉じられた店先で、待つことに…。

「あ、もうすぐ御神輿来るかも…」ミモロは、店先に立って、神輿が来る寺町方向をじっと見つめていました。
「あれ、なんか立ってる…」と、神輿装束のお兄さんやおじさんが、ミモロを不思議そうに見ては、通り過ぎてゆきます。

だんだん神輿装束の人たちが増えてゆきます。ミモロ、そこに立ってると蹴飛ばされちゃうわよ…。下がって…。

「わーたくさんの人が来たよ〜」ミモロの目の前に大勢の男衆…。


八坂神社の大きな神輿は、3基。錦市場を通るのは、そのうちのひとつ、西御座と呼ばれる、八柱御子が乗られる八角形の屋根が特徴の御神輿で、錦神輿会が担ぎます。

ミモロ危ない…アーケードの続く錦市場の通りを、勢いよく入ってくる男たち…「そこの子、下がって…」と、注意されてしまいました。ピョコンと横に飛んで、間一髪…もうミモロだめでしょ…そこに立ってたら…「だって、近くで見たいんだもの…」
大丈夫、すぐ近くで見えるから…。

道幅の狭い錦市場内では、神輿は担がれず、台車に乗って通ります。そのため、多くの担ぎ手が、神輿の前後をドドドドと集団で歩くのです。

「わー来た〜」大きな神輿が、目の前を勢いよく過ぎてゆきます。台車に乗っているので、神輿の位置は、やや低めで、まさにすぐ横を通る感じ。こんなに近くで動く神輿を見られるのは、台車に乗っているときだけ。担がれると、周囲は、担ぎ手で埋め尽くされ、とても近づくことはできません。

「下がってくださ〜い」という声がアーケードに響きます。拡声器も、西御座用のもの。

「わーやっぱり迫力ある…」とミモロは、通り過ぎる豪華な神輿にただ見とれています。「ホント、京都の御神輿って、豪華だよね…」

「わーもう行っちゃった〜」まさに一瞬のできごど…という感じ…「今年は、山鉾の方に忙しかったから、あんまりゆっくり御神輿見る時間なかったなぁ〜」と、今年の祇園祭を振り返るミモロ。

「あ、ミモロちゃん…」と、担ぎ手のお兄さんが声を…。
「あれ〜前にどこかで会ったことがある…え〜と…そうだ、神輿洗いの時だ…」と、7月10日に行われた四条大橋の神輿洗いでお目にかかった方…。「でも、あの時は、三若の神輿の『中御座』を、神輿洗いを仕切る、四若の神輿会の人たちが担いでいたはず…でも、その時のお兄さんが、今日は、錦神輿会…よくわかんなくなっちゃった…」と。なかなか観光客では、知りえない部分もわかってきたミモロでした。

神輿が過ぎても、それに従う人たちの集団が、アーケードいっぱいに続きます。
「あ、馬も来た〜」神職の方が乗った馬も錦市場の中を…
「馬が錦市場を通るのは、お祭だけだよね…」

しばらくして、「わーみんな通り過ぎちゃった…」
神輿が過ぎ、再びガランとしたアーケードに、ポツンとミモロが残されました。

神輿は、その後、町を巡行し、夜10時ごろに、八坂神社へと戻ります。それから、3基の神輿から、神様たちが、本殿に戻られる神事が厳かに行われます。

「もう祇園祭も終わりだね…」と、祭りが終わる寂しさが胸に迫るミモロです。

かつて「祇園祭」というと山鉾巡行だけかと思われていた節がありますが、今や、神輿巡行も、多くの人たちが見物するようになりました。「昔は、八坂神社の石段下に3基の神輿がそろっても、見物人は、少なかった…」と、地元の方。年々、神輿への注目度も高まり、石段下は、詰めかける見物人で、身動きができないほどに…。


「だって、京都の御神輿すばらしいもの…一度見たら、感動するよね〜」と、京都に来て以来、すっかり御神輿に魅せられたミモロ。八坂神社以外の神輿も、素晴らしいものが多いのが、さすが京都…。

7月28日は、再び神輿洗いが行われ、31日に、八坂神社境内の摂社、疫神社夏越祭で、厄除けを祈願して、一か月に及ぶ「祇園祭」も幕を閉じます。

「さすが日本で一番長い祭り…、楽しかった〜」今年もいろいろな思い出ができたミモロでした。




人気ブログランキングへ
ブログを見たら、金魚をクリックしてね、ミモロよりお願いで〜す。
コメント (1) |  トラックバック (0) | 

待ちに待った「大船鉾」の巡行。多くの人の熱い視線が注がれる中、堂々とした新たな船出

2014-07-25 | 祭事・神事・風習

「わーいよいよ『大船鉾』が町に出る日だね〜」と、朝からソワソワしているミモロ。8時ごろ、鉾が建つ新町通へと向かいました。すでに、鉾は、出発準備完了。鉾の周囲には、巡行に同行する人や見物人でにぎわっています。
  
見物人の中に、お友達の姿も…「いよいよね〜ミモロちゃん…」「うん、ドキドキしちゃう、ちゃんと辻回しできるかな〜」とミモロは、少し心配のよう…。だって、すべてが初めて、なんといっても150年ぶりに京都の町に出るのです。いくら何度かリハーサルをしたとはいえ、やはり本番経験のなさは、関係者には緊張をもたらします。

  
ついに『大船鉾』が、動き始めました。150年ぶりの新たな船出です。もちろん、ここまで至る苦労は、並大抵ではありません。四条町の人たちの長年の思いが、ついに実現を迎えた記念すべき日。「この日に立ち会えるって、しあわせ…しかも、ボランティアでお手伝いもできたんだもの〜」と、ミモロの思いも熱いものが…。

  
船出する『大船鉾』に、周囲から拍手が沸き起こります。「おめでとう!」という歓声も…。
その中を、鉾は、堂々と…そして同行する人たちは、胸をはり誇らしげに、新町通を北へと進んでゆきました。

ミモロは、鉾に先回りして御池通で待つことに…。
「北観音山」、「南観音山」が、次々に御池通に入ってきては、辻回しをして、京都市役所方向へ進みます。
さすがベテランの山・・・辻回しもスムーズです。この2つの大きな山にとっても、実は、正面から大通りに出るのは、久しぶりのこと。以前は、四条通で列をつくるために、後ろ向きで進んでいたのです。

「あ、やっと『大船鉾』がやってきた〜」
見物人から、「大きな立派な鉾やなぁ〜」との声が…。その言葉に、ミモロは、ちょっとうれしくなりました。
「辻回し大丈夫かなぁ〜」、ミモロだけでなく多くの人が心配する初めての大舞台での辻回し。
鉾の上には、「四条町大船鉾保存会」の松居理事長。通りからは「祇園祭山鉾連動会」の吉田理事長も、心配そうに見上げます。
  

皆が見守る中、「大船鉾」は、無事に辻回しを終了。沿道から拍手喝采。
  
見守る関係者にも笑みがこぼれました。

さて、無事に最初の辻回しを終えた「大船鉾」は、一路、御池通を東へ。「大船鉾」は、後祭に参加する山鉾の最後尾を進みます。

ミモロは、次は、河原町通へ。昨年も山鉾巡行を見物させてもらった「きねや」さんの2階へ。
「ここから、鉾に手を振るんだ〜」と「大船鉾」に乗っている、顔見知りの方を応援するつもりです。
2階からは、次々に目の前を山が通り過ぎてゆきます。
       
後祭の山鉾巡行の先頭は「橋弁慶山」、続いて「北観音山」、「八幡山」(写真なし)、「浄妙山」「鈴鹿山」「南観音山」「鯉山」「役行者山」「黒主山」と、9基の山が進みます。
先祭といっしょの時は、見物人が、後祭の山が来るころには、暑さのためなどで立ち去る人が多かったそう。でも、今回は、この山を見るために、大勢の人が沿道を埋めています。「昨年より、みんな張り切ってるみたい…」とミモロは感じました。
大きな山では、屋根に乗る人が、ミモロに気づいて、手を振ってくれました。「大船鉾」も手を振ってくれるでしょうか…。

「なんかちっとも『大船鉾』来ないね〜」。順調にミモロの前を通り過ぎるほかの山。2つの大きな山も、四条河原町の辻回しを終えて、もう河原町通に、姿ありません。「どうかしちゃったのかな?」と心配になるミモロ。ずいぶん、前との間隔があいてしまったよう…。でも、沿道の人たちは、150年ぶりに復活した『大船鉾』の姿を一目見ようと、だれも立ち去る人はいません。「あ、やっと来た〜もう心配しちゃった…」
目の前を鉾の囃子方が通り過ぎます。ミモロは、一生懸命手を振りますが、演奏中の人ばかりで、だれもミモロに手を振ってくれません。
 
「あ、ご神体の神功皇后さまのお姿…」なんと鉾の中央部に、白い衣をまとった神功皇后さまのお姿が…。
「なんかラッシュアワーの電車に乗っているみたい…。それに周りはみんな男性ばかりだし…。きっと汗臭いよね〜」と。
でも、涼やかな表情の皇后さま…。久しぶりの京の町の景色を楽しまれていらっしゃるよう…。さぞやうれしいことでしょう。思わず、手を合わせるミモロでした。

八坂神社の3つの神輿が鎮座する、河原町の御旅所の前で、神事が行われたのち、「大船鉾」は、四条町の会所目指して猛ダッシュ。ミモロが、歩くより早く新町通に到着していました。

「わーもう到着してるんだ…」
ここでの人々の注目は、鉾が、船頭から通りに入るか、出発した時の体制を守るため、船尾から入るかでした。
鉾は、みんなの期待に添うように、堂々と舳から、会所に戻ってきたのです。
 この姿に、四条町の人たちは、感激…ふたたび拍手で鉾を迎えました。

無事、山鉾巡行を終えた関係者…その顔には、町衆としての誇りとうれしさがあふれます。

「オシッコがまんできた〜」と囃子方の子供たち…。思い切り水分補給をしています。

「ミモロちゃん、河原町の2階にいたでしょ!」と、鉾に乗っていた方から、声をかけられたミモロ。「わ〜見てくれたんだ…うん、ミモロ、一生懸命応援してたの…」。いたことをわかってくれただけで、すごくうれしいミモロでした。

注目度の高かった鉾だけに、巡行後のマスコミ取材もいっぱい。
松居理事長の周りに座って、まさに囲み取材です。

鉾は、会所に着くや否や、解体が始まります。「なんか身ぐるみはがれる感じ…」ミモロが見ている間に、次々に幕や装備品が取り外されます。「あ、神功皇后さまの御人形も運び出された…」白い布で、包まれて、抱きかかえられるように会所の中へ。

30分ほどで、木組みだけの姿に…。
その後、縄をほどかれ、解体されてゆきます。

これほど急いで解体するのには、訳が…、実は、新町通は、還幸祭の神輿の通り道に当たります。そのため、神輿の巡行前に、通りを明け渡す必要があるのです。

さっきまで、鉾に乗っていた囃子方の人たちも、着替えて、休む間もなく、解体作業に加わります。
昨日から、ほとんど寝ていないという人が多いそう…。「きっとお祝のお酒飲んだら、みんなすぐ寝ちゃうかもね…」
念願を叶えた美酒に酔う…きっと素敵な夢が見られることでしょう…。皆様、お疲れ様でした…。ありがとうございました。







人気ブログランキングへ
ブログを見たら、金魚をクリックしてね。ミモロよりお願いで〜す。
コメント (4) |  トラックバック (0) | 

祇園祭の後祭もいよいよ宵山。今日も大勢の人たちで大賑わいの「大船鉾」。

2014-07-24 | 祭事・神事・風習

「いよいよ明日は、後祭の山鉾巡行。今日が、今年の祇園祭最後のボランティアだね〜」と、朝からミモロは、張り切って、早めに「大船鉾」のある四条新町へ向かいます。
  
背中に背負っているのは、「凱」という文字が描かれた団扇。これは昨年、大船鉾の書家の窓月庵ざこつ先生に、ミモロの団扇に特別書いていただいたもの。「これ持ってるの、ミモロだけだもん!」と、ミモロ自慢の品。
「凱」の文字は、「大船鉾」が、ご祭神の神功皇后の凱旋の船であることに由来します。

さて、「大船鉾」のある四条町の会所に到着したミモロ。「今日も、ミモロちゃんは、粽授与をお願いします」と、ボランティアのリーダーに言われ、さっそく持ち場のテントで、粽の準備を始めました。この日、授与される粽は、300本。
「粽を袋に入れなくちゃ…」と、ボランティアのメンバーと一緒に、袋詰め作業から…。すでにテントの前には、長蛇の列。「昨年も粽あったのに、こんなに人来なかったのに…みんなに行き渡るかなぁ〜」と心配するミモロです。そう、昨年は、ミモロは、「粽どうですか〜」と、通行人に呼びかけていました。

机の上に袋入りの粽を並べて、準備完了。
10時になったので、「今から粽授与を始めます。お待ちどうさまでした〜」と大きな声であいさつして、授与をスタート。
「3本ください…」「はい、2100円お納めください…」「3000円お預かりだから、900円のおつりお願いします」と、会計係の方に。
すっかり粽授与のベテランになっているミモロ。次々に待っている人に、粽を渡します。スタートからわずか30分で、この日の粽授与は終了。「最後の宵山の日だから、本当にこれで最後だね〜なんかあっという間におわちゃった〜」。
「あ、前に一緒に粽授与した方だ〜こんにちは〜」月刊京都の方で今日はお客様をご案内中。
「ミモロちゃん、今日もボランティアしてるんだ〜。あの粽ありますか?」と。「もう、全部なくなっちゃったの」と、申し訳なさそうに答えます。

ミモロは、次に、団扇の授与をお手伝い…
 
この団扇も、あっという間に売り切れてしまいました。「平日なのにすごい人出…」と、途絶えることのない人の流れに、昨年との違いを思います。

当初、後祭は、人出が少ないのではと心配されていましたが、テレビや新聞などの報道の影響からか、予想を覆す盛況ぶり。

授与するものがなくなったミモロは、「大船鉾」の周辺を見て回る余裕ができました。
  
「美味しそうなお菓子も売ってるんだ…」
大学生のボランティアのお姉さんや、会所内で、ご祭神のことなどを解説している方のところを回ります。本当に、たくさんのボランティアが、祇園祭を支えています。
   

「早めにお弁当頂いちゃおう…」と「キャー、今日はエビフライだー」と、大好きな品に疲れも忘れたよう。
その後、ミモロは、鉾の上で、拝観者の誘導係に…「今日も1時間くらい、待たないと鉾に上がれないみたい…」鉾の上から長い列を見て、そこに待っている人を気づかいます。

16時になり、ミモロのボランティアは、終了タイムを迎えました。「もう、鉾にこれが乗り納め…」と、ちょっと名残惜しそうに鉾を降りるミモロ。鉾は、明日の巡行の後、すみやかに解体され、夜までにはその姿を消し、新町通は、神輿の巡行のために、元の状態に戻ります。

「お疲れ様、ミモロちゃん…今日も頑張りましたね…」と、四条町の方から言われ、「はい、楽しかったでーす。明日の山鉾巡行見に来ますね…」とお返事。
明日は、いよいよ150年ぶりの「大船鉾」の大船鉾」の巡行が行われます。「町を進む姿見なくちゃ…」と、明日を楽しみにするミモロです。

「大船鉾」は、8時過ぎに四条町を出発し、新町通を北上。御池通で、他の山鉾と列を整え、9時30分過ぎ巡行スタート。京都市役所前で辻回しを行い、河原町通を南下し、四条河原町で、辻回しの後、四条通を西に進んで、新町通に戻ります。

さて、「大船鉾」から新町通を進むミモロ。「南観音山と北観音山見てゆこう…」
  
ボランティアに忙しかったミモロは、他の山鉾をゆっくり見る時間がありませんでした。この時間は、まだ交通規制もされていないので、会所の屏風飾りや、近所のお店の祇園祭の飾りものを見学できました。
 
「南観音山」と「北観音山」は、宵山の夜に、暴れ観音という観音様を担ぐ祭事を行います。その様子は、昨年ミモロは見学しました。(詳しくは、ミモロ 暴れ観音で検索してみて…)

ミモロは、それから次々にいろんな山を巡りました。
    
「橋弁慶山」「北観音山」「八幡山」「浄妙山」「鈴鹿山」「南観音山」「鯉山」「役行者山」「黒主山」この順番で9つの山、そして最後の「大船鉾」で、後祭の山鉾巡行はおこなわます。
先頭の「橋弁慶山」、2番目の「北観音山」と6番目の「南観音山」、そして最後の「大船鉾」の位置は、常に不動で、他の山は、毎年くじで順番が変わります。

先祭と後祭をいままで一緒にやっていたとき、あまりにその巡行に時間がかかり、後祭の山鉾が登場するころには、観客が帰りはじめる人が目立ったとか…。
いままで、先祭の山鉾の後に従っていた10基の山鉾。でも今回から、それらを見物するために多くの観客が集まることに…。
山を曳く人も、きっと以前より、いっそう気合が入りそう。しかも最後に登場するのが、150年ぶりに復興した「大船鉾」ですから、それを見ないで帰る人はいないはず…。
「『大船鉾』の人達は、初めての巡行だから、すごく緊張しちゃうかも…。どうぞ上手に辻回しができますように…」と、ひそかに祈るミモロです。

さて、後祭では、屋台は、一切出ていませんが、会所のそばでは、呉服関係のお店が、特別セールをしていたり、いろいろな和装小物などのお店が出ています。そのひとつが、以前ミモロが、つまみ細工のかんざしづくりを体験した「おはりばこ」です。「あ、ミモロちゃん…久しぶりです」と以前に、ミモロにつまみ細工を教えてくださった方。
  
ミモロは、テントに並ぶ可愛らしい品々をちょっとつけてみることに…。
「どう?」「なかなか似合う…」
「キャー時代劇のお姫様になったみたい…」と、うれしそうなミモロです。


さぁ、明日は、早めに家を出発しなくちゃ…「今日は、早く寝るんだ〜」と、にぎやかな宵山の夜ながら、おうちで明日に備えます。



人気ブログランキングへ
ブログを見たら、金魚をクリックしてね。ミモロ
コメント (4) |  トラックバック (0) |