ネコのミモロのJAPAN TRAVEL (Mimoro the cat:JAPAN TRAVEL)

京都在住の旅ジャーナリストとネコのミモロが、京都の伝統と新しさをはじめ、注目のお店などをご紹介。心和む雑誌のようなブログ

春を求めて、市内のお散歩。「京都御苑」の梅便り。見ごろは、来週かな?

2015-03-04 | 自然

春の陽射しが感じられるようになった京都。「気持ちいい日だから、お散歩しよう…」とミモロは、久しぶりに京都の中心部にある「京都御苑」を訪れました。

広〜い「京都御苑」…中の移動は、歩くか、自転車以外ありません。毎年、「葵祭」「時代祭」の行列が進む道を、ひたすらトコトコ歩きます。

目指すは、御苑の西側、「蛤御門」(はまぐりごもん)のそばの梅園です。
「あんまり、まだ咲いてない…」
毎年、梅は、人間が予想して設定する「梅まつり」の時期よりも遅いよう。昨年は、特に梅の開花が遅れ、開花が早かった桜とかぶる時期もあったほど。

梅の開花は、まだチラホラという感じですが、それだけに、咲いている花を見つけると、感激もいっそう。

花は、まだあまり咲いていなくても、あたりには、風にのって、甘い梅の香が漂ってきます。
 
クンクン…ミモロは、鼻をピクピクさせて、その春の香りを吸いこんでいます。

まだ、あまり咲いていないといっても、梅の花は、それなりに楽しめる「京都御苑」
 
「あ、ここにも咲いてる…・」
 
さまざまな種類の梅が、野原のような場所に植わっています。のどかな春を楽しむには、絶好の場所。
まだ、幾分空気は、冬の寒さを帯びながらも、ポカポカした陽射しが、ミモロの体を包みます。

梅の花を求めて、梅園の中を歩き回ります。

「あ、ここにも…」上を見上げると、ピンク色の梅。
「春だね〜」

まだ満開ではないけれど、地面にも草の芽が息吹き始め、柔らかい緑の絨毯の上を歩いているような心地に…。

「この草のところにも、もうすぐタンポポやスミレが咲くんだよね〜」と、春に何度かすでに訪れているミモロ。よく知っています。

京都の梅の名所と言えば、「北野天満宮」「城南宮」「梅宮大社」などが、広い立派な梅園をもち、この時期、多くの人で賑わうところ。

おそらく京都の町中での梅園といえば、ここ「京都御苑」が一番大きいようです。




ここの梅園の特徴は、中に小川があり、自然な雰囲気の中で、梅を見られること。もちろん拝観料もいりません。


「こののどかさが好きなんだ〜」とミモロが、のんびり梅を見ていると…
「あ、もしかしてミモロちゃん…いつもブログ見てます。わ〜実物に会えてうれしい…」と、近くに仕事場があるという可愛らしいOLさんに声をかけられました。「え〜ホント?うれしいなぁ〜」とミモロ。一緒に記念撮影も…。

町を歩いていて、ときどき声をかけられるミモロ。そのたびにうれしく…1日、上機嫌…。

「またね〜」と言って、手を振りお別れしたミモロは、「さぁ、そろそろおうちに戻らなくちゃ…」と、再び、トコトコと広い御苑から外に出られる門を求め、歩き出しました。


「京都御苑」では、梅に続き、桃…そして桜が、時を追うように咲いてゆきます。

*観光のポイント  拝観時間を気にせず、訪れることができる「京都御苑」は、早朝のお散歩にピッタリの場所。ただ周囲4キロという広大な場所だけに、一度入ると、戻るのに時間がかかります。時間の余裕も持ってお出かけを…。砂利道が多いので、歩きやすい靴で…。(ハイヒールは不向き)。

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ミモロの鼓体験。京都で触れる伝統文化。大倉流小鼓の吉阪一郎先生のお教室へ…パート2

2015-03-03 | 習い事

日本の和楽器のひとつ小鼓の体験教室に参加したミモロ。
初めて小鼓に触れて、大感激。
ピアノやギターなど、洋楽器には、学校などでも触れる機会はありますが、和楽器は、ほとんどその機会がありません。
「日本人(ネコ)なのに、和楽器を習う機会が学校の音楽の時間にないのは、不思議だよね〜」と、改めて思います。

さて、大倉流小鼓の吉阪一郎先生に、小鼓の構造などを教えていただいたミモロ。いよいよ初打ち…。
鼓に結ばれた調緒に指を入れて、打つ位置に構えます。
 
左手に持った鼓を右の肩に…「斜めに構えるんだ〜」とミモロは、真剣なまなざしで先生の様子を見つめます。
「右肩に軽くのせる感じで…鼓は、少し下向きに…左の腕は、下がらないように…」
「え〜よくわからない…」とミモロは、すぐそばで、構えをみることに…。
「フムフム…なるほど…」

「こんな感じかなぁ〜」

「まぁ、そんな感じですね〜」と先生。

では、打ち方へ…
右手を脇にさげて、そのまま軽く鼓の皮へ。
  
コーンと、部屋に心地よい音が響きます。

ミモロもマネして…コーン「わ〜鳴った〜」
「おや、初めてなのによく鳴りましたね〜。なかなか最初は鳴らないんですよ〜ミモロさんは筋がいい」と褒められたミモロ。
では、もう一度…
張り切って、右手を鼓に…スカー。「あれ、どうしたんだろ…音が出ない…」
どうも1回目は、まぐれだったようで、その後、何度打っても、最初のような響く音が鳴りません。

「強く打とうとしないで、手のひらを鼓の縁に当てて、その反動で、指が皮に当たるように…」
指は、皮に触れたらすぐに放します。指が皮にくっついていると、皮の振動がなくなって、音が出なくなるのです。

コーン、ポンポン…吉阪先生の鼓からは、音の高さや響きが異なる様々な音が…。

左手で、調緒のにぎりを微妙に調整し、音の高さなどを変えてゆきます。


「ミモロさん、もっと体の力を抜いて…」
鳴らない鼓に、ついつい力が入ります。
「はい…」何回かに1回、ポーンといういい音が…

「同じ音を続けてなるようになるのって、大変…」

洋楽器のように演奏の時、体を動かすことがない鼓。きちんとした基本姿勢と基本動作を、しっかり身に着けないとなりません。

「なんか左腕、つりそう…」肩から腕の筋肉痛が起こってきました。
「右手の手のひら、真っ赤になっちゃった〜」とミモロ。

「鼓は、打つ場所を見ないで演奏する楽器。だから、体で覚えないとね…」と、先生。
なるほど、楽器の中でも、手元が見えない楽器です。

ミモロのように、「いい音を鳴らしたい…」と欲が出ると、一向にいい音は鳴りません。
心を鎮め、体の力が抜けてこそ、いい音が鳴るのです。
「プロでも、いい音がならないことがあるんですよ」と。

鼓は、能や歌舞伎のお囃子などで、その音を聞く機会があります。
「能と歌舞伎の鼓は、実は、違うんです。歌舞伎の囃子は、楽器の数も多く、オーケストラのような感じ。笛、三味線、太鼓など、さまざまな楽器が合わせるように演奏します。でも、能の鼓は、合わせるというのではなく、それぞれが独自に演奏する感じで、お互いの呼吸や間が、自然に合う…合わせる感覚とは違うんです」と。

「へぇ〜これが鼓の楽譜…」
  
割とシンプルな感じ…。「600年同じスコアで演奏されているんです」と。つまり、室町時代と同じ演奏をしていることに…。「すごい〜」と、感動するミモロです。

「よ〜」っていう声を出すのも、鼓の特徴。ミモロの場合、まだ、打つ方に意識が全部行って、とても声が出せる状態ではありません。

「では、本日は、この辺で…お稽古を終わりにしましょう」と吉阪先生。
「ありがとうございました」と最初の挨拶と同じように、ご挨拶を…。


「ミモロさん、なかなか筋がいいですから、鼓続けてみては?」と先生の温かなお言葉。

「あの〜おうちでお稽古できるかな〜。本物の鼓持ってないし…」と、五人囃子の鼓しかもっていないミモロ。
「お稽古は、ここに来たときにするんです。鼓は、お貸ししますから、なくても大丈夫ですよ」

吉阪先生の鼓のお教室は、京都だけでなく、大阪(天満宮)、三重(松坂)、東京(表参道)で毎月2回行われています。
「京都以外でも、鼓お稽古できるんですね」
「そう、京都は、毎月3回ですが、他は2回。すべて予約による個別指導で、30分くらいお稽古します。今は、小学生から80歳くらいの方まで、幅広い年齢層の生徒さんが通ってらっしゃいます」御月謝は、1万円くらいだそう。


毎月、京都以外の場所にも出稽古をなさり、昨年は、市川海老蔵さんの「源氏物語」の舞台でも演奏するという多忙な日々をすごされたそう。

「お稽古の時、お菓子いただけるのかなぁ〜」と思うミモロ。お菓子より、鼓でしょ!


「鼓、演奏できたら、素敵だな〜」と、上手に演奏する姿を想像します。

*吉阪一郎先生の小鼓のお教室に関しては、2013ws@senuhima.comまでお問い合わせください。お稽古体験も申し込めます。京都のお教室は、壬生寺の近くです。

「吉阪先生、ありがとうございました」

鼓について、いろいろ教えていただきました。「今度、能を鑑賞するとき、小鼓の見方が変わるね〜」と、いっそう親しみを覚えたミモロでした。


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ミモロの習い事体験。大倉流小鼓の吉阪一郎先生のお教室へ。緊張の小鼓初体験

2015-03-02 | 習い事

京都に暮らしてから、ミモロは、古筆、狂言小舞、篠笛など、さまざまな伝統文化のお教室に体験入門させていただきました。
今回は、「前から一度、体験したかった〜」と思っていた小鼓に挑戦です。

伺ったのは、大倉流小鼓の吉阪一郎先生のお教室です。

「よろしくお願いいたします」とまずはご挨拶。
ご自宅のお稽古場で、和服姿で、ミモロを迎えてくださいました。

「あの〜鼓初めてなんです。触ったこともありません」とミモロ。「大抵の方は、触ったことないんじゃないですか?でも、お稽古すれば、打てるようになりますよ」と。

吉阪一郎先生は、幼少のころから、おじい様である吉阪修一さんに稽古を受け、昭和61年大倉流小鼓一六世宗家 大倉源次郎先生のところに内弟子入門され、平成3年に独立。初舞台は、昭和50年独鼓「竹生島」というのですから、10歳の時になります。

これまで「獅子」「乱」「鷺」「道成寺」などの大曲を演奏。ミラノ、ローマ、パリ、ロンドンなど世界各地での能公演に参加。平成18年には、フランスのポウとパリで、コンテンポラリーダンサーのミエ・コカンポーさんとのコラボレーションなど、幅広い分野で活躍。その活動が注目されています。

さらに、京都の若手囃子方と「せぬひま」を結成。能、狂言の魅力を幅広い客層にアピールする活動も積極的に展開されています。日本能楽会会員、国立能楽堂研修課程講師などでもいらっしゃいます。

「では、さっそく始めましょう」
まず、小鼓がどういうものかから、学びます。

「鼓って、どうなってるんだろ?」とミモロは、興味津々。だってこんなに近くで見たことは、今までないのですから…。
小鼓は、2枚の皮の部分と、木をくり貫いた胴を、調緒(しらべお)という麻紐で結んだ楽器です。
 
打つ部分は、馬革が固く貼られています。「鼓は、馬なんだ〜。三味線は、ネコや犬、太鼓は牛だよね」と三味線と違い今回は、少し落ち着いているミモロです。

胴に使われるのは、桜の木。それをくり貫き、形を作ります。「え〜轆轤(ろくろ)引きじゃないんだ〜」とビックリ。小刀などで削って中を空洞にします。

「あの〜この鼓は、どれくらい前にできたんですか?」とミモロ。
「そうですね〜。江戸時代のものが多いですね」と吉阪先生。「え〜これ江戸時代のものなの?」とここでもビックリ。

胴の部分には、美しい金彩や蒔絵などがほどこされ、それ自体が芸術品。

「鼓は、どういうところで買うんですか?」とミモロ。
「そうですね〜。譲り受けたり、また骨董店で見つけたり…調緒を、新しいもの取り換えれば、十分使えるものがあります。もちろん、使い物にならないものも多いんですが、骨董店で見つけると、打たせてもらったりして、品の良しあしを見極めます」と。
「え〜骨董屋さんで売ってるんですか?」
鼓は、江戸時代という長い時間を経たものでも、十分に使える、わりと丈夫な楽器のよう。胴だけでなく、皮の部分も昔のものだそう。

お話しをしながら、吉阪先生は、調緒を準備なさっています。
 
調緒のかけ方は、観世流、大倉流、幸流、幸清流など、小鼓の流派で異なるそうです。

 
ミモロが、見てる間に、調緒の準備が終わりました。

「わりとゆるく締めてるんだ〜」
調緒のにぎり方で、音に変化が生まれます。そのため、締め方は、想像していたより緩く…。「いい音を出す締め具合ってあるんだろうなぁ〜」そう、もちろん、長年の経験から身に着けるものなのでしょう。

そもそも小鼓のルーツは、インドと言われ、日本には、奈良時代に中国から伝わったといわれます。その後、時代を経て、日本特有の、今、目にする形として確立されます。手で打つ奏法と調緒を操作することで、数種類の音色を打ち分けることができ、その独特な音色は、日本人の心に深く響くものであり、能楽・歌舞伎などには、欠かすことができない楽器です。

「初めて、小鼓触っちゃった〜」と、それだけ感激するミモロ。


「鼓の置き方は、横に…」「はい…」

ミモロは、持参した小さな鼓で、まず練習。「これ、お雛様の五人囃子から借りてきちゃった」音は鳴りませんが、扱い方は学べます。


「では、次に持ち方です…」と、調緒の持ち方を習います。
「左手でね〜。まず小指を入れて…」と、ゆっくり教えていただきます。
  

「わーわかんなくなっちゃった〜」一度手を放すと、わからなくなるミモロです。

「次に座っているときの構え方は、左手に鼓を持ち、右手は、足の上に、背筋をのばして〜」
「はい…」
正座ができないミモロですが、まぁこんな形で…。

いよいよ次は、打ち方を習います…。
ミモロ、がんばれ〜!

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グラフィックデザイナーが作った贈ることをテーマにした文具店。宮川町の「裏具」(うらぐ)

2015-03-01 | アート

「洗練された雰囲気の便箋やカードなんかがあるお店だって、お友達言ってたよ〜」と、ある日、ミモロは、五条通から宮川町の石畳の道を歩きました。
  
宮川町は、京都の花街のひとつ。この石畳の通りを、夕方になると舞妓さんや芸妓さんが、足早にお座敷へと向かいます。
「確か路地の奥だっていってた〜」と、ミモロはキョロキョロ。やっと道端にさりげなく置かれたお店のサインを見つけます。そして、その路地の奥へ、奥へ…。「ホントにここでいいのかなぁ〜」とちょっと心配になりながら…。
 
「ここだ〜」路地の突き当りのまた奥に、そのお店「裏具(うらぐ)」はあります。
元お茶屋さんだったという古い町家。そこを改装してお店になったのは、9年ほど前のこと。「こんな奥まった場所にお店を構えるって、よほど品に自信がないとできないね〜」と。

  
格子窓の前を棚にしたお店は、京都らしい趣が漂って、「なんか落ち着く感じ〜」と。

さて、この「裏具」の品は、すべてオリジナル。オーナーであるグラフィックデザイナー事務所が手掛けた品々です。
「だから素敵なんだ〜」鶴の姿も、グラフィック的…

「洗練された感じの便箋…一筆箋、カードも素敵〜」
  
和の趣を漂わせながらも、モダンな雰囲気。「和風だけど、ベタな感じがないのが素敵〜」とミモロ。

「あの〜この小さな箱なんですか?一口羊羹?」ミモロ、ここは和菓子屋さんじゃありません。でも、確かに箱の大きさは似てます。
 
「これは『まめも』という名前の小さなメモです。ミニ便箋としても重宝しますよ」とお店の方。 
 「ホントだ〜」一枚一枚にデザインが施されたもの。「おみやげや贈り物にいいかもね〜」と、ミモロ。200枚つづりで350円(税別)。

お店の中をあちこち見て回る文具好きのミモロです。
 

ポチ袋も素敵なデザイン…「お金を直に渡すより、こういう袋に入れるのが京都流だよね〜」とミモロ。金額にかかわらず、小銭でもポチ袋に入れて渡すと、その人の心も伝わるよう…。
 

このお店のコンセプトは、人との絆…。通信手段としてメールが普及した現代。お礼なども、メールで済ませる人が多いもの。
でも、手紙やハガキを1枚だすことで、グッとその人の心が伝わります。
「メールって見たら、削除しちゃうけど、手描きのお便りは、すぐには捨てられない。それに印象に残るよね〜」とミモロも、手描きの魅力を十分認識している一人(1匹)です。

また、このお店で贈り物に好評なのが、「吉帖」という記念日手帳。
 
大切な人やお友達のお誕生日、また忘れてはならない記念日など、人生で心に残る日を記録しておく手帳です。贈り物や結婚式などの引き出物におすすめの品。

「あ、カエルとネコがいる…」お店におかれた陶器のマスコット?
 
カエルもネコも、吉祥デザインとしてよく使われるモチーフです。

もう、お暇しましょ〜。
「え〜まだ見る〜!」とミモロ。ひとつひとつ見てゆくと、思わず長居をしてしまう店。


ガイドブック片手に訪れる観光客も後を絶たない人気店。昨年は、八坂にもお店をオープン。
「今度、そっちも覗きに行こうね〜」とミモロ。

大人好みの京の品です。

*「裏具」京都市東山区宮川筋4丁目297 075−55−1357 12:00〜18:00 月曜休み 詳しくはホームページを… 

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麗しき雛人形たちと巨大な御所人形に感動。「平野の家 わざ永々棟」の雛展 3月31日まで開催

2015-02-27 | イベント

梅がほころび始めた「北野天満宮」の近くの「平野の家 わざ永々棟(ひらののいえ わざえいえいとう)」で、今年も、恒例の雛展が開催されています。
毎年、訪れているミモロ「今年は、どんなお人形に出会えるのかな?」と楽しみに出かけました。
「雛さまと御所人形の勢ぞろい〜愛らしさの競演〜」という特別展は、今年で5周年を迎えます。近くの「高津古文化会館」が主催し、所蔵する雛人形をはじめ、今回は、「大阪歴史博物館」所蔵の御所人形なども、展示されます。

「ここは、博物館と違って、お座敷に展示されているから、お人形がすごく近くで見られるの〜」とミモロ。ガラス越しではなく、雛人形を飾るお座敷の雰囲気も楽しめるのが魅力です。

「うわ〜今年もいろんなお雛様がいらっしゃる…・」
 
1階のお座敷には、面長の「享保雛」、そして丸顔の「次郎左衛門雛」の姿が…。
 いずれもミモロが小さく見えるほど、大きくてりっぱなお姿。広いお座敷に1年ぶりに飾られた雛たちは、なにか晴れ晴れしたお顔をしています。

ここでは、お雛様をすぐ近くで見られるのが、魅力。ガラスケースの中の展示物ではなく、雛祭りの主人公という感じで拝見できるのです。

「わ〜りっぱなお雛飾り…」
 
こちらは、「江戸古今雛」と京都の古今雛の雛飾りです。
「実は、もともと古今雛というのは、江戸の町で発達したお雛様のスタイルです。京都の雛人形とは、異なるスタイルなんですよ」と、ミモロにお話しくださったのは、「高津古文化博物館」の学芸員の雨宮六途子先生。

「江戸時代、雛人形は、もっぱら京都で作られて江戸に送られていました。でも、江戸の町で雛人形は大人気で、その需要を賄いきれない状態に…。そこで「秀月」が江戸で「古今雛」と名付けて、独自の雛人形を作り始め、それがまたまた大評判に…。江戸と京都の古今雛の違いは、女雛の冠。京都はす〜とした感じで、高くなっていますが、江戸のものは、横に広がって、そこに瓔珞がさがっています。また、扇の持ち方にも違いがあります。京都の雛飾りには、「五人囃子」はなかったんですが、江戸の雛飾りに登場し、評判になり、後に京都でも「五人囃子」の人形が作られるようになりました。京都と江戸との文化の流れの中で、雛人形も、発展してゆくことになります」と。

雛人形好きのミモロは、目を輝かせながら、先生のお話しに聞き入っています。会場で先生のお姿を見つけたら、ぜひ、お雛様について質問なさっては?きっと、楽しいお話しがうかがえます。

さて、今回の展示は、雛人形だけでなく、御所人形が多数展示されています。「ミモロちゃん、2階にいってごらんなさい」と。
ミモロは、さっそく2階のお座敷へ移動します。「わ〜すごい〜」と思わず声が…
お座敷の奥には、大きな御所人形の姿が…。
「で、デカイ…」と思わず…。ミモロの大きさと比較して、その巨大さがわかるはず…。「よく育ってるね〜力持ちなんだ〜」とミモロ。
大きな御所人形は、そばのこれまた大きな宝船を引いています。
「これは、ながらく所蔵されていたもので、明治のころ、博覧会に向けて京都で作られたものの1体です。2体作られたようですが、もう1体は、行方不明です」そのあまりの大きさにただビックリ。木彫に胡粉を塗り重ねたもの。今にも動き出しそうな躍動感のある姿は、当時の人形師の技の高さを物語ります。着衣の前掛けも当時のもので、すでに色あせていますが、豪華な刺繍が見られます。おそらく朱色の鮮やかな前掛けであったろうと思われるもの。

また、人形が引く宝船も豪華です。
金彩を多用した豪華な舟には、小判や打ち出の小槌などが満載。

「お前、小っちゃいな〜」とミモロを見つめる御所人形。「ほんと、よく育ったんだね〜。たくさん食べて大きくなったの?」とミモロとの会話がなされているよう…。


ほかにも多数、御所人形の展示が…。
御所人形は、宮中の子供たちの遊び相手…。特に、幼くして門跡寺院に預けられた女宮たちに、贈られたものが多いのです。人形には、自分の穢れなどを自分に替り、担ってくれると信じられていた時代、親元の御所を離れる女の子に、健やかに暮らすようにと、渡された人形です。その後、武家の大名の間でも御所人形は人気で、女の子の輿入れ道具の中にも、その姿を見ることができるそう。

京都各所にある門跡寺院には、幼くして親元を離れ、生涯を寺で過ごす運命を背負った女宮たちが、愛した人形が今も数多く残っています。
そこには、親の愛情を十分に受けることができなかった女宮が、自分に注いでほしかった愛情を、人形たちに注ぐ姿が浮かびます。高貴な身分に生まれた哀しさ…「庶民でよかった〜」と、つくづく思うミモロでした。

今回の展示は、ほかにも見どころがいっぱい…。
御殿造の古今雛、生き人形と言われる本物の子供のようなお人形なども…
  

「ミモロちゃん、お抹茶いかがですか?」と声をかけられ、「は〜い」とミモロは、1階のお茶室へ。
「頂戴いたします」
期間中、有料でお点前によりお抹茶がいただけます。
お菓子は、雛祭にいただく「引千切」(ひちぎり)です。

床の間や茶道具を拝見。
   

最後に、「丸屋五世大木平蔵」作の雛段飾とたくさんのお人形を拝見。
 

「灯りをつけましょ、ぼんぼりに〜」と思わず口ずさむミモロ。
一足早く。雛祭りを満喫したミモロ。

京都の3月は、心華やぐ季節です。

*「平野の家 わざ永々棟」雛人形の特別展示など詳しい情報はホームページで

 

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