ネコのミモロのJAPAN TRAVEL (Mimoro the cat:JAPAN TRAVEL)

「京都観光おもてなし大使」のライターとネコのミモロが、京都の情報や暮らし、グルメなどをご紹介。心和む雑誌のようなブログ

戦国時代から続く技術を継承する手織りの真田紐。現代の暮らしにも使える品々。「真田紐師 江南」

2024-05-12 | ショップ
「いろいろな品がある~真田紐って、おしゃれだよね~」というミモロ。

この日訪れたのは、川端五条通から一筋東側の問屋町通を少し南に進んだ場所にある「真田紐師 江南(えなみ)」です。


以前も訪れたことがあるミモロ。「素敵な真田紐がいろいろあるんだよ~ちょっと見て行こう~」とお店の中へ。

工房でもある店内には、さまざまな色と柄の真田紐が並んでいます。


「真田紐」というのは、甲冑や刀に使われたり、茶道具や大切なものをしまう木箱を締めるのに使われる紐。
その歴史は、室町時代に大阪堺に呂宋貿易で輸入された獣の毛を使った紐に由来し、その後、大阪で栽培に成功した国産木綿で織った紐が国産最初のものと言われます。

真田紐と呼ばれるのは、戦国武将の真田幸村の父、昌幸が手に入れた紐がとても丈夫なので、甲冑などに用い、合戦で活躍したことから、真田紐と呼ばれるように…。


「組紐と違うんだよね~」とミモロ。そう、組紐は、丸台で糸を斜めに組んでゆくもの。そのため伸縮性が生まれます。一方真田紐は、経糸に横糸を渡し織る平織の織物で、伸びにくく、しっかりしています。

「ミモロちゃん、お久しぶり~」と笑顔で迎えてくださったのは、真田紐師15代目となる和田伊三男さん。

足利将軍家、最後の将軍である足利義昭と深い関わりのある甲賀武士の和田伊賀守惟政を先祖に、真田紐の伝統技術を今に継承する方。
なんでも「甲賀や伊賀の忍者って、農閑期に真田紐作ってたんだって…サイドビジネスしないと暮らせないよね」とミモロの知識…。
また、甲冑などの紐に使われると同時期に、千利休が茶道具と真田紐の組み合わせを考案。それが現在も続いています。

真田紐の魅力は、そのさまざまな色や模様…

今、それは、いろいろなものに活用されて、真田紐の世界を広げています。

リングと組み合わせたのは、眼鏡かけにもなるブローチ。


ヘアゴムとの組み合わせで、可愛いヘアアクセサリーも…


「へぇ~鼻緒やスニーカーの紐にもなるんだ~おしゃれ~」

その丈夫さから、さまざま異業種から注目され、その活用範囲を拡大。

ブレスレットやネックレスなど、アクセサリーも多彩です。


ここでは、手織りと機械織りの真田紐があり、木綿だけなく正絹の品も…。すべて必要な長さを購入出来ます。


「以前より、すごく品数増えてますね~」とミモロ。
「はい、より多くの方に真田紐の魅力を知っていただきたいと思っています」と和田さん。
奥様のアイディアも素敵な形になっているそう。

「女性は、帯締めにする人多いよね~」と、ミモロも真田紐の帯締めを持っています。
平なので、締めやすく、ずれにくい帯締めとして使いやすいもの。

「オンラインショップでも購入できるんだよね~」

ぜひ、ホームページをご覧ください。

「また、お邪魔します~」と手を振って和田さんご夫妻とお別れ…

「はい、またね~」と、いつも優しいお二人です。

以前、詳しくミモロがリポートしています。ぜひそちらもご覧ください…「ミモロ 真田紐」ここも見てね!

*「真田紐師 江南(えなみ)」の詳しい情報はホームページで

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