「わ~ついに来た~」念願かなって訪れることになった高野山金剛峰寺。ミモロの感激もひとしおです。
この記念に、172年ぶりに再建された中門。
真新しい姿が、青空に、いっそう堂々と映ります。
金剛峰寺は、弘法大師、空海が開いた真言密教の修行道場であり、高野山真言宗の総本山。標高約900メートルの山頂に壇上伽藍を配する聖地です。
山に点在するお堂や塔など、とても1日では、参拝しきれない広さです。
「ミモロちゃん、今回は、初めてだから、金剛峰寺周辺だけにしましょうね」とお友達。「はい、そうします」と素直なお返事。
大法会のために次々と参拝者が詰めかけます。
大勢の僧侶の姿、特別な法要が今から営まれるようです。金堂にて「開創大法会伽藍結願法会」が、午後1時から始まります。
その様子は、境内に設置されたモニターから拝むことができます。
なにやら、多くの人たちが、門の方を見ています。「どうしたんだろ?」とミモロは、前の道まで降りることに…
「あ、秋篠宮さまと紀子さま…」
にこやかにお手を振られる紀子さま
ミモロも手をふって、答えます。たぶん視界には、入っていないと思われますが…。
大法会の様子は、よく見えないミモロは、「お腹空いた~」といいだし、お友達とランチへ。
高野山は、まるで町のよう。参道沿いには、飲食店、お土産物屋、銀行なども並んでいます。「比叡山と違うね~」と。
ある1軒のカフェで、注文したカレーうどんをペロリ。よほどお腹が空いていたよう…。
ランチをしたお店の前の広場には、テントが並んでいます。「なんか売ってる市をやってるみたい…」とそこへ。
「今、お餅がつきあがりました。どうぞ~」との声に、すかさず耳をピクピク。お下がり米でついたありがたいお餅のふるまい。
お友達の分も抱えて…。「きな粉のお餅だ~美味しいね~」ちょっと前にカレーうどんを食べたばかりなのに、これもペロリ。
「さぁ、落ち着いて金剛峰寺を参拝しよう…」と再び…。
「わ~さすが、りっぱな建物…」拝観は、主殿から別館へと進みます。
金剛峰寺というのは、高野山全体の総称で、この建物があるお寺は、かつて青厳寺と呼ばれていたそう。もとは、文禄2年(1593)に豊臣秀吉が亡き母親のために建立、その後、火災で焼失し、現在の建物は、文久3年(1863)に再建されたものだそう。
標高900メートルにあるお寺は、その立地から、雷が多く、開創以来、多くの建造物が、何度も焼失。そのたびに再建されてきたのです。
主殿の中は、豪華な金の襖や格天井など、かつて天皇や上皇がおいでになったときの応接間として役割を果たしています。
中には、秀次が自刀を命じられた『柳の間』なども。「え~ここで秀次さん、そんなつらい目にあったんだ~」と、ミモロは、近江八幡に行って以来、その優秀さから秀次ファンなのでありました。
さて、金剛峰寺の新別館では、参拝者への説法が行われます。ミモロは、最前列で、熱心に耳を傾けています。
「ここに来られて感謝です」とミモロ。
お坊さんのお話しにも感激したようす。どんなお話しだったの?「え~と、忘れちゃった~」と、全く身についていないミモロでした。
ここ金剛峰寺の見どころのひとつが、我が国最大と言われる2340平米の石庭です。
140個におよぶ大きな石が配された庭。雲海を表す白砂は、京都のものだそう。
「心洗われるようだね~」と、ミモロ。新緑が庭をいっそう清々しく彩ります…
中には、お土産コーナーも…。
高野山のキャラクター「こうやくん」といっしょに。「小坊主の衣装でくればよかった~」と。
さて、金剛峰寺を拝観したのち、ミモロたちは、大法会が行われた金堂へと戻りました。
実は、ここでは、21日までご本尊の薬師如来さまの特別開帳が行われていたのです。
80年あまり、厨子に大切に安置されている秘仏です。次第に夕暮れも迫ってきました。それでも多くの方々が、金堂内で、静かにそして一心に手を合わせています。
ミモロもお友達といっしょに、大法会の最後の時を見届けたいと…お堂の中に残りました。
開創1200年記念大法会の最終日のこの日。午後6時にすべての法会が納められ、秘仏の薬師如来様も扉ももとに戻されます。
堂内に響く読経…やがて厳かに、扉が閉められました。「もう当分お目にかかれないの…」とミモロ。
もしかしたら、秋にも公開されるかも…そんな噂を耳にしました。
「まだ、霊宝館、入れるよ~」と、なんとこの日は、19時過ぎまで入館できました。
「あの有名な快慶作「孔雀明王像」見なくちゃ~」とミモロたちは、慌てて中へ。館内は、思った以上に広く、また展示物も豊富で、鑑賞するには、かなり時間がかかりそう。でも、時間が許す限り、さまざまな宝物を見て回ります。
「やっぱり1日じゃ、足りないね~」とミモロ。訪れた場所もごくわずかです。
すでに駐車場には、ミモロたちの車だけ…人影もほとんどなくなったお山を、元の静寂が包みます。
車に乗ったミモロ…「また来ようね~フニャフニャ~」と…あれ・・・気づくと、疲れたのか、眠ってしまいました。
お疲れ様…ミモロを乗せた車は、一路、京都を目指し、暗くなった山道を下りました。
*「高野山」の詳しい情報は、ホームページで
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