柳蔭書翰

徒然なるままに、音楽関連の話題に拘らず、常ならんこの世の事々書き散らし諸兄のお耳汚しに供したく思います。

台風

2020-09-07 08:36:20 | Weblog

まさに鳴り物入りで大型(非常に、という形容詞がつくのですか中心気圧による業界区分けです)台風やってきましたが、当地はかなり離れてましたので一つ前の9号の方が風強かったかなと思う程度で過ぎてます。雨が降りません、風台風です。台風の右(東)側です、風です。これは経験で知ってますが、天気予報は理屈も教えてくれます、湿気を多く含んだ強い南風(台風の風は反時計回りだとも)というわけです。モノが飛んで来て、屋根が瓦が飛ばされて、という危惧は常にあるのですが、いつもの台風で過ぎました。が、九州見ていると住民の意識ってのは、つまりこれが国民性と言うか民度、文化文明ということなのでしょうが、えらいもんじゃなぁと感心します。避難勧告はこれは毎度のこと、行政はオーバーに大仰に触れ回るのです、今回も今後問題になるやもしれませんが大きな街で全員に避難勧告出した日にはどこへ行けっつうんだ?何万人も収容できる場所がないという笑い話にもならぬ事態がどこかでありましたね。でも、大概は避難しない者の方が多い、から避難所が溢れるなんてことはまず起こらない。殆どが狼少年物語ですから。でも、TVに出てくる防災専門家たちは口を揃えます、空振りの方がいいんだ!と。ゼロリスク至上ですね。避けられることだから、十分に因果が見えていることだから未然に防げ!との主張は理解しますが、それこそあれこれの事情もあるし。原発や感染症対策のゼロリスク妄信とは質の違うこととは承知してますが、そういう専門家たちの叫びの効果もあるのでしょうが、今次の一般住民の行動ですね。熊本や鹿児島のホテルが一杯になったとのことです。避難目的です。こういう利用方法があるわけです。公民館や体育館よりはうんと居心地がいいですし、金はかかりますけれど自由の方がいいですわね。実際にマイク向けられた爺さんがそう言うてました。群集心理でもあります、皆がするなら私もする。周りが避難するなら私も。所詮はヒトの行動動機は此処に極まるわけです。そして何割かは頑固者がいる、それが社会の多様性。それが元で死んだら死んだで、ありゃ頑固じゃけぇで済まされる、本人も結構に本望であろうと。しみじみと人間模様を見るわけです。婆さんが一人で大きなリュック背負って不自由な足で避難所までやって来る映像。一人は怖いけぇ。田舎の一人暮らしの多いことが改めて晒される。そしてこういう時の役人さんたちのお務めの有難さ。ホテルは一夜限りのこととはいえこのご時勢の思わぬ需要に有難いことでしょうし。悪い事ばかりじゃないわけです。そしてひとつ事が起こると思わぬものが見えてくるのです。大地震がそうであったように、コロナ禍がそうであるように。今回の台風からは率先した避難の重要性とやらが喧しく叫ばれましょう。そしてホテル業界はこういう需要を当て込んでの対応が進むのでしょうね。

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